Uインターと大仁田

自分のブログは更新しているものの、

ここのところの業界事情にかなり疎い私。

ちょっと最近の流れを遡って、

一番驚いたのがこれです。

 スポーツナビ格闘技 より
高山が有刺鉄線???
“帝王”高山が“邪道”大仁田にデスマッチで完勝=4.12大仁田興行

メーンイベントでは、「有刺鉄線ボード・ストリートファイト・トルネード6人タッグ・デスマッチ」で“邪道”大仁田厚が矢口壹琅、保坂秀樹と組んで、“帝王”高山善廣、NOSAWA論外、本間朋晃組と激突した。

(略)いざデスマッチのリングに上がっても、帝王は帝王らしさを崩さず。いつも通りにトップロープをまたいで入場した高山は、保坂、矢口に豪快なビッグブーツをブチ込むと、大仁田が手にしたイスを取り上げてヒザ蹴り。有刺鉄線ボードに激突させる。大仁田も鉄柱顔面攻撃で反撃に出ると、本間にテーブル上でツームストンを見舞い、高山の顔面に毒霧を噴射。金髪まで真っ赤に染まった高山は、憤怒の表情で大仁田を有刺鉄線ボードにバックドロップで投げつけると、高山がギロチンドロップで勝利。3カウントを奪った後も、片足で踏み付けて勝ち誇った。

「あのオッサンの相手に付き合ってやったら、寝てるじゃねえか。終わりだな。付き合ってられねぇ」と、打ち止め宣言をした高山に対し、大仁田は「一度や二度負けたぐらいであきらめられるか! 高山の野郎、両国では猫をかぶってやがったな。姑息な手を使いやがって。おい、電流爆破の用意をしろ! 今度は電流バット3本じゃ!」と、今年2月の大阪での曙戦を超えるスケールで、U系戦士初となる電流爆破のリングに引きずり出すと訴えた。


「何を今さら…」という方が大多数かと思いますが、

Uインターを見続けた者としては、

高田、宮戸の教え子が、

邪道・大仁田とデスマッチのリングで交わったという事に、

とにかく素直に驚きました。

U系、特にUインター出身者の大仁田嫌いは有名です。

高山の師である高田延彦

90年代前半、団体の絶対的エースとして、

互いの全盛期が被っている大仁田に対し、

実にクールに、かつストレートにその偉業(?)を否定しています。
大仁田について1

 テレビ東京『HERO’S BAR』(1995) より

高田
(当時のFMWデスマッチ路線について、吐き捨てる様な口調で)だからそういう需要と供給じゃないけど、見に来る、支持する人があれだけいる訳だから。川崎球場に何万人も集めたりする事が出来る訳だから。それだけの魅力があるわけでしょ? 成り立ってる訳だから。それはそれでいいんじゃないかと思います」

(当時、大仁田が開いた1000針突破記念パーティーは?)それは良くわかんないですね。…だからなんなんだって感じです(嘲笑)」


集客力がある以上、団体としては渋々認めながら、

プロレスラーとしての大仁田は全く評価していません。
大仁田について2

さらに時が流れてPRIDE時代には、

ことごとく高田の動向を批判してきた、

大仁田の師にあたるジャイアント馬場さんとセットで、

二人の存在自体を全否定していました。

 紙のプロレスradical no.12 より

高田
「馬場と大仁田だけは自分の中では抹殺!!」

「だって大仁田なんて同業者だと思ってないから。
(芸能人)何だかわかんないよ。ああいうのがいるから、一生懸命やってる人たちがプロレスラーにプライドを持てなくなるんだよね。ところで大仁田はなんで復帰してるの? 上っ面だけかもしれないけど、『男』を売りものにしといてさ、よく帰ってくるよね。(略)ダメだね、ああいうのは。ああいうのを迎え入れちゃダメだよ。A級戦犯はほかにいるよ。(誰?)ん? 馬場と大仁田だ」


この痛烈なまでの敵対心は、

以前紹介した記事にもある通り、

選手以外の裏方…和田良覚レフェリーにまで及んでいました(参照:和田最強伝説とは何か!?)。

しかし機会があれば、

当時抜群の集客力を持つ大仁田をも、

リングに上げようという人物がいました。

“Uインターの頭脳”宮戸優光です。

必殺!プロレス激本 vol.3 (双葉社ムック 好奇心ブック 35)
 必殺!プロレス激本 vol.3 より

宮戸「他のレスラーが『あいつはレスラーじゃない』といいつつも、その下にいるわけでしょ。まぁ僕も含めて、みんなの責任ですよね。だから大仁田さんを悪く言うことはできないですよ。ただFMW時代の大仁田さんがこういう健介との対決をしていたりすれば、大仁田さんがここまで上り詰めることはなかったですよね。だって、全盛期に健介にあれだけやられて、それでもレスラー=大仁田にはならないでしょ」

― もしUインターに大仁田さんがきてたとしたら、どのレスラーを出しました?

宮戸「…わかんないですけど…大仁田さんだったら、いちばん上を要求してきますよね」

― そうだよねぇ。

宮戸「本人はノーて言うだろうけど、高田さんですね、やっぱり」

― 高田さん! ほお、じゃあハッキリ言って、はじめから決着を付けるつもりですよね。後に引かないような。

宮戸「そうですね。それはどうしてかというと、やってみなければわからないけど、大仁田さんの実力を測れば、これはいけるって選手ですもん。様子を見る必要はない」


インタビューは1.4事変(参照:イッテンヨン事変~前編~~後編~~検証編~)勃発直後、

大仁田が新日マットに初登場した時期です。

実力的な部分は全く評価していませんが、

その圧倒的なネームバリューは、

素直に認めざるを得ないといったところでしょう。
邪道も来た

宮戸が団体を去った後、

ゴールデンカップスとしてUインターの屋台骨を支えた安生洋二は、

大仁田2度目の(だったか?)引退後、

インディーのカリスマとして、

あわや“NEXT大仁田”的存在になる可能性がありました。

格闘技絶対王者列伝 (宝島社文庫)
 格闘技絶対王者列伝 より

安生
「当時、東京プロレスとかインディーの団体にも上がって、6人タッグ選手権のベルトを獲って、リング上でガッツポーズとかすると、ファンが熱狂しているじゃないですか。その時、実は内心では『俺はこんなことをしていいのかな』と逆に覚めていたんですよ。なんとなくあの頃の自分は、インディーの救世主とか言われて、大仁田(厚)さんの後釜みたいなポストでしたからね。正直な話、プロレスラーとしての自分の人気がおいしいと思う気持ちより、怖いと感じる気持ちの方が先行していましたよ」


そもそも自分の事を「裏方向き」と言い張る安生、

カリスマには成りきれるはずがなかった訳です。
コメントも冴える安生

いずれにせよUインターにとって大仁田は、

かつてアンタッチャブルな存在でした。

その邪道と絡んでしまった高山。

大仁田の事ですから、

ここから抗争が続いて行くのでしょうけど、

この落としどころはどこにあるのか?

少しだけ注目してみます。

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tag : 高田延彦 安生洋二 宮戸優光 高山善廣 大仁田厚

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Secret

No title

大仁田ね~

あ。
おはようございます。
連休 いかが お過ごしでしょう?
北海道は 寒い・・・。 何月だよ!!おい。(浜さん風)って 感じです。

大仁田 厚
わからない・・・。なにが なんだか わからない(笑)
最初に見たときは 全日本のJrヘビーの筆頭 だったような・・・(遠い記憶)
ちゃんと やってましたよね?
どこで どうなっちゃったんだか・・・。
電流も爆破も どこまでやるんだろ?
レガさんのいう 落としどころ ってやつです。
本人も わかってないんだろうけど・・・。
そこが 大仁田。
連休の 朝っぱらから コメさせるカリスマ?
結局 すき なんじゃん?私・・・(照)

No title

思わぬところから、大仁田さんの話が出ましたね(笑)


大仁田さんは高田については
「強いのかも知れないけど、偉そうに言い過ぎ。
まずは船木にKO負けしてた試合はどうなるんだよ?(骨法流掌底初披露の横浜アリーナ)
守ってもらっておいて最強とか言える言葉か」
の、ような感じの辛辣な言葉を確か自身の著書で浴びせていました。


猪木馬場四天王三銃士U戦士等他のレスラーにいろいろ言ってましたが、一貫していたのは自分の方が強いとは言わないところですね。
いくら偉そうに言っても俺のほうが有名。
三銃士とか四天王とか言っても知らない人は多いが俺のことはみんな知ってるぞ・・・という内容。
確かに、うちの母親も私が毎日プロレスを見ているせいで三銃士や四天王は知ってましたが、「この人らは全然有名じゃないのにお客さんはいっぱい入ってるんやね」と言ってましたから。
どっちかいえば大仁田さんの主張は、プロレスファンのファン同士の口論のような大した内容のないものでした(笑)


しかし、宮戸はさすがですね。
「他のレスラーが『あいつはレスラーじゃない』といいつつも、その下にいるわけでしょ。まぁ僕も含めて、みんなの責任ですよね。」
これってなかなか言えることではないです。
大仁田厚の主張も商品価値も全面的に認めつつ、来ることは拒まないよ・・・という。



宮戸は「高田さんですね、やっぱり」と言いつつ、おそらく、初戦は中野でしょうね(笑)
結果はもちろん大仁田厚の反則負け。
でも、それが当時のUインターで起こることを想像すると震えがきますね。

天龍はWARでタッグながらも大仁田厚にフォールを奪われました。
しかしながら、後藤にビール瓶で殴られた直後とはいえ返す余力はあったと思いますが、
自ら泥を被ることで大仁田厚の商品価値を磨いて、川崎球場でのビッグマッチに持っていったのだと思います。
でなければ、誰が見ても天龍が勝って当たり前の抗争なだけにその選択で緊張感を持ってきたのはさすがだなと感じました。

高田or天龍、どちらが偉いとかではなく高田延彦には絶対に出来ない選択だと思います。

>ケロさん

こんばんわ。

連休いかがお過ごしでしょう?<とりあえず…ほぼ仕事です(笑)。

大仁田厚わからない<究極の思い付き型ですよね。
何かを持ってる、とは思うんですが、本当によくわからないです。

本人もわかってないんだろうけど・・・そこが大仁田<そういう事です(笑)。
そこに付き合う事の危険さを最も理解していたのは猪木でした。

>ナリさん

思わぬところから、大仁田さんの話<僭越ですが、いつも心のこもったコメントを下さるナリさんに向けた意味もあります。

「強いのかも知れないけど、偉そうに言い過ぎ。まずは船木にKO負けしてた試合はどうなるんだよ?守ってもらっておいて最強とか言える言葉か」<大仁田の場合は、お前が言うな、的な部分もあるのですが(笑)、格闘技方面の人たちも一斉にUWFを叩き始めたのがその試合からでしたよね。
かつての猪木もそうですが、見てない様で業界全体把握している…みたいな印象です。

一貫していたのは自分の方が強いとは言わないところ<そうですね。晩年に至っては「俺は弱い」みたいなとこまで言ってますもんね。
そこが猪木が最も怖れた部分でもあります。「大仁田と絡んでしまったら、もう強い弱いとは別次元に持っていかれる」と。

宮戸はさすがですね<Uインター的テイストで99年の一連の流れがあったら面白かったでしょうね。
潰しに行くUインターと生き延びていく大仁田…ただ真鍋アナの役割だけが見つかりませんね(笑)。

おそらく、初戦は中野でしょうね(笑)<ははは、やっぱり。

天龍はWARでタッグながらも大仁田厚にフォールを奪われました…自ら泥を被ることで大仁田厚の商品価値を磨いて、川崎球場でのビッグマッチに持っていった<天龍の場合、高田との時もそうでしたが、星を取ったら次は返すという平成プロレスの礎を作った感があります。ここがBIとは異なる存在ですよね。
特に大仁田とは“まさか”やられてしまう、という展開で初戦にサプライズを持ってきたのは格からいったら凄い事だと思います。
ですから結末は天龍にとっては最大の屈辱だったでしょうね。

高田延彦には絶対に出来ない選択<その通りですね。

高山選手と大仁田さんの絡みは去年のノア両国大会からですからね。
最もきっかけはパートナーのKENTA選手がCS番組で大仁田さんとは闘いたくないと言ったのがキッカケですけどね。

しかし、大仁田さんからフォールを奪った技がエベレストジャーマンやランニングニーリフトじゃなく全日本時代の得意技だったギロチンドロップとはねえ。

まあ、電流爆破マッチに行くでしょうね。曙選手と同じ流れで。勝つまで、止めない。

>通り菅井さん

高山選手と大仁田さんの絡みは去年のノア両国大会から<そういやノアに上がったんですね。三沢存命中には絶対有り得なかった事です。

フォールを奪った技がエベレストジャーマンやランニングニーリフトじゃなく全日本時代の得意技だったギロチンドロップとは<「大仁田相手にエベレストジャーマンまで必要ない」という意味なのか、ギロチンがデスマッチには相応しいと判断してか、いずれにしても大仁田には普段通りの組立てでは意味がないんでしょうね。

電流爆破マッチに行くでしょうね…勝つまで、止めない<果たして、やる事に意味があるのか? 潰しても潰せない相手ですから、いっそ関らない方が良いんですけどね。

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>○○さん

高山はフリーの立場をフル活用して、全方位のプロレスをやっていますね。鈴木もそう。

これも切り拓いたのは天龍という人ですよ。
紫レガとは?

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Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


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