宮戸と佐山、シュートな関係

昨日のIGF会見。噂された“U系の大物”とはまさかの初代タイガーマスクだったんですね。

佐山
「猪木会長が引っ張っていかなければ、プロレスの復活劇はない。名古屋大会では猪木イズムのプロレスを体感してもらいたいし、会長の偉大さや神髄をプロの選手にも分からせてあげたい」

猪木
「タイガーファンは根強い。大いに喜んでもらえると思う。そんなファンのファンの夢、期待に応えられるよう、とにかくタイガーマスクらしい試合を見せてほしい」


何度目かの猪木佐山合体。

昭和の黄金時代に金曜8時のオープニングとエンディングを飾った二人です。

(関連記事 9年半ぶり師弟復活!【IGF参戦】初代タイガー、猪木との会見詳細/見たくない奴は見に来るな! より)。

そこで私が気になるのは、現場責任者となった宮戸と、選手として参戦する佐山の立場上の関係。

思い返せば14年前…ヒクソン道場返り討ち事件に前後して、宮戸と佐山は間接的な対立がありました。

Uインター会見

ご存知の通り、宮戸がプロになるきっかけの一人はスーパータイガー・ジム主宰の佐山です。

広い意味で言えば宮戸もシューティング出身の一人。

だが旧UWF残留の為に佐山とは85年秋に決別しました。

その後、全く別々の道を歩んだ二人が突然交差したのは決別からほぼ10年経った94年秋、

Uインターのヒクソン事件でした。

10.8 日本武道館大会において、突如ヒクソンへの『ケンカルール、金網デスマッチ、時間無制限による一騎打ち』を要求。

その頃、ヒクソンとのパイプを持っていたのは“ヒクソンの友人”中村頼永氏をUSA修斗代表に擁した日本プロシューティングだった。

しかしUインターは独自のルートでヒクソンと交渉。

何度も壁にぶち当たり、話が一向に進展しない苛立ちから「逃げるなグレイシー」発言まで飛び出した。

そんな中で、プロシューティング 11.7 後楽園ホール大会で、佐山代表が、

「まあ、うちが最初にバーリ・トゥードでやりましたので、もしあれ(高田がヒクソンとやりたいなら)だったら1回戦でね。ルールは、その1回戦だけは、向こうのルールでいいですから」

と発言。中村氏も高田が出て来た場合に限り、翌年4月のバーリ・トゥード・トーナメント1回戦でヒクソンの相手に指名する事をコメント。

これに対して黙ってなかったのはUインターだった。

11月10日、すぐに記者会見を開き、シューティング側に反論。

安生
「今回、なんか人のケンカに割り込む形で、佐山氏や、中村なる人物が出てきたんですけれども、佐山氏に関しては、今までさんざん、プロレス界に唾を吐くような発言をしてきた人間で、この間また、そう言いつつも、プロレス界にお仕事で上がったみたいですけども(新日・福岡ドーム大会でライガーとEXマッチ)、僕自身、彼を許すことはできなかったんですけれども、僕の方から、そういう…はっきり言えば過去の選手ですから、そのような名前を出すのも、ちょっと恥ずかしいかなと思っていたんですけれども、彼がこのような形で、どういうつもりか知らないですけれども、グレイシー柔術にとりいって、グレイシーの看板でもあげたいのかどうかわかりませんけれども、そうやって人の全然関係ないところに上がりこんでくるのであれば、彼も、僕は放っておきませんと」


宮戸
「彼らの主催する興行へ行くのはかまわない。ただ、今回の中村なる人物の話は、そんな都合のいい話はないわけで、たとえば向こうが第三者に興行をゆだねるんだったら受けると。(略)ただ、何の材料も出さないで、そこで一番おいしいものを興行で、というスタイルは違うんじゃないかと。そんな興行だったら、うちだってやってみたいですよ」


声明文1

リングス騒動と同様に泥仕合と化してきていた。

しかし 11.30 日本武道館大会で安生が“ヒットマン”としてヒクソンの道場に乗り込むことを宣言。

実際に12.7(現地時間)、L.A.の道場へ…

しかし結果は返り討ち。

さらにUインターとシューティングの論争は過熱。

あくまでも観衆の前で、公式の場で再戦したい安生。

修斗側は、12月12日に安生の道場破り失敗のビデオをマスコミに公開。逆に「再戦するなら高田」と逆指名。

満を持して12月23日、Uインターも会見を開き、安生が声明文を読み上げる。

声明文2

返す刀で遂に佐山を“対戦相手”として指名。

宮戸
「安生が4月の大会(日本プロ・シューティング主催『VALE-TUDO JAPAN OPEN1995』)に出るにせよ、まず彼らがケンカに首を突っこんできたことに対して、格闘技者として、またプロレス界への過去のいきさつも含めて、佐山さんに責任を見せてもらいたいと。やはり闘いの中に入ってくるべきではないか、ということで


…結局この後、安生のヒクソンへのリベンジマッチも、佐山との遺恨マッチも、中村なる人物との対戦も実現する事はなかった。

ただ唯一、大きく意味合いを変えた形で 高田vsヒクソン は実現しました。

さらにUインターの末期には、佐山がよもやの“タイガーマスク”としての参戦。

しかし、そこには既に宮戸の姿はなく、そのリングはUインターの名を借りた別のプロレス団体のものになっていました。

人間同士のドラマ…まさにプロレスの贅沢な楽しみ方の一つです。
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tag : 宮戸優光 安生洋二 佐山聡 中村頼永 シューティング UWFインターナショナル

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No title

佐山さんと宮戸さんは猪木イズムの捉え方は同じのような気がしますので手を組んだ時にどうなるかが楽しみですね。IGFはいい人材を確保しましたね。
佐山さんの場合は誰とでも闘える技術を持ってますので、マッチメイクのしがいがあるのではないですかね。

>123daさん

猪木イズムは近いのかも知れませんね。
ソバットの名手という共通点もあります(笑)
でも実際に宮戸が指揮を取るとしたらピリピリするんじゃないでしょうか。
楽しみです。
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