THE FINISH!!

冬。

雪深き北国に住む私らにとって、

小さな頃から必ずやっていた事は、

ふかふかと積もった深雪の上での、

プロレスごっこです(笑)。

体の成長と共に、

また時代と共に、

繰り出す技は変化していき、

小学生の頃はツープラトンのブレーンバスター、バックドロップ。

中学生の頃はスープレックス系。

高校時代はパワーボムとDDT。

私は橋本のDDTを食った時の、

武藤の“脳天突き刺さりムーブ”が好きで、
橋本DDTtoムトちゃん

好んで友人(橋本ファン)にDDTをかけてもらってましたが、

ある日、財布を紛失してしまい、

半泣きした事があります(笑)。

…という事で、

久々の技トーークは、

橋本真也DDT進化論です。
高速のDDT!!

まずDDTという技ですが、

元祖は当然、ジェイク・ロバーツ

歴史は古く、1979年には使用していた様です。

長身を利して、

さらにジャンプして落差をつける事で、

オリジナルの使い手の名を、

長年にわたって轟かせました。

日本で最初に使い手となったのは、

天龍源一郎

ライバル鶴田のバックドロップに対抗して1983年頃、

“新必殺技”デンジャラス・ドライバー・テンリュウ(略してDDT)としての導入でしたが、

しっくりいかなかったのか、

あまり試合では見られませんでした。



そして橋本ですが、

この技のルーツは、

カナダへの武者修行中でした。

烈闘生―傷だらけの履歴書 (幻冬舎アウトロー文庫)
 烈闘生―傷だらけの履歴書 より

橋本
「スティーブ・デサルボっていうスコット・ノートンみたいな体した選手がいて、そいつがDDTを使ったんですよ。まだその当時、日本では誰も使ってなかったし、『あの技を俺のモノにしたいな』と思ってね。俺の頭の中にはその時、インプットされたっていうかね。あの技はタイミングが難しくて、今でも本当にうまく決まるのはほんの何割かの確立っていう感じなんだけど、タイミングよく決まれば威力はすごいからねぇ」


前記した二人ではなく、

日本では全く無名のS・デサルボ。

もしもこのデサルボの体型が、

J・ロバーツ張りのソップ型だったなら、

橋本の頭の中にDDTが浮かび上がる事などなかったでしょう。

言ってみれば運命の出会いだった訳です。

89年に凱旋帰国してからは、

このDDTとフライング・ニールキックを武器に連戦連勝し、
初期型DDT1

トップレスラーの座を奪い取りました。

当時のDDTを見返してみると、

左手一本で抱え込み、

思いっ切り体重をかけていく。

いわゆる大仁田のDDO型ですね。
初期型DDT2

単に相手をフロント・ヘッドロックに取って、

頭から打ちつけるだけと思われがちなこの技ですが、

実は高度な技術が要求されます。

橋本
「DDTに関しては俺、自分で言ったらおかしいけど『俺よりできる奴はいない』って思ってるからね。(略)DDTの難しいところは、脇が甘くても駄目だし、脇を締めすぎてもいけないっていう微妙なポイントがあるんですよ」


脇が甘いと、すっぽ抜けるでしょうし、

締めすぎると落とす角度が不十分になってしまいます。

橋本の特筆すべき点は、

さらにこのDDTを通常バージョンだけに留めず、

走りこんでのジャンピングDDT
ジャンピングDDT1

ジャンピングDDT2

ジャンピングDDT3

ジャンピングDDT4

ジャンピングDDT5

ジャンピングDDT6

足も抱え込んでのフィッシャーマンDDTと、
フィッシャーマンDDT1

フィッシャーマンDDT2

フィッシャーマンDDT3

進化させていった事です。

その究極形が、

垂直落下式DDT
垂直落下式DDT1

垂直落下式DDT2

垂直落下式DDT3

垂直落下式DDT4

垂直落下式DDT5

垂直落下式DDT6

垂直落下式DDT7

橋本曰く「ザ・フィニッシュ」のこの技。

心無いファンは「垂直落下式…ブレーンバスターだろ?」と言いますが、

橋本が使えば、それはDDTなのです。

このニュアンス…わかるでしょ?

橋本
「垂直落下DDTを編み出したきっかけっていうのは、俺よくブレーンバスターに抱え上げてスラムをやってたんだけど、あれからヒントを得たっていうかね。上がっちゃえば、これでそのままDDTにいけるんじゃないかって。最近、ブラック・タイガー
(二代目=エディ・ゲレロ)とかも真似して使ってるけど、俺みたいには落とせない。あれは太ってなきゃできないんですよ」


素晴らしい…。

私だけの意見かも知れませんが、

最後の進化形は、

小川直也との一連の抗争(参照:イッテンヨン事変~前編~~後編~)の、

最後の試合で見せた、

STO返しのDDTだったのではないかと思っています。
STO返しDDT1

STO返しDDT2

STO返しDDT3

STO返しDDT4

この一発…STOに対するカウンターだったのですが、

プロレス史に残る名場面だったと思います。

後のOH砲のオリジナル技となった、

俺ごと刈れの原点でもありますね。



さて、“破壊王子”橋本大地の、

デビュー戦まで(参照:最後の言い訳(にしたい…))一ヶ月を切りました。

キックと袈裟切りチョップは、

すぐにでも見られるでしょうけど、

いつかでかくなった肉体で、

親父譲りのDDTが見たいですね!!
闘魂伝承

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tag : 橋本真也 DDT ジェイク・ロバーツ 天龍源一郎

comment

Secret

思い出のDDT

蝶野選手に見舞ったが掛けた自身の方がダメージが深く逆にカバーされた、「雪崩式垂直落下DDT」。
96年のG1で、長州に足を攻撃されて、古傷の膝を痛めてしまい、何日目かのタッグマッチで小原に決めた「一本足垂直落下式DDT」。 (田畑アナの実況が今でも耳に残る)

No title

当時、東スポの柴田さんが解説で「進化していくDDT」と言ってましたね。

武藤も蝶野も橋本のDDTは"引く力が凄いから首が抜けそうになる"とも。

これをキックアウトしたリーガルや、スタスタ歩いて帰った中野のタフさも印象に残ってますw

「垂直落下式ブレーンバスター」と「垂直落下式DDT」
レガさんのキャプチャを見てもわかるとおり、橋本のそれはほとんどがジャンプして使用されているので明らかに"DDT"と呼ぶ方がしっくりくると思います。
ていうか"DDT"でしょうw

雪国っ子

当然。雪上プロレスは定番ですよね。
あたしは 弟にジャイアント・スイング してあげました。
かる~~く ひょ~~ぉぉんって 飛んでった。
あたしも して欲しかったけど 重くてね・・・(シーン)
もっぱら かける方でした。

懐かしい・・・
思い出せて なんか嬉しいなぁ。
ありがと レガさん。

>通り菅井さん

初めまして。
コメントありがとうございます。

自身の方がダメージが深く逆にカバーされた、「雪崩式垂直落下DDT」…タッグマッチで小原に決めた「一本足垂直落下式DDT」<う~~~ん…全く覚えていません(汗)。
90年代後半で既に私の新日への本気度合いが薄れていたんですなぁ…
菅井さんは長きに渡って真剣に新日を見て来られたんですね。

>トラさん

柴田さんが解説で「進化していくDDT」と言ってました<柴田さんの解説好きなんですよねぇ。櫻井さんから連綿と続く東スポイズムというか。案外言いたい事ズバッと言ってくれますしね。

武藤も蝶野も橋本のDDTは"引く力が凄いから首が抜けそうになる"と<
蝶野は特にそうですけど、頚椎の悪い選手にはきつかったでしょうね。
武藤だったかな? 「食いたくない技? ブッチャーの技だよ」みたいに言ってましたね。

これをキックアウトしたリーガルや、スタスタ歩いて帰った中野のタフさ<これらもあの技のインパクトが強いだけに印象深いんですよね。
リーガルが返したときは素直に「凄い!」と思いましたし、中野の場合は実際には首が詰まって大変だったみたいですけど、意地でタンカ呼ばせなかったみたいですね。

橋本のそれはほとんどがジャンプして使用されているので<確かにそうですね。
破壊王曰く「太ってなきゃ無理」ってのも納得ですね。

>ケロさん

雪上プロレスは定番<女の子で「定番」と言い切れるのは凄いです(笑)。

弟にジャイアント・スイング…もっぱら かける方<ジャイアントスイングって食らう方は恐怖心満点ですからね。「本当に雪のあるところに投げてくれんのかな?」って(笑)。

思い出せて なんか嬉しいなぁ<この場合のBGMはなぜかGLAYのWINTER AGAINだったりしますね。

忘れてた・・・

使い始めて、数年後にDDOタイプから相手の左腕を持って決めるDDTに代えましたが、相手の受け身をさせない為で、ヒロ斉藤選手がごくごく稀に使用してた「足掛けDDT」(相手の片足を両足でロックする)も同じ原理なのでしょう。

No title

余談ですが・・・

ジェイク・ロバーツが使って、で天龍がやって・・・結構年月が流れて橋本が使い出すわけですが、この天龍がやらなくなった頃、確かメキシコでよく似た技を使う選手がいたような記憶が・・・

そのレスラーの名前は全く思い出せません。技の名前は、マナティーヨだかマナティーナだか・・・なんだったかな?うううさっぱり思い出せない・・・

やり方はジェイク・ロバーツや橋本のような突き刺す感じとはちがい、天龍のそれにすごく似ていました。確か世界のプロレスでも一度そのレスラーの試合をやったんですが・・・レガさんご記憶いかがでしょうか?その試合はメキシコの試合で、この技をやられた対戦相手がマスク越しに流血してすごかったんです。

それと、週刊ゴングの後ろの方のページ(だったような)で、ルチャ・リブレの技の紹介みたいなのでも掲載されたことがあるんです。

しかし自信はありません(TT)

DDTで思い出したので、記憶のまま変なこと書いてすいませんでした(^^;

>通り菅井さん

ヒロ斉藤選手がごくごく稀に使用してた「足掛けDDT」<あぁ、そっちは覚えています。ゆっくりとドン!と落とす奴ですね。
技巧派のヒロらしいプラス1の痛め技でした。

>流星仮面二世さん

技の名前は、マナティーヨだかマナティーナだか<ちょいと調べてみたのですが、不明ですね。すみません。

その試合はメキシコの試合で、この技をやられた対戦相手がマスク越しに流血してすごかった<フェイスバスター方式ですね。
それにしてもDDTで流血…メヒコ特有の硬いマットならではでしょうね。
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Author:紫レガ 
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