桜庭が語ったヌルヌル事件の真相~前編~

そろそろいいかな?

桜庭和志が5年以上の沈黙を破って、

あの事件の事を語ってから(参照:サク、“万引きおばさん”を語る)1ヵ月以上が経過。

ほとんどのマスコミやファンブログは全くと言って良い程、

この話題には触れていません。

これ…の行為がもう時効だという事なのでしょうか。

だったら私が書きますよ。

あの日本の総合格闘技界史上に残る汚点(参照:屈辱の日)の事を。
案の定ローシングル入った

そもそもなぜ今頃になって桜庭は、

重い口を開く事になったのか。

それは詳しい事情を知らないファンが、

いまだに桜庭に対するイメージとして、

“ヌルヌル”と捉えているからからなのです。

KAMINOGE [かみのげ] vol.16
 KAMINOGE vol.16 より

桜庭「…もうやめましょうよ」

― ニコノゲをですか?

桜庭「違う…ヌルヌルですよ」

― ヌルヌル?…あー!

桜庭「なんなんですか、あれは? (略)マジで『もうやめてくれよ』って感じで。っていうか、ボクがヌルヌルなわけじゃないんですよ!(笑)」

― 知ってます! ヌルヌルさせられたほうですね。で、今日はその話にいっちゃいますか?

桜庭「もういいかげんにしてほしいので、今日は話す」


まず、ヌルヌルさせられた本人なのに、

なぜヌルヌルさせた人間と同一線上に見られなきゃいけないんだ!!…的な部分。

今、あの試合を振り返っても、

桜庭にはタックルの手応えがしっかり残っています。
これは…

桜庭「一発目のタックルは、感触として『まあ取れたかな』って感じで、低空で足首に入ったやつは『あれ?』って感じ。あと何発目かの、もの凄く深く入ったタックルがあって『これ完璧取れた! 完璧取れたわ!』っていうのがスルッて抜けたから『あれ~?』って。それでコレ(タイムのサイン)出したんですよ。『タイムタイム!』つって。1回、2回は『あれ?』ってなったけど、ホントにその、3回目か4回目かの深くいったタックルは『これ、おかしいだろ!』って」


いくつもの歴戦の中で何度も決めて来たローシングルに関して、

桜庭には絶対的な自信があった訳です。

とりあえずタイムの意思表示をしましたが、

試合の中で興奮状態にある桜庭が、

はっきりと確証を掴むには時間が無さ過ぎます。
「タイムタイム!!」

桜庭「いや、まずね、試合前から『過去に何回かやってる(=オイルを塗ってる)らしい』って話も聞いてたんで『え?』と思いましたけども、試合をしまして、試合中と試合が終わった時点ではボクはまだ正解がわかってなかった。『これ、本当に何か塗ってたのか?』と」

― そういう噂を聞いていたけども、まだ断定はしていない。

桜庭「そう。ただ、彼の体を触ったときの手の感触だとかは間違いなくヘンな感じだったので『ちょっとおかしいんじゃないか?』っていう『?』マークがついていた状態。だから、まだ100%じゃなかったんですよ。『え?』『え?』ってなっていて、でも7割8割、9割ぐらい『おかしいな、やってるよな…』っていう」


それでも異常な感触に黙っている訳にはいきません。

桜庭は勇気を持って声を出しましたが、

ジャッジ、レフェリー共に返って来た対応は、

桜庭の闘志を萎えさせて余りあるものでした。
金的に入る

桜庭「その前にもボクの蹴りが向こうの金的に当たったかなんかで、いったん試合がストップしたじゃないですか? あそこでボクがニュートラルコーナーに待機してるときにも、リングサイドにジャッジがいたので『ちょっとおかしいですよ』って声をかけたんですよ。そうしたら、そのジャッジの人が『わかった、わかった』って言ったんで、なんか調べてくれんだろうなと思ってたら、そのまま試合再開で」

― そこで特に対応はしてくれなかったと。いままで経験したことのない感触だったんですか?

桜庭「昔、練習中に頭に整髪料を付けたまんまの人とスパーをやったことがあったんですけど、汗をかいていくうちにもう整髪料を付けてるだけでも相当滑るんですよ。で、あの試合のときはその何倍もの滑り具合だったんで、さすがにおかしいだろうと。その確認をするために、ゴングが鳴ったあとにレフェリーに聞いたんですよ。そうしたらレフェリーが向こうの上半身を軽く触って『問題ありません』と。『ええー?』と思ってボクとセコンドのシモさん(親友でセコンドの下柳剛投手)が『いや、おかしいから!』ってコーナーで文句を言ってたら『それ以上、なんか言ってると反則を取るか、失格にしますよ』みたいなことを言われたんですよ。だから『こっちが失格かよ…!?』とか思いながら渋々引き揚げたんですよね」


セコンドによる異議申し立ても聞き入れられないリング。

実はこれ当時も書きましたが、

単純にセコンドの人選ミスだと思います。

きちんとした抗議が出来る人物なら、

違った結末を迎えていたのかも知れません。
食いながらも足を取りに行く

試合が終わった後、

桜庭は自分の手の匂いを嗅いで、

彼が行った行為の確信を得ました。

桜庭「彼が塗っていたものが、常夏のような香りがするオイルというか、ローションだったので、ボクの手が凄く甘い匂いがしたんですよ。南国に行ったときとか、海に行ったときのオイルの匂い」

― それはいつ匂ったんですか?

桜庭「試合中は興奮してるからアレですけど、試合が終わって(控え室に)引き揚げてから手の匂いを嗅いだら甘いんですよ。それで、こっちのセコンドだかスタッフの誰かが言ってたんですけど『リングの上が凄い甘い匂いがした』って。ボク自身は試合中は興奮してるからわかんなかった。(略)でもそれで『やっぱおかしいよな』と思って、レフェリー陣の人たちに『ちょっとボクの手の匂いを嗅いでみてください』と」

― それはどこで聞いたんですか?

桜庭「引き揚げたあと、ボクが裏で興奮してギャーギャー言ってるから『とりあえず(控室とは)別室で待っててくれ』って言われて、ちょうどその別の部屋に向かう途中にたまたまレフェリー陣の人たちがいるミーティングルームみたいなのがあったので、そこで」


怒りの勢いそのままに、

ここぞとばかり桜庭は詰め寄ります。

桜庭「レフェリーとかジャッジの人たちがバーッといたんで『ちょっとボクの手の匂い、おかしくないですか? たぶん向こうはなんか塗ってますよ。ちょっとこれ、おかしいですよ』って話して。『ボク、これはもう絶対に言いますからね』つって。そこでレフェリーの人2~3人に『ボクの手の匂いを嗅いでください、ほら!』って手を出して言ったんですよ。そうしたら、まず最初の人がちょっと嗅いで『うーん、ボクは鼻が悪いんでわかりません』つったんですよ」

― 鼻が悪いので匂わないと?

桜庭「そう。『え?』と思って、次にその隣の人に嗅がせたんですよ。そうしたら、その人も『ボクも鼻が悪いんですよねえ』って言うんですよ! 『ええっ! ちょっと待って!』と思って、もう1人にも聞いてみたら、その人も『鼻が悪いんで…』って」

― 3人連続で鼻が悪い!? なんですかね、それは。

桜庭「『なんでみんながみんな鼻が悪いのかな…』と思いながら『あれー?』って感じで」


…。

FEGの審判規定に『鼻炎或いは花粉症の持ち主のみレフェリーとして認められる』みたいなものがあったのでしょうか。

これ一体何なんでしょうね?
「すっごいすべるよ!!」

桜庭「『なんでなんで?』って。それから主催者側の上の人だったかな? 誰かが来るのを待ってたんですね。そこでボクは興奮しながら、とりあえず一服したんですよ。タバコを一本吸ったんです。(略)そうしたら、そこで主催者側の人から『とりあえず早くアイシングしないと』とかなんとか言われたんですよ。『いやいや、そんなことより、あれおかしいですよね? ボクの手の匂いを嗅いでくださいよ』つって嗅いでもらったら『んー、タバコの匂いしかしないけどな』って。そこでも『ええー?』って思って(笑)。だって、ボクが自分で嗅いでみても甘いんですよ? そのときの記憶としては『不思議だな。みんながみんな、なんで甘い匂いがしないんだろう…?』って」

― アイシングを忘れるほど興奮していたんですね。

桜庭「っていうか、ヴァンダレイ(・シウバ)のパンチとか(ヒカルド・)アローナのヒザ蹴りに比べたら、全然効いてねえもん(笑)。あの試合で、人を倒すってレベルのパンチはもらってないですから」


ここ重要!!

顔の腫れやすい肌質の桜庭ですが、

この試合では見た目の印象とは全く違い、

彼のパウンドについてはノーダメージだったと。

その証拠に試合中も終了のゴング直後も、

桜庭は必死に抗議し続けていた訳ですから。

頭部にダメージあったら、

あれ程怒れないでしょう? 普通に。

後編へつづきます。

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tag : 桜庭和志 秋山成勲 ヌルヌル

comment

Secret

No title

後編が待ち遠しいです。当時の忘れられないことは、主催者側のサクちゃん秋山君の踏み台になって!!という思惑が伝わってくるマッチメイクだったこと。日本格闘技界最大の功労者を引き抜いてこの扱いかよ!と思いましたね。

No title

和志桜庭のすべらない話、ですね。


本部席を見つめて試合を全く止めなかったレフェリーが腹立たしかったですね。

No title

はじめまして
サクファンですが私自身はこの試合録画してあるもののまだ見ていないんですね。
サクのこんな姿は見たくないですね。死ぬまで見ないかもしれませんが。
結局この後この団体のメインスターにしたかったんでしょうね、ヌルを。
レジェンドを倒してという最も大きな筋書きで。ヌルの母国でやれば集客も見込めますしね。
で、有耶無耶になってますけど結局組織ぐるみでサクがやられたのでしょう。
これは試合ではなく酷い事件ですから。それがもうただただ腹が立って仕方ないですね。
サクの中でこの事が想像を絶する程のストレスになっている筈ですが、そこはどう整理しているのか今もいつも通り飄々としている所が流石凄いなと思いますね。
今生きていてくれて本当に良かったなと思います。

No title

すでに「終わったこと」とされちゃってますね。
「終わったことをあれこれ言うとは・・・」みたく思われてる感があります。

前もこの話題の時に書きましたが、秋山からの謝罪は納得を感じるものではなかったです。
変な話、これまでこういう事を続けてきた秋山からすると
「これくらいで文句言ってるのはあんたくらい」
とでも思ってるかも知れません。

こんばんは。

この試合、見直したら解説の谷川や船木の方が視聴者よりも何が起きているか解っていないようで当時もですけど不思議な印象を受けました。

でもこれ、セコンドが宮戸だったらリングに即あがり自分でチェックしただろうし金原だったらリングに座り込み抗議していただろうからセコンドの役割も重要なんですね。

それにしても金原vsヌルヌルは見たかったなぁ。

No title

後編みてから コメします。

でも。
TVで見てても 桜庭の抗議の意味が わかりましたよ。
秋山の謝罪会見もまったく 腑に落ちませんし。

ありゃ~ 書いちゃった・・・。

>孤高の赤パンさん

初めまして。
コメントありがとうございます。

後編が待ち遠しいです<どうもです。もうちょっとだけお待ち下さい。

主催者側のサクちゃん秋山君の踏み台になって!!という思惑<思いっきり谷川口調ですが(笑)まさしくそんな感じの舞台裏がはっきりした今回のインタビュー内容でしたね。

日本格闘技界最大の功労者を引き抜いてこの扱いかよ!と<その為だったのでしょうかね。
しかしFEGの思惑も大きく外れて、コントロール不能の魔王になっちゃいましたよね。

>BKっち

和志桜庭のすべらない話、ですね<いや、むしろ“すべる話”? はたまた“すべらされる話”…ですかね。

本部席を見つめて試合を全く止めなかったレフェリー<あれ異常でしたよね。桜庭が必死に抗議してるのに、遠くを見つめて何かの指示を待つような…何だったんでしょうね。

>サクマシン2号さん

初めまして。
コメントありがとうございます。

私自身はこの試合録画してあるもののまだ見ていない<一つのファン心理ですよね。記憶から消したい試合でしょう。

この団体のメインスターにしたかったんでしょうね、ヌルを<結局思惑は外れてしまった訳ですけどね。

結局組織ぐるみでサクがやられた<結果的にTV主導の格闘技の問題点をはっきりさせてしまったという事でしょう。

どう整理しているのか今もいつも通り飄々としている所が流石凄いなと…今生きていてくれて本当に良かったなと思います<何十年に1人の存在ですね。
同時代に全盛期を見ることが出来て幸せですよ。

>ナリさん

「終わったことをあれこれ言うとは・・・」みたく思われてる感があります<だからこそ記事にした思いです。こうやってコメントをいただく事で書いて良かったと思ってますよ。

これまでこういう事を続けてきた秋山からすると「これくらいで文句言ってるのはあんたくらい」とでも思ってるかも<そういう部分ありますね。柔道時代から度重なる前科がある訳ですから。
実際に規格化されてるUFCではほとんどいい結果残せていませんもんね。

>aliveさん

こんばんわ。

解説の谷川や船木の方が視聴者よりも何が起きているか解っていない<谷川には何かの思惑を感じますし、船木は…天然でしょうかね?

セコンドが宮戸だったらリングに即あがり自分でチェックしただろうし金原だったらリングに座り込み抗議していただろうから<私が思うことそのまま書いて下さってます。
確かあの試合、本当は桜庭自身宮戸に依頼してたんですよね。

金原vsヌルヌルは見たかった<こういうシチュエーションのときの金原は強いですからねぇ。私も見たかったです。

>ケロさん

後編みてからコメします<もうちょっとだけ待ってて下さいね。

TVで見てても桜庭の抗議の意味がわかりましたよ<はっきり音声は言ってましたよね。
「すっごい滑るよ!!」って。

No title

塗ってなくても桜庭では秋山には勝てないよ。
実力が違いすぎるもん。
そりゃ青木に完敗しますわ。

>あのね

塗ってなくても桜庭では秋山には勝てないよ<そうですかね?
あの当時の総合格闘技って観てらっしゃいました? ちゃんと観てましたか?
それでその答えなら、何も返す言葉はありません。

青木に完敗しますわ<何年前でしたっけ? 彼にも青木戦のオファー受けてて欲しかったですね。

No title

コパトーンのサンオイルかワセリン系のオイルを塗っていたようですね。汗が加わるとツルツルするのでタックルされないように対策を立てていたのでしょう。なにしても勝てば良いという浅はかな考えの秋山選手。

>名も無き戦士さん

汗が加わるとツルツルするのでタックルされないように対策を立てていたのでしょう<それもこの尋常じゃない量ですからね。強さ以前の問題でしょう。

なにしても勝てば良いという浅はかな考え<柔道時代からの常習犯ですからね。
記録上の白星にしか価値を見出せないアマチュア上がりの最も悪いパターンでした。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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