逆境の中での反骨心、その残り香。

高田延彦の“ワーク論”(参照:大きな意味を持つ『ワーク』~前編~~後編~)は、

カクトウログさんが、ご紹介下さった事もあり、

意外と大きな反響を戴きました。

記事中でも紹介したとおり、

この本を復唱する形で、

久々の…本当に久々の“専門誌インタビュー”が発刊されました。
高田延彦、50歳のプロレス論

私の記憶が正しければ、

今回と同じ井上崇宏編集のgo fight Vol.1(参照:伝説の営業マン)以来ですね。

あの時は終始『ダイヤモンド・キッズ・カレッジ』の話で、

「もう高田はリングの話はしない(したくない)のかなぁ…」と思ったものですが、

一転して今回は、はっきりと、

“2012年現在においてのプロレス論”を展開してくれています。

KAMINOGE vol.10―世の中とプロレスするひろば 高田延彦、人生を統括する。
 KAMINOGE vol.10

高田対世間の中でプロレスというジャンルが逆境だった。もちろん、とてつもなく大きなエネルギーだったり、それこそ勇気や夢とかっていうものを感じてもらうことはできてたと思う。だけど、一つのジャンルとしては、『スポーツなのかなんなのか?』という部分も含めて、プロレスは逆境の中で生きてきた。その中で育ててもらった自分がこれまで歩いてきた道というのも、やはりその逆境の中を歩いてきたという意識が強いんだ。そういうことがベースにあっての、常にコンプレックスが反動となって、前に進む強烈なプラスのエネルギーを作り出したんだ。プロレスラーとは、強さはもちろん、生き方やふるまいも、かっこよく、豪快に見せなければダメなんだ。だからこそ、しみったれたことを自分の中で許さないっていうのがあるのかもしれないね。しみったれた50代にならないようにがんばるよ(笑)」

「おそらく、俺が思う『プロレス論』、自分にとってのプロレスラー、俺自身のプロレスラー像というものを考えたときに、すごく近い距離感で『プロレスはナメられちゃいけない』という(山本)小鉄さんの教え、そして新日本の誇りみたいなものが間違いなくあります。あの小鉄さんの裏方としての功績はとてつもなく大きいものでした。あの人の色付けというか、よく言う『小鉄イズム』みたいなもの。あの小さな身体で星野(勘太郎)さんと戦後のアメリカをヤマハブラザースで渡り歩いた。それにあるものは、やっぱり逆境の中での反骨心じゃないですか? それがどれだけのエネルギーを生むかっていうのは、敢えて言葉にする必要はないけども、そういうものの“残り香”を俺は見てきたんだよね」


アントニオ猪木が目指したもの、

あるいは志したものって、

たくさんあったんですけど、

やはり一番は「プロレスの市民権」ってやつですよね。

世間一般のプロレスに対する目を、

力づくで変えてやる、という。

それを実践したのが、

小鉄さんや星勘らの存在。

そして、その“残り香”を見てきた、

上野毛道場の出身者たちですよね。

それが要するに「新日本の誇り」というやつでしょう。

ここの部分を引き出しただけでも、

「さすが井上小鉄!!」(参照:桜庭の本音Uインター最強の功労者いつかまた…リアル よりリアリティ哀戦士じゃなく笑戦士)と思ったのですが、

さらに突っ込んだ形で、

10.9武藤戦の秘話、

長州との因縁、

天龍への想い、

そして…。
サクにも労いの言葉

とにかく井上氏快心のインタビューじゃないでしょうか?

これまた当ブログ記事で、

反響の大きかった“御輿論”(参照:御輿に乗る覚悟)についても、

改めて言及しています。

― (略)高田さんほど神輿に乗らない人はいないですよね。

高田「そう思う?」

― おそらく、業界内で高田さんを口説くってことが一番めんどくさいと思うんですよ(笑)。嫌なものには絶対に首を縦に振らないという。たぶん、現在の芸能のお仕事とかでもそういう部分があるのかなと思うんですけど…どうですか?

高田「…あります(笑)」

― あるでしょ?(笑)。それを、いわゆる与えられた神輿に『高田さん、乗ってください』『オッケー』みたいなこと、ありえないと思うんですよね。そこにちょっと言及していたのがおもしろかったです。

高田「神輿の乗り方?」

― はい。

高田「あと、乗る前ね」

― そうですね。一番大事なのは乗る前ですもんね。

高田「だけどさ、大晦日の太鼓だってさ、あれも神輿と言うならば、自ら乗りたくないもんね。あんなの」

― アハハハハ! まさにそういうことですよ。それを担ぎ手であるスタッフが一生懸命口説いてるわけですもんね(笑)。

高田「だって誰が、世界最高峰の闘いがこれから始まるのにさ、尻出してドンドコやらなきゃならないの」

― アハハハハ!


高田「好きでやるか? そんなこと(笑)」


見事な裸太鼓!!

気心の知れた井上氏だけに、

高田も本音で語っていますが、

私の見解はちょっと違います。

PRIDEでの高田の御輿というのは、

最初にビジネスありきでした。

ただしUインターにおける御輿というのは、

もちろんビジネス度外視な訳がないですけど、

根っ子の部分にあったのは、

最初に言ってる“逆境に対する反骨心”だったと思うんです。

それは「高田一人を担いでりゃいい」というものではなく、

周りの担ぎ手も同じ想いを持って、

世間と闘う覚悟があったから、

あれだけの御輿が出来上がったのだと、

そう思うんですよね。
みんな歓喜の顔

他にも船木インタビューでのショートタイツ論なんかも、

非常に面白かったです。

今月のKAMINOGEは、

U系を見続けて来て、

終着駅がMMAではなかったという、

私の様な方におすすめです。

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tag : 高田延彦

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>○○○○さん

メールの通りでございます。
光栄です。

No title

ハッスルについてはどう考えてるのだろう、高田は。
あれだけ本気でやってたのだから「お仕事」ではあるまい。

レガさんの見解も聞いてみたいです。

>名も無き戦士さん

ハッスルについてはどう考えてるのだろう、高田は<著書によると、やりたかったかどうかは別として、本気で取り組んでた様です。
台本に対しても本気で臨んでいたそうです。

レガの見解<ハッスル自体が良かったのか悪かったのかは分かりません。
ただしある意味インディファンの理想郷だったマッスルや、今の新日の一部分でもあるレッスルランドというブランドを発生させた功績(?)を考えると、無駄ではなかったと思います。

私自身の見解は、好きか嫌いかという事だけで言えば、「嫌い」ですよ。
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