ハイブリッド・シンスケ

中邑真輔“雀鬼”桜井章一と深い関係は前に記した通り(参照:雀鬼流プロレスラー)なのですが、
雀鬼と真輔2

そこでも触れた様に、

桜井氏をきっかけとして、

古武術研究家・甲野善紀と出会い、

古武術の技術を教わる事で、

総合格闘技における戦術の幅を広げたという事実があります。

JANKI-RYU 雀鬼流
 JANKI-RYU 雀鬼流 より

中邑
(具体的に習ったのは)摺り足です。あとは予備動作を消すってことですかね。予備動作っていうのは、例えばパンチを殴る時に拳を握るとか、足に力が入るとか、まぁ気配そのもの。『それを消すためには』ってことを甲野さんに習い、会長にももちろん習ったってことです」

「タックルもそうですし、動きそのものですね。タックルのフェイントがパンチのようになったりとか。あとはなんですかね、試合の中で『遊ぶ感覚』っていうんですかね。自分の体重の乗せ方とか、コントロールの仕方ですね。自分をコントロールして、試合の中で『どう動かすか』っていうところはすごく勉強になりました」


“気配を消す”…これはもう、

総合格闘技の範疇を超えていますよね。

各道場やジムにおいて、

フェイントという技術は指導されていても、

“気配を消す”なんていう動きは、

到底指導出来る様なものじゃありません。

中邑の技術の中には、

他のプロレスラーや格闘家が持っていない“引き出し”が、

いくつも存在します。

中邑真輔の一見さんお断り (kamipro books)
 中邑真輔の一見さんお断り より

中邑
古武術に興味を持ったのは、いかに力を使わないで相手を制するかってことに興味を持ったからです。やっぱり無駄な力を使わずに勝つのが一番いいじゃないですか。

でも、格闘技はともかく、プロレスに古武術を活用するのはけっこう難しいと思います。だって古武術の動きって、簡単に言うとその目標へ最短距離で進むということですから、動きにもの凄く無駄がないんですよ。つまり見栄えのある動きではなくなるから、見ているほうからすれば気づかないんです。


確かに総合格闘技という場においては、

有効的な手段ではあっても、

観ているお客に訴えかけてこそ意味のあるプロレスのリングでは、

“気付かない動き”というのは、

ちょっと意味が違ってくるのでしょうね。

それじゃあ、

プロレスでも充分に通用する技術は? というと…

中邑
どちらかというと、僕は東洋神秘系のほうが興味深いし、大好きなんです。以前にサムライTVの『プロレスクイズ選手権』で優勝したときに「ジャッキー・チェンに会いたい」みたいなことを言ったら、それはかなわずごほうびで香港に連れていってくれたことがあって。それでカンフーの達人に会わせてくれたんですよね。

その達人は香港警察の武術指導のトップの方だったんですけれども、いやあ、本当に凄かったですね。ちょっと小太りのおっちゃんなんですけど、たとえば僕が差し出した手を彼が殴ると、手にパンチを食らったのに首の後ろに衝撃が走るんですよ。次のパンチは腰に、次のパンチはヒザに衝撃がくる。僕も格闘技でいろんな不思議な経験をしましたけれど、こんな体験は初めて。「もしかして、いまのは気持ちを使ったんですか?」って聞いたら、
「そのとおり。よくわかったね」
って。その人は「拳に気持ちを乗せることが重要だ」って説くんです。(略)「足から起動するパンチは足にくる」と。「いまのパンチは腰から打ったから腰にきたんだ」って言うわけですよ。「次のパンチは石のように硬いだろう」って言ってパンチを打つと、確かにさっきまでの痛さと全然違う。まさしく石のような硬いパンチだったんですね。


忍者やジャッキーに憧れた少年時代を通過してきた中邑。

香港での貴重な体験は、

まさに願ってもいない発見の連続だったでしょうね。

中邑
香港では少林拳の先生にも会ったんですよ。その方が僕に教えてくれたのが「虎の尻尾」っていう技でした。ハイキックをやったあとに胴まわし回転蹴りをするっていう、日本語に訳すとかわいらしい名前なんですけどね(笑)。


「虎の尻尾」

中邑が試合でよく見せる、

あの胴まわし回転蹴りですね。
三沢戦を思い出す大車輪キック

中邑の長い脚から繰り出されるこの技、

非常に見栄えがあって好きです。

その名の通り、

虎の顔面にぶち込んでいった場面(参照:三沢、最後の懐刀~前編~)が忘れられません。
三沢の顔面にヒット!!

実際に中邑にとって、

これらの引き出しが、

どういった場面で開けられているのかというと…

中邑
やっぱりアメリカ人と練習しているとパワーが追いつかないときもあるし、ロシア人なんかはその握力自体が反則だろうっていうくらいのパワーがあります。そこで僕が急所を押して簡単にこじ開けるもんだから、練習では外国人に「おまえ、どうやってやってるの?」
って聞かれるんですけど、言っても信じないから知らんぷりをしていますね(笑)。


う~~~ん…

このシーンを実戦で見たいです!!

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tag : 中邑真輔 桜井章一 甲野善紀

comment

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誕生日

2月24日は 真輔の誕生日でした(忘れてた・・・)
31才(だよね?)
どんな誕生日を過ごしたのかな・・・?
私も『一見さん・・・』 持ってます。
最後のほうの座談会 おもしろいですよね。
女子プロにも 詳しいのが 真輔らしい(笑)
私はブラック・ペアの 池下由美 と マミ熊野
が 好きでした(古くてゴメン)
悪の魅力って やつです。へへへ。
しってるかなぁ~?

No title

三沢にヒットさせた「虎の尻尾」。
あれはこの技一番のヒットだと自分も思います。
受けた三沢もさすがです。

いやそれにしても本当に中邑は。。。気配を消すってもう漫画の世界ですよね。

やっぱり中邑はファン上がりじゃなくてヲタクだなぁ^^;
凄い親近感持っちゃうんですよねw

ちなにみ中邑は自分の誕生日に「電動ノコギリ」を買ったそうです。。。

>ケロさん

真輔の誕生日でした(忘れてた・・・)<私も忘れてました(笑)。
そういやアントンと近いんですね。

女子プロにも詳しいのが真輔らしい(笑)<「ソバージュの子のあだ名はイーグル沢井だったはずですよ」って、そんな訳あるかい!!(笑)

私はブラック・ペアの池下由美とマミ熊野<ビューティーペアのライバルでしたよね?
当時で言えば、これ流星仮面さんのブログにも書いたんですけど、モンスターリッパーそっくりなおばさんがいてですね、非常に怖かった思い出があります。

>トラさん

三沢にヒットさせた「虎の尻尾」<あの一発の後の三沢のエルボーも良かったですしね。
三沢の最後の名勝負だったのかなぁ…と。

本当に中邑は。。。気配を消すってもう漫画の世界<梶原作品もほとんどコンプしてそうな勢いですし(笑)。
後は再開した修羅の門に中邑キャラ出てくるのを待つしかないですよね。

やっぱり中邑はファン上がりじゃなくてヲタク<それらをリングで実践してるんだから…もう最高ですね。

中邑は自分の誕生日に「電動ノコギリ」を買ったそう<それって、アーティストとしてのアレなのか? 良きパパとしての日曜大工のためのアレなのか?…どちらにしても一筋縄じゃいきませんね(笑)

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>○○○○○○さん

実に興味深いお話、ありがとうございます!!

桜井氏が言った「初めからやる事を決めておけ」を実践したとも言えますね。

それにしても○○さん、幅広い交友関係…敬服致します。
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