これがUインターの青春なんだよっ

どこかのプロレス団体の如く、

真っ二つに別れてしまったのが、

かつての『kamipro』編集部。

『DROPKICK』の方は、

創刊から全て購入しているのですが、

今回初めて『KAMINOGE』の方を購入。

お目当ては『桜庭和志vsキャプテン渡辺対談』です。

そうです、UインターOB対談ですよ。

…え? サクはともかく、

キャプテン渡辺って誰? って?

まあ、まずはこちら↓の動画を見て下さいよ。


どうですか? 面白いでしょ?

彼も一瞬とはいえ(笑)、

最強を志した青春時代を送った、

UインターOBなのです。

聞き手はおなじみ井上小鉄です。

KAMINOGE [かみのげ] vol.5
 KAMINOGE vol.5 より
桜庭vsキャプテン渡辺
★桜庭和志vsキャプテン渡辺
『R-1ぐらんぷり』ファイナリストは元Uインター練習生だった!
夜逃げの過去もなんのその! 桜庭相手に「クズ漫談」を炸裂!!

渡辺「もともとプロレスファンで、長州力から入りまして。だから最初は新日本に入ろうと思ってたんですけど、高田延彦vs北尾光司を観て『ああ、Uインターすごい!』となりまして、それで普通に」

― 何か格闘技はやられてたいんですか?

渡辺「ええ、極真空手4級ですよ」

― 極真4級(笑)。

桜庭「あっ、空手やってたんだ?」

渡辺「だからストライカーですよ、ボクは」

桜庭「はい…? いま、軽くイラッときた(笑)」

渡辺「いやいやいや…!(笑)」


極真4級…プロの道に飛び込む経歴としては、

非常に微妙なものを感じつつも、

高田延彦宮戸優光の厳しい目をクリアして、

入門を果たした訳です。
キャプテン渡辺@新弟子時代1

桜庭「でも、憶えてることもあるよ。俺はデビューしたてだったから垣原(賢人)さんに『おまえ、サインの練習しとけよ』って言われて、サインの練習をしていて。で、合宿所って二段ベッドだったんだよね」

渡辺「二段ベッドでしたね」

桜庭「ボクが下で、彼が上だったんですけど、『渡辺、俺のサイン書いてやるよ!』って言って、彼のベッドにサインを書いたりとかして『いいだろ、これぇ!』みたいな(笑)」

渡辺「ナハハハハ…」

桜庭「それでいまと同じ苦笑いをしてて」

渡辺「いえいえいえ(笑)」


“世界が怖れるIQレスラー”“R-1ぐらんぷり2年連続ファイナリスト”が、

同室だったんですねぇ。

しかし彼にとってUインターでの新弟子生活は、

とてもとても苦い思い出で…、

桜庭(略)あっ、逃げたのって2回だよね? 1回目は戻ってきたんだよね?」

渡辺「1回目は連れ戻されて、はい」

桜庭「1回目は俺だっけ? 連れ戻したの」

渡辺「いえ、ヤマケンさんです」

桜庭「あ、そうだ。逃げるのがバレちゃって(笑)」

渡辺「捕獲されました(笑)」

(略)

渡辺「やっぱり使いっぱがいなくなるとヤマケンさんが困るということで」

桜庭「ワハハハハ!」

渡辺「ボクに逃げられたら自分が全部やらないといけないから、『絶対に逃してはいけない!』っていう執念を感じましたね」

桜庭「確かにそりゃそうだ(笑)」


後輩が出来るまでは文字通りの地獄。

やっと出来た後輩に逃げられる様な事があれば、

元の地獄に逆戻り…なのです。

さらにそれが五体満足ですらない状況では、

1度ならず2度の逃走を考えたくもなるでしょう。

桜庭「で、2回目のときは左腕、折れてたっけ?」

渡辺「いえ、1回目のときも折れてたと思うんですよね。ボク、入門して2ヵ月で折れているので」

桜庭「アームロックかなんかだっけ?」

渡辺「いえ、ダブルリストロックです!」

― アハハハハ! Uインター的には「ダブルリストロック」でしたね(笑)。

渡辺「そうです。そこはダブルリストロックですよ(笑)」


入門後に腕を折られて夜逃げ(実際は“朝逃げ”)。

一歩間違えれば彼も、

GRABAKAの大将の様な格闘家人生を全うしていたかも知れません。

幸か不幸か、

当時の寮長は現在の“帝王”でした。

― それでずっとラッパを吹かされまくって?

渡辺「ラッパはおもに高山さんですね」

桜庭「一回、高山さんに延々とスクワットをやらされてたことあったよね?」

渡辺「ありましたねぇ」

桜庭「練習が終わって合宿所に帰ってきたら、一階の縁側みたいなところに高山さんが座ってて、その目の前で渡辺がジャンピングスクワットをやってるんですよ」

渡辺「ナハハハハ!」

桜庭「『あれ? なんか粗相したのかな?』と思いながら見てたら、ず~っと何回もやってるんですよ」

渡辺「あれ、1000回ですよ」

桜庭「えっ、1000回ぃ!?」

渡辺「ジャンピングスクワットを1000回ですよ!」

桜庭「死ぬだろ、1000回って!」

渡辺「しかも練習が終わってからですよ!」

桜庭「ワッハハハハ!」

― 実際にちゃんと1000回やったんですか?

渡辺「やりましたよ! あれはホントにやりました!」

桜庭「だって、高山さんがずっと見てるんだもんね」

渡辺「『おら、もっと速く!』みたいな」


スクワット…特にジャンピングスクワットやった事ある方ならわかりますよね?

1000回…マジで死ぬでしょ!!

20代の私なんざ、

100回もやったら心臓バックバクでした。
キャプテン渡辺@新弟子時代3

ここからは一応、

優しい先輩のエピソードなのですが…。

渡辺「高山さんは当時は寮長でホントに厳しかったですからね。どちらかというと、金原寮長のほうが優しかったですね。それでもなかなか厳しかったですけど(笑)」

― よく聞く話が、垣原先輩は優しかったという。

桜庭「でも、この男はその垣原さんに腕を折られました(笑)」

渡辺「いやいや、それはスパーリングでのことなので優しいことに変わりはありません!(笑)」


(略)

渡辺「入って1ヵ月ちょっとでスパーリングをするようになりまして。で、ラッパが始まるじゃないですか? もうあのラッパがすごくしんどくて…。それでヤマケンさんが『コイツはラッパから逃げられないと、道場から逃げるんじゃないか?』ってことで(笑)、ヤマケンさんからラッパの逃げかたを教わったんです」

― ほう(笑)。

渡辺「あれは助かりましたね、ホントに」

― どうやってラッパから逃げるんですか?

渡辺「そんなの言いませんよ! そんなの教えたら、これからプロレスラーを志す若者がラクをするじゃないですか!」

桜庭「ワハハハハ!」


あくまでもヤマケンは、

自らの“保身”(?)の為に必死ですが(笑)、

対談相手の桜庭は今も昔も変わらず…。

― 桜庭先輩はどんな先輩でした?

渡辺「桜庭さんは、これ言っていいのかわからないですけど、当時ボクみたいなダメ練習生に対して、『おい、一緒にタバコ吸おうぜ』みたいな」

桜庭「ワハハハハ!」

渡辺「何回か合宿所の外で一緒にタバコを吸わせてもらったことがありましたね(笑)」

桜庭「ああ、なんか憶えてる(笑)」

渡辺「桜庭さんが一番優しかったですよ。それと、物事をいつもすごく冷静に見ている感じがありましたね」


…うーーーん。

こうやって読んでいくと、

何だかみんな優しい先輩に聞こえて来ました。

鬼の様に厳しい高山善廣とも、

激動の渦中で心温まるエピソードが…。

渡辺「新日との対抗戦寸前、宮戸さんが合宿所に来てすごくワチャワチャされていたのがボクにも伝わるくらい団体の存続が危ないときがあって。そのときに高山さんがボクのことをすごく心配してくれて、『おまえは何も心配することないからな』と」

桜庭「あ、マジで? 高山さんがそう言ったんだ」

渡辺「はい。『心配することはないから。おまえはとにかく一生懸命練習して、デビューすることだけを考えてればいいから』って」

― いい話ですねぇ。

渡辺「でもボク、逃げることしか考えてないから、そう言われてもなんとも思わなくて」

(一同爆笑)

桜庭「おい! おまえ、いい加減にしろよぉ!(笑)」

渡辺「いや、ボクはただ逃げたいだけですもん!(笑)」

― 高山さんの言葉がいっさい響かず(笑)。

渡辺「ぜんっぜん、響かなかったです(笑)。めちゃくちゃ熱く言っていただいたので、いま思えば申し訳ないですけど…」


もう…最大限の敬意をもって、

『くず』と言いたいですね(笑)。

他にも10万円話や、安生のヒクソン返り討ちエピソードなど、

非常に濃い内容で“裏・甦れUインター伝説”的な読み応えがあります。

Uインター者ならチェックしておいて損はないでしょう。
キャプテン渡辺@新弟子時代2

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tag : 桜庭和志 キャプテン渡辺 井上崇弘

comment

Secret

セコンドぶりをよく見つけてきましたね~!笑

芸が細かいっ

さすがです

前から思ってたのですが、管理人さんのブログは資料的価値もある

No title

「全て根性で乗り超え可能」と思い込んでいた青臭い時期もありましたが、今は一般人程度の身体で(メジャー)プロレスラーになろうとするのは不可能なのが現実で理解しています。
簡単には骨折しない太い骨格と長時間の運動にも耐えられるスタミナ(頑丈な内臓)の身体的特質が最低限備わっている人物でないと(メジャー)プロレスラーにはなれませんね。

No title

キャプテン渡辺さんは今は終了した「あらびき団」で知り、金原さんのデビュー20周年興行で練習生と知りました。
このままUインターに残ってたらどういう運命を辿ったのか?。プロレスラーか総合格闘家か。まあ、「R-1」の舞台に上がってなかったでしょうね。    

「Uインター的には「ダブルリストロック」」で紫レガさんはご存知でしょうが、
テーズに立会人のロビンソンとホッジが「ダブルリストロック」を「チキンウィングアームロック」と言うのを止めて欲しいと言ってましたね。

高山選手の言葉が一切響かなかった渡辺さんって・・・高山選手がこの記事を見たらどう思ってたか。笑って「お前」か怒って「お前」か。

>宮戸ゲノムさん

芸が細かいっ<ありがとうございます。

資料的価値もある<そこは、結構拘ってたりします。
ですから今記事の様に動画を貼るのは実は本意ではありません。ほとんどが削除される訳ですから。
資料的な部分はゴングから。思い入れの強さは週プロから。あと独り善がりの部分はファイトから(笑)…やっぱり活字プロレスで育った世代ですから。

>病弱者さん

一般人程度の身体で(メジャー)プロレスラーになろうとするのは不可能なのが現実で理解しています<今の時代、カッコ()付きでメジャーと注釈をつけなくてはならないのが悔しいですよね。

身体的特質が最低限備わっている人物でないと(メジャー)プロレスラーにはなれません<それプラス、やっぱり並大抵じゃない根性の持ち主でしょうね。

>通り菅井さん

「あらびき団」<強烈なキャラを数多く輩出した番組ですね。

このままUインターに残ってたらどういう運命を辿ったのか?<面白いですね。案外、DDTとかでネタやってたかも知れません。

「ダブルリストロック」を「チキンウィングアームロック」と言うのを止めて欲しい<最初は違和感あったんですけどね。
ただテーズ曰く「チキンウィングは羽折り以外にはない」との事らしく、ダブルリストロックはその類ではないそうですね。

高山選手がこの記事を見たらどう思ってたか<今度は金原、高山との3者での対談が読みたいですね。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
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長州、これは俺のブログだ。

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