ストロングスタイル原理主義

山本小鉄さんがお亡くなりになられて(参照:追悼・鬼軍曹金曜8時の別れ「ごきげんよう、さようなら!!」)、
小鉄さん!!

早くも1年が経過しました。

日本プロレス界にとっても、

日本という国にとっても、

色々な事がありすぎたこの1年。

今でも小鉄さんが残した言葉の、

その一つ一つを噛み締めれば、

何を置いても“プロレスラーは強くあらねばならない”と、

改めて思います。

そして我々プロレスファンも、

改めて“強く生きて行かなくてはならない”と、

そう思う訳です。

“ストロングスタイル原理主義”ともいえる、

小鉄さんのプロレス論を振り返りましょう。
「僕もチケット買ってね(笑)」

時はPRIDEの全盛期、

2002年に発売された週刊ゴングの増刊で、

時代に逆行するかの様に、

揺るぎない持論を展開しています。

 新日本プロレス技BOOK より

小鉄
「今の選手はあまりにも体力がなさすぎる。だから本来はPRIDEなんかに出ていっても、レスラーは勝って当たり前。それが本来のプロレスラーの姿ですよ」

「プロレスラーの看板を背負ってたら、選手はもっともっと練習して、技術を磨かないといけないね。あと、もっと自分の体にムチ打たないと。(略)俺から言わせれば、プロは短命で当たり前。プロレスラーは20年できれば上出来なんですよ。17(歳)で入って20年と言ったら37、38(歳)でしょう。それで辞めるべきです。その20年間で自分をプロとしてアピールして、どれだけお金を稼ぐかをやっていかないと、絶対に強くならない。そういう意味でも今の選手はハングリー精神がなくなったね」


これこそが、「強ければ誰も文句言わない」の小鉄イズム(参照:中邑の特訓に思う)。

合理性よりも理屈よりも、

小鉄さんの場合は“練習”なのです。

95年初頭に武藤敬司がスランプに陥った時にも、

小鉄さんは「悩むよりも練習しろ」とアドバイスしました。

そこから武藤の“驀進”が始まったのです。

さらに小鉄さんはただ闇雲に、

プロレスラーの強さを唱える訳ではなく、

絶対の自信を持って、

プロレスの技術論も展開していました。

小鉄
「プロならヘッドロック一つでも(勝負が)決まるんですよ。でも今はヘッドロックでギブアップとるヤツはいない。それだけ(選手が技術を)知らないんじゃないかと思うね。ヘッドロックを痛め技だと思っているのかもしれない。アゴ、頬骨、テンプルを極めれば、後ろになんか絶対に投げられないよ」

「中西なんかだったら腕の力も強いし、ヘッドロック一発でギブアップ取ってもおかしくないんです。ジワ~っじゃないから、決まったら。頬骨に入ったら、痛いも何も、瞬時に『ギャーッ』でおしまい。タップする余裕もないぐらい効くんだから」

「人間には骨があって、そこに筋肉がついているんだから、急所を攻めれば極まるわけですよ。入る前に力ではね返されることはあるかもしれないけど、型に入ったら絶対逃げられない。(略)
(プロレスの技は総合格闘技で通用しない?)そんなことありません。通用しますよ」


この揺るぎない持論。

ヘッドロックがMMAのリングで見られる事は、

ほとんどありませんが、
基本通りのヘッドロック

これこそが“骨と骨”の技術(参照:ちょっと足を、やっちゃいました…)。

本来、プロレスラーの最高の武器なのかも知れません。

小鉄
「プロレスは技と技を競い合うものだから、技ももちろん大事ですけど、まずはさっきも言ったように選手が体力をもっともっとつけなきゃいけないよ。そうすれば技もいいものが出てきます」

「レスラーとは何ぞや? と聞かれたら“普通の人にはない、特殊技術を持っている人間”だと思うんです。特殊技術とは何ぞや? と言ったら、まず体力がなければいけない。体ももちろん大きく作らなければいけない。一般の人よりも何十キロも体重を背負いながら柔軟な体、強靭な体を持っていなければいけないわけです。なおかつ技を競い合い、スタミナもスピードもある。それがレスラーなんです」


小鉄さんにとっては、

“プロレスこそが総合格闘技の頂点”

文字通り“KING OF SPORTS”な訳です。
ライオンマーク

生前、事あるごとに、

「もっと若ければPRIDEに出たかった」とも語っていました。

坂口征二もヤマハの盟友・星勘(参照:追悼・勘太郎パンチ)も、

異口同音に「PRIDEに出たかった」と発言しました。

若いファンにしてみれば、

「言うだけなら誰でも…」という意見もあるでしょう。

しかしこれらの発言は、

限りなくシュートだと思います。

後に藤田和之が出陣したのも、

小鉄さんらにしてみれば、

当たり前の事だったのかも知れません。

ただ一つだけ異なるのは、

藤田の場合は“自分が飛び級する為に”出陣したのに対し、

小鉄さんらの場合は、

もしPRIDEで勝利を挙げても、

「勝って当たり前です。うちの社長は私よりも10倍強いですよ」と、

ホイスより何年も前に言っていた事でしょう。
黄金コンビですよ

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tag : 山本小鉄

comment

Secret

小鉄さん素晴らしいですね。
たしかに総合格闘技でも、ヘッドロックみたいに骨を極めることはありますよね。

普通にグラウンドで、絞め技がアゴに入ってギブアップとかあるんじゃないですかね。

ヘッドロックとか本気で締めたらアゴが、バカになるだろうし


余談ですけど、私は柔道部だったんですが、ラ・マヒストラルから押さえ込みに入ってるヤツ居ましたね(笑)

こんにちは。

この小鉄さんのコメントは重たいですね~^^

プロレスラーは強くあって欲しいですね。^^

よろしければmixiでも取り上げさせてください。

宜しくお願いいたします。m(_ _)m

No title

もう1年ですか・・・。はやいなぁ~
『強ければ ダレも文句はいわない』 
まさに その通りです。
今の選手は確かに 技がキレイで種類も
たくさん もっていて。
ネーミングもカッコイイけど。(覚えきれないくらい)

そんなの考えるより 練習しろ!!
って ことですかな?
スクワットでも するか。

>名無しさん

たしかに総合格闘技でも、ヘッドロックみたいに骨を極めることはありますよね<それでもやっぱりつなぎ技の類ですもんね。
本当にピンポイントで一本取りに行くのを見たいですよね。

絞め技がアゴに入ってギブアップとか<そういえば桜庭がアンドリュー・ナカハラから一本取ったのって、上顎と下顎の間を締め上げる拷問技でしたね。
あれもプロレスラーならでは…と言ったら桜庭は否定するのかな?

私は柔道部だったんですが、ラ・マヒストラルから押さえ込みに入ってるヤツ居ました<けっこう柔道部あるあるですよね(笑)。
信じてもらえないんですけど、私も乱取りの時、下級生にコブラとか卍を仕掛けてましたよ(笑)。

>ROSESさん

こんばんわ。

この小鉄さんのコメントは重たい<単純に盛り上げ度合いを競うスポーツじゃないですからね。
やっぱり強くあって欲しいです。

よろしければmixiでも取り上げさせてください<どうぞどうぞ、使って頂けるなら嬉しいです。

>ケロさん

もう1年ですか<あっという間ですね。
今でも小鉄さんはリングサイドに居る気がしてやみません。

技がキレイで種類もたくさんもっていて。ネーミングもカッコイイけど<もうテレビのヒーローものと変わらないくらい技の名前ありますもんね。

そんなの考えるより練習しろ!!ってことですかな?<何をおいても、とにかく練習っていうのが小鉄さんの教えでした。

スクワットでもするか<充分に下半身強化されてるケロさんですので…とりあえず1000回!(小鉄調)

No title

うーん、小鉄さんの言葉ってやっぱり心に響きますね・・・

ボクも小鉄さんのお話、わかるなぁ。たとえば100キロという重さを持ち上げるとしても、100キロを何とか持ち上がる人がやっと上げるのと、150キロを軽く上げる人が100キロ持ち上げるのでは、同じ“100キロを持ち上げる”という意味でも全く中身が違いますよね。

格闘技が強い、ケンカが強い。そんな人間がやるからプロレスだったし、そんな人間でなければできなかったのがプロレスだった。だからボクらは夢中になってプロレス見てたんだし、憧れてトレーニングしたり格闘技をやったりした・・・

以前自分のブログにも書きましたが、プロレスはあらゆる格闘技への道、あらゆる格闘技はプロレスへの道だと、そうあって欲しいですね。

>流星仮面二世さん

同じ“100キロを持ち上げる”という意味でも全く中身が違いますよね<150キロ挙げれる人間が、ひょいっと余裕で149キロ挙げてみたり、時には歯を食いしばって80キロ挙げてみたり…それがプロレスなんですよね。

格闘技が強い、ケンカが強い。そんな人間がやるからプロレス…そんな人間でなければできなかったのがプロレス<選ばれし者が集う場ですからね、本来。
それと流星さんのキッドの記事にもコメントしましたが、やっぱり昔はレスラー全員怖かったですよ。とても声なんて掛けられなかった。
「こいつだったら武器でも持ってたら勝てるんじゃね?」と思う様なレスラーに入場料出して観に行く気は起きません。

プロレスはあらゆる格闘技への道、あらゆる格闘技はプロレスへの道<けだし名言ですね!!
やっぱり我々の世代にとっちゃ「プロレスは最強の格闘技である」というのが刷り込まれていますので、分別することに違和感がありますよね。
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