光を消せ!!

金原弘光20周年興行『U-SPIRITS』の“煽り記事”も、
金原20周年ポスター

いよいよ今回で締め括りです。

最後はもちろん今回の興行のメイン、

金原弘光vs鈴木みのるです。

そもそもこのカード、

鈴木の相手に予定していたヴォルク・ハンと、

金原の相手に予定していた田村潔司が、

それぞれ流れての苦肉の策として、

出来上がった訳ですが、

結果的にはかなり興味深いマッチメイクになったな、と。

私はそう思いました。

まさしくデビュー20周年に相応しい、
金原@デビュー戦3

“意味のある”カードになったな、と。

永らく完全Uルールの興行がなく、

我々UWFファンは飢えていたのですが、

この2011年という絶対に忘れる事の出来ない年に、

まさか金原の手によって、

プロデュースされるとは微塵も考えていませんでした。

現行のMMAとは一線を画したプロレスリング、

UWFスタイルとは…無理矢理カテゴライズするならば、

それはやはりプロレスです。



ちょうど20年前に両国国技館という大舞台で、
金原@デビュー戦1

スタートを切った金原のプロレスリング。
金原@デビュー戦2

それは、今でこそ相手をしっかりと光らせた上で、

きっちり仕留める円熟味がありますが、

Uインター時代…まだ若手に位置付けられてた頃、

金原の辞書には決して、

“相手を引き立てるなどという”言葉は存在していませんでした(参照:封じられた“伝家の宝刀”~前編~~後編~金原のプロレス杜の都で稲妻)。

それは若手同士であれ、
金原のハイは宙を切る

開始と同時に掌底からロー

ベテランのスター選手が相手であれ、
さらに入る

その“カタい”闘い方は終始一貫していました。

一言で言って、

「性格悪いな…」位に。

…ん?

性格悪い…といえば…、

“世界一性格の悪い男”鈴木みのるです!!
破れた鈴木も天晴れ

このニックネーム…プロレスラーとしては、

かなり泥臭い方の異名と言えます。

対戦するレスラーや、そのファンを欺く事で、

このネーミングが成立するとも言えます。

ただし私から言わせてもらえば、

現状の鈴木みのる程、頭の中に常に“観客論”を置いて、

リングに上がっている選手は他に知りません。

少なくとも日本のプロレス界では、

ナンバー1と言えるのではないでしょうか。

それでも鈴木の原点は、

他者を蹴落としてでも上に行く、

一見、性悪とも言える位の“向上心”にあります。

 UWF→PRIDE―総合格闘技20年史 より

鈴木
「新日本にいた頃から、まず僕は先輩を押しのけてでも、常に自分が上に行きたかった。スキがあったら先輩の裾とか、すぐひっぱりましたからね。それにとにかく、もともとあったプロレスのシステム、それが凄くイヤだった。強いから上に行けるんじゃないのか、っていう反発心がまずあった。だから新日本からUWFに行ったんだと思うし、どんなことをしてでも、飛び級、飛び級で上に行きたいんですよ」


スターへの近道として強引に猪木の付き人になってたというのは、

非常に有名な話ですが、

とにかく速く速く、急ぎ足で、

スター選手への階段を登る手段として、

鈴木はUへ飛び込みました。
鈴木@新生UWF1

同時進行で鈴木は強さも蓄えていきました。
鈴木@新生UWF2

その強さは鈴木が考えるプロレスを表現する為の武器でした。

鈴木
「先輩だろうがなんだろうが決めちまえばいいんだろうって。強ければ上にいけるのがUWFなんだから…って」


当時の鈴木の辞書にもしっかりと、

“相手の光を消す”と書かれていたのです。

『強さだけでのし上がるプロレス』、

それが即ち『UWF』だと思っていた鈴木。

しかしその答えは不正解と知り、
鈴木@新生UWF3

誰も成し得なかったプロレスを追い求めて、
鈴木@藤原組1

藤原組での数々の行動…、
鈴木@藤原組2

そしてパンクラスに辿り着きました。
鈴木@パンクラス

果たしてそこが理想郷だったのか?

鈴木
「自分がしたいと思っているのは『真剣勝負プロレス』なんですよ。やっぱりプロレスが好きなんですよ。プロレスに憧れて、この世界に入ってきたから、競技としてパンクラスが成り立って、いろんなものが回り始めたら、『あれ? こんなんだったかな。俺がやりたかったのは』って思いだしたんですよ。『なんか違うなあ』って、自分の過去を振り返ったりして」


結局、鈴木はライガーとの『真剣勝負プロレス』を境に、

プロレスへ回帰していきます。

いや回帰と言うよりも、

鈴木のプロレス人生のつづきですね。

様々な団体に身一つで乗り込んでいく中、

鈴木はプロレス界でのサバイブを身につけました。

それは“互いに光りをぶつけ合う”プロレスと言えるでしょうか。
再びスリーパーがガッチリ!!



すれ違うはずだった二人。

強さを叩き込む事がUWFだと思っていた二人。

伸し上がっていく事に貪欲だった二人。

今は少し丸くなった二人。

この大会のメインは二人が締め括ります。

名勝負になる可能性は高くないと思います。

噛み合うかどうかすらわかりません。

しかし私は期待しています。

どちらかが仕掛けて、

どちらからともなく怒り、

元来持っている根っ子の部分が現れて、

互いの光を消し合う闘いになったら…、

興行の成功かどうかは置いておいて、

今の時代にUWFをやる意味があるんじゃないかな、と。

強さだけを追い求めて、

自分が強くなる事だけが真実だった時代を、

潜り抜けてきた二人。
鈴木の若手時代

金原の若手時代

訳知り顔のファンはこう言ってる事でしょう。

「金原がおもてなしするに決まってる。普通にプロレスやって鈴木が勝つよ」

冗談じゃないですよ。

UWFなめんなよ。

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tag : 金原弘光 鈴木みのる 藤原組 パンクラス

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>○○さん

待ってますよ。
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長州、これは俺のブログだ。

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