現世において必ず勝って欲しかった試合~後編~(2002)

前編からのつづきです。

同じミドル級の枠内ではありますが、

厳しい体重差によって苦戦の田村潔司の、

足を取ったヴァンダレイ・シウバは躊躇なく、

顔面を踏みつけに行きます!!
シュートボクセ特有の踏み付け、危ないっ!!

が、寸手でかわした田村は、
寸手でかわして、

ここでやっとシウバの上になるチャンス到来!!
上にならんとするが、

しかし絶対王者のボディバランスも素晴らしい。

倒れずにそのまま両者スタンドに移行すると、

すぐに戦慄の膝小僧が!!
ボディバランスのいいシウバはすぐに膝を!!

これも田村はかわして崩していきます。
これも崩して、

ムエタイの技術では田村も負けていません。

お互い離れて向かい合う。
再びスタンドへ

ハイレベルな攻防の中、

5分が経過しました。

少し見合ってから、

すぐに飛び込んでいくシウバと、

左のインローからカウンターを合わせていく田村。
飛び込むシウバと迎撃する田村

シウバがスリップ気味にバランスを崩します。
バランスを崩すシウバ

大チャンス!!
大チャンス

左ミドルからワンツーにいく田村。
左ミドル!! しかしシウバも野生的反応

しかしシウバは野生的な反応で、

かわしながら両足タックルへ。
珍しいタックルに、

一瞬尻餅をつきますが、

腰の強い田村はすぐに起き上がり、
田村も簡単にテイクダウンは許さない

膝蹴りから捨て身で引き込みに行きますが、
捨て身でテイクダウンに持ち込む、

ここでも体重差を痛感します。

上になったのはシウバ。
ここへ来て体重差を痛感、

再び同じ展開です。
一瞬シウバの表情に疲れの色が、

1ラウンド残り4分…何とか凌ぎたい田村。
田村もガードに専念、

何とか右に捻っての脱出を試みますが、
それでも右に捻って脱出を狙う

シウバは重くのしかかって来ます。
グイグイ体重をかけてくるシウバ

残り3分…頑張れ田村!!
田村のダメージが大きい、

離れればシウバは猛烈なパウンド。
それでもスペースが出来ればシウバのパウンド、

残り2分。
ガードする田村、

一瞬でも気を抜くと強烈なパウンド。
またパウンド、

あと30秒!!
残り30秒…、

もう一回来た!!
ガンガン打ってきた所でラウンド終了

…ここで第1ラウンド終了のゴング。

インターバル中のシウバの表情には、

攻め疲れの色が窺えます。
疲労回復を図るシウバ

一方の田村は終始うつむいて、

セコンドのTKのアドバイスに無言で頷きます。
TKのアドバイスに聞き入る田村

さあ、第2ラウンド開始です。

お互いフェイントを入れながら長く見合うと、

先手は田村の左インローから、
田村インローから、

左ミドルがボディに炸裂!!
左ミドルがヒット

さらに左ストレートもクリーンヒット!!
左ストレートもヒット!!

すぐにシウバも打ち返します。
打ち返すシウバ、

田村2発目の左ミドルはカットされ、
この左ミドルはカットされる、

一気にシウバは前へ。
一気に前に出るシウバ、

田村はコーナーで組み止めますが、

足を刈られてテイクダウンを取られます。
コーナーで組み合って、

またも1ラウンドと同じ体勢になったところで、

田村の頭部がエプロンに出て、

「ドントムーブ」が掛かります。
シウバが投げでテイクダウンも、ここはドントムーブ

ビジョンに大映しになったシウバの表情は、

先程の左ストレートで目尻から鮮血が!!
シウバの目尻に鮮血が!!

シウバに打撃でここまでダメージを与えた日本人は、

後にも先にも田村だけでしょう。

しかしルール通りリング中央で、

同じポジションからの再開です。
リング中央から再開

時間を経てシウバのパウンドは、

さらに重くなりますが、
シウバのパウンドはどんどん重くなる

一瞬の隙を突いて、

田村は巧みに突き放します。
田村ここも巧く突き放す、

すぐに田村も起き上がろうとした瞬間…、
が、起き上がり様…、

すかさずシウバの右ハイ!!

これはギリギリかわしました。
シウバの右ハイ!!…はかわした!!

田村はもう一度、左拳に勝負を託します!!
すぐに田村は左を、

またもシウバは野生の感でクロスカウンター。

これは互いに空を切ります。
シウバもクロスカウンター!! 互いに空を斬る

その刹那、

シウバは返しの右を田村の左顔面に!!
すぐにシウバの右がクリーンヒット!!

ダメージの蓄積された田村は、

前のめりにダウン。
田村前のめりにダウン!!

レフェリーは即座にストップ。

ゴングの中でシウバはさらに、

顔面を蹴り上げますが、これは空を切ります。
レフェリーが止めに入る中、顔面を蹴り上げていくシウバ

シュートボクセの仲間達の祝福を受ける勝者シウバ。
勝者シウバ

敗者田村はがっくりうなだれます。
敗者田村…

その胸中は…、

孤高の選択
 孤高の選択 より

田村
シウバに敗れたという事実とまた違う敗北感が僕を襲った。
ファンの期待を裏切ってしまった…。
僕はこのとき、それを痛切に感じたのだ。
挫折。
ひとつの試合でここまでそれを感じたことは、これまでなかった。


これまで一か八かの大一番を、

信じられない位の勝負強さで切り抜けてきた田村が、

経験した事のない挫折を味わった一戦だったのです。

それでも王者の胸に“KIYOSHI TAMURA”の名は、

大きく刻まれたはずです。
シウバも田村の実力を認めたか?

改めて振り返ると幾つか勝機がありましたが、

それを許さない強さが当時のシウバにはありました。



ナリさんのコメントにもあった様に、

“現世において、必ずこれが欲しいという時に”携えるこの小太刀。

田村にしてみれば、

RINGSでの最後の試合から丸10ヶ月振りの実戦。

高田延彦をはじめ各方面からのバッシングを振り払う意味でも必ず勝ちたかった試合。

そして我々ファンにとっても、

現世(PRIDE全盛期)においてもUWFが本物である事を証明する為にも、

必ず勝って欲しかった試合。

それがこのシウバ戦でした。

最後にもう一度だけ言わせてもらえるなら、

絶対王者時代のシウバを最も追い込んだ日本人は、

田村潔司だったという事です。

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tag : 田村潔司 ヴァンダレイ・シウバ PRIDEミドル級選手権

comment

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No title

見ごたえありました。

実はこの試合食い入るように見ていたはずなのに、フィニッシュを全く覚えてなかtったんですよ。
キャプ画を見ながら
「あれ・・・」
と思う負け方でした。
と、同時に
「そうだ、最後は完全に失速したなぁ・・・」
と思い出しました。

桜庭も3度当たっても追い込んだ感はないし、吉田も判定まで行ったものの試合は吉田が粘ったという感じの試合でした。
恐らく、例え、まぐれであったとしても、偶然であったとしても、シウバに勝っていればその後も違っていたかも知れませんね。

こんにちは。

この試合の煽りVでUのロゴが炎の中から出てきた時の高揚感は凄かったし生観戦のファンのどよめきも大きなものがありました。

戦前の高田の『ノコノコ出て来やがって』や大晦日での桜庭の『実績ないのにタイトルマッチは、おかしい』等、批判的な意見もありましたが、裏を返せば人間的には好きではないけど実力者には変わりないので、勝たれたら面白くないという気持ちのあらわれではないでしょうか?この両雄のコメントの私の解釈ですが、そう思われるだけでも田村は凄い選手だと思います。

>ナリさん

見ごたえ<ありがとうございます。

フィニッシュを全く覚えてなかった<そうでしたか。
案外そういった試合ありますよね。私自身も記事にしながら、思い返してる部分ありますよ。

桜庭も3度当たっても追い込んだ感はないし、吉田も判定まで行ったものの試合は吉田が粘ったという感じ<勝機があったのは田村だけですね。これ藤田も含めて。
さらに言えば、この試合もブランク明けですからね。勝ってた場合はその後の総合格闘技史が一変していたでしょうね。

>aliveさん

こんばんわ。

Uのロゴが炎の中から出てきた時の高揚感は凄かったし生観戦のファンのどよめきも大きなものがありました<PRIDEだけ観てたファンにとっては未知の強豪であり、Uから観てきたファンにとっては切り札投入であり…とにかく重い意味を持つカードでした。

裏を返せば人間的には好きではないけど実力者には変わりないので、勝たれたら面白くないという気持ちのあらわれではないでしょうか?<実際、高田は当初、解説ボイコットして「サクと全日を観に行くよ」と言っていましたが、きちんと席についてましたし、試合中も田村の力を認めるコメント出していました。
番組側の配慮もあったのかも知れませんが、結局はずっと認めていた訳ですよね。
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