Yoji Anjo Is Alive vol.20~100%洋二~(1996)

Uインター最後の年、1996年。

『1996年の安生洋二…という書籍が出版されても不思議ではない位、

この年の安生の活躍は凄まじいものがありました。
安生完勝

ゴールデン・カップスの大将として、

その一つ一つが大仕事。

忘れられないのが、

ゴールデン・カップスvs冬木軍を軸とした、

UWFインターWARの対抗戦において、

この年のベストバウトとなった、

9.11 神宮球場での高田延彦vs天龍源一郎(参照:すべらないプロレス~前編~~後編~)の前哨戦として、
ミドルキックの連打を、

WAR 4周年 両国2連戦の大トリを務めた、

1996年7.21 両国国技館での、

天龍源一郎vs安生洋二です。
天龍源一郎vs安生洋二

この年、WARとの抗争だけではなく、

前年から続く新日本との対抗戦、

さらに積極的にバーリトゥードへも出陣。

外様で飛び込んだ東京プロレスでは、

団体を乗っ取り社長就任。

もちろん自団体では高田に次ぐ、

ナンバー2としてリング内外で奮戦と…、

裏MVPとも呼べる程の大活躍でした。

そんな安生の充実ぶりがはっきり表れたのが、

この一戦です。
緊迫した睨み合い

立ち上がり、

安生のローキックに思わず天龍も呼応。
ローの打ち合いから、

もう既に安生ペースな訳です。

切れのあるミドルキックに、

天龍は思わず場外エスケープ。
強烈なミドルに天龍思わず場外へ、

リングから見下しながら茶化す安生に、

天龍は猛ダッシュでリング上へ。

すると安生はエプロンへ。
怒って猛スピードのリングインに安生はエプロンへ

分かりやす過ぎる位のインサイドワークです。

レスリングの攻防になれば、

珍しく天龍が下からの腕十字狙い。
天龍の腕十字狙い、

これも安生の土俵です。

顔面を踏みつけながら脱出すると、

後頭部へ強烈なキックから、
後頭部へのキックに、

再び挑発。
怒りの天龍をさらに挑発

ここで怒りの天龍は、

一気にロープ際に押し込んで、

逆水平チョップの連打から、
一気にロープに詰めての逆水平

ロープに振ると、

安生はスライディングで場外へエスケープ。
さらにロープへ振ると安生はスライディングでエスケープ

どこまでも安生ペースです。

ラリアートで飛び込んで来た天龍には、
天龍のラリアートを、

Uの定石通り脇固め。
脇固めに返す

ソバットの打点も高いです。
ソバットから、

しかし調子付いた安生はここでミステイク。

ロープに振ってのドロップキックは、

距離を誤ってしまい、
ドロップキックは浅い、

ここを逃さない天龍は、

ショートレンジのラリアートから顔面蹴り。
すかさず天龍ラリアートから顔面蹴り

何とか安生も上になりますが、

天龍はなりふり構わずサミングで脱出して、
上になった安生にサミング

強烈なグーパンチ。
グーパンチ炸裂、

立ってもコーナーで強烈な一発。
コーナーでも一発

ならば安生はハイキック。
安生のハイキック

ここで天龍は大一番限定の、

喉笛逆水平チョップ!!
出た! 喉笛へのチョップ、

安生の掌底には、
安生も返すが、

強烈なグーパンチ!!
強烈なグーパンチ

ここを勝負と見た天龍はパワーボムに行きますが、

安生は空中で切り返して、
パワーボムは空中で切り返して、

ガッチリとスリーパーホールド。
スリーパーで締め上げる

そして遂に頑強な天龍を、

ハイキックでなぎ倒します。
ハイキックでなぎ倒す

今度は安生が勝負に出て、

必殺のグランドクロス200敢行。
グランドクロス200に、

必死にロープエスケープする天龍。
天龍思わずエスケープ

さらに蹴撃に出た安生の、

蹴り足を捕えておいて、
コーナーでのミドルをキャッチして、

またもグーパンチ!!
強烈なグーパンチ

完璧なフォームのラリアートから、
そしてラリアート

超低空の延髄斬りも強烈。
超低空の延髄斬りから、

今度こそ、と仕掛けたパワーボムは、
パワーボムは、

何と裏十字での切り返し!!
裏十字で切り返す、

肘を伸ばされながらも必死のエスケープ。
再び天龍エスケープ

ここで地力を発揮するのが、

天龍の凄さです。

一気に勝負に出た安生を、

ラリアートに捉えると、
強烈なカウンターのラリアートから、

一気にパワーボムで今度こそカウント3。
3度目の正直のパワーボムでカウント3

手に汗握る熱戦に負けた安生も納得…
試合が終わればノーサイド…、

する訳もなく左右のハイキックを放ってから退場。
と見せかけてのハイキック連発

天龍は一瞬苦笑いを浮かべると、

次のターゲットである高田を挑発。
天龍の視界には、

高田もそれに応えます。
高田しかいない

さらに控室でも念を押し、

ベストバウトにつながっていった訳です。
控室で対戦の意思を再確認

敗れた安生は…

安生
「あれが100パーセント天龍なら、安生はまだ200パーセント見せてねえよ!!」

コメントも冴える安生

この日、“100パーセントの安生”…それ即ち、

いつもの半分に過ぎなかった訳です。



前年10.9のvs長州力(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.9~安生洋二が生まれ変わった日~)もそうですが、
長州怒りのナックルから、

敵地に乗り込んだ際の安生のヒールっぷりは、

日本人レスラーの中でも屈指の存在感だと思います。

団体所属のスター選手を小馬鹿にして、

徹底的に痛めつける。

これをグレードアップさせたのが、

2000年代の高山善廣の姿(参照:王道×王道=帝王道)でしょう。

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tag : 安生洋二 天龍源一郎 UWFインターナショナル

comment

Secret

No title

出ました!僕の大好きなYAIA!!この試合は未見なので詳細なキャプチャ(大変面倒な作業だと思いますが)と解説、とても助かりました。また後の高山に見るふてぶてしさと強さを考察するあたり、やはりレガさんはプロレス歴史学者ですよ。
これからも楽しみにしていますね!

No title

この試合は両日とも見に行きました。
確か、「この記念日に川田は来る」と天龍さんが言い続けていた興行だと思います。
で、『本日、素晴らしいゲストが来ています!』というアナウンスに場内はどよめき大大大川田コール!
でも、しばらくしてみんな「?」と思ってたら聴こえてきたのはキャプチュードだったという(笑)


天龍vs安生もかなり面白い試合でした。
技術云々は違いますが、伝説のサベージ戦を思い出すような?
確か、U系レスラーとの初シングルだったはず。
パワーボムを裏十字で切り返した時は負けると思いました。
アメリカ生活も長かった天龍だけに、ただのU系ではなく、曲者の安生だったからスイングしたと思われます。

No title

下記内容はスポーツ倫理として実行・たき付け厳禁であることをわきまえた、一個人の妄想・願望として捉えて下さい。

グランドテクニック等の総合格闘技術では安生さんに格段に劣ると思われる天龍さんですが、プロレスラーとしての資質はずば抜けてますね。
猪木さんも躊躇なくしていたとされる「指突っ込み」での脱出すごいです。
他のプロレスラーが行えば集団制裁の対象にもなりかねないエグい攻撃も天龍さんなら赦されるというか認められるということなのでしょう。
この時期の天龍さんなら総合格闘技の真剣勝負を行ったとしても勝敗を超えた経歴の泊付け程度でしょうから(対戦相手には迷惑な)プロレスラー的「ルールに縛られない試合」を真剣勝負の総合試合で実行していただきたかったです。

96年

この年に安生さんが声優の富沢美智恵さんとラジオをすると聞いた時はびっくりしたことが有りましたね。

安生さんが数年後に天龍さんのパートナーとして全日本のリングに上がり、タッグ王座に成ったのもびっくりしましたが。更に決め技が旋回式スパイン・バスターだし。

OH TACO

ゴールデンカップスが出した名曲のPVを、つい先日見たところでした!笑

>てつさん

僕の大好きなYAIA<お待たせしました。久々に行かせて頂きました。

後の高山に見るふてぶてしさと強さ<確実につながっている気はしますね。あの頃、安生の一番そばにいましたからね。
思えば色んな団体を渡り歩く原点も安生と出陣していった1996年のWAR、東プロの様な気がします。

これからも楽しみにしていますね<気長にお待ち頂くとありがたい限りです。

>ジョーカー ナリさん

この試合は両日とも見に行きました<おおっと! 歴史の証人ですね。

「この記念日に川田は来る」と天龍さんが言い続けていた興行<そうだったんですか。Uインター側の目線でしか観ていなかったので、知りませんでした。
奇しくもこの2ヵ月後にUインターの神宮球場でそれが実現した訳ですね。

しばらくしてみんな「?」と思ってたら聴こえてきたのはキャプチュード<天龍ファン的にはどうだったんでしょうね。
でも安生がメインに登場した大会に前田がゲストっちゅうのも凄い話でしたね。

伝説のサベージ戦を思い出す<ああ!! 近いものがあったかも知れませんね。
天龍が言ってた「カラッと激しいプロレス」の模範試合みたいなアレでしょうね。

ただのU系ではなく、曲者の安生だったからスイングした<不器用な様で並のレスラーにはない器用さを持った選手でしたよね。

>病弱者さん

猪木さんも躊躇なくしていたとされる「指突っ込み」での脱出<“指折り”もありましたよね。
大国新日本を相手に一人で立ち回ってたんですから、精神力…喧嘩度胸は超一級ですね。

集団制裁の対象にもなりかねないエグい攻撃も天龍さんなら赦される<橋本のキックにもノーガードでしたもんね。

(対戦相手には迷惑な)プロレスラー的「ルールに縛られない試合」を真剣勝負の総合試合で実行していただきたかった<何度か噂はありましたが、答えは必ず「マワシを締めて上がるんなら…」でしたね。
大相撲出身のプライドがMMAに出て行く事を良しとしなかったんでしょうね。

>通り菅井さん

この年に安生さんが声優の富沢美智恵さんとラジオをすると<マルチな活躍でしたね。
リン魂なんかは準レギュラーみたいな感じでした。

数年後に天龍さんのパートナーとして全日本のリングに上がり、タッグ王座に成った<そうでしたね~。
そう考えると、まさに流浪の格闘技人生ですよね。

>宮戸ゲノムさん

ゴールデンカップスが出した名曲のPV<あのアルバム持ってますよ(笑)。
安生が歌う杉良の「♪許せない奴がいる~」はまさしくポリスマンつながりと言う事でしょうか?
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

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