哀戦士じゃなく笑戦士

今年も残すは、

あと3日。

早いなぁ…早すぎる。

最後の日には、

例の如くDynamite!!が控えています。

突然とも思える桜庭和志のウェルター転向に、

私たちは「???」となったのですが、

DREAM公式サイトにおいて、

その真相が語られています。

聞き手はいつものように井上小鉄(参照:【輝け!!レガ大賞2010】)です。

サクダー!!
 DREAM公式 より
二連敗してムカついてるし、いまごろ適正階級に気づいたし、だけどずっと笑い続けるし、100%自分のために格闘技をやっているという桜庭和志インタビュー

─ 大晦日では階級をひとつ下のウェルター級に落として、マリウス・ザロムスキーと闘うことになりました。

桜庭「はい」

─ しかもタイトルマッチということで。いやもう、これは話の展開が急すぎて、意味がよくわかんないですよ(笑)。

桜庭「急すぎ? ああ、そうか、世の中的には流れが急すぎに感じるのか」

─ 本人的には急ではないんですか?

桜庭「いや、だってもう、周囲には1年くらい前からずっと『階級を一個落とさないか?』って言われ続けてましたからね。『適正体重だし、マッチメイクのバリエーションも広がるから』って」

─ そうなんですね。だけど、これまではそれをずっと拒んできていたわけですよね? PRIDE時代にもそういう提案をされて、断わり続けてたじゃないですか。

桜庭「そうですね。やっぱり体重を落とすのって、僕の中では『逃げてる』っていう印象があったんですよね」

(略)

─ 桜庭さんの場合、調整ナシの通常が84~85キロぐらいで、DREAMではミドル級(84キロ以下)ってことですよね。

桜庭「そうです。だから通常の体重が同じぐらいの人間と当ててほしいっていうのはありますね。まあ、せいぜい上が90キロくらいまでとか。だから逆に、僕が階級を落とすと、その階級には通常でその体重だっていう選手がいるわけでしょ? 自分よりも重いヤツとやるのも嫌だけど、自分より軽い人間とやるっていうのもこれまた嫌なわけですよ(笑)」

─ なるほど。でも、全員が同じ条件下で闘うわけですから、競技上はやっぱり桜庭さんの場合は、少し落としてウェルター級(76キロ以下)が適正階級ってことになるんじゃないですか?

桜庭「だ、か、ら! 今回、そこにちょっと気づいてしまったという…(笑)」


適正階級か…、

うーーーん…。

何をもって“適正”と呼べるのかは、

結局、闘ってる本人にもわからないと思うんですよね。

だってそれ言ったら、

練習する事で脂肪を落としたり、

筋量を増やすだけでも、

その人の適正の体重ではない可能性ある訳ですから。

そう考えていくと屁理屈になっちゃいますね。

ここから井上氏ならではの展開に。

─ そんな桜庭さんにですね、せっかくなので今日は直接、進言を申し上げたいんですけど。

桜庭「はい」

─ ここだけの話ですけど、もっとこう観る者に感情移入しやすくさせてほしいんですよね。そこをプロとして、もう少しあざとくやってもいいんじゃないかと思うんですけど。

桜庭「はい? どういう意味?」

─ もう、ふざけたことを言ったり、したりするのは少しやめて。

桜庭「真面目なシリアスな感じでいけってこと?」

─ ええ。たとえばですけど、ちょっと謎の涙を流してみたりとかですね…。

桜庭「謎の!? それは僕、なんで泣いてるんですか?」

─ 謎だからわかんないですよ(笑)。

桜庭「負けたら、がっくり落ち込んで引き上げるとか?」

─ もちろんですよ。もし負けたら、最低限、謎のノーコメントで会場から引き上げてほしいですけどね。

桜庭「また謎の!? なんで謎ばっかなんですか?」

─ いや、観る者の感情を揺さぶるというか、想像力をかき立てるというか(笑)。

桜庭「いやいやいや、正直、試合後のインタビューなんて負けたら行きたくないですよ! でも、控室にずっと関係者の人が横にいて、『これも仕事だから、怪我がなければ行ってほしいな』って言うんですもん。あれ、逃げられないんだから!」

─ そんなの全然逃げられますって。もうこれからは感情のままにどんどんワガママになってですね、ちょっとシリアスに悲壮感を出しつつ、新しい桜庭和志像というものを、われわれマスコミと作り上げていきましょうよ。

桜庭「うわ、すっげえくだらねえ!(笑)。いや…、でもちょっと悲壮感は出したほうが美味しいのかもなあ…」

─ おおっ、悲壮感にご興味がおありですね?

桜庭「あるわけないじゃないですか(笑)。いやね、もうすべてを笑いごとにしたいんですって」

─ それって、あまり得策じゃないと思うんですけどねえ。

桜庭「笑ってちゃダメなんですか? 泣いたほうがいいんスか?」

─ いや、そうじゃないですけど(笑)。

桜庭「あのー、いや、わかった! ようは僕に『“哀戦士”になれ』ってことでしょ?」

─ “哀戦士”!!(笑)。そう、それですよ! いやあ、なんて言ったらいいんでしょう…、

桜庭「(さえぎって)いや、わかりますよ。なんとなく言ってる意味はわかるんですよ。『あー、負けた!』『しょうがねえ。ヨシ、また次だ!』じゃダメってことでしょ?

─ じつはそれが一番かっこいいのはわかってるんですけどね。

桜庭「じゃなくて、もっとガックリ、ドンヨリしろってことですね?

─ はい、それもしっかり人前で。

桜庭「いやあ、できっかなあ…」


実は、これまで桜庭が残してきたものっていうのは、

途轍もないものなんですけど、

ことさらそれを強調する事はなく、

MMA史の中に封印されようとしている。

それってUWF~PRIDE~現在と見続けてきた(井上氏のような)人々にとっては、

非常にもったいないというか、

桜庭が不憫だというか。

しかし桜庭本人にしてみれば、

「そんなことは面倒臭い」と。

桜庭「じゃあ、もし次に負けたときは謎の涙を流しますよ。こっそり口の奥に指を突っ込んで涙を出します。でも泣けるかなあ?」

─ じゃあもう入場のときから泣きますか?

桜庭「なんで泣きながら出てくるんですか?」

─ だから謎ですよ。

桜庭「気持ち悪いですよ」

─ いや、ホントに世の中は不景気だし、悲壮感を出してたくさんの共感を集めましょうよ。僕ら大人はもちろん、学生さんだって就職難だし、みんな大変なんですから。

桜庭「じゃあ、みんなすでに“哀戦士”じゃないですか。じゃあ、逆に笑ってたほうがよくないスか?」

─ 完全に目から鱗が落ちましたよ、いま。

桜庭「たとえば、なんだろ、『愛する子供のために』『大事な家族のために』『貧しさからの脱却』…とか?」

─ 闘う動機が明確でいいですねえ。

桜庭「『そして、桜庭はお国のために…』。無理っスよ!!(笑)。いやもう、僕は完全に100パー『自分のために』格闘技をやってますからね。その結果として家族も幸せに生活を送れたらいいなあとは思いますけど」

─ やっぱり、全然そっちのほうがいいですね(笑)。

桜庭「だから“哀戦士”は却下! 今さらキャラは変えられないですし、『哀しい』っていう字より、『笑う』って字のほうが僕には合ってますから」


誰のためじゃなく自分のため。

そして、“哀”より“笑”。

やっぱり桜庭和志の笑顔こそが、

日本を元気付けるんでしょう!!

もちろん勝利者として!!
サクスマイル

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tag : 桜庭和志 井上崇宏

comment

Secret

そうですよね。

いったい 適正体重 って なんだろか?って
考えちゃいますよね。
ボクシングだって 自分の本来の体重で やるべきではないか?
それを 何キロも落として(苦労して) さ。
先日の長谷川の試合は 本来の長谷川の強さが出せたと思うんだ。

それと くらべちゃ悪いけど・・・。
亀田の試合は 勝てれば いいんだなぁ~って 見えるんだ。
まぁ~ 勝ってなんぼ。成績の世界ですからね。
3階級 見せてもらいましょう。

>ケロさん

何キロも落として(苦労して) さ。<それも試合のうちなんでしょうけど、本来の力は出せない訳ですからね。

亀田の試合は 勝てれば いいんだなぁ~って 見える<でも、プロテクトしてくれる存在がどんどん減っていきながらも頑張ってるとは思うんですよね。

ボクシングというのは刹那的な美学があるんでしょうけど、だからこそ短い選手生命で出来る限りの本来の力を出せる状況を作ってもらいたいですよね。
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