あの秋、いちばん美しい師弟対決~後編~(1985)

元気ですかーーーっ!!

元気があれば何でも出来る。

元気があれば記事もUp出来る。

という事で、前編からつづきます。

鉄人が見守る前で繰り広げられた師弟対決。

ストロングスタイルの攻防は新日本の原点というか、

この年の暮れに見られた藤波の猪木越え(参照:「やったーーーーーーーーーー!!」)も、
「三つ入った??」

3年後の感動の一戦(参照:20 years agoお前が目の前にいるならいい22years ago)も、
4

この9.19東京体育館があった事で、

より意味深いものになったのです。

とにかく試合も中盤戦という事で…

行きますかっ!!



弓矢固めの仕掛けを堪える猪木に、

藤波は体勢を変えて、

お株を奪うリバース・インディアンデスロックに入ります。
逆リバースインディアンデスロックから、

そこで充分なダメージを与えてから、

一気にボーアンドアロー敢行。
ボーアンドロー、

これを猪木は全身のバネを使って脱出。
猪木は跳ねて脱出すると、

すかさず腕ひしぎ逆十字に入ります。
逆十字

ここから腕の取り合いを挟んで、

立ち技で猪木が見せたテクニックが印象に残っています。

藤波の腕を取ったままサイドに廻り、

大腿の付け根に足を掛けると、
秘密兵器1

そのまま飛びつき十字の様な形で、
秘密兵器2

回転の力を利してホイップします。
秘密兵器3

見せ技の様にも見えますが、

猪木の右足の跳ね上げに注目して下さい。

いわゆる柔道の内股の要領です。

さらに珍しい飛行機投げ。
さらに珍しい飛行機投げ

猪木ならではの大一番で見せる秘策ですね。

そこからスリーパーに入って、
スリーパーで締め上げてから、

何か叫んだのを合図に、

一気に試合が動き出します。
一気に試合が動き出す、

高さのある藤波のドロップキックから、
藤波ドロップキックから、

掟破りの逆サソリ。
掟破りの逆サソリ、

ここからがハイライトです。

サソリを解いた藤波は、

そのまま足4の字に入ります。
そして足4の字固め

ガッチリ決まった4の字。

猪木は何度もリバースを試みますが、
4の字の攻防1

脚力に勝る藤波が許しません。

ここで猪木は藤波に向かって、

「折れ! この野郎!!」と一喝。
「折れこの野郎!」

さらに締め上げていく藤波に、

猪木は何度も何度も、「折れ!!」と。
4の字の攻防2

アントニオ猪木50Years (上巻) (B・B MOOK 664 スポーツシリーズ NO. 536)
 アントニオ猪木50years 上巻 永久保存版 より
飛龍闘魂論 PartⅠ(1971年~1985年)

藤波
「そう言われたって折れる訳ないじゃないですか(苦笑)。そういう状況ですよ」


ここを突き破るか否かが、

猪木が言う「紙一重」というものなのでしょう。

結局エスケープした猪木ですが、
やっとの思いでエスケープ

その時間は何と“6分40秒”!!

完全に勢いに乗った藤波と、
勢い付く藤波

大きなダメージを負った猪木。
ダメージの大きい猪木

立つ事さえままなりません。
なかなか起き上がれない猪木

何とか立ち上がったところに、

すかさず藤波のスライディングのローキック。
アリキック気味の藤波の蹴り

さらに足4の字で追い込みますが、

さすがに猪木も必死のディフェンス。
またもや足4の字、

藤波は休む事なくカウンターのドロップキックから、
ドロップキックからの、

掟破りの延髄斬り!!

しかし猪木はダッキングでかわして、
延髄斬りはかわして、

本家の延髄斬り!!
本家猪木の延髄!!

ですが後が続きません。

ロープワークの中で藤波の逆ラリアート炸裂です。
逆ラリアートから、

そのまま仕切り直しの延髄斬りから、
2度目の延髄はヒット

ジャーマンを狙ったところを猪木が切り返し、

藤波を転がす様にジャーマン。
転がるようなジャーマン、

足の踏ん張りが利かない事での機転でしょう。

さらにトップロープへ登ったところへ、

藤波がすかさず雪崩式を狙って行きますが、
雪崩式狙いの藤波に、

喉元への鉄拳一発。
鉄拳一発から、

間髪入れず急降下爆弾。
急降下爆弾

そこからブレーンバスターに行きますが、

藤波が宙で切り返して、
ブレーンバスターを返して、

ドラゴン・スープレックス!!
ドラゴンスープレックス、

だが自ら首の痛みでブリッジを崩します。
惜しくも崩れる…

ショルダースルーを狙ったところに2発目の鉄拳。
2発目の鉄拳

大きく尻餅をついて藤波ダウン。
一気に藤波失速

猪木は足を引きずりながら、

ここで卍固め!!
ここで卍

藤波は腰投げで返します。
藤波返す!!

もう一度入った卍に、

藤波はロープエスケープ。
2度目はロープへ

さらに3度目が入ったところで、
3度目で遂にレフェリーストップ

レフェリーのテーズが「ストップ」を要請します。

激しくも美しい師弟対決は、

猪木のレフェリーストップ勝ちという結末で幕を閉じます。
猪木の手が挙がる

納得の行かない藤波はテーズに食い下がりますが、

そんな中、試合内容に感動した上田馬之助が、

当時はまだ敵対関係にあった立場も忘れて、

二人を讃えます。
納得いかない藤波に上田が労い

猪木も

そしてラストシーンは、
最後は師弟の、

これです。
熱い抱擁

言葉は一切いりません。

ストロングスタイルって何だろう? と、

時折考えます。

柔道やレスリング、ボクシングや空手といった、

格闘技出身が集うリングこそが、

それに相応しいという意見もあるでしょう。

これといった格闘技のバックボーンを持たずに、

プロレスリングという格闘技に身を投じた二人。

そんな二人が織り成す攻防が、

ストロングスタイルの原点なんじゃないのかな?

それこそが、私にとって最高の芸術品です。



♪リアルよりリアリティ

リアル

あの日の僕のVHSテープは

少しだけいばって こう言ったんだ

いつでもどんな時でも ビデオデッキに入れろよ

そん時は必ずおまえ 十三才にしてやるぜ


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tag : アントニオ猪木 藤波辰巳 ルー・テーズ 上田馬之助

comment

Secret

No title

なつかしい・・・

当時、実家にはまだビデオデッキがなかったので(ビデオデッキ登場はUWFと新日の東京イリミネーションマッチの日からなのです)ラジカセ持ってきて、テレビと線でつないでカッセト・テープに音声だけ録音したんですよ、この試合。思い出すなぁ(^^;

格闘技のバックボーンを持たないふたり・・・だからこそ純粋なプロレスができて、混じりっけなしのストロングスタイルを展開できたんだと思いますね。猪木・藤波戦はみんな名勝負ですよね(^^)

ところで菊地成孔とかいうヤロウ、ムカつきますね。偉そうなことばかり言って、何様なんでしょうか・・・この名前、憶えておきます(`△')

2人の猪木が闘ってる様だ!

いやぁ、この試合・・・。

猪木、普段見せないテクニックを
めちゃ披露するんですよねぇ。

猪木の「折れ!コノヤロー!」→「ギャァー!」、
当時、めっちゃモノマネしてました。笑

全日に移籍していた長州がテレビでこの試合を観ていて、
隣りでギャーギャー騒いでるジャパンの若手に
「テメーら、よーく見とけ!」って一喝したらしいですね。

3度目の卍に極められた藤波のロックされてない方の腕を
チェックして即座に試合を止めたテーズのレフリングも
試合後の上田馬之助の賞賛も、
当時、スゲーリアルに見えました。


※いつの時代もプロレス者は
プロレスを観る感性のない人との闘いですね・・・。(^^;)

これってゴッチベルト持ち出してきたやつですか?
外人エースにビリージャックヘインズ呼んじゃった時期ですかね?

この頃のオラは完全に全日に行ってましたねf^_^;)

菊地成孔って、どっかで聞いた事あるなと思ってたら、オラの好きなバンドのアルバムにホーンでずっと参加してたようです…。

No title

プロレスも格闘技も一人じゃ何もできないですよね(箒でもは別)。音楽家の方もソロ演奏だけでなく別楽器のサポート奏者と組むときもあるはずですが、サポート奏者の腕次第で自身の演奏の出来もかなり変わるはずです。藤波さんは猪木さんの能力限界近くまで付き合える凄い実力者だと私は思っています。

こんにちは。

「これといった格闘技のバックボーンを持たずに、プロレスリングという格闘技に身を投じた二人。そんな二人が織り成す攻防が、ストロングスタイルの原点なんじゃないのかな?それこそが、私にとって最高の芸術品です。」

これこそがバックボーンを持たないレスラーによる「純粋なプロレス」なのかもしれないですよね。^^

No title

ただ ひたすら 力道山についてきた猪木。
その後ろを必死でついてきた 藤波。

いま、この2人を 追っかけてる選手っているのかな?

「たかだか・・・」って言ったひと。
この試合 知ってるのかな?

うんちく たれる前に めんたまひんむいて よく見ろよ。

>流星仮面二世さん

ラジカセ持ってきて、テレビと線でつないでカッセト・テープに音声だけ録音した<やりました!! 私もやりましたよ!!
当時は市販のビデオも1万以上しましたんで、もっぱらカセットの『闘いのワンダーランド』とか『闘いのワイルドストーム』とかを買ってもらって、古舘実況を聞き入ってました。
猪木「今日は長州も藤波の足の一本でも折る覚悟じゃないですかね」
古舘「そこまでぇ行き着いてしまいますかぁ!?」

混じりっけなしのストロングスタイル<他格闘技の下地がなくとも二人にはゴッチ直伝(ちょくでん)のキャッチ技術がありましたから、そういう意味では混じりっけなしでしょうね。

この名前、憶えておきます<素人のブログは読まないそうですんで、ここで連呼しても伝わらんですけどね(笑)。

>ひがしさん

猪木、普段見せないテクニック<大一番になると、なぜかこんな技出来たっけ?的な事やるんですよね。
その最たる例が逆ラリアートでしょうね。

当時、めっちゃモノマネしてました<やりましたね!!
あとアキレス腱固め掛けさせて、藤原戦の「そっちじゃねぇ、こっちだ」もやりました(笑)。

長州が…ジャパンの若手に「テメーら、よーく見とけ!」<それ深いイイ話ですね!!
そう言えば、この少し後のインタビューで「若い奴らを青山(新日)に預けたい」とか言ってましたよね。

テーズのレフリングも…上田馬之助の賞賛も、当時、スゲーリアルに<何かひとりひとりが名優なんですよね。

プロレス者はプロレスを観る感性のない人との闘い<一時期あきらめたんですけど、今またそういう人と闘う気持ちになってますよ。

>BKっち

ゴッチベルト持ち出してきたやつ<そうです。

外人エースにビリージャックヘインズ<それはもうちょっと前ですね。
このシリーズの中心はジャイアント・マシンとスーパー・マシンでした。

菊地成孔…オラの好きなバンドのアルバムにホーンでずっと参加<そうなんですか。失礼しました。

>病弱者さん

サポート奏者の腕次第で自身の演奏の出来もかなり変わるはず<結局、プロは完成度というものが求められますから、自分一人で作り上げる事の限界点も知ってるはずですよね。
古舘アナだけに限らず、東スポや村松友視氏や…諸々のサポートがあっての藤波であり猪木である、と思うんですよね。

猪木さんの能力限界近くまで付き合える凄い実力者<限られた人物の一人ですね。

箒<読めなくて調べました。勉強になります(笑)。

>ROSESさん

これこそがバックボーンを持たないレスラーによる「純粋なプロレス」<人によって様々な取り方が出来るんでしょうけども、私にとってはこれが芸術作品ですよね。

>ケロさん

いま、この2人を追っかけてる選手っているのかな?<いますよ、ケロさん!! 辛うじて…一人いますよ。

うんちくたれる前に…私も含めて、やっぱり基準が自分の物差しですよね。
ただギャラをもらって誌面で仕事するなら、私の様な素人の主観じゃあかんですよね。


”折ってみろ!コノヤロー!”
この試合まだ観ていないので、観ますね。
(少し時間がかかります)

>みーさん

モノトーンの絵画を観る様な試合模様です。
ぜひご覧下さい。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

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