元気玉発言とは何か?(1997)

前回分(参照:腕ひしぎ逆十字という名のエール)からの続編です。

ヴォルク・ハンから、

念願の初勝利を上げた田村潔司の口から飛び出したのは、
雄叫びを上げる

意外な人物へのエールでした。

控室での試合後会見の席で、

突然、田村が切り出します。

田村
「…違う事しゃべっていいですか?」

田村の元気玉発言1

「あのー、まぁ、えーっと、高田ヒクソン!…の試合に関してですが…えー、フーッ(深く息を吐く)、えー…色んな人から情報とか入って来まして」
田村の元気玉発言2

「…で、フー(息を吐く)。高田さんにですね、絶対全力を尽くして勝ってもらいたいんですよ」
田村の元気玉発言3

「最初は僕はヒクソン…が勝つんじゃないかと、思ってたんですけど。なんか、そう…高田さんにいろいろお世話になりましたし、周りから、インターの? 前からのフロントの人とかいろいろ話してるとそういう話題になって、なんか高田さんに元気がないんじゃないかと、いう評判が、耳に入って来るんですよ」
田村の元気玉発言4

「俺は…一時期、僕らはインターで、高田さんを本当にピラミッドの頂点として応援した人間ですから。北尾戦とか、ベイダーとか、凄いプレッシャーの中で闘って来られて。フーッ(深く息を吐く)」
田村の元気玉発言5

「今回やっぱりヒクソン…ドームっていうああいう舞台で、もうやっぱり凄いプレッシャーを感じてると思うんですよ。僕もK-1の時に、他流試合っていうか、フーッ、パトリック・スミスとやったとき以上のプレッシャーとか感じてると思うんで。だから、ま、僕の口からは雑誌を通じてしか、『頑張って下さい』とか、しか言えないんですけど」
田村の元気玉発言6

「凄い今はもう…正直言って一週間前までは高田さんが負けると、そう思ってたんですけど、そういう気持ちでファンも、僕らも、そういう気持ちが良くないんじゃないかと思って。ぜひともちょっと、プロレス界全体の事ですから。みんなで、お客さんも、プロレス界の業界の人も、あのぅ」
田村の元気玉発言7

「ドラゴンボールの“元気玉”じゃないすけど、ちょっとずつ高田さんに力を…分けてあげて、頑張ってもらいたいなと」
田村の元気玉発言8

「余計なお世話かも知れませんけど、もし…何らかで協力出来れば? 練習も高田さんが良ければ…僕で良ければですけど。あと、セコンドとかも付きたい気持ちが、凄いあるんで。だから簡単に言ったら…ちょっと長くなっちゃいましたけど、“みんなで高田延彦を応援しましょう会”みたいな、そんな感じで」
田村の元気玉発言9

「急に僕がこういう事言うのって変だと思うんですけど、何か今まで本当に…インターの仲間とか? 周りからそういう風に聞いて、ちょっと自分が惨めに思えて来まして、だからぜひとも…」
田村の元気玉発言10

「僕は勝ち負けにこだわらず、もう全力尽くして、納得いく試合をやってもらいたいんで。ちょっと、ま、雑誌を通じて、失礼だと思うんですが」
田村の元気玉発言11

「高田さんの耳に届いてくれたら、嬉しいです」
田村の元気玉発言12

前年の田村のリングス移籍以来、

高田との関係を考えると、

想像もつかなかった言葉の数々でしたが、

これを境にUインターを離れていった重要人物たちから、

次々と高田へのエールが送られていき、

その波は遂に宮戸優光にまで及びました(参照:宮戸語録 vol.7~電撃復帰編~)

私は2日前に会場で生観戦したこの試合を、

週末のWOWOW中継で見届けた後、

エンディングで不意に流れてきたこの場面に、

目頭が熱くなりました。

ここから10.11まで、

連日、トレモンを聴き、高田名勝負のビデオを見続け、

北海道の片田舎から“元気玉”を送り続けました。

しかしその結果は…。

 第一歩
タップ!!

敗者は何も語らず



ご存知の通り2012年年末時点において、

ヒクソン・グレイシーが再びリングに戻ってくる可能性は、

極めてゼロに近いです。

もしかすると田村がリングに上がるモチベーションも、

それに近いものがあるのかも知れません。

それでも私は、

運命を信じる!!(参照:最後の聖戦運命を信じる)

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tag : 田村潔司 ヴォルク・ハン 高田延彦 ヒクソン・グレイシー PRIDE

comment

Secret

No title

確かな話かどうかは分からないのですが、PRIDE1前日?に前田と高田が会って秘策を伝えた(スパーリングをした?)そうですね。
更には試合一週間前にぎっくり腰をしていたという高田についてあの試合後に「何故キャンセルをさせなかった」とも言ってました(さすがに、抱える負債を考えるとキャンセルは難しかったかもですが)

いろいろとUWF関係者の間で動きはあったんでしょうね。

損得ではなく、元仲間の為にという。

しかし、田村とハンの試合は連続画像を見てるだけでも面白いですね。
今でも思うのはリングスルールというかUWFから続いてきたルールは、異業種の格闘技をやってるもの同士の試合においては結構平等というか、よく出来た異種格闘技ルールだったと思います。
立ち技しか知らない選手も5~10エスケープが認められるので勢いよく攻めることが出来るし、組み技の選手も5ダウンまでは認められるという。


私もヒクソンを引っ張り出せなかったという現実だけが心にずっと引っかかっています。
何とかして、ヒクソンに黒星という形をきっちりつけてもらいたい気持ちでいっぱいです。

>ジョーカー ナリさん

PRIDE1前日?に前田と高田が会って秘策を伝えた…試合後に「何故キャンセルをさせなかった」とも言ってました<当日の控室(だったっけ?)にも祈祷師を連れて来てお払いをしたりとか…高田自身にも大きな迷いがありましたし、どの位の効果があったかは別として、当時の前田の仲間意識の強さは格別でしたよね。

田村とハンの試合は連続画像を見てるだけでも面白い<記事にも書きましたが、“格闘芸術”ってのは、この事でしょう。

リングスルールというかUWFから続いてきたルールは、異業種の格闘技をやってるもの同士の試合においては結構平等というか、よく出来た異種格闘技ルールだった<ロープエスケープというのが、ある時代から“悪しき風習”みたいになってしまいましたけど、ストライカーが捕えられた時に必死に逃げていくのも闘いのリアリティだったと思います。手に汗握る…という表現がピッタリの。
昨年の鈴木vs金原で金原が十字を狙いながら四方のロープとの距離を測る場面見て…改めて私はUが好きなのを再確認しました。

何とかして、ヒクソンに黒星という形をきっちりつけてもらいたい<もう空想の世界なのかも知れませんけど、運命を信じたいです。

うー

とても深みのある内容ですねー。

拘った理由…そうでしたか。。


レガさんやっぱり、ブロガーだけに留まるのは…勿体無い‼︎‼︎

>みーさん

この時期になると毎年、高田ファンは胸が締め付けられるんですよ。

色々なリングが連動して、高田vsヒクソンに向かっていきました。
特に田村の元気玉発言はWOWOWスタッフにしてみれば、リングス本体と関係のない部分でしたからね。
そこをフルで流した…これがUインターを応援してきた私には嬉しかったです。
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