あわや下克上、あわよくば下克上(1994)

初対決(参照:シュートなアングルシュートなアングルの行方)から2年弱の時を経て、
終わってみれば横綱相撲

再び佐野直喜高田延彦の前に立ちました。

満を持しての再戦です。

ただし初戦とは立場が変わり、

佐野は高田を頂点としたUインターの所属選手。

言うなれば“下克上対決”です。

高田にとってはビッグマッチの狭間での同門対決。

1994年10.14 大阪城ホール

高田延彦vs佐野直喜

高田延彦vs佐野直喜・再戦

ある人はこの試合を指して、

“「入ったらごめん」ルールの模範試合”と言いますが…。

精神的な余裕からか、

高田は珍しく片足タックルからの入りです。
珍しく片足タックルから入る高田、

そして前回同様にバックからコントロールしていきます。
前回同様バックからコントロールしていく、

一方の佐野も前回同様に、

高田の足を狙って行きますが、

2年弱で一気にレベルアップした極めの技術で、

最初のロストポイントを奪って行きます。
佐野も前回同様の足狙いでファーストエスケープ奪取

ブレイク後、右足を引きずる高田。

そこへ佐野は重量感を増したミドルキック。
重さを増した佐野の蹴り

思わず高田は組み付くと、

これも珍しいフロント・スープレックスから、
高田久々のフロント・スープレックス

一気に腕ひしぎ逆十字。

いつものフィニッシュ時の様な絞り込みで、

ロストポイントを奪い返します。
逆十字でエスケープを奪い返す

さらにボディへの膝蹴り数発から、
土手っ腹への膝蹴りから、

得意の払い腰に行きますが、

佐野も踏ん張ってジャーマン狙い。
投げを狙うが踏ん張った佐野がスープレックス狙い、

ここは定石通り前方回転からの、
高田は前方回転で、

膝十字固めで佐野エスケープ。
膝十字を極めてエスケープ奪取

スタンドに戻ると、

佐野が虚を突いて速いミドルキック。

高田はモロに食い、
佐野は不意討ちのミドルから、

バランスの崩れたところを、

今回も投げっぱなしジャーマン。
今回も投げっぱなしジャーマン、

さらに強烈な膝蹴りを顔面へ!!
強烈な顔面への膝蹴り、

深く入った三角締めで高田エスケープ。
ガッチリ入った三角締めで高田エスケープ

ブレイクすると高田の鼻からおびただしい血が。
膝蹴りで鼻血が出る

さっきの膝蹴りが原因です。

ならばお返しとばかり、

高田も膝蹴り数発から、
お返しの膝蹴り数発から、

一転して右ハイキック!!
一転して右ハイキック炸裂

モロに後頭部に食った佐野はダウン。

何とか起き上がると、

今度は胸板から喉元にかけての膝蹴り、
胸元をえぐる膝蹴り、

強烈なローキックから、
強烈なローキック、

時折大一番に見せるカニ挟み。
大一番で見せるカニ挟みから、

ゲーリー・オブライトスーパー・ベイダーの様な巨漢相手ならともかく、

まさか佐野相手に秘技まで出すとは…。

ヒールホールドで絞っていきますが、
ヒールホールドで追い込むが、

逆に佐野が同じ技で取り返して、
佐野が取り返して、

高田必死のエスケープ。
エスケープは高田

左足をやってしまった様です。

ここを絶好のチャンスと見た佐野は、

すぐさまローキックでの追い討ち。
明らかに足を痛めた高田にローの追い討ち

すぐに高田は体勢を立て直して、

膝蹴り、払い腰で投げてから、

袈裟固めに行きますが、

表情からも苦しさが窺えます。
膝蹴り、払い腰からの袈裟固め、

そこから肘を極めに行くと、

逆に佐野が脇固めへの切り返し。
切り返して脇固め、

さらに高田は切り返して、

絶好の逆十字の体勢になりますが、

佐野は掌打で脱出!!
さらに切り返した逆十字を掌打で脱出して、

逆片エビ固めから、
強烈な逆片エビ、

フェイスロックで絞り上げ、
さらにフェイスロック

ダメ押しでヒールホールドを極めにかかりますが、
下からヒールホールドで絞るが、

逆に高田が取り返して、

エスケープしたのは佐野の方。
高田が取り返して佐野エスケープ

ここまで来たらスタミナ勝負の感もあります。

佐野の膝蹴りを、

顔面に食いながらキャッチした高田が、
顔面への膝蹴りを受け止めて、

強引に足を極めに行くと、

佐野も必死のエスケープ。
強引に極めに行くと佐野エスケープ

さらに腕を取って行きますが、

ここも極めきれず、
腕を極めに行くが、

逆に上になった佐野は、

マウントから掌底の連打。
上になった佐野はマウントからの掌打

それを誘い水にしておいて、

素早く逆十字へ!!
一転して逆十字に高田必死のエスケープ

高田は跳ね上がる様にエスケープすると、

これまたゲーリー戦やベイダー戦で見られる、

飛び込んでの膝蹴り!!
飛び込んでの膝蹴りで、

これが左顔面に直撃して、

佐野ダウン。
佐野ダウン

起き上がると高田は、

最後の力を振り絞って両足タックルへ。
必死の高田は両足タックル、

これを潰して上になった佐野は、

再度、高田の足狙い、

膝十字に行きます。
潰して上になった佐野は膝十字へ、

高田は体勢を徐々にずらすと、

なりふり構わず力任せに、

佐野の足首を捻っていきます。
なりふり構わず足首を捻っていく高田

佐野も極め返そうとしますが、

最後は高田がヒールホールドをガッチリと極めてゴング。
最後はヒールホールドで佐野タップアウト

2年前とは比べ様もない成長を見せた佐野を、

高田も素直に讃えます。
佐野の成長を素直に認めた高田

多くは語りません。

これがUインターです。



U系の中でも比較的、

格や序列が明確だったUインターですが、

試合の中で「あわや」とか「え?」という内容や結果が、

随所に見られる事も多かったと思います。

それは日本人、ガイジン問わずです。

絶対的エースともいえる高田にしたって、

100パーセント安泰な試合など、

一つもなかったと言えますし、

“打倒高田”を志していた佐野にとっては、

千載一遇のチャンスだったこの試合で、

躊躇なく打撃を入れ、極めに行ったのも、

当然っちゃ当然の事なんですね。

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tag : 高田延彦 佐野直喜

comment

Secret

No title

当時は殆どが週プロからの情報収集で、唯一のUインター生観戦が10.9東京ドームだった自分はこの試合のことを知りませんでした。詳細なキャプチャと解説、有り難うございます。こんな凄い試合があったんですね!!まだまだ自分の知らないUインターがありそうです。もっといろいろ歴史を掘り起こして下さい。無理のない範囲で。
しかも今回のタイトルは秀逸ですね!!!

No title

ご無沙汰してます
でも毎回見ています!
この試合こそUインターですよね
6年間という歴史でこの試合と垣原戦は本当に
思い出深いです
佐野強いですよね!
ミドルが相当効いたみたいですよね
また何かお願いします!

高田さんがヒールホールドで決めた試合はプライドでのマーク・コールマン戦を思い出しますが、Uインター時代には有ったのでしょうか?。
必殺技の腕ひしぎ逆十字かハイキックなので。

No title

キングダム初期(第1回ワンデイトーナメントあたりまで)の試合でそつなく打撃をこなしている佐野さんに、「なんて器用なプロレスラーんだ。」と感心したことがあります。
高山さんもインターの練習環境を経てキングダムに参加したはずですが、この当時の打撃は佐野さんと比べると荒削りというかヘタクソでセンス面では佐野さんの引き立て役になっていました。
(他の選手が個別に打撃を習得していることは知っていました。)
新日でのライガー抗争以降、キングダムまでは試合を全く目にしていない時期があったので感じられたのかもしれませんが、多様な試合スタイルに順応できるかなりの実力者だと今でも思っています。

>てつさん

唯一のUインター生観戦が10.9東京ドーム<厳密には新日の大会ですがプロレス史の中でかなり重い一日ですね。

こんな凄い試合があったんですね!!まだまだ自分の知らないUインターがありそう<隠れた名勝負や名場面は意外とあるんです。
一人一人のキャラが立っていたので、面白い出来事が豊富です。

>Fさん

お久しぶりです。

この試合こそUインター<Fさんにとって思い入れの深い一戦ですね。
以前お約束した高田vs天龍も記事にしたんですよ。

6年間という歴史でこの試合と垣原戦は本当に思い出深い<人それぞれに思いの込められた試合はありますよね。

ミドルが相当効いたみたい<この日の佐野は蹴りの重さも極めの強さも群を抜いていましたね。

>通り菅井さん

高田さんがヒールホールドで決めた試合…Uインター時代には有ったのでしょうか?<シングルバウトにおいては唯一のレガース無装着だったジョー・マレンコ戦と参院選から戻ってきた中野戦が印象に残っています。
PRIDE参戦初期の記事を読み返すと、もともとスパーでは得意にしていたみたいです。

>病弱者さん

「なんて器用なプロレスラーんだ。」と感心したことがあります<ちょっと違う角度からですが、宮戸もPRIDE.2を観た当時の感想として「体重差はあるにせよ、普段あまり練習しない佐野さんでもホイラーの様なVT専門の選手と互角なのだ」と言ってました。センスが違うんでしょうね。

高山さんもインターの練習環境を経てキングダムに参加したはずですが<垣原と高山(後に全日へ行った二人)はウェイト中心の練習メニューだったという説もありますね。

多様な試合スタイルに順応できるかなりの実力者だと今でも思っています<ところが、宝の持ち腐れなのか? 脳ある鷹は爪隠すなのか? 今の佐野はソバットしかないんですよね。所属団体がアレなんでしょうか…
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