必ず最後に正義は勝つ(1999)~後編~

前編からの続きです。

最終ラウンドである第2Rに入りました。

ホイラー・グレイシーがこのラウンドを凌いだら、

特別ルールによって判定というものがない為、

桜庭和志の勝利も水泡と帰してしまいます。

まずホイラーは開始早々、

桜庭のリストを掴んで組み付いていきます。
2R開始早々リストを掴んで前に出るホイラー

そのままタックルに移行すると、

再び膝蹴りで迎撃。
タックルにまたも膝蹴り

離れると強烈な右フック。
離れ際右フック

ホイラーもグレイシー独特の関節蹴りで、

チャンスを窺いますが、
グレイシー独特の関節蹴りにも、

お構いなしに桜庭は強烈なローキック。
構わず強烈なローキック

もう一度来たところで、
もう一度来たところを、

タイミングばっちりの右ハイキック炸裂!!
ハイキック炸裂!!

軽量のホイラーは大きく吹っ飛ぶと、
大きく吹っ飛ぶホイラー

再び猪木アリ状態から桜庭の蹴りが始まります。
またガンガン蹴る

立てば立ったで、

桜庭一流の“目のフェイント”から、
視線のフェイントから、

もう一度ハイキック!!
もう一度ハイキック

今度は下を蹴る!!
強烈なロー

成す術ないホイラーは、

苦し紛れにタックルに入りますが、
ホイラー必死のタックルも、

桜庭は難なく切っていきます。
難なく切る

ならば、と今度は低いタックルも、

これまたクリア。
さらに低いタックルも切る

コーナーに追い込めば、

ホイラーはガードを固めるのに精一杯。
コーナーに追い込む

心理的にも追い詰めた桜庭は、

面白い様に蹴りをヒットさせて行きます。

上からも、
上を蹴り、

下からも、
下を蹴り、

さらにソバット!!
そしてソバット!!

予備知識のないホイラーはモロに食います。
モロに食うホイラー

小鉄さん流に言うならば、

「ホイラーはローリングソバットなんて知らないんですよ」といったところでしょうか。

もはやローキックにも、
ローキックにも、

踏ん張りが利きません。
踏ん張りが利かない

寝ても蹴られ、
寝ても蹴られ、

立っても蹴られ、
立っても蹴られ、

距離を取ったらソバットを食らう。
2発目のソバット!!

もう迷路に迷い込んだ様な状態のホイラーに対し、

桜庭は一生懸命に足首を掴みに行くと、
一生懸命足首を掴みにいって、

ここで秘技・炎のコマ!!
炎のコマ!!

まさかの大技に訳がわからなくなたホイラーは、

とりあえず桜庭をグラウンドに誘います。
「カモン!」

ところが桜庭の答えは、

「お前が立てよ!」と。
「お前が立て!」

一切余裕のなくなったホイラーは、

桜庭の要求通り立ち上がると、

残り4分で捨て身のタックルに行きます。
残り4分、捨て身で飛び込むホイラー

余裕たっぷりの桜庭は当然潰していき、
落ち着いて上になった桜庭は、

ここで腕を取りに行きます。
徐々に、

がっちりと、
サクラバロックに、

ダブルリストロック(サクラバロック)に固めると、
入った!!

残り時間3分、一気に絞り上げます。
絞る

苦悶の表情を浮かべながら耐えるホイラー。
絞り上げる

桜庭はジャッジに対して何やらアピールしながら、

残り時間2分、さらに絞り上げます。
折れる折れる!!

まさか最後まで耐えるつもりか?

というタイミングで遂にレフェリーがストップ!!
ストップ!!

この瞬間、木村政彦以来日本人二人目のグレイシー狩り達成!!
遂に木村政彦以来のグレイシー超え!!

必死に抗議するホイラーと、

リングドクターに詰め寄るヒクソン。
抗議するヒクソン

会場が大声援に包まれる中、

二人はこの表情。
兄弟会議

ホイラー「アイム・ノットタップ! アイム・ノットタップ!」

桜庭「わかったわかった」

「アイム・ノットタップ」

マイクを手にした桜庭は正義の第一声。

桜庭
「ホイラー選手はタップしてないと言ってますが、あそこからどうやって逃げたのか知りたいです」

「あそこからどうやって逃げるの?」

さらに強い口調で続けます。

「次はお兄さん! ぼくと勝負して下さい!!」
「次はお兄さん、ぼくと勝負して下さい!!」

まさしく“最後に正義が勝つ”という、

PRIDE史上屈指のハッピーエンドな大会となりました。
最高のエンディング

この9ヵ月後に対戦するヘンゾ・グレイシー(参照:「最強なんて、ない」)も、

笑顔で桜庭の勝利を讃えます。
ヘンゾも祝福

そもそもこの日の桜庭の相手は、

ヘンゾの予定だったのですが、

ホイラーが横入りしておいて、

さらにルール変更まで強要すると言う、

文字通りのやりたい放題。

でも、もしかすると角度を変えれば、

ルールを変えてでも闘いに負けないというのが、

グレイシーにとっての“正義”だったのかも知れません。



さて正義といえば、

現在では“ブルージャスティス(青義)”永田裕志ですね。

桜庭負傷のきっかけは永田の放った投げ技でしたので、

復帰のあかつきには両者約束通り、

再戦が行われる事でしょう。

田中将人、諏訪魔、KENTAと、

他団体エース格と幾多の名勝負を残す永田、

桜庭にとってこのカードはひょっとすると、

中邑真輔戦(参照:プロレスリング復興記念試合~前編~~後編~)以上の作品になるかも知れませんよ。

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tag : 桜庭和志 ホイラー・グレイシー 高田延彦 ヒクソン・グレイシー ヘンゾ・グレイシー

comment

Secret

No title

このラウンド、ホイラーはもうどうにもならなくなってますね。
桜庭もホイラーとの力量を分かった上でなぶってるような?
それでも、深追いを終盤までしなかったのは攻めきれなかったのか、ホイラーが責めさせなかったのか・・・。

テイクダウンについて・・・なのですが、
アマレスではタックルで円の外に押し出すとポイントにならないどころか”パッシブ”という教育的指導のようなものをもらいます(今はルールが変わって押し出した側が1Pらしいですが)
なので、タックルが決まったら左右に振って倒しにかかるのですが、柔術系選手のタックルは突進型で、「最終的に倒せればいいや」という感じ。

桜庭がヒカルド・アローナに何度もテイクダウンされたのもパワーの差もありますが、桜庭が柔術系タックルを甘く見てしまったせいもあるかもです。

違う方のコメントで思い出したのですが、元々エンセンvsケアーだったんですね。
確か、私はこれ目当てで行ってたはず。
ケアーは当時最強扱いされていて、PRIDE初参戦となるエンセンはそれとやりたい・・・と。
エンセンは私的に「過大評価されすぎ」と思っていたのでそれを壊してもらえるところを見たいなぁ・・・という。
で、カード変更からのホイラーが桜庭戦に名乗り・・・でしたね。
思い出しました。

ホイラーにすれば内容は完全に負けでしたが自分的には「逃げ切った」であり、この試合後の笑顔も「何喜んでんだ、こいつら」という意味でしょうか。


あと、完全に余談ですがレガさんは知らないと思いますが、関西ではかなり有名な漫才コンビ『シャンプーハット』が漫才の中で
「二人はこの表情」
というキャプと全く同じ顔をします。
多分本人らはそんな事知らないでしょうが、結構笑ってしまいました。
http://www.youtube.com/watch?v=e17rLkaQX-E
参考までに貼っておきます(問題のシーンは4分以降ですが、最初から見てください)
何げに顔も似てます(笑)

とにかく…

総合やってる人間からしたら桜庭さんは神ですよ 笑

>ナリさん

深追いを終盤までしなかったのは攻めきれなかったのか、ホイラーが責めさせなかったのか<桜庭が語ったものを読み返してみると、やっぱり「懲らしめてやろう」的な感じで極めないで蹴り続けようとしていたみたいです。

テイクダウンについて<勉強になります。ありがとうございます。

桜庭がヒカルド・アローナに何度もテイクダウンされたのも…柔術系タックルを甘く見てしまったせい<体重差は確かにありましたが、その少し前にはボブチャンチンやミルコやシャムロックとも試合してましたからね。
先に仕掛けなきゃならないのを後手に回って苦戦する…PRIDE後半は特にこの展開が多かったです。

エンセンは私的に「過大評価されすぎ」と思っていたのでそれを壊してもらえるところを見たい<なぜか、当ブログにご来訪下さる方はエンセン嫌いが多い様ですね(笑)。

ホイラーにすれば内容は完全に負けでしたが自分的には「逃げ切った」<もうその時点でこの試合の意味をすり替えていますもんね。本当にズルいというか…。

『シャンプーハット』<はい、存じ上げてますよ。「てれちゃう」ですよね?
確かに顔付きそっくりですね(笑)。

>宮戸ゲノムさん

総合やってる人間からしたら桜庭さんは神<単刀直入のコメントですね。
実践されてる方にしてみれば、その形容詞が一番しっくり来るのでしょうか。

いろんな意味で日本の誇り…やっぱり国民栄誉賞もんですよね。

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>○○さん

それもこれも、ご縁です(笑)。
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