御輿に乗る覚悟

ここんところプロレス関連の書籍や雑誌が、

発売ラッシュですね。

書店に行ってみると、

本当にたくさん並んでいます。

その中から私が気になっているものを何冊か。



Dropkick(ドロップキック) Vol.6 (晋遊舎ムック)
 Dropkick(ドロップキック)Vol.6

これ、今回の付録DVDが凄いんですよね。

何と、『U-SPIRITS』(参照:5ヶ月遅れの同窓会やっぱりUインターが好き)が全試合収録なんですけど、

サムライ版と同じ映像なのかな?

それと入場がオリジナル曲なのかな?

金原弘光インタビューもあるので、

これは購入します。



「ゼロ年代」狂想のプロレス暗黒期 (G SPIRITS BOOK)
 「ゼロ年代」狂想のプロレス暗黒期

Gスピリッツからの新シリーズです。

私的には中邑真輔と二人三脚で臨んだ、

上井さんの、

2003年末(参照:誇り高き赤っ恥。)から翌年1.4(参照:闘魂の重圧~前編~~後編~)の心境だけ読みたいなぁ。

いわゆる新日の暗黒期の証言者として、

上井さん以上の人物はいないでしょうね。

そのGスピリッツ最新号は6.26発売。

Gスピリッツ Vol.24 (タツミムック)
 Gスピリッツ Vol.24

特集は『力道山vs木村政彦』!!

“ここ”で来たか、と。

もちろんGスピリッツですから、

プロレス側からの検証です。

ユセフ・トルコからカブキ、キム・ドク、藤波、ナガサキ、、浜田、大仁田、渕、初代タイガー、天龍、前田、武藤、船木、馳、ウルティモ、鈴木、サスケ、高山、望月、TAJIRI、CIMA、柴田、曙、定まで…。

この人選が凄いですよね。

もちろん那嵯涼介さんも執筆しているでしょう。

テーズ記事あたりが那嵯さんのニオイしますね。

楽しみに待ちましょう。



文庫の方も2冊。

金沢克彦…GK本が既に出ています。

子殺し~猪木と新日本プロレスの10年戦争 (宝島SUGOI文庫)
 子殺し 猪木と新日本プロレスの10年戦争

元・新日本プロレス (宝島SUGOI文庫)
 元・新日本プロレス

これらは以前に出版されたものの文庫化ですが、

素晴らしいのは大幅加筆という、

それも文庫化に際しての色付け程度じゃなく、

再度取材して現在の状況を綴って完結するという部分。

プロレスというジャンルの中で、

ノンフィクションライターと呼べるのは、

もはやGKの右に出る人物は居ないのかも知れません。



最後に紹介するのは、

私にとってかなり重要な意味合いを持った一冊。

最初に書いておきますが、

プロレスがメインの本ではありません。

覚悟の言葉 ~悩める奴らよでてこいや! ~ (ワニブックスPLUS新書)
 覚悟の言葉 悩める奴らよでてこいや!

『泣き虫』以来購入した高田延彦本です。

繰り返しますが、

これプロレス本ではありません。

格闘技関連にも触れてはいますが、

どちらかといえばタレント本…でもなく、

早く言ってしまえば“人生訓”。

紆余曲折の半生を振り返っての一冊です。

主にメインは“人間関係”。

家族、友人、金…。

一種ネガティブな、ドライな、クールな論旨にも読めますけど、

私には同感する事が多かったです。

改めて高田の人間性が好きになりました。

逆に高田嫌いの方が読めば、

恐らく今以上に嫌いになる…かも知れません。

そういった内容です。

その中にはプロレス話もいくつか。

新日入門時~武藤戦~ハッスルの始まり…他、

これまでのPRIDE中心とは違って、

プロレスラー時代のエピソードが随所に見られます。

Uインター関連の秘話は三つ。

一つは1993年12.4 高田延彦vsスーパー・ベイダー(参照:真冬の奇跡~前編~~後編~)の真実。
スーパー・ベイダーvs高田延彦

この一部始終はUインターファンに限らず、

プロレスファンなら読んだ方が良いですよ。

もう一つは高田が希望を託していた、

“かれ”との事…。
高田引退試合にて

そして、あと一つがいわゆる“御輿論”。

よくUインター時代の高田を指して、

“御輿に担がれてた”という表現が使われますが、

そこを本人に聞いたという…、

ある意味ノーフィアーな(笑)聞き手が引き出した、

高田の本音(ちょいキレ気味)が面白いです。

― なにか、これまでの人生のようにターニング・ポイントで誰か御輿に乗せてくれるような人は現れませんか?

高田「それは、ちょっと意地悪な質問じゃないですか」

― 世間には、高田さんは主体的に動くのではなく、なんとなく「周りに担ぎ上げられて行動する人」というイメージもあります。

高田「仕事ってそんなに甘いもんじゃないよ。人間同士の付き合いって、そんなに簡単なことじゃないじゃない。ちょっと仕事を一緒にしたから、とか、そんなことだけで、何か大きなプロジェクトを一緒にやりましょうという話にはならないでしょう。誰かが担ぎ上げてくれる? 誰が担ぎ上げてくれるの? そんなに簡単じゃないよ

― 高田さんには、そういう運の強さといいますか、引きの強さを感じます。

高田「いやいや、運とか引きとか、何それ? 私が何も考えていないと決めつけているんですね。御輿、御輿と同じようなことを言う人は、たまにいますけど。自分では何もしないのに、他人がセット・アップしてくれた御輿に乗れて運が良いよねって。それは違うんじゃないかな」

― では高田さんは何か特別な努力をして、御輿に乗せてもらっているのですか。

高田「御輿に乗る。乗らない。あえて、そういう考え方に拘るのであれば、たしかに、私は過去に御輿の上にいたかもしれない。だけど、御輿の上にいるためには、そもそも御輿が前に来たときに『乗るか、乗らないのか』を判断する自分がいるわけです。まず、そこは分かりますか?」

― ただ、漫然と目の前の御輿に乗り込んでいるのではない、と。

高田「もちろん。ぜんぜん何も考えていないわけではないんです。そもそも、私は担いでくれる人たちに対して、担ぎやすいように呼吸を合わせているのだから。下で支えてくれる人たちの様子をいつも観察しているし、私自身も御輿が揺れたときに落っこちないように、気を配っている。御輿に乗るのは、そんなにラクチンなことではないのです。なんだか、軽い気持ちで乗り込んで、美味しいところだけ持っていく、と思われるのは心外だな」

― では、御輿に担ぎ上げてもらえるような人間になるためには、どうすれば良いでしょうか。

高田「それは、私には分かりませんよ」

― 分からないのに、なぜあんなに見事に乗ることができたのですか?

高田「いや、自分なりの乗り方は分かっているけど、それはあくまでも自分自身の話だから。他の人にアドバイスできるような方法かどうかは分かりませんね」

― では、高田さんなりの方法論で構わないので、聞かせてください。

高田「そうですね…。まずは御輿に乗せてもらうからといって、変に縮こまって自分の意見を胸の中に溜めこんでしまうのは良くないと思う」

― 「御輿は軽くて、パアがいい」という言葉もありますよ。

高田「また、ひどいね。そんなことを言うのは悪意のある担ぎ手だから、乗っかるのはやめた方がいいですね。正しい御輿は、担ぐ人と担がれる人が、対等なバランスを保っている場合が、一番うまく進むだろうね。見た目では、上に乗っている人間がすべての指示を出しているように見えるかもしれないけど、うまく進んでいる御輿というのは、乗せられている人間が担ぐ人の意見に真剣に耳を傾けなきゃいけないし、自分の意見もちゃんと言わないと。上に乗っている人は、担いでいる人より、高さのある場所から周囲を見渡せるわけだから、遠くに大きな障害物が見えたら、できるだけ早く担ぎ手に知らせる必要がある。その際、注意しなければならないのは、上に乗っている人間は広い視野を持っているように思われるけども、じつは担ぎ手の足元には見えないんだということ。だから、違う部分の問題をきちんと担ぎ手に注視してもらわないと、あっという間に足元から崩れて、御輿は一巻の終わり」


どうでしょう? このシュート具合。

明らかに聞き手の方から仕掛けていますよね。

上記二つについてはここでネタバレするより、

興味のある方には実際に読んで戴きたいので、

割愛しますけど、

この“御輿論”だけでも、

Uインター者には価値ある一冊じゃないかな、と。
みんな歓喜の顔

何と言うか…“読書の初夏”ですね。

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tag : 高田延彦

comment

Secret

ゼロ年代読みました!

2004年は新日の本格的迷走の始まりでもあり、中邑の本当の意味でのキャリアの始まり(雀鬼との出会い等)でした。濁流にのまれながらも必死に芽を伸ばし続けてきた中邑。

今こそ鈴木みのる、高山、健介、小川、そして藤田と真の決着をつける時ではないのでしょうか?

No title

明らかに仕掛けていますね、これは。
それに対してなるほどと思う答えの本部長。

歳を重ね、高田選手から一人の人間としての言葉に、緩やかに変化して行っている気がします。

私にとって、新日が最後におもしろかったのは、上井氏が前面に立って仕掛けていた時期でした。
どうやら巷では新日暗黒期扱いされてる時代のようですが 苦笑
管理人さんもそのようなスタンスですか?

上井氏を語る上で切っても切り離せない存在が柴田だと思います。

私は総合に出ていく柴田も好きですが、やはりプロレスの試合も見せてもらいたいと思う人間の一人です。
特に去年の大晦日のような試合だったら最高ですね!

私にとって柴田は『最後の新日レスラー』というイメージです。
管理人さんにとって柴田はどういった存在か気になります。

…記事内容から少し脱線してますね 苦笑
恐縮です(汗)

No title

先日 高田が 『 徹子の部屋 』 に 出てました。

 家族の事を 話してました。

小鉄さんの話しも 少しでた。 (うれしかったぁ~)

そんな本かな? なら 買いたいなぁ~

真輔のは DVD 見てからにしよっと。

ん~~~たのしみ~~~

>オビワン三世さん

おお? 読みましたかぁ!!

本格的迷走の始まりでもあり、中邑の本当の意味でのキャリアの始まり<昔は10年やって一人前と呼ばれてたものを、中邑の場合ほぼ1~2年で一通り経験しちゃいましたもんね。

今こそ鈴木みのる、高山、健介、小川、そして藤田と真の決着を<暗黒期を支えた外敵達ですね。
私自身は藤田だけはどういう形にせよ再戦してもらいたいです。

>名も無き戦士さん

一人の人間としての言葉に、緩やかに変化して行っている<そうですね。
明らかに現役選手としての言葉とは違いますね。

しかしながら昔から高田の言葉を読んできた者として、はっきり言えるのは、エピソードなんかは一切変わっていないんですよ。
誰かの様に年々話が変節して大きくなっていく事はありません。

>宮戸ゲノムさん

巷では新日暗黒期扱いされてる時代のようですが…管理人さんもそのようなスタンスですか?<船頭が何人もいて混迷した部分では、暗黒期と呼べると思います。
それでも他の団体よりは充分楽しめましたよ。

総合に出ていく柴田も好きですが、やはりプロレスの試合も見せてもらいたい<大晦日はプロとしてダメだったと思っています。
緊張感があったから良かった、のですがあの場面で怪我をするのはプロとは言えないと思います。
ただ、今のレスラーにはほとんど見られなくなった“覚悟”は柴田からビンビン伝わってきます。
良いタイミングでプロレス復帰して欲しいです。もちろんMMAと並行してでもOKです。

>ケロさん

『徹子の部屋』<私も観ましたよ。
かなり喋りが上手になりましたね。
本は読み応えありますよ。長さ的にも途中で飽きる事もないでしょう。

中邑ファンなら…これ見ときましょう。

たかさんのブログ「自遊人」より
http://ameblo.jp/doara1018/entry-11285856392.html

コメ返

ありがとうございました。

私も大晦日の試合に関してほぼ同意見です。

「何であんな怪我しちゃうかなぁ…」と私も思いました 苦笑

あの緊張感は心地良かったですね~。
プロレスという物の中だからこそだったと思います。

柴田の“覚悟”…本当それですね。
私が感じるのは。

…あっ、柴田はモミアゲからヒゲの辺りが親父さんに似てませんか?笑
…て、どうでもいいですかね?笑
失礼しました…

>宮戸ゲノムさん

こちらこそありがとうございます。

「何であんな怪我しちゃうかなぁ…」と<言ってしまえばブランクなんでしょうけど、「今の新日よりもMMAの方がプロレス」みたいな事を言ってるのなら、ドロップキックの着地ごときで怪我しちゃいかんでしょうね。

柴田の“覚悟”…本当それですね<ただし場面場面で弱気な部分も見えるのが柴田なんですよね。桜庭戦とか秋山戦とか。
そこが人間味なのかも知れないですけど。

柴田はモミアゲからヒゲの辺りが親父さんに似てませんか?<若い頃は似てなくても、歳を重ねると似てくるって事ありますよね。
私自身も周りからそう言われるんですよ(笑)。
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