Uインター異人史 vol.5(1992)

大変お待たせ致しました。

“Uインター異人史”を再開致します。



1992年後半に参戦して来たガイジンは、

実に個性溢れる粒揃いでした。

それぞれの選手が後々、

印象的な試合を残していっていますね。

まずはゲーリー・オブライト(参照:vol.2)の“弟分”というイメージが強い、

ジーン・ライディック
ジーン・ライディック

初来日は1992年11.25 名古屋・露橋スポーツセンターでした。
初参戦はダブルバウト

ガッチリした体躯と生真面目そうな顔付き。

ややもすれば地味な中堅ガイジンの一人に、

なっていたかも知れませんが、

彼のステップアップは素晴らしかったです。

1993年の『第2回ジュニア・リーグ戦』では、

ぶっちぎりの全勝優勝。

その原動力となったのが、

ゲーリー同様にジャーマン・スープレックスでした。
ライディックのジャーマン1

ライディックのジャーマン2

ただしライディックのジャーマンは、

ゲーリーの様な速度と円心力ではなく、

驚異的なハイブリッジから一気に落とす、
ライディックのジャーマン3

ライディックのジャーマン4

言わば“フリーフォール式”でした。
ライディックのジャーマン5

ライディックのジャーマン6

もう一つ忘れられない試合が、

“下克上”とも言えるこの、

1994年2.25 日本武道館での、

ビリー・スコットとのシングルバウト。
ハイブリッジのジャーマン

先にUインターでジャパニーズ・ドリームを実現しかけてたビリーから、

腕を負傷しながら力でポジションを奪ったあの勢い。
ビリーに引導

本当いい選手でしたよね。

ちなみに22回の参戦回数は、

ゲーリー(35回)、トム(トーマス)・バートン(33回)、ビリー(25回)に次ぐ記録です。



同じく名古屋・露橋大会から現れたのが、

ご存知、ダン・スバーンです。
ダン・スバーン

スバーンの場合は初めから、

ゲーリーの快進撃を踏襲した様に、

宮戸優光を皮切りに、
初戦は宮戸、

安生洋二2連破、
安生を連破し、

田村潔司…と来て、
田村も撃破

一気に1993年5.6 日本武道館での、

高田延彦戦に辿り着きましたが、
いいところなく、

不幸な事に大一番のはずの高田戦が、

この日、初参戦して来たスーパー・ベイダー(参照:皇帝戦士来襲)の盛り上がりに、

完全に割りを食ってしまい、

挙句、次に高田に挑戦するサルマン・ハシミコフの“仮想”的扱いになってしまったのです。
逆十字に敗退

その後は坂道を転げ落ちるかの様に、

どんどん負けが混み、

ダブルバウトでのゲーリーの正パートナーに位置しながら、

常にジョバー役という…。

Uインターを追い出される様に出て行った、

初期UFCで開花するまでの2年強は、

スバーンにとって“暗黒期”だったのかも知れません。



この年、最後に登場した“大型新人”は、

“バルセロナ五輪レスリング・グレコ100キロ級銀メダリスト”デニス・カズラスキーです。
デニス・カズラスキー

1992年12.20 両国国技館での初参戦、

しかもプロデビュー戦が、

いきなりの高田戦でした。
ローキックに苦しみ、

自身がプロ転向する3年前に、

弟のデュアン・カズラスキーが、

新生UWFで高田と異種格闘技戦を行った因縁もあり、

実現した一戦でしたが、

それほど光るものはなく敗戦。
腕十字にタップアウト

慣れぬ打撃に戸惑いながらも、

参戦し続けました。

当時、打撃を封印していた田村戦(1993年12.5 神宮球場)は、
田村と好勝負

玄人向けの好試合だったと思います。

そういや1993年7.18 両国国技館のダブルバウトでは、
佐野、垣原vsデニス、デイ

サイド・スープレックスでKO勝ちなんて事もありましたね!!
戦慄のサイド・スープレックス1

戦慄のサイド・スープレックス2

最後までレスリングにこだわりながらも、

不平不満を言う事なく、

打撃に向かって行った印象が強いです。

それでも最も光った試合は、

1993年4.10 大阪府立体育会館と、
意地の袈裟固め、

5.6 日本武道館
執念の首投げ、

同じアマレス出身のゲーリーとの2連戦です。

これは…もうフルネルソン・スープレックスの食らいっぷり。
マットに突き刺さる

もう凄まじいばかりです。

まさに“殺人風車”。
首が折れないのが不思議

プロの世界には“敗者の美学”という言葉がある以上、

カズラスキーはこの2戦を誇れるはずです。

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tag : ダン・スバーン デニス・カズラスキー ジーン・ライディック

comment

Secret

No title

ダンスバーンは高田戦までの流れをすごく覚えていて、中堅外人っていうイメージは少なかったんですよ。
扱いが悪くなるごとに
「え~、この人強いのになぁ」
みたいな感じで思っていて。

カズラスキーは同時期に藤原組に参戦したゴビリシビリ・ダビドやリングスのグロム・ザザと同じくアマレスの猛者ながらもプロでは勝てずに一時期は「アマレスは極めもないし、打撃にも弱いし、格闘技では使いものにならん」的な扱いを雑誌等で受けていた時期が懐かしいです。
ホンの数年でそれが思い切り覆される訳ですが。

私はこの頃は、大のFMW(大仁田信者)でしたが
「グラジエーターとか、ターザン後藤がUインターに上がったらどういう試合をするんだろうな」
とかよく思ってました。

忘れ得ぬ名優

こんばんは。

スバーンといえば、神宮球場での、ペチペチと音の聞こえてきそうな掌低と、高田対ヒクソン戦でのセミのグダグダなキモ戦を覚えています。

でも神宮球場の試合ぶりはテーズからああいう奴をシュートというのだと高評価だったような。

素人には解らないものが、あるんだなと当時、思いました。
UFC参戦時は活躍できると思われなかったのか、一員と思われてなかったのか、あれは個人の挑戦だと言い切られてたのはなんか不思議でした。

キモ戦は、高田対ヒクソン戦前に凄く緊張してたので、ほんの少しだけ癒されました。会場で観戦した方々は別の感想なんでしょうけど。

スバーンは坂道転げ落ちた頃の印象しか残って無く、初期の快進撃は初めて知った。
ダブルバウトでの高田、田村組に攻められても、何とかオブライトに繋いでの逆転勝利。同じダブルバウトでのハシミコフの水車落としからの腕ひしぎで負けたのも。ダニー・ホッジが感心した、ベルコビッチに喰らわしたヘッドバット。

カズラスキーと言えば、アームスローかな。アマレス流一本背負いですが、柔道とは違うモーションだから、新鮮に移りましたね。

スティーブ・ウィリアムスが参戦したらどういう感じに成ったか。

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>ジョーカー ナリさん

レスが遅くなりまして申し訳ございません。

扱いが悪くなるごとに「え~、この人強いのになぁ」<でも当時は私、そこまで見る目もなく、「最初の勢いだけだったなぁ」と思っていました。

「アマレスは極めもないし、打撃にも弱いし、格闘技では使いものにならん」的な扱い<特にU系では極められまくっていましたもんね。
でもゲーリーみたいなのが出て来た事で、投げ技の恐ろしさが再確認された感じもしますよね。

「グラジエーターとか、ターザン後藤がUインターに上がったらどういう試合をするんだろうな」<確か後藤はUFCの噂もありましたっけ?
そういやFMWもリングスに劣らず、世界的な格闘家が結構参戦してましたよね。
グラジは面白かったかも知れませんね。

>aliveさん

レスが遅くなりまして申し訳ございません。

スバーンといえば、神宮球場での、ペチペチと音の聞こえてきそうな掌低と、高田対ヒクソン戦でのセミのグダグダなキモ戦<悪い印象の方が強いんですよね(笑)。
ペチペチの方は「勝つ気あるんかい!!」というアレでしたし、何よりゲーリーがブチ切れていましたもんね。

テーズからああいう奴をシュートというのだと高評価<ホント、不思議なレスラーですよね。

キモ戦は、高田対ヒクソン戦前に凄く緊張してたので、ほんの少しだけ癒されました<大ヒンシュクでしたよ(笑)。
あの凡戦の後、二人して手を挙げていましたから…「お前らプロだったら恥ずかしくないんかい!!」という。

>通り菅井さん

レスが遅くなりまして申し訳ございません。

初期の快進撃は初めて知った<どういう意図での連勝街道だったのか…よくわかんないですよね。

ダブルバウトでの高田、田村組に攻められても、何とかオブライトに繋いでの逆転勝利<開始数分であわやKO? というのもありましたね。

ダニー・ホッジが感心した、ベルコビッチに喰らわしたヘッドバット<週プロでしたっけ? 懐かしいなぁ。

カズラスキーと言えば、アームスロー<ハシミコフも上手かったですが、カズラスキーのゲーリー戦で見せたのはもう芸術ですよね。

スティーブ・ウィリアムスが参戦したら<結構実現しそうだったんですよね。
ゲーリーとは親友でしたし。

>○○さん

レスが遅くなりまして申し訳ございません。

ライディックのジャーマン<ゲーリーのとは対極なんですけど、凄まじい角度ですよね!!
VTRお貸ししましょうか?

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>○○○○○さん

いつもありがとうございます。

UFC参戦後…なんですね。
幅広いと言うか、何と言うか…。
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Author:紫レガ 
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