宮戸語録 vol.20~全盛期とは何か!?~

久々の宮戸語録です。
宮戸優光②

高田延彦の全盛期といえば、

10人中9人は間違いなく、

「Uインター時代に決まってるだろ」と言うでしょう。

当然、私も異論なしです。
入場

スケールの違いこそあれど、

ほとんどのスポーツ選手には、

“全盛期”というものが存在します。

ただし宮戸優光に言わせれば、

“全盛期”の定義自体が、

非常に重いものに変わってきます。

「高田延彦」のカタチ―高田延彦22年間とは?1981‐2002
 「高田延彦」のカタチ より

宮戸
「誰に限らずね。やっぱりトップの人たちの全盛期にその人のそばにいるってことは何かを得ますよね。だから本当に力道山のプロレス全盛期の空気を吸った人たちはみんなトップになってるでしょ。馬場さんにしても猪木さんにしても。で、今度は猪木さんの全盛期の傍らにいた人たちっていうのは、プロレス界でそこそこみんな行ってるでしょ。だからそういう時代と一緒にいれるってことはなかなかないことだよね。どうしてかって言ったら、『全盛期』を持てるレスラーってあんまりいないから。みんな『全盛期』なんてね、自分の中ではあるかもしれないけど、世間も認めて、自分も認めるような『全盛期』を持ってるような人ってね、数人しかいないんだよ


自分自身よりも世間が認めてこそ、

本当の意味での“全盛期”だ、と。

そして、その“全盛期”を間近で見ていた者に、

後の“全盛期”が訪れるのだ、と。
鉄壁のセコンド陣

90年代から2000年代の、

激動の格闘技界で、

U系三派の中、Uインター出身の選手が、

大なり小なりの結果を残して来たのには、

やはり一番良い時代の高田のオーラを、

受け継いだという部分があったのかも知れません。
疲労感ありありの高田入場

精魂果てて控室へ、

桜庭相手にキックの最終確認

宮戸
「だからそういう意味において、その数人の中の一人の高田さんっていう人の『全盛期』の傍らに生まれ育ったっていう、その“何か”っていうのをみんな得てるんだよね。やっぱり絶対“何か”得てるね。目に見えないものを。言葉で『こうしろ、ああしろ』って教わったってことじゃないんだよね。“何か”が自然に身に付くんですかね」


元はと言えば、

高田自身もアントニオ猪木のオーラを、

真正面から受けていた訳ですから。
猪木付人時代の高田

猪木と比較してしまうと、

高田の“全盛期”が短かったというのは、

否定出来ませんが、

その弟子達の中で最も、

猪木の作った道を踏襲したというのも、

間違いではないと思います。

その太く短い“全盛期”のすぐ横には、

常に宮戸の姿がありました。

宮戸
「高田さんにしたって『会社のためだから』って言われたら、そうせざるを得なかったんだから。そりゃあ疲れますよ(笑)。そういう意味じゃあ、高田さんの選手生命は凄く大きく花開き光輝いたんだけど、その分、逆に太く短くなっちゃった部分はあったと思うね」

「やっぱりそこまでずっと、次も頑張る、ってきてね、疲れとかいろんなものが蓄積されてきて…、『だからこそもう』っていうかね。それはさ、どんな選手もそうだけど、『ベストタイム』なんていうのはそんな長いこと持てませんよ。そりゃもうグレイシー一族にしてもそうだし、桜庭でもそうでしょう。誰だって勝てなくなる日が来るし、そういう『ベストタイム』なんていうのはそんな長くないですね。そういう意味じゃ、高田さんもあの辺でちょっと精神的に一段落としたんだと思いますね」


以前の宮戸語録で記した通り(参照:宮戸語録 vol.16~another if,“U”…~)、
猪木にとってのモハメド・アリ戦ともいえるのが、

ある意味、高田にとってのヒクソン・グレイシー戦。

あの時期の高田の横には、

宮戸が不在でした。

Uインター時代…高田の“全盛期”なら、

PRIDE.1(参照:顔を見る、感情を見る。第一歩 、 あと3分だけ…~前編~~後編~)の結果は、

全く違ったものになっていたというのが、

我々Uインター者の共通した想いです。
み…宮戸!!??

宮戸がUインターにいた最後の方で、

突如出た高田の引退宣言(参照:7年半の引退ロード)。

もしかすると、

あれが宮戸への決別宣言だったのかも知れません。

宮戸
「それはもう、『時代の流れ』だからね。もうしょうがないでしょ。さっきも言ったけど、あの辺で高田さんのほうを見ながら、僕なんかがやっぱりいろんな意味で夢を追い続けてやってきたけど、高田さんのこともだいぶ疲れさせちゃったのかなあと思った時期だよね。だから高田さんにもプロレスへの疲れが出てきちゃった。試合にもそれが要所要所に出てたし。(略)集中してないし、またああいう駆け抜けた時代の中で、実際そのてっぺんに乗っかって、大見得を切ってくれてた高田さんにしたら、やっぱり疲れたと思いますよ。いろんな意味で、『全盛期』という時代を駆け抜けた疲れっていうものが出だした頃じゃないですかねえ…」


あの時代を振り返って、

宮戸は後に苦しかった本音を語っています。

必殺プロレス激本 VOL.2 (双葉社ムック 好奇心ブック 25)
 必殺プロレス激本 VOL.2 より

宮戸
「でも、僕はけっこう高田さんに嫌がられてたでしょうね。ああ、高田さんに嫌がられてるな、とそう思ってしまう関係が嫌でしたね。だから、最後のほうはお互い疲れていた」


『プロレス最強』と『プロレスラー高田延彦の強さ』を証明すべく、

終わりなき闘いに臨んでいったUインター。

その大部分をプロデュースしていた宮戸には、

誰にも言えない苦悩があったのですね。

それでも宮戸はこう言います。

宮戸
「ただ誰にも否定されたくないですよね。僕にとって宝の時代ですよ。否定されたくないというか、否定しようもんなら許せないですよ」


数々の大舞台における、

複雑な舞台裏を知るにつけ、

むしろ未だにその魅力を知らされるUインター。

高田延彦の“全盛期”を、

リアルタイムで見れたあの数年間は、

一ファンの私にとっても、

宝の時代です。
まずは宮戸と握手

関連記事
スポンサーサイト

tag : 宮戸優光 高田延彦

comment

Secret

北の大地の友人へ。

「自分自身よりも世間が認めてこそ、本当の意味での“全盛期”だ、と。」
・・・おぉ!スゲー言葉ですね!

猪木も高田も現役時代にその「全盛期」があったから、今も世間に認知されてるんでしょうね・・・。

猪木にも新間がいたからアリ戦をはじめ、様々な仕掛けを世間に投げれた様に、高田の傍らにずっと宮戸がいたら、また結果は変わってたかもしれませんね。

レガさん、年始にお伝えしたワタクシの大勝負、いよいよ決まりました!
この7月に新団体を旗揚げします!

焼肉ストロングスタイルを継承すべく頑張ります!
今までホントお世話になりました。

新たなお店でもブログはやりたいと思ってますんで、
(またまた焼肉店なのに肉よりプロレスの画の方が多いブログになると思います。)
また引き続きお付き合いくれまいしたら光栄に思います。

No title

「自分自身よりも世間が認めてこそ、本当の意味での“全盛期”だ、と。」

いかに宮戸が、アントニオ猪木、高田延彦に自信を持っていたかが分かりますね。
恐らく、「UWFの頃に前田を追いかける位置にあった高田が好きだ」とか「越中とやってる頃が」とか、ひょっとしたら「高田総裁」ってものもあるかも知れませんが(笑)

UWF時代も、新日時代も、輝いてはいましたが高田1人が輝いていたわけではなく、対戦相手という周囲があって輝いていたんだと思います。
インターの時代は、彼が単独で輝いてたように思います。
総裁にはHGとかいましたし(笑)


私は、インター時代の高田が嫌いでした。
何故かというと、三銃士も四天王も、天龍も長州も前田も、高田と闘わなかったからです。
これが「絶対勝てる」相手なら屁とも思わないですが、どうしても「逃げてるのか?」という思いや、「口をふさいでくれ」という思いがあったりします。

たとえは悪いですが、秋山成勲に対する感情に似てますね。
三崎が秋山をKOして爆発したものと、武藤が高田を破って爆発したものと似ていた気がします。
それは、高田が北尾を破った時のものと近いです。


でも、それっていうのは宮戸のいう”全盛期”というものがしっかりと存在していたからでしょうね。

中邑に高田を越えてほしい!

今回も深い話ありがとうございます。

ところで中邑真輔の全盛期ってこれからですかね…?例の猪木発言があった時期ではないことは確かだと思います。芸術性を内包した最近のスタイルで格闘技性の高い試合で結果を出すことができれば中邑の真の時代が築けると思います。いまだに挑発を続けてきているIGFとの対抗戦を虎視眈々と狙っていると…思いたいです。

>ひがしさん

猪木も高田も現役時代にその「全盛期」があったから、今も世間に認知されてる<それとやっぱり時代に合わせず、自分に周りを合わさせていますよね。無意識に。
そこがスターたるゆえんでしょうか。

高田の傍らにずっと宮戸がいたら、また結果は変わってたかもしれません<もちろん、そうなったでしょうね。

ワタクシの大勝負、いよいよ決まりました!<おおっと!! 一度頓挫したかに思われましたが、遂にスペース・ローンウルフ・テイクオフですね?
また素敵なお客様に囲まれた記事を楽しみにしています。

またまた焼肉店なのに肉よりプロレスの画の方が多いブログになると思います<どんどん使って下さい。
今後ともひがしさんが喜んでくれそうな画像を貼って行きたいと思います。

とにかく今は助走期間。
しっかりコンディション整えて、大一番に臨んで下さいっ!!

>ジョーカー ナリさん

いかに宮戸が、アントニオ猪木、高田延彦に自信を持っていたか<猪木については揺るぎないものがありますが、高田に関しては当時の若手のほとんどが、「スパーリングでの強さ」を異口同音に語っていますね。
その中でも一際、宮戸と安生は『人間離れした強さ』を口にしています。

インターの時代は、彼が単独で輝いてたように思います…私は、インター時代の高田が嫌いでした<新日、全日という団体のファンの感情としては、高田の単独エースはあまり興味を持てなかったというのはうなづけますね。
複数エースのクオリティの高い試合が両団体で行われていましたから。

三崎が秋山をKOして爆発したものと、武藤が高田を破って爆発したものと似ていた気がします<実はUインター内でも高田戦での山崎に対する声援には近いものがありました。
それは言葉を代えると『半官贔屓』というものですが。

>オビワン三世さん

中邑真輔の全盛期ってこれからですかね…?<まだまだここから、と思いたいのですが、ちょっと私が思う中邑像からは離れつつありますね。

いまだに挑発を続けてきているIGFとの対抗戦<澤田が団体内で格を上げて来ていますね。
中邑に追いつく事はありませんが、面白くなりつつあるかなぁ、とは思っています。

スゴイ!

コメントのお返事に「…自分に周りを合わさせている…無意識に。」

プロレスラーに限らずスターと言われる方々ってそうなんじゃいかと。

レガさんの鋭い視点にいつもヤラれています。

>みーさん

プロレスラーに限らずスターと言われる方々ってそうなんじゃいか<それがスターだと思うんですよね。そしてそれに動じない人だけが次代を担う事が出来るというか…そんな感じです。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
UFC (1)
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
リンク
来場者数
QRコード
QRコード