Uインター異人史 vol.7(1993)

1993年は新日から大物の引き抜きが続きました。

スーパー・ベイダー(参照:vol.6)に続いて、

1993年7.18 両国国技館に参戦して来たのが、

“第5代IWGPヘビー級王者”サルマン・ハシミコフです。
サルマン・ハシミコフ

しかも一発目が、高田延彦の持つ、

プロレスリング世界ヘビー級選手権試合(参照:男が惚れる男)。
Uインターの世界選手権独特の緊張感

王者・高田は体調不良ながら、

挑戦者を寄せ付けず蹴りまくり。
後ずさるハシミコフに強烈なハイ!!、

ハシミコフも意地で、

必殺の水車落としを見舞いますが、
水車落とし!!、

ダメージは与えられず一本負け。
高田の払い腰12

ハシミコフもダン・スバーン(参照:vol.5)同様、

最初のインパクトに勝てず、

新日時代の様に尻すぼみとなってしまいました。
水車落とし!!

ただ一人だけ熱く燃えた相手がいました。

ご存知、ゲーリー・オブライトです。
ゲーリーとハシミコフの視殺戦

ファンも、マスコミも、

何より当の二人も一騎打ちを望んでいたのですが、

なぜかダブルバウトの連戦。
フルネルソンも凄まじい緊張感!!

寝かせに寝かせすぎて、

機を逃してしまったという、

Uインターには珍しいマッチメイクの悪い例でした。



そのダブルバウトでハシミコフのパートナーを務めていたのが、

ウラジミール・ベルコビッチ
ウラジミール・ベルコビッチ

ゲーリーのパートナーだったスバーンと二人で、

何とも煮え切らない攻防を展開し、
ぺちぺちぺち…

会場の罵声を一身に受けていました。

新日時代もハシミコフの様な、

輝かしい実績も残せず、

せいぜい北尾光司と不透明な試合を残した(参照:月寒ドームは…グリーンだよ!!)位しか、

印象に残っていないのですが、

ベルコビッチ参戦の真の目的は、

ハシミコフや、後に参戦するビクトル・ザンギエフの通訳という役割にあった様です。

真偽の程は謎ですが、

ベルコビッチ次第では、

“人類最強の男”もUインターに上る可能性もあったとか…。
もっぱらセコンド業に専念



もう一人だけ忘れてはならないのが、

デイ、コックスに次ぐ、“第三のスティーブ”こと(嘘です)、

スティーブ・ネルソン
スティーブ・ネルソン

初参戦が1993年8.13 日本武道館

のちに“世界のSAKU”となる桜庭和志の、

プロデビュー戦の相手を務めたのが彼です。
ダブルリストロックで桜庭デビュー戦敗退

新日本との対抗戦が始まるまで、

ネルソンは永く参戦していましたが、

大きな印象は桜庭戦以外特にありません。

ただこの桜庭戦が起源かどうか不明ですが、

後々、ネルソン自身も自ら『USWF』という、

シュートレスリング団体を設立し、

その道を切り拓きました。

アメリカでは珍しく、

“掌底とロープエスケープ”を採用したMMAルールを実践し、

エヴァン・タナーやヒース・ヒーリングという、

PRIDE、UFCのスターを輩出しています。

もう一つ、ネルソンの印象といえば、

ダブルバウトでよく田村潔司に極められていたなぁ…と。
ガッチリ極まった逆十字



いずれにせよ、

Uインターが勢力を一気に拡大した1993年。

この年に参戦して来たガイジン達は、

実に個性的な顔触れでした。

さらに勢いを増した1994年に続きます!!

関連記事

tag : サルマン・ハシミコフ ウラジミール・ベルコビッチ スティーブ・ネルソン

comment

Secret

確かに、二人のシングルは無かったですね。
オブライトのジャーマンを見て、ビビったと言うか、ザンギエフとかが使っているジャーマンとはレベルが違うと思って、オブライトとのシングルを拒否したのかな?。解んないけど、2年ぐらいのブランクも有るだろうし。

>通り菅井さん

オブライトのジャーマンを見て、ビビったと言うか<それはあるでしょうね。でも一発食らってますね。
実際にはフルネルソン・スープレックスでしょうか。

解んないけど、2年ぐらいのブランクも有るだろうし<かなり感情的だったのはゲーリーの方ですよね。

桜庭のデビュー戦

前の列に飯島晶子たちが座っていました。桜庭のタックルを観て笑っていました。あの笑いは何だったのだろう。どういう笑いだったのだろう。

>SisLANDさん

前の列に飯島晶子たちが座っていました<ああ、芸能人がたくさん来ていた時代ですね。
そう思えば、新生からのU系ってリングサイドに芸能人の姿が目立っていて、後のK-1、PRIDEにつづく原点みたいな感じありました。

桜庭のタックルを観て笑っていました<きっとプロレスとか格闘技とかどうでも良くて観に来ていた人達だったんでしょうね。

飯島晶子

芸能人じゃないですよ、レスリングの世界チャンピオンです!
後年、長与の団体に入ろうとして断られ、更に後に息吹きでプロデビューしました

>SisLANDさん

レスリングの世界チャンピオンです!<大変失礼いたしました。直子と読み違えてしまいました。申し訳ございません。
そうですか、女子とは言え世界王者から見た桜庭のタックル…どういう意味での笑いだったのでしょうね。

後年、長与の団体に入ろうとして断られ、更に後に息吹きでプロデビュー<遅ればせながら調べさせて頂くと、凄い実績ですね。
そして昨年はWNCにまで上がってるんですか?
まだまだ勉強が足らなかったです。教えて下さいまして、ありがとうございます。

女子とは言え?

尊敬する紫レガ様にこういうことを申すのは甚だ恐縮ではありますが・・・
世界選手権や五輪の成績を見れば、女子の方がレベルが高いとも言えますまいか。
全日本選手権の三田寺由香対清水真理子の攻防は、速さと変化の鋭さ、激しさ、目まぐるしさ、回転体なんてものではありませんでしたぞ。
ヴォルク・ハンもびっくりしていました。

>SisLANDさん

世界選手権や五輪の成績を見れば、女子の方がレベルが高いとも言えますまいか<確かに世界基準という言葉を思い返すと、女子の方がしっくりきますね。

全日本選手権の三田寺由香対清水真理子の攻防は、速さと変化の鋭さ、激しさ、目まぐるしさ、回転体なんてものではありませんでしたぞ<攻め合ってそういった展開になるなら、もはや芸術の域でしょうね。
教えて下さり、ありがとうございます。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
UFC (1)
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
リンク
来場者数
QRコード
QRコード