STYLEの中のSPIRITS(2003)

遂に今週末に迫ってきました、

3.9 後楽園ホールでの『U-SPIRITS again』(参照:U-SPIRITS 再び)。

前回の大会(参照:5ヶ月遅れの同窓会やっぱりUインターが好き)では、

当ブログにおいて連日“煽り記事”を書きまくったのですが、

今回は大会プロデューサーでありメインも締め括る立場の金原弘光が、

連日、自身のブログで見所を書き綴ってくれていますので、

私は黙っておく事にします。

 金ちゃんのドンとやってみようGT 

例によって“大物三選手”参戦の噂もありましたが、

山本喧一が出ると知った時点で、

真っ先に名前が消えたであろう男。

それが田村潔司です。
田村余裕のコメント

金原が自身プロデュースの主題をSPIRITS(魂)としたのに対し、

元々、田村はSTYLE(型)をお題目としていました。

U-STYLEにおいて田村以外の出場選手は、

型を気にするあまり、闘う魂を感じる事が少なかった。

そのU-STYLEの短い歴史の中で、

私が最も魂を感じた試合が、

2003年12.9 後楽園ホール

田村潔司vs藤井克久
です。
田村潔司vs藤井克久

田村が悲願のU-STYLEを旗揚げした年の、

締め括りの大会で迎え撃ったのが、

底上げを狙っての“田村挑戦者決定トーナメント”を勝ち抜いた、

UFOの藤井克久でした。

曰く、「壊す気で行くんでぇ、面白い試合になんないかも知れないですけどぉ…」
藤井の「壊す」発言

その日本人離れした背筋力から繰り出すジャーマンで、

KOの山を築き田村の前に立った藤井は、

師匠格の小川直也ばりの視殺戦から試合に入ります。
のっけから睨み合い

そう来れば田村の魂に火が点かない訳ありません。
田村の睨み(vs藤井)Ⅱ

何せこの日が吉田秀彦戦(参照:誇りの他流試合~前編~~後編~)から、

丸4ヵ月後の復帰戦です。

試合開始早々、

得意の左ミドルが飛びます。
やっぱり左ミドルから

藤井も体重の乗った重いハイキックで、

田村をガードごと壊しに行きます。
藤井も重いハイキック

あくまで左ミドルで行く田村に、
あくまで左ミドル、

藤井はキャッチしてタックル敢行。
…をキャッチしてタックル敢行、

田村は倒れずコーナー際で差し合いの攻防になります。
コーナーでの差し合いを、

体格で勝る藤井はクラッチを結んでのサバ折りで、

田村を崩していくと、
サバ折りで制した藤井が、

そのままバックに回って、
そのままバックを取って、

一気にぶっこ抜きジャーマン!!
いきなりジャーマン!!

これを田村は空中でのバタ足により、
田村は全身のバネで、

攻略します。
凌いでみせる

軽量の田村に思いもしない返し方をされて、

藤井は動揺の色を隠せません。
藤井に動揺の色

気を取り直しての鋭い両足タックルにも、
藤井の鋭いタックル、

田村はすぐに反応してダブルリストロックの体勢に。
上になった田村はダブルリストロック狙い、

これを藤井はまたも体力の差で返します。

腕を取られたまま立ち上がって、

急角度の俵返し。
腕を取られたまま急角度の俵返し

そのまま下から三角と見せかけて、

ダブルのアームバー。
そのまま下からダブルアームバー

田村がこれを凌ぐと、

藤井は力任せに持ち上げて、

助走つきのバスター。
藤井走り込んでのバスターにも、

しかし冷静な田村は逆に、

下からの腕十字で最初のエスケープ奪取。
逆に田村が下から十字で藤井エスケープ

再び立ち技になると藤井は田村のキックをキャッチして、

ロープの反動も利したベリートゥベリー。
藤井、ロープの反動を利したベリートゥベリー

オモプラッタから両腕を取って、

羽根折り固め。
オモプラッタから羽根折り固め、

さらに三角から腕十字に移行して、

エスケープ奪取。
藤井お返しの腕十字で田村エスケープ

スタンドから再開後、

田村のハイキックでグラつく藤井。
ガードの上から田村のハイキック炸裂

そこからリストロックという拷問技でエスケープ奪取。
強烈なリストロックで藤井エスケープ

立ち技では田村に一日の長があり、

左右の掌打が面白い様にヒットします。
田村の左右からの掌打、

藤井は一瞬の隙を突いて、

低いタックルに飛び込んでから、
藤井低いタックルから、

バックに回ると一気にジャーマン!!
そのままぶっこ抜いて、

田村は脳天からマットに突き刺さります。
ジャーマンに田村脳天から落下!!

何とかカウント9で立ち上がると、

ポイントは同点になっています。
ロストポイント並ぶ

ここでも田村は左ミドル…、
藤井の肘を左ミドルで狙い撃ち

蹴り足をキャッチした藤井は、

抱え上げるとこれまた急角度の水車落とし。
これまた急角度の藤井の水車落とし、

食いながらも田村はフロントスリーパーで、

すぐにエスケープを奪取します。
すぐに田村はフロントスリーパーでエスケープ奪取

再び差し合いから、

首相撲は田村有利…かと見るや、
首相撲から、

藤井は巧みにバックへ回り、

もう一度ジャーマン狙い!!
もう一度ジャーマン狙いの藤井に、

田村はなりふり構わず空中でのバタ足で切り抜けると、
なりふり構わぬバタ足で田村は切り抜けて、

藤井の左腕をロックオン。
勝負と見るや、

そして“Uインター伝家の宝刀”炸裂!!
Uインターの切り札炸裂!!

完璧に極まったダブルリストロックに、

藤井はたまらずタップアウトです。

体格差と藤井の喧嘩度胸に苦戦したものの、

終わってみれば田村完勝。
苦戦したものの終わってみれば完勝

と同時に単なる技の攻防じゃなく、

二人の魂が見えた試合でした。

この試合が私にとってU-STYLEベストバウトです。



今回の『U-SPIRITS again』、

前回の面子にヤマケンが加わってはいるのですが、

中野巽耀をはじめ、

スバーンもビリーもいなくなっていますので、

いささかUインター色が薄いなぁ…と感じています。

伊藤、菊野、光留、ナイマン…いわば“ミックスU”的なニオイがしますね。

それでもやはりあの試合スタイルを見れば、

私の理想のリングはそこにあると言わざるを得ません。

今回も成功して欲しいです。

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tag : 田村潔司 藤井克久 UFO

comment

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No title

この記事を見てなかったです(汗)

確か、藤井軍鶏ってリングネームに改名させられてましたよね?
見栄えもルックスも悪くないし、新日本や全日本にいればエース候補として育っていたか
もですね。


Uスタイル=魂、というのは非常に納得です。
Uスタイルを型としてやってる試合は普通のプロレスより面白くないと思います。
プロレスラーがプロのレスリングで優劣をつけるのが、Uの根本だと思っているので、そこに気迫がないと見応えがなくなるというか。

田村のリングス時代には山本や高坂と何度も名勝負をしましたが、いずれも魂のぶつかり合いのような試合ばかりでした。
特に、エースを奪われた山本は田村相手になると普段の倍強かったですし(普段からそれくらいやれ!と野次られたりもしてましたが)
今でも、後楽園でやった一騎打ちの前半のレスリングの攻防は、プロレスリング史上最高の攻防だったと思っています。

>ナリさん

藤井軍鶏ってリングネームに改名させられてましたよね?<軍鶏侍(しゃもじ)ですね。当時、橋本とか小川が冗談半分で若手のリングネームつけていましたよね。

見栄えもルックスも悪くないし、新日本や全日本にいればエース候補として育っていたかも<肉体に説得力がありましたよね。

Uスタイルを型としてやってる試合は普通のプロレスより面白くないと思います<そう!! そこなんですよ。

プロレスラーがプロのレスリングで優劣をつけるのが、Uの根本<まず技術がありきで、それを持っていない選手は上がってはいけないリングでしたよね。

田村のリングス時代には山本や高坂と何度も名勝負をしました<回数を重ねるうちにどんどん内容がアップしていきましたね。
私は最初の緊張感が好きでした。

後楽園でやった一騎打ちの前半のレスリングの攻防は、プロレスリング史上最高の攻防<30分フルタイムでしたっけ?
あの試合後のリングスコール、凄かったですね。
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