ゲーリーのキャッチ・アズ・キャッチ・キャン(1994)

高田延彦の最高のライバルは誰か?
高田の入場

仲野の信ちゃん、山ちゃん、エッチューさん、前田氏、ベイダー、ムトちゃん、ヒクソン…いやいや、

やっぱり全盛期に幾つもの名勝負を残した、

ゲーリー・オブライトしかいないでしょう(参照:オーバー・ザ・シュート【7発の殺人橋】~前編~~後編~スーパースター誕生最強の名の下に)。
ゲーリーの入場

二人が最後に行ったシングルバウトは、

あの安生洋二の爆弾発言があった大会(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.16~十年間、そして十年後・其の弐~)のメインでした。
至近距離の睨み合い

1994年11.30 日本武道館

プロレスリング世界ヘビー級王座次期挑戦者決定戦

高田延彦vsゲーリー・オブライト
を振り返りましょう。
高田延彦vsゲーリー・オブライト

ゴングと同時に組み付いていく、

いつものゲーリーの出方を、
開始早々いつもの様に組み付くゲーリー、

さすがに高田も熟知しています。

胴でクラッチを結ばれながら、

命綱のロープを離しません。
高田もすぐに回避

もう一度来ても、

絶対に離しません。
もう一度徹底して回避

ゲーリーの場合、出端を挫かれると、

そのままズルズル行ってしまうのですが、

この日は一味違いました。

スープレックスだけに固執せず、

冷静に高田の蹴り足を捌いていきます。
軽く打つ高田の蹴りは全てキャッチしに行きます

ならばと高田は、

ゲーリーが苦手な膝蹴りをぶち込んでいきます。
膝蹴りは強烈にヒット

この辺り、相手の先の先を読み合う、

ハイレベルな攻防だと思いますね。

早くも流れの中でゲーリーがバックを奪うと、

一斉に会場がどよめきます。
早くもバックを奪いますが、

ここも高田は瞬時にディフェンス。
高田すぐに回避

グラウンドで上になったゲーリーは股先狙い。

高田は下からフェイスロックです。
股裂きに行くゲーリーとフェイスロックで返す高田

そのまま体勢が入れ替わると、
高田上になると、

今度は高田が腕ひしぎ逆十字狙い。
早くも腕十字へ

ここもゲーリーが冷静に防御して、

ハーフネルソンから首を極めにいきます。
ハーフネルソンで返すゲーリー

隙を見てゲーリーは、

もう一度ジャーマンの体勢に入りますが、

当然高田は腰を落として耐えます。
バックを取られて腰を落とす高田に、

ゲーリーは一瞬離して、

後頭部へ強烈な一撃。
後頭部へのエルボー

高田も2度目の腕十字狙い。
もう一回腕十字狙いの高田

ある意味、合わせ鏡の様に、

互いの必殺技を応酬していきます。

ゲーリーは右腕を抜くと、

そのまま高田の両足を畳んでデスロック。
ゲーリーもデスロックから、

さらに体重を乗せて裏アキレス腱固め。
裏アキレスへ

高田は苦悶の表情で脱出を図り、

上手く抜け出すとアンクルを取りにいきます。
アンクル合戦から、

そのまま極めっこになると、

ゲーリーは一転してダブルリストロックに行きますが、
極め合いに、

あぁ…しゃらくせえ!! とばかり、

力で振り払っていき、
力で返すゲーリー

ここで満を持しての、

ベリー・トゥ・ベリー炸裂。
この試合唯一のスープレックス

何とこの試合で放たれた、

ゲーリーのスープレックスはこれ一発だけでした。

高田はここも膝蹴りで打開を図ります。
高田は膝蹴り

右肘を極めながらのV1アームロックで、

ゲーリーがこの試合最初のロープエスケープ。
両腕を極めに行ったところでエスケープ

ブレーク後、

ゲーリーは一本背負いでテイクダウンを奪いますが、
ゲーリー一本背負いでテイクダウン、

逆に上になった高田がフェイスロックから、
しかし高田のフェイスロック、

珍しい腹固め。
珍しい腹固め、

アキレス腱合戦も高田が優位。
アキレス合戦も高田優位

ゲーリーは裏返してSTFに入りますが、
ゲーリーのSTF、

これも高田が脇固めで切り返す。
脇固めで返す高田、

ゲーリーが回転して脱出にいくと、

今度こそは、と逆十字。
そして腕十字へ移行

これもしのがれると、

立ち技はやはり膝蹴りで勝負に出ます。
ゲーリーに有効な膝の連打、

が!! 負けじとゲーリーも膝で返し、
怯まず打ち返すゲーリー

得意のフロントネックロック。
フロントネックロックを、

高田は巧く回転して切り返し、
高田切り返して、

そのまま体重を乗せて、
腕を取ると、

ダブルリストロックへ。
ダブルリストロック狙い、

が!! ゲーリーは高田を跳ね上げて、
これを今度はゲーリーが切り返して、

上四方になっておいてから、
上になると、

深くフックされたままの高田の左腕を、
一気にお株を奪う腕十字で、

逆に腕ひしぎ逆十字に斬って取り一本!!
高田ギブアップ!!

流れる様なゲーリーの切り返しに、

虚を突かれた高田は右肩を負傷。
肩が破壊された

ゴングが鳴れば当然ノーサイド。
しっかり健闘を讃え合う

とにかく、これで年明けのベイダーへの挑戦が決定です。

勝利者インタビューでマイクを手にしたゲーリーの、

「ベイダー!!」連呼に鉄人もビックリ。
「ベイダー!!」

控え室では「ベイダーにレスリングを教えてやる。俺が先生だ」
「レスリングと関節技を教えてやる」

そうです。

この試合の勝因は、

Uインター・ナッシュビル道場でのビル・ロビンソン教室による、

マンツーマンの“キャッチ・アズ・キャッチ・キャン講座”にあったのです。

ゲーリーが絶対の自信を持つ、

殺人風車(参照:殺人風車進化論)を封印してまで、

高田に勝ちたかったのは、

本人曰く、「カートゥーン・キャラクター」のベイダーに対して、

レスリング技術で実力差を見せつける為でした。

ファンもそんなゲーリーを後押し。

敗者高田は自嘲気味に、

「野次の中に『高田負けろ』ってあったから、お客さんの期待に応えた」と言うしかありませんでした。

あらゆる方法論で勝利への最短距離を見つけていく、

それもUWFなのです。

スープレックスを使わぬまま、

キャッチを身につけたゲーリー。

これも進化だったのか?

それとも…?

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tag : 高田延彦 ゲーリー・オブライト プロレスリング世界ヘビー

comment

Secret

内容はとても興味深いのですが背景と字の色が似ていて読みづらいです。




No title

写真の連続を見ているとレスリングでもしっかり対応しているなという感じです。
見ていたら、見ごたえはあるだろうなぁと。

ただ、昔高山が安生に言われたという
「お前はグランドとかやらなくていいから、膝蹴りだけやっとけ」
というものを思い出しました。

私もこの試合に関しては、「高田負けろ」という思いだった気がします。
やっぱり、ベイダーvsオブライトが見たかったので。

>名も無き戦士さん

内容はとても興味深いのですが背景と字の色が似ていて読みづらい<ご指摘ありがとうございます。
また時間を下さい。何とか善処したいと思います。

>ナリさん

レスリングでもしっかり対応しているなという感じ<高田ですか? ゲーリーの方ですか?

高山が安生に言われたという「お前はグランドとかやらなくていいから、膝蹴りだけやっとけ」<ある意味キャラを大切にした安生ならではのアドバイスですよね。
そこからメジャー団体で開花した訳ですから、重い一言です。

この試合に関しては、「高田負けろ」という思いだった<結果的にヒクソンショックの直後だった為に両者とも不幸でしたね。
一説によるとベイダーがビビリ過ぎたという話ですが…???

No title

レスリングに対応< ゲーリーですね。
アマレスというレスリングではなく、プロレスリングのレスリングというか?
いわゆるキャッチの対応ですね。
アマレス出身の選手はバックを取る、ポジションを取るのは上手いけど、”極める”というのが下手な印象です。
特に海外の選手に関しては。

ベイダーがビビりすぎたというのはどういう内容の話でしょうか?

No title

オブライトはWCWやWWEで活躍してた選手にライバル心を剥き出したのでしょうね。だからこそベイダーに俺はスープレックスだけじゃなくてこう言う事も出来るぞ言う現われか。

当のヘビー級選手権はスーパーヘビー級の二人が組み合い続け、ベイダーがパンチでダウン奪えば、オブライトはエルボーでダウンを奪う状況で、オブライトのベリーー・トゥー・ベリーは決まったが、ジャーマンを狙ったがベイダーに逆にバックを取られ、両耳にパンチを喰らいスリーパーで負けと言う少々地味な試合。
逆にベイダーが俺もキャッチな事も出来るぞ観たいな事を示されたような・・・。

>ナリさん

ゲーリーですね。アマレスというレスリングではなく、プロレスリングのレスリング<なる程…確かにそうですよね。
この当時のゲーリーはステージアップを狙ってか、単にベイダー個人に対する危機感からか、ロビンソン教室に入り浸っていたそうです。

ベイダーがビビりすぎたというのは<かなり警戒していた様です。
それはリング上、会場内のみならず、Uインターではビデオ用にインタビューを収録するんですが、ゲーリーに関する質問には「ストップ、今の話題は無しだ」とか。
結局、アメリカでも地位を築いていたゲーリーがわざわざ日本なんかで、同じ国籍のビッグガイとケンカまがいの試合はやりたくなかったんでしょうね。

>通り菅井さん

オブライトはWCWやWWEで活躍してた選手にライバル心を剥き出したのでしょうね<インタビューを読むと、「ギミックなんかクソ食らえだ」みたいな事言ってるんですけど、フレアーをリスペクトしていたり結構アメリカのトップレスラーに対して思い入れ持ってるんですよね。

当のヘビー級選手権は…ベイダーが俺もキャッチな事も出来るぞ観たいな事を示されたような<ベイダーだってレイガンズ道場でそれなりにやって来てるはずですしね。
ただゲーリーに何らかのブレーキが掛かった試合だったことは間違いないですね。
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