あの秋、いちばん美しい師弟対決~前編~(1985)

馬鹿野郎ーーーーーっ!!

俺は怒っている。

とにかく読め!! これを!!

Dropkick(ドロップキック)【元kamiproスタッフが最後の集結!! 】 (晋遊舎ムック)
 Dropkick より

菊地成孔
「(略)リッチな感じに飽きてくるともっとポストモダンっていうか左翼的で批評的な才能が必要となってくる。それに完全に応えたのが古舘伊知郎で、いまだに名文句として言われてる『藤波、猪木を愛で殺せ!』も生まれた。たかだか藤波辰爾を捕まえて(笑)。(略)藤波なんて古舘がいなかったらドラゴンロケットのままですよ(笑)」


「たかだか藤波」だぁ!?

たかだかサックス吹きが、

何を言ってるのか? と。

お前ら、こんな事言われて黙ってんのか!?

書いてやろうか記事を、この野郎!!

どうですかーーー!?



…はっ、失礼しました。

私たちプロレスファンは藤波辰巳という稀代の名レスラーの、
試合前の藤波

凄さをまざまざと観て来ました。

藤波というレスラーを少しでも知ってるのなら、

間違っても上の様な発言は出て来ないはずです。

新日本プロレスのストロングスタイルを、

長きに亘って体現して来たのは、

アントニオ猪木と藤波なのですから。
試合前の猪木

忘れられない名勝負。

1985年9.19 東京体育館
東京体育館

立錐の余地無し!

アントニオ猪木vs藤波辰巳
です。
アントニオ猪木vs藤波辰巳

当時の新日は、

大量離脱によるスター不足で、

全日からブルーザー・ブロディを引き抜く(参照:バーニング・スピリット・イン・サマー未完の対局)という、

大仕掛けもありましたが、

苦肉の策として、

デビュー1年前後のグリーンボーイをTVマッチに起用(参照:前座の意味とリングの痛み)してみたりと、

一年前までの華やかさが嘘みたいで、

団体の危機そのものでした。

今の日本MMA界の危機なんて、

比じゃない位の下がりっぷりだったのです。

そんな中で実現した師弟対決が、

いつまでも私の心に残っています。
黄金のトリオ

この試合の背景には複雑なものがありました。

アントニオ猪木50Years (上巻) (B・B MOOK 664 スポーツシリーズ NO. 536)
 アントニオ猪木50years 上巻 永久保存版 より
飛龍闘魂論 PartⅠ(1971年~1985年)

藤波
「あの時は見せるものがないから、結局2人で試合するしかないっていうのが東京体育館だったからね」

「どっかにいまの新日本プロレスっていう、お互い背負ってるものが同じだったからね。結局、新日本っていうひとつの柱をお互いに背中合わせで、敵から守ってる感じだったから。それが闘わされてる訳だから。お互い最後の息の根を止めちゃいけないって中での闘いだもん」


それを表す象徴的シーンが猪木入場時に見られます。

セコンドに武藤と蝶野を従えて猪木が入場。
武藤と蝶野を従えて猪木入場

先に登場していた藤波は、

自らロープ上げして迎え入れると、
藤波自らロープ上げ

猪木は軽く会釈しながらリングイン。
軽く会釈してリングイン

特別レフェリーは“鉄人”ルー・テーズです。
レフェリーは鉄人テーズ

ゴングが鳴ると、

最初は探り合いから、
立ち上がりは探り合いから

序盤、二人の試合にはお馴染みのブリッジの攻防。
お馴染みブリッジ合戦1

藤波にいつものキレがありません。
お馴染みブリッジ合戦2

実は春のホーガン戦で4番、5番頚椎を損傷していたんですね。

それでも一瞬だけ、

猪木の体重を首で支えるのはさすがです。
お馴染みブリッジ合戦3

猪木は容赦なくボストンクラブで締め上げてから、
猪木のボストンクラブ

リバースのインディアンデスロックを挟んで、
リバース・インディアンデスロックから、

幻の技・鎌固め!!
出た! 鎌固め

立っては藤波がラフファイトに出ると、
ドラゴンビンタ

スカす様に猪木は後転しながらの片足タックル。
トリッキーな猪木のタックルから、

すぐにステップトゥホールドに入るが、
ステップトゥホールドWith睨み

ニアロープの為ブレイクがかかります。

今度は藤波がグラウンドで仕掛けます。

猪木流のバックからの攻めから、
バックから極めに行く藤波、

トウホールドに行くと、
トウホールドに対し、

猪木は下から蹴って脱出。
側頭部へキック、

藤波もすぐに蹴り返しますが、
藤波も蹴り返すが猪木エスケープ

猪木は場外へエスケープ。

リングに戻ると、

ヘッドロックから、
猪木ヘッドロックから、

クルッとバックに回って足を掬う、

得意のテイクダウン。
バックに回って得意のテイクダウン、

お返しにバックを取りに行きますが、
上になる寸前に、

藤波はスルリと抜け出て、
藤波はすり抜けて、

ゴッチ流のフェイスロックから、
フェイスロックから、

サイドヘッドロックに移行して、
サイドヘッドロック、

さらにネックロック。
さらにネックロック、

徹底した首狙いに、

猪木はボディスラムにいきますが、
ボディスラムで返すが、

藤波はロックを外さずそのまま場外へ。
離れずリング下へ、

しかしすぐに戻ってきます。
すぐに戻って来る

これまたお馴染みの、

ダブルブリッジの攻防。
お馴染みブリッジ合戦4

藤波の強靭なブリッジは、
お馴染みブリッジ合戦5

2度のリバーススープレックスを返してから、
お馴染みブリッジ合戦6

最後は定番。
お馴染みブリッジ合戦7

回転してからの、
お馴染みブリッジ合戦8

逆さ押さえ込みはカウント2。
最後は逆さ押さえ込み

延々と続く、二人のグラウンドの攻防。

猪木はハンマーロックとハーフネルソンの複合技。
猪木の複合技から、

この“複合技”という概念こそが、

プロレスならではの幅の広さですよね。

さらに猪木は、

リバースのサーフボードストレッチで藤波のスタミナを奪います。
リバースのサーフボードストレッチ

藤波も猪木の不用意に放った蹴りを受け止めて、
蹴りを受け止めて、

逆片エビ固め。
藤波はハーフボストンから、

後にキムケンを降した(参照:哀しい気分で稲妻)藤波の隠し技です。

これに対し猪木は受けながら、

「締めろ締めろこの野郎!!」と挑発。

藤波は今度はリング中央でのボーアンドアロー狙い。
さらにボーアンドロー狙い

猪木は必死で堪えます。



待て待て待て待て!!

引け引け! 今日のところは。

つづきは後編だ。

明日行けよ、明日。

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tag : アントニオ猪木 藤波辰巳 ルー・テーズ

comment

Secret

No title

はぁ~~~???v-12

たかだかだぁぁ??ふざけんなし。

どのくちがいったぁぁぁぁ あぁ~~ん??

後編 おねがいします。

こんにちは

藤波選手の凄さが解らない奴はプロレスの凄さが解らない
と、最近強く思ってます

どもです。

35分卍…

記憶違いならすません。


個人的には、マッチョドラゴンよりドラゴンスープレックスがいいすね。


>ケロさん

ふざけんなし。どのくちがいったぁぁぁぁ あぁ~~ん??<こ…怖いですぅ。
ぞ…続編お楽しみく…下さい。

>KINGさん

藤波選手の凄さが解らない奴はプロレスの凄さが解らない<仰るとおり!!
長州とも前田ともフレアーともケリーともベイダーとも“ライバル”という存在足りえた藤波は人間国宝に値します。

>ドリーさん

35分卍<正解です。さすがです。
当時の週プロでは『切ない試合』と書かれてましたが、どこか影の見えるこの試合こそが、“新日らしい”名勝負だと思うんですよね。

個人的には、マッチョドラゴンよりドラゴンスープレックス<RISINGも捨て難いですよ。
ダメなのは超飛龍です(笑)。

No title

まさかこの試合を記事にしてくれるとは^^
ていうかこの試合の映像まで保存しておいた貴方はやはり素晴らしい!

たかだかサックス吹きさんに関してはレガさんとも少しやり取りしましたが、まぁとにかくいちいち"ハナにつく"というか^^;
バックボーン「猪木LOVE」だけであそこまで伸し上がった藤波に対して"たかだか"とは。
あれを掲載してしまうのもどうかと思いますが、この人物にインタビューを試みる誌のスタイルにも、もうね。。。

試合後のテーズのコメントもいいんですよね。

後半を待ちます!

それにしても鎌固めのブリッジ・・・やはり猪木は美しいです。

>トラさん

まさかこの試合を記事にしてくれるとは<いや、あの画像を見せて頂いたら、俄然書きたくなりましたよ!!

たかだかサックス吹きさん<本当にああいう人物を論客扱いし始めてから、kamiproおかしくなっちゃいましたもんね。

バックボーン「猪木LOVE」だけであそこまで伸し上がった<これ「なるほどなぁ」と思います。
アマスポーツの実績で行ったら『砲丸投げvs三段跳び』ですからね。世界陸上かと(笑)。

試合後のテーズのコメント<当時は「これ以上やらせたらフジナミの肩がクラッシュされてしまう」でしたよね。後年「あれはストップするべきタイミングだったとしか言いようがない」になりましたが…。
上田が出て来たり…やっぱり画作りが最高なんですよね。

鎌固めのブリッジ・・・やはり猪木は美しい<当時42歳ですか?
きちんと練習してないと、ああいった形にはならないですよね。
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