俺達の飛龍革命(1988)

常々、私は『昭和新日本』の面白さを、

記事にして来ました。

平成以降のプロレスしかご存じない方の中には、

「何がそんなに違うの?」と言う声もあるかと思います。

例えば新日プロ史の名場面で、

必ず出てくる“飛龍革命”

これに代表される様に、

当時の言葉のやり取りって、

本当にアドリブだったんですよ。

カメラの角度から言って、

外枠は決まってたと思いますが、

一つ一つの言葉は限りなくシュート。

とにかく…何言ってるかわからないんです(笑)。

ただし並々ならぬ緊張感。

This is 昭和新日本!!

1988年4.22 沖縄・奥武山体育館の試合後の控室です。



藤波「すいませんでした」

猪木「…今日は俺の方がすまん」
飛龍革命1

藤波「ベイダーと#$@&$%*&%…」

猪木「…え?」

藤波「ベイダーとシングルでやらして下さい。今日は僕、何もやってないです。…もういい加減許して下さい。もう時間もないです。#&%@*+$。&%*+@#$。お願いします」

猪木「…」
飛龍革命2

藤波「はっきり言って下さい、猪木さん。東京と大阪と2連戦無理ですよ、はっきり言って。俺、自分が今日こんな形でね、言える立場じゃないけど」

猪木「…」

藤波「俺らは何なんですか!? 俺らは!!」
飛龍革命3

猪木「命賭けれるかい? 命を。勝負だぜ、お前」

藤波「もう何年続いた、何年これが!!」
飛龍革命4

猪木「だったらぶち破れよ。何で俺にやらせんだ? お前」

藤波「じゃやらせて下さい!! @%#$!! やりますよ!! &%$@…」

猪木「俺は前に言った、遠慮する事ぁねえって、リングの上は闘いなんだからよ。先輩も後輩もない、遠慮されたら困るよ。何で遠慮するんだ、お前」
飛龍革命5

藤波「遠慮してんじゃないです!! これが流れじゃないですか、新日本プロレスの、ね。そうじゃないすか!?」

猪木「じゃ力でやれや、力で。あ?」

藤波「やります!」

猪木「やれんのか!? お前本当に!!」
飛龍革命6

パシーーーーン!!
飛龍革命7

パシーーーーン!!

藤波「@&%¥$#*&@¥#!!」
飛龍革命8

猪木「あぁ?」

藤波「えぇ!」

猪木「行けんかい?」
飛龍革命9

パシッ!!
飛龍革命10

ガチャガチャ…
飛龍革命11

チョキチョキ…

藤波「やりますよ…やりますよ…」
飛龍革命12

猪木「待て…待て…」
飛龍革命13

藤波「こんなんなったら私やめますよ、この野郎。お客さんちっとも喜ばないですよ。俺、負けても平気ですよ!! 負けても本望ですよ、これでやるんだったら!!」

猪木「やれや、そんなら!!」

藤波「やります」

猪木「あぁ。オッケイ!!…俺は何も言わんぞ、もう。やれ、その代わり」
飛龍革命14

藤波「大阪で俺の進退賭けます。賭けていいすか?」

猪木「何だっていいや。何だって言って来いや!! 遠慮する事ぁねえよ」
飛龍革命15

藤波「もういいです…」

猪木「…」
飛龍革命16



…どうです?

ほとんど意味わからないでしょ?(笑)

でもね、

それでいいんですよ。

とにかく藤波は時代を変えたかった。

ただそこが伝われば、

それでいいんです。

ちなみに昭和新日。

マイク合戦も80年代が原点なのですが、

当時は音響もマイクの性能も悪く、

加えてレスラーの滑舌も悪く、

テレビでも会場でも、

ほぼ何を言ってるのかわかりませんでした(笑)。

でもレスラーの感情はわかり過ぎる位に伝わってきました。

こういうプロレスを見て来たのですから、

ハッスルが日本に根付くはずがなかったのです。

ちなみにこの4ヵ月後、

飛龍革命の総決算として臨んだ、

8.8横浜での一騎討ち(参照:20 years ago)は、

プロレス史に残る名勝負となりました。

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tag : アントニオ猪木 藤波辰巳 飛龍革命

comment

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No title

「やれんのか!」色々な意味で当時の記憶として残る名場面です。
素人役者の演劇と割り切っても見物料を支払えるぐらいの有償価値は充分あります。

>病弱者さん

「やれんのか!」<後に大晦日の格闘技イベントの大会名にまでなるくらいのフレーズですからね。あの場面は忘れようもありません。

素人役者の演劇と割り切っても見物料を支払えるぐらいの有償価値<そして演劇と言う言葉では終わらないシュート感もありますね。
とにかく藤波にとっては一世一代の数分間だったと思います。

No title

本当に昔のレスラーのマイクは早口だし、声はこもるしで会場にいてても何を言ってるのかさっぱり分からなかったです。
みんな「わー!!」と盛り上がってるから、何を言ってたのか周りに聞いても誰も分かってないってのが大半でした。

でも、ケンカしてる時なんかを見てもなんか言ってるけど何を言ってるか分からないってのがほとんどですよね。
感情だけで喋ってるから。
でも、そこに本気があるから見てる側は、のめりこめる訳で。

マイクの順番を待って、ハッキリ聞き取れる落ち着いた言葉で「挑戦したい」と言っても見てるこちらには気持ちは伝わらないんですよね。
我先にマイクを奪い合い、とにかく自分を挑戦させろ・・・という雰囲気(その奪い合いから闘いは始まってます)が見てるこちらを燃やしてくれるんだなぁ…と。

何が言いたいのか知りたかったら東スポでも、週プロでも買ってみれば分かる訳ですからね。
リングの上で生の感情のこもったマイクというものを久しぶりに見てみたいです。

>ジョーカー ナリさん

会場にいてても何を言ってるのかさっぱり分からなかった<キン肉マン風に言うと『言葉の意味はわからんが、とにかく凄い気迫だ』と言う感じでしたよね。近づいたら食らわされる様な。

そこに本気があるから見てる側は、のめりこめる訳で<そうなんですよね。言ってる本人さえも何言ってるのかわからない位がプロレスには丁度良いですよ。

順番を待って、ハッキリ聞き取れる落ち着いた言葉で「挑戦したい」<今の時代、テレビ番組でもびっしり字幕入りますからね。わかりやすさというのが時代の表れなんでしょうね。

リングの上で生の感情のこもったマイクというものを久しぶりに見てみたい<中邑が一昨年IWGP獲ったときの猪木発言なんかは本当に感情だけで喋ってました。
決めゼリフのプロレスもいいんですけど、計算なしの投げっぱなしが見たいんですよね。
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