39+48>87(2007)

桜庭和志柴田勝頼

人は彼らを“エイティーナイナーズ(89ズ)”

…とは誰も呼ばないんですが、

彼らの主張ではサク(39)シバ(48)=で、

87…でなぜか89(エイティーナイン)らしいです。

89…と聞いて連想するのは、

“華”“現在の華やかな新日本プロレス”ですよね?

…ちょっと強引でしたか(笑)。

この二人が初めてリングで肌を合わせたのが、

今は無きHERO'Sのリングでした。
「若い奴とか関係なく負けたくない」

当時の柴田は、

前田日明船木誠勝を後見人として、

HERO'Sに彗星の如く秒殺デビューを飾り、

まさに怖いもの知らず。

柴田
「尊敬していても人は殴れます、はい(ニヤリ)」

「尊敬していても人は殴れます」

一方の桜庭はHERO'S参戦後、

再三、下り坂にある事を指摘されながら、

色々なものと闘ってた時期です(参照:屈辱の日)。

桜庭
「ぼくは殴られたら殴り返しますよ…絶対」

「殴られたら殴り返しますよ、絶対」

2007年9.17 横浜アリーナでの、

桜庭和志vs柴田勝頼の唯一の一騎打ちを振り返る事で、

桜庭の怖さ(参照:桜庭和志は本当は怖いんです)をもう一度確認しておきましょう。
桜庭和志vs柴田勝頼

MMAにおける柴田と言えば、

まず思い浮かぶのが、

その異常なまでのテンションの高さ。

この入場時の全力疾走。
猛ダッシュから、

勢い余って段差に足を取られて転倒!!
前方回転受け身!!

そのまま一回転して雄叫びを上げると、

ジャンピング・リングイン!!
ジャンピングリングインから、

勢い良くロープにリバウンドすると、
ロープにリバウンド、

勢い余って後方へ一回転(笑)!!
勢い余って一回転(笑)

何だか良くわからない勢いの良さは、

さながら江頭2:50(参照:リアル・プロレス芸人)の様です。

一方の桜庭は恒例の名レスラーコスプレ。

今宵は“アステカのならず者”エル・カネックです。
今宵はSAKUカネック

試合前の花束贈呈役はヒクソン・グレイシー!!

船木と再会の握手を交わす後方で、

柴田はためらわず花束を投げ捨てます。
船木ヒクソン再会の後ろで花束スロー

桜庭は笑顔で受け取りますが、

何とも言えない緊張感が走ります。
桜庭とヒクソンも再会

リング中央でガッチリ握手を交わして、

いよいよ試合開始です。
ガッチリ握手

軽くジャブ気味にパンチを繰り出していく柴田に、
柴田の右に合わせて、

強烈なカウンターを合わせていく桜庭。
カウンターの右フックがクリーンヒット

柴田が思わず距離を変えると、

左のロングフックを大きく空振り。
左ロングフック空振り、

素早く距離を詰めてきた柴田に、

桜庭は“ひっかかったな”とばかり、

片足タックル(ローシングル)。
…で前に出て来た柴田を捕獲!!

そのままひねっていって、
このテイクダウン技術は日本一

テイクダウンを奪った瞬間から、

柴田は下からパンチの速射砲。
柴田は下からパンチの速射砲、

休む事なく、

とにかく打ちまくって行きます。
とにかく打ちまくる、

打ち疲れか? チャンスと見てか?

突如、腕を取りに行く柴田。
隙を見て腕を取りに行くが、

このワンミス(?)を見逃さないのが桜庭です。

矢継ぎ早にポジションを変えて行って、

サイドポジションへ。
これに桜庭は速い反応

それでも元気いっぱいの柴田は、

全身で抵抗していきます。
柴田必死の抵抗

百戦錬磨の桜庭は慌てず対処して、
桜庭慌てず対処

完璧なサイドポジション完成。

柴田の表情が急変します。
完璧なサイドポジションに柴田この表情

マウントだけは取らせまいとする柴田ですが、

むしろ桜庭が得意なのはこのサイドポジション。

こうなってしまうと、

もう返せる訳がありません。
このポジションになるとほぼ返せません

上から強烈な掌打&パウンド。
強烈なパウンド!!

とにかく数を打った柴田に対して、

桜庭は一発一発が重い!!
量より質!!

柴田の動きが止まったところで、

頭部を跨ぎます。
いつの間にかステップオーバー

一度目の腕十字へのトライは、

凌いだ柴田でしたが、

この時点で戦意が失われた表情ですね。
数発のパウンドで柴田大ダメージ

さらに桜庭は重いパウンドからマウントへ移行し、
桜庭マウントから、

完全に柴田の右腕を捕獲。
じっくりと十字の型へ、

何とか脱出を試みますが、
柴田最後の抵抗も、

こうなれば桜庭が極めれない訳がありません。

最高の角度で腕十字完成。
かなわず腕十字完成

たまらず柴田がタップアウトしてゴング。

敗者柴田は桜庭の強さに、

勝者桜庭は柴田の無鉄砲さに、

それぞれ敬意を表して座礼。
闘ってわかり合った二人

ここから全てが始まって、

今回の出来事(参照:あの事件に思う事)につながって来る訳です。



ここからもう一つのドラマがありました。

試合後のマイクで桜庭は、

この年の大晦日での現役復帰を宣言した、

柴田のセコンド船木に対戦表明。

桜庭
「次、船木さん試合宜しくお願いします」

「船木さん、次お願いします」

船木
「…」

船木無視

奇しくも2012年秋のプロレス界で、

最も旬な二人のリングでの初絡みです。

そして返す刀で、

桜庭
「あと…お兄さん(ヒクソン)。そろそろぼくらも歳なんで、試合宜しくお願いします。(会場の)どこにいるかわかんないですけど…お兄さん宜しくお願いします!!」

「お兄さん、そろそろ歳なんで…」

ヒクソン
「…」

聞き流すヒクソン

ヒクソンへの対戦要求アピール。

これは“最後の”絡みとなりましたね。

90年代から2000年代初頭に、

MMAのアイコンとして活躍した3人が一堂に会した、

まさに奇跡の一夜でした。



この試合に話を戻すと、

結果的にMMAにおける桜庭の“怖さ”が見えた印象です。

お互いに頭部に入れていったパンチは、

約95発(※レガ調べ)

桜庭と柴田が合体すれば、

プロレスが持つ“華”を一気に超越した、

“闘いの本質”が見られるでしょう。

誰が相手でも、必ず。

tag : 桜庭和志 柴田勝頼 船木誠勝 ヒクソン・グレイシー

comment

Secret

垣原ってミヤマ仮面になったんだね。どう思いますか?

>rebornさん

初めまして。
コメントありがとうございます。

ミヤマ仮面<子供たちのヒーローとしては応援します。
ただしあの姿でリングに復帰するなら反対です。

No title

「エイティーナイナーズ」ですか。地元宮城県のプロバスケチームを思い出す。(正しくは「89ERS」で、89年に仙台市が政令指定都市になったから)

今、桜庭選手と船木選手が闘ったら。下降気味の桜庭選手に三冠王者でまたノリに乗ってる船木選手のハイキック→ハイブリットブラスターの殺人フルコースが決まり、桜庭選手がKOかな。

ミヤマ☆仮面でのリングに復帰は反対ですか。
残念ながら、それが現実の物に成るようです・・・。
21日の「リアルジャパン」の後楽園大会(確か)で垣原さんが復帰するのですが、「ミヤマ☆仮面」として。
垣原さんは現在はミヤマ☆仮面として活躍しているからでしょうね。
金原さんの20周年記念興行では流石に失礼だから素顔で望んだのでしょう。
覆面レスラーだけど、ファイトスタイルはUスタイル。

>通り菅井さん

下降気味の桜庭選手に三冠王者でまたノリに乗ってる船木選手のハイキック→ハイブリットブラスターの殺人フルコースが決まり、桜庭選手がKOかな<今やあの黄金パターンは誰も跳ね返せない様な雰囲気ありますね。

ミヤマ☆仮面でのリングに復帰は反対ですか<金原興行のときも入場→コスチューム→試合後パフォーマンス…とミヤマ仮面でしたね。
試合だけは素顔が良いと思うんです。カッキーって結構表情豊かなんですよ。意外と華もあるし。

マスク被る事で勿体無い部分が多々あります。

95発??

レガさん数えたんですね〜スゴっ!
(お疲れ様でした)

桜庭選手 落ち着いているからか、相手が良く見えてるというか、次の技へ繋げる展開が早いんですよね。

この時はタップした柴田選手…次は……

って…分かってます(笑)

>みーさん

数えたんですね<暇人なんでしょうね(苦笑)。

この時はタップした柴田選手…次は…<MMAに関しては、この桜庭戦が大きな転機だったでしょうね。
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