Uインター異人史 vol.3(1992)

旗揚げ年の1991から、

明けて1992年。

Uインターは一気に躍進しました。

特にこの年は、

年度2戦目の1992年2.15 後楽園ホールから、

有名無名を問わず、

個性的なガイジンが次々と、

参戦して来たんですよね。



まずはこの日がプロデビュー戦となった、

マーク・シルバー
マーク・シルバー

まさしく彼はビリー・スコットと入れ替わる様に、

Uインターに現れた新星でした。

負けず嫌いな特攻精神はビリー同様でしたが、

ビリーにはない体格が何よりの武器でした。
初戦は中野とのタッグ

長きに亘ってUインターに参戦したシルバーですが、

そのハイライトは実に早かったです。

それは1992年3.17 名古屋市露橋スポーツセンター5.8 横浜アリーナ

さらに8.28 後楽園ホールと続いた、

垣原賢人との3連戦です。
垣原vsシルバー1

垣原vsシルバー2

この試合、まさしく一進一退の名勝負で、

長期欠場明けの垣原が、

躍進していくきっかけとなったのが、

このシルバーとの3連戦だったのです。
垣原vsシルバー3

垣原vsシルバー4

その後、尻すぼみ気味に活躍する姿は減ったのですが、

最も印象に残っているのが、

1993年7.18 両国国技館

ゲーリー・オブライト戦(参照:赤鬼の秒殺劇)での秒殺劇です。

スーパー・ベイダーサルマン・ハシミコフの参戦によって、

苛立つゲーリーをブチ切れさせたこの一発。
シルバーの張り手!!

結果はUインター史上に残る最短の秒殺劇でした。
殺人…

その度胸はもしかしたら“ガイジン最強”だったのかも知れませんね。



同日に初参戦してきたのが、

ペーズ・ワットレー
テイクダウンは巧いのだが…

ジャイブ・トーンズの片割れとして、

全日に初来日した際の陽気さとは一転。

実に地味なレスリングを展開しました。

テイクダウンの技術はさすがでしたが、

その先から何も出来ず…2連敗(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.5~Uの本質~)で、
逆に腕を極めて

実に短い登場でした。



1992年2.29 後楽園ホールに初参戦して来たのが、

マーク・フレミング
マーク・フレミング

いきなりメインで高田延彦とのシングルバウト。
高田vsフレミングのフィニッシュ、逆十字

この時はテーズ直伝のサブミッションが不発に終わりました。

地味な存在でしたが、

貴重なキャラクターでしたよね。

そういえば1992年5.8 横浜アリーナ9.21 大阪府立体育会館で行われた、

同じくテーズ信者の宮戸優光との粘っこい攻防は、

見応えがありました。

特にダブルリストロックからのスープレックスが印象深いですね。
ダブルリストロックからのスープレックス!!



次の1992.3.17 名古屋市露橋スポーツセンターに初来日して来た、

スティーブ・デイも、
フレディ・マーキュリーではございません

初戦が高田とのシングルバウトでしたが、
高田vsデイのフィニッシュ、ヒールホールド

これまた地味な選手で、

強かったのでしょうけど印象が薄いです。

何よりデイの場合はリング上よりも、

1992年6.28 博多スターレーン大会の前後に、

ゲーリー・オブライトと繰り広げられた、

“あの事件”が忘れられません。

 プロレスライバル読本―リングを揺るがす、愛と憎しみの闘い!(別冊宝島 259) より
UWFインター内部抗争の真実!

流智美
(※アマレスの)実績の上ではほぼ互角であったので、六歳年上のデイは、来日したその日から、かなりの先輩風を吹かせていたのだ。これでは気の強いオブライトには面白いはずがない。
博多大会を二、三日後に控えた道場で、オブライトが突然、デイに対してスパーリングを催促したときは、道場にサーッと緊張感が走った。(略)デイの得意技はアマレスでいうところのトリップ(相撲でいえば蹴返し、柔道でいえば足払いに近い技)があるのだが、これを必要以上にこのスパーで仕掛けたことで、オブライトがキレてしまったのだ。
「ちょっと待てよ、スチーブ。あんたのトリップはまるでスネへのキックじゃねえか! そんなにグラウンドがやりたいなら、最初から寝てやるよ、ほら!」
と言って、オブライトは自ら仰向けになって無防備な体勢をつくってみせた。それでデイは“へっへっへ、しめた”とばかりにオブライトの上に乗っかかり、ケサ固めの体勢へ移行したのだが、オブライトにしてみれば本当にデイが乗っかかってくるとは思わなかったのだろう。“この野郎、プライドも何もない奴だな!”とでも言いたげに上に乗ってきたデイの左耳に右腕の上腕をグイッと押しつけ、それでも体勢をキープしようとするデイに嫌気がさしたオブライトは、とうとう下から顔面パンチを繰り出してしまったのだ。


まわりで練習していた選手らが、

間に入った為、事なきを得ましたが、

これで終わる訳がなく…。

事件は博多大会後、帰京した宿舎で起こりました。

惨劇は、帰国を翌日に控えた高津駅前のMというホテルで起きた。
前日の快勝で気をよくしていたオブライトは、この博多大会でデビューを飾った高山の労苦(外人係を担当していた)をねぎらうこともあり、生ビールを三ダースほどホテルの自室に持ち込み、子分のシルバー、フレミングを従え、ビア・パーティとシャレ込んでいた。
(略)一方、ショッパイ試合で意気消沈のデイは、同罪(?)のバートンを引き連れて、外で飲み歩いていたのだろう。こちらもかなり飲んでいて、思わず視線をそらしたくなるほど目はすわっていた。
生ビール三ダースをあっという間に空けてしまったオブライト軍団は、来日時に免税店で買い込んだウィスキーへと移行。氷を取ってこようと廊下に出たときに、エレベーターを降りてきたデイとバートンに遭遇してしまった。
デイが先に口をすべらせた。スラングだったのか、よく聞き取れなかったが、おそらく「あんまりノボせあがって飲んでるんじゃねえぞ!」といったニュアンスの言葉だったと思う。
それでいきなり手を出したのがオブライトで、先制のストレートパンチがデイの横っ面をヒット。本職が高校の教師であるデイがストリートファイトに強いわけはなく、ヘッピリ腰で殴り返そうとしたが、オブライトの巨体に迫られ、ポロシャツの胸ぐらを掴まれたかと思うと、そのままズルズルと壁ぎわに押し込まれた。
この壁には消火器と非常用のホース収納庫が付いており、オブライトの巨体で浴びせ倒されるように後頭部を収納庫に叩きつけられたデイは、半失神状態で右手を後頭部にあてがった。デイの右手はベットリと血塗られており、その量からハンパな傷でないことは明らかだった(これが十五針の傷だ!)。
高山やシルバー、バートンなどが両者を止めに入ろうとするが、怒りの収まらぬデイがなおもオブライトに反撃を試みたため、フロアのドアといわず床といわず、デイの血しぶきが各所に飛び散り、周りのドアが三つもブチ壊される修羅場となった。
たまたま居合わせたホテルのフロント係が一一〇番通報してしまったので、騒ぎはますます拡大。パトカー出動で始末書騒ぎとなったこの乱闘で、この日以降、UインターがMホテルに出入り禁止になったのはいうまでもない


後年、宮戸も語っていましたが、

あくまでも“酔っ払っての喧嘩”ですので、

これを以って“デイは弱い”とは言い切れません。

しかしゲーリーの怖さと、

喧嘩慣れした強さはハッキリとわかる事件ですよね。

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tag : ゲーリー・オブライト マーク・シルバー マーク・フレミング スティーブ・デイ ペーズ・ワットレー

comment

Secret

こんにちは。

スティーブ・デイの顔を全然覚えていませんでした…^^;

プロフィールもさっぱりわからなかったので、ゲーリーより六歳年上だとわかって良かったです。m(_ _)m

当時のUFCにゲーリーの参戦を望む声もあったみたいですね~^^

このケンカのエピソードからゲーリーへの期待感が高まったのでしょうか?^^

スミマセン。

当時というのは初期のUFCという意味です。^^;

ケンカの年はまだUFCは無いですものね。^^;

>ROSESさん

こんばんわ。

スティーブ・デイの顔を全然覚えていませんでした<そりゃそうですよね(笑)。

プロフィールもさっぱりわからなかった<ROSESさんの膨大な情報量を以ってしてもわかりませんでしたか…流氏の記述によると、ゲーリーとほぼ互角、モスクワ五輪幻の代表だったようです。

初期UFCにゲーリーの参戦を望む声<見たかったですね!!
いや幻想という部分は免れませんが、オクタゴンの中でホイスに殺人ジャーマン!!
スバーンよりも冷徹に闘ったでしょうね。

Uインターはビッグマッチ以外ほとんど無知でした
オブライトは私が当時世界最強を友人に力説していたクリスドールマンを脅かす存在だとの印象が強いです
裏の顔は極めて危ないという逸話もプロレスラーの魅力ですがレガさんらしくなく重要人物の来日を忘れてますよ
ドレッシングルームでアンドレに詫びを入れさせたというあの褐色の柔道出身者を!

>レンジャーロスさん

オブライトは私が当時世界最強を友人に力説していたクリスドールマンを脅かす存在<思えば…誰が最強かを議論するのが、最高に至福のひと時でしたよね。

裏の顔は極めて危ないという逸話もプロレスラーの魅力<ただかっこよけりゃいい、面白けりゃいい…これ糞食らえですよね。
ゲーリーの頬の刀傷…そこにいろんなものが集約されています。

重要人物の来日を忘れてますよ<忘れる訳がないじゃないですかぁぁぁぁ!!(笑)
もうしばらく待って下さい。現在仕上げ中です。

…それよりロスさんに教えて頂いたニコ生のプロレス番組!!
23時にPC開いたら終わってましたよ!!(血尿)
すみませんでした…一時間間違えたようです。

No title

いや私のコメントにしっかりと23時~と書いてしまったのが誤りでした
すいません
タイムシフト放送で再放送が見れるのでまた早い時間にでもご覧になってください

マーク・フレミングは96年頃かな、セッド・ジニアスと言うインディーはちょっと名の知れたレスラー(日本人です)と闘ってます。ルー・テーズ絡みで。
ダブルリストロックからのスープレックスは週プロに前田さんの12種類のスープレックスの幻の3種類の一つ「テアポート・スロイダー」と似ていると書かれてましたね。

スティーブ・ディとオブライトがそのような大喧嘩をしてたとは。宮戸さんが「酔った上での喧嘩」と言いますが、大の男同士が大暴れしたらねえ。
僕の中では93年7月の試合で垣原選手のニールキックを右半身で喰らってダウンした程度ですが。

>レンロスさん

すいません<いえいえ、こちらこそきちんと把握していなかったのがいけなかったです。わざわざ教えて下さったのに、申し訳ありませんでした。

再放送が見れるのでまた早い時間にでもご覧になってください<了解です!!

>通り菅井さん

96年頃かな、セッド・ジニアスと言うインディーはちょっと名の知れたレスラー(日本人です)と闘ってます<出ましたね!! “悲しき天才”(笑)。
90年代を代表するカルトレスラーでしたね。

12種類のスープレックスの幻の3種類の一つ「テアポート・スロイダー」と似ている<ちょっと違いましたよね?
フレミングのは完全なダブルリストロックで、前田のはハンマーロック気味じゃなかったかな???

僕の中では93年7月の試合で垣原選手のニールキックを右半身で喰らってダウンした程度<それ充分マニアックな記憶ですね!!
私、全然憶えてませんよ(笑)
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