天才・かんじの狂気が出るプロレス!!~前編~(1987)

2011年、今年最後の記事はこれでいきましょう。

アントニオ猪木ビートたけし

ショウビズ界の二つの巨星が同じリングに立ち、

直後にリングには無数のゴミが飛び交ったという日。

1987年12.27 両国国技館での、

TPG(たけしプロレス軍団)の新日プロ登場による、

暴動事件の一部始終です。
TPGin新日本1

発端は文字通り“たけしの挑戦状”。
TPGin新日本2

いかにもプロレス的な文面ですが、

その署名に“北野武”の文字が入っただけで、

何か異次元的なものになります。
TPGin新日本3

唐突なたけしのプロレス登場は、
TPGin新日本4

当然、東京スポーツの一面を飾りました。
TPGin新日本5

その挑戦状を手に新日事務所に乗り込んで来たのは、

ガダルカナル・タカダンカンの二人です。
TPGin新日本6

会見の席に居合わせた山本小鉄さんが、

それに目を通すと激怒。

小鉄
「百年早いよ百年、この野郎!! 俺が引退したけど俺にかかって来いこの野郎!!」

TPGin新日本7

これは小鉄さんの早合点で、

TPGとはたけし軍団そのものだと思い込んでしまったからです。

1ヵ月後には、

ニッポン放送の『ビートたけしのオールナイトニッポン』番組内で、

公開入門テストを敢行。
TPGin新日本8

ここでの合格者が、

のちの邪道、外道、スペル・デルフィンというのは、

有名な話ですね。

当時、クラスで仲の良かった女の子がたけしファンで、

プロレスには興味がないのですが、

毎週オールナイトニッポンを聴いては、

私にTPG情報を知らせてくれてました。

さらに一ヵ月後には、

遂に新日の両国大会をリングジャック。

これは後で事情を知った小鉄さんが、

「本気なら国技館のファンの前で挑戦状を読み上げてみろ!!」と、

根性試しをしたんですね。
TPGin新日本9

再びタカとダンカンが、

後見人のマサ斎藤を伴って現れると、
TPGin新日本10

遂に猪木は挑戦を受諾。

猪木
「お前達が本気なら本気で受けてやる!! その代わり覚悟して来い」

TPGin新日本11

ですが、この一言が災いへとつながっていく訳です…
TPGin新日本12

そして迎えた12.27両国大会当日。

TPGが用意した刺客が、

“皇帝戦士”ビッグバン・ベイダーでした。
TPGin新日本13

新日側が用意したカードは、

藤波辰巳、木村健吾vsマサ斎藤、B・ベイダーというタッグマッチ。
TPGin新日本14

これはメインとしてアントニオ猪木vs長州力という、

看板カードが決定していたからで、

無名のベイダーではこの大舞台のメインとしては、

まだ弱かったからです。

しかしこれに納得がいかないのは、

猪木が挑戦を受諾したと信じていたたけし軍。

遂に姿を現した“殿”の手前、

黙ってこのカードを受け入れる訳には行きません。

タカ
「我々はTPG、たけしプロレス軍団です!! 我々は予告通り、アントニオ猪木さんの刺客としてビッグバン・ベイダーを連れて来ました!! 先日我々はアントニオ猪木さんに自らの手で挑戦状を渡し、そして猪木さんはその挑戦状を受けてくれました。…という事は、このリング上でビッグバン・ベイダーと闘うべき人はアントニオ猪木さんのはずです!!」

TPGin新日本15

ダンカン
「集まってる1万人の人達!! アンタらアントニオ猪木の逃げる姿を観に来たのかー!! アンタら猪木を卑怯者にしたいのかー!! …やらせろーー!! やらせて下さい!!」

TPGin新日本16

マサ
「猪ー木!! この男と闘え!! 俺がわざわざアメリカから連れてきた男だ。来いきゃらー!! 猪木ーー!! 出て来ーい!!」

TPGin新日本17

これにいち早く反応したのが、

メインで猪木と対戦する長州力

猛然と師であるマサさんに詰め寄ります。
TPGin新日本18

さらに通路奥に猪木も出現。
TPGin新日本19

リング上の騒乱模様を遠くから見つめます。
TPGin新日本20

マサさんは何とか長州をなだめにかかりますが、
TPGin新日本21

せっかくのチャンスを掴んだ長州も、

ここは簡単に引く訳にはいきません。
TPGin新日本22

タカ
「猪木さん!! 出てきて下さい!!」

TPGin新日本23

この一言で遂に猪木はリングへ。
TPGin新日本24

館内は騒然としています。

猪木がロープを潜ってリングインしても、

長州の怒りは当然収まりません。
TPGin新日本25

マサ
「長州!! 黙って言う事聞け!!」

長州
「何で俺が今まで*&%$#!!」

TPGin新日本26

物凄い剣幕でやりあう中、

猪木は一旦場外へ。
TPGin新日本27

ここで満を持してマイクを持ったのは、

キムケン
「たけし!! 俺達じゃ不足か!? この野郎!!」

TPGin新日本28

一瞬だけ館内が静まります(笑)。

逸る長州の目線の先には、
TPGin新日本29

再びリングインした猪木の姿です。

猪木
「よし斎藤この野郎。受けてやるかこの野郎!!」

TPGin新日本30

猪木
「テメェ。…どうですか!?」

TPGin新日本31

猪木
「テメェらこの野郎…任せろ俺にオメェら!! 下がれ!!」

TPGin新日本32

猪木
「(長州に)待て待て待て待て!! 聞け!! 俺の話をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!」

TPGin新日本33

猪木
「テメェら、こんな事されて黙ってんのか、この野郎!! 」

TPGin新日本34

猪木
「よーし斎藤テメェ!! 受けてやるぞこの野郎、来いっ!!」

TPGin新日本35

猪木
「どーですかぁーーーー!! 俺が受けてやるぞ!!」


必死に大きく手を振って抵抗する長州と、

どよめきから大ブーイングに変わる館内。
TPGin新日本36

異常な騒乱の中、

恐らく今年最後の記事となる、

後編へ続きます。

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tag : アントニオ猪木 マサ斎藤 藤波辰巳 長州力 木村健吾 ビートたけし たけし軍団 TPG

comment

Secret

なんだこりゃ

こんばんは。

この大会、よく覚えています。確か翌春のゴールデン撤退の前の最後のスペシャルだったと思います。放送を見終わった瞬間(これは暴動だな)と思いました。

ゴミだらけのリングで試合した藤波が控室でタオルで目を押さえながら、動かなかったとか、ケロが土下座したとか、色々な事があり、年明けにキムケンとタッグタイトルを奪った時、(藤原や山崎はUの解散で気落ちしてただろうけど、俺達は年がら年中こうだから)と含蓄のあるコメントをよく覚えています。

世間に風穴を開けるどころか、ファンの心に、すきま風を吹かせた日でした。

とにかく滑りまくりで、これとギブアップまで待てないは新日本の黒歴史と認識しています。

でもこの大会は、後の年末興行の始まりとも思います。

暴動も含めてファンが本気でプライドを持ちながら見ていた時代が懐かしいです。

No title

こんばんは!自分、ちょうどこの頃、新日の放送が深夜になって・・・録画予約にしかたわからなくて見れてなかったので、貴重な画像にテンションあがりました。たけしとマサさんが一緒な得に入ってるのが、なんだか信じられません(笑)

今年もお世話になりました。来年も宜しくお願いいたします!

>aliveさん

昨年中は大変お世話になりました。
今年も宜しくお願い致します。

放送を見終わった瞬間(これは暴動だな)と思いました<もう異常なまでの状況でしたしね。
これの残像があったので、91年のUインター札幌大会の時は怖かったんですよね。

年明けにキムケンとタッグタイトルを奪った時、(藤原や山崎はUの解散で気落ちしてただろうけど、俺達は年がら年中こうだから)と<ピーター本ではこの事件の主犯格とされてる藤波ですが、猪木に振り回されていたのは事実ですからね。
この年は世代闘争も空中分解しましたし、藤波にしてみれば苦悩の日々だったのかも知れませんよね。

とにかく滑りまくりで、これとギブアップまで待てないは新日本の黒歴史<そうですね。画期的ではありましたが、プロレスがプロスポーツとは違う世界に行ってしまった一因かも知れないです。

ファンが本気でプライドを持ちながら見ていた時代<そうですね。
私らそういう時代を見てきた者として、再び熱くなれる状況まで持って行って欲しいですよね。

>H.Tさん

昨年中は大変お世話になりました。
今年も宜しくお願い致します。

貴重な画像にテンションあがりました<そう言って頂けると嬉しいです。

たけしとマサさんが一緒な得に入ってるのが、なんだか信じられません<マサさんが後見人みたいな立場でしたもんね。
オールナイトニッポン出演も、今考えたらかなりの力技ですね(笑)。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
44歳のプロレス話


待て待て待て待て!! 読め!! 俺の記事をこの野郎!! 待て貴様ぁ!!

どーですかぁーーーー!!

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