真輔中邑の○○な話

悲願のG1初制覇(参照:「一番凄ぇのは、プロレスなんだよ!!」)から、

再び前面に出て来た中邑真輔

これまでにも数々のインタビュー記事をUPして来ました(参照:惜しいんだよなぁ)が、

今年2度目のIWGP挑戦が決まった…このタイミングで、

週プロ先週号でのインタビュー。
G1優勝後初インタビュー

G1での試合水準の高さの意味、

公式戦最後の鈴木みのる戦の心理状態、

そして棚橋弘至とのIWGP戦について…

やはり面白いです。

週刊 プロレス 2011年 9/14号 [雑誌]
 週刊プロレス №1593 より
よろこびは一瞬

中邑
(G1公式戦での試合内容の高さは)言われてますけど、自分は自分がやりたいようにやってるだけで。相手の力を引き出そうとか、そんな気持ちはサラサラないんで。自分がやりたいように、相手を踊らせているだけってことです」

(鈴木戦は)だいぶ楽しめましたね、はい。(略)周りほど特別な思いはありませんでしたけど。複雑な攻防も楽しめたかなって」

「引き出しをしまわなきゃいけない相手もいますから。引き出しを開けれない相手。そういう意味ではこういう言い方があてはまるのかはわかんないけど、甘えられるというか…。
(引き出しを全開にできる相手だった?)まあ、そうですね」


一部で“名勝負製造機”というレッテルが、

貼られつつある様ですが、

中邑自身にとってはどうでもいい事で、

むしろ、「自分がやりたいように、相手を踊らせているだけ」

これってG1みたいな場では、

至極当然の事でありながら、

他の選手はなかなか実践出来ていない部分だと思います。

昔、前田日明が言ってた、

「プロレスって言うのは、イニシアチブを奪い合う高度なスポーツ」って事ですよね。

それが最も自然な形で表現出来たのが、

鈴木戦だった訳ですね。
正面からボマイェ

今年2度目となるIWGP挑戦。

王者は前回と同じ棚橋という事で、

エアギターや「愛してま~す!」に代表される棚橋独自の王者像に対し、

いつもどおりの“イデオロギー闘争”がテーマかと思いきや…

中邑
「それは棚橋が好きでやってるわけでしょ? 応援するかしないかは、べつに周りが決めればいいわけで。そんなところに異を唱えたところで、べつにそれが闘う理由にはならないですね。エアギターがイヤとか『愛してま~す』で締められるのがイヤとか。それがイヤで棚橋憎しとか、闘う理由にはなんないですね。あくまでもベルト、それを彼が持ってるから自分は闘うだけであって」


この辺のコメントを読むと、

既に中邑にとっての棚橋は、

思い入れあるライバルなんかではなく、

“単に自分が巻くべきIWGPを今現在持っている”存在なのでしょう。

最後は例によって見出しになる台詞で締めます。

中邑
「(G1初優勝の余韻にも浸れない?)まあ、よろこびは一瞬ってことで」

「自分のなりたい姿に近づいたと思いきや、終わってしまえばまた自分のなりたい姿が遠くに行ってしまって、また追いかけなければいけないような。生きている以上、みんなそうなんじゃないですか? プロレスラーに限らず」


相変わらずメッセージ性強いなぁ、と。

とにかく選手権試合、楽しみです。



さらに先日、

NHK・Eテレの番組にも出演。

実はこれ収録は3月。

震災の影響で、

半年近く放送が見合わされていた、

『Q~わたしの思考探究』です。
Eテレより『Q』オープニング

ここで中邑が語った“死生観”が、

また何とも深いというか…

幼少期の中邑と亡きお父さん

中邑
(三沢の死について)イメージとして覚悟してた死が、より現実になるという怖さもありましたね」
独自の死生観

中邑
「いつも死を想定して、『死ぬから』っていう事を想定してしまうとモチベーションの喪失と言うか、『どうせ死ぬんだから』という、あの無情感というか、虚しさにとらわれて、その『やるぞ』っていう気持ちが失われてしまうんじゃないか、って事で、ある種、死というものを考えず蓋をする。(略)敢えてタブーと言うか…にしてしまって、思考を停止さしてる様な状態であるんで、その死とどうやって向き合ったらいいのかって言うのを教えて頂きたい」

Qにて1

中邑
「死について一番喪失…というか、を受けたのは父親の死でしたね」

Qにて2

中邑
「顔面を殴打して、鼻の骨を折って、記憶が飛びかけるだとか、逃げられない状況で相手の蹴りが顔面に、あの近づいてくる瞬間からスローモーションなんですよね。スローモーションになって、(略)色んな事を考えたりしますね。『この蹴りが顔面に当たると、どの位の怪我をするんだろうか?』とか、『観てる観客はどう思ってるんだろう?』とか、あとは『部屋の電気つけっ放しじゃなかったかな?』とか、そんな余計な事まで凄い考える。例えば『小学校の時の友達の奴どうしてるかな?』ぐらいまで。本当に、言うなれば走馬灯の様に、思いを巡らす…事も何回かあったんで、そういう意味では、その改めて落ち着いて、死ぬ事に対して怖いか、って考えると、『怖い』と思いますね。色んなものを喪失するというか」

「よく自分なんかはプロレスの試合前ですね、はい。試合前、ある種、覚悟と言うか、あの、ま、簡単に言うと“祈り”みたいなものですね、はい。その、やっぱり自分は他の、やっぱり前のレスラーがいないと自分もレスラーになろうと思ってなかった、と言う意味では、その歴史の深いところで、その先人が何を残して来たかったか? 何が核となってプロレスというものが広がったのか? というものを意識しながら、何と言うか『その人達を弔おう』とかっていう訳ではなくて、その人達の意志も、ある種、自分勝手ではありますが受け継ごうとは思って闘っていますね」

「本当に死を意識する事で生きてる実感というのが味わえるなぁって言うのはしゃべりながら感じて来ましたね。特にプロレスラーだからって訳ではないとは思うんですけども、特に、その死ぬかも知れない状況。その死というものをどこか忘れ去る訳ではなくて、傍らに置くだけで、あの、本当に生きてる意味が見出して行けるんじゃないかって」

Qにて3

中邑
「3月11日以降、大きな事があったんで、色んな人の心の中で変化があったんじゃないかなって思いますね。自分の中でも、きっと死について変化があったと思いますね」

道場にて総括

本当にこの手の番組で、

中身のある討論が出来るスポーツ選手って、

限られてくると思います。

“NHK教育”ですからね…。

これが“イコール世間”と言う事ではないんですけど、

存在自体が貴重だと思います。

この番組を教えて下さったのは、

今週末にグラスを交わさせて頂く、

トラさんです。

ありがとうございました。

関連記事
スポンサーサイト

tag : 中邑真輔

comment

Secret

中邑の言うとおり、潮崎との戦いにしろ、棚橋との戦いにしろ


中邑がコントロールしているな。
という感覚が、見ててありますね。


最近の中邑は噛み合わない相手が、いないように感じるのは中邑が試合の組み立てを考えているからなんですね。

No title

名勝負製造機とだけは言われてはいけないですよね^^;

>「自分がやりたいように、相手を踊らせているだけ」
自分は中邑が好きなように試合で踊っていると思っていたので^^

棚橋については以前から「単なるイチ先輩レスラーとしか思ってない」と言ってましたが、どうやら本当のようでしたねw
後藤がIWGPに挑戦したとき「愛してます」にやけに食いついていたので、中邑は敢えてそこは関係ないというスタンスにしているのかな、などとも思いましたが。


>NHK・Eテレの番組
よくぞここまで書き起こしましたね^^
さすがです。
全く違和感無く見れた番組でした。
自分は中邑がお昼にタモリと並んで喋ってても普通に見えちゃうと思いますw

>名無しさん

潮崎との戦いにしろ、棚橋との戦いにしろ中邑がコントロールしているな。という感覚<特に潮崎に対しては合わせて行ってるんですよね。
ラリアートの受けにしろ、チョップの受けにしろ…良い解釈すれば中邑の懐が深い。
逆に言えば…。

噛み合わない相手が、いないように感じるのは中邑が試合の組み立てを考えているから<元来持ったセンスでしょうね。
この場合のセンスというのは、以前よく言われてた「プロレスが下手」という見方をしてたファンには理解できない部分のセンスですね。
この部分が今の新日において、中邑と棚橋が群を抜いていますね。

>トラさん

名勝負製造機とだけは言われてはいけない<偶然、“某ブログ”(笑)でも話題に出ていたんですが、この表現はいただけませんよね。

自分は中邑が好きなように試合で踊っていると思っていたので<その表現良いですね!!
実はお会いした時に話そうと思ってたんですが、最近のボマイェ(ver.2011)って打つ前のジタバタ感が、何だかアフリカの民族のダンスみたいに見えるんですよね。
まさに語源通りの雰囲気が出てきて…一つの完成系かな? というか。

「単なるイチ先輩レスラーとしか思ってない」<言ってましたねぇ、そういや。

後藤がIWGPに挑戦したとき「愛してます」にやけに食いついていた<冷静になって考えたら、そこに噛み付くのはファン目線ですからね(笑)。
逆に言えばそこが後藤らしさの…(以下略)。

よくぞここまで書き起こしましたね<いやぁ…やっぱり(kamipro流表現で言う)変態なんですよ(爆笑)。

お昼にタモリと並んで喋ってても普通に見えちゃう<そうですね。
それもプロレスの話じゃなく、坂道談議とかだったら笑っちゃいますよね。

No title

はぁ~~。
朝から いいもの見せて頂きました。
ありがとう。
スーツの真輔 もえ~~(ミーハーでごめんね)

昨日。
久しぶりにアメトークのプロレス芸人みて大笑い。
最後に三沢社長の話になって・・・。
改めて。もう いないんだぁ~~・・・
と 悲しくなりました。

だれか 真輔のモノマネしないかな?
たたきつぶして やる~~(笑)

>ケロさん

スーツの真輔もえ~~<いや普通にカッコイイですよね。だから載せたというか。

アメトークのプロレス芸人<またやってほしいですよね。

三沢社長の話になって・・・改めて。もういないんだぁ~~<もう1年3ヶ月ですか…早いです。

真輔のモノマネ<特徴がない様で意外と似せるポイントありますよね。
物真似される様になったら…一歩前へ出るという事でしょうね。

中邑のモノマネ。今身内で流行ってます(笑)


悪いけどヘェ ヘェ折れない ヘェ

みたいな(笑)

インタビューのとき「ヘェヘェ」呼吸するんすよね(笑)

>名無しさん

中邑のモノマネ。今身内で流行ってます<えぇ!? そうなんですか??

インタビューのとき「ヘェヘェ」呼吸する<ドラゴン然り、蝶野然り…やっぱり物真似の第一歩は呼吸からなんですね(笑)

NHK Eテレで取り上げてくださった事が何より嬉しいですし、意外ですし、感謝したいです。
観たかった。


名も無き戦士さんのコメントに…
”中邑選手が試合の組み立てを考えている”

こういう試合が出来る事がアベレージの高い選手なんですよね?
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
UFC (1)
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ
リンク
来場者数
QRコード
QRコード