修羅場と涙(2005)

小島と中邑の関係。

これについては、

いささかこじつけ気味な匂いがしてなりませんが、

5年前にIWGPを賭けて闘ったのは事実でして…。
IWGPヘビー級選手権試合

当時は私自身“プロレスED”状態だったんですけど、

なぜかこの日のPPVは購入していました。

この試合の一ヶ月前に天山広吉小島聡によって、

統一戦が行われたのも目にはしていません。

周知の通り、天山の脱水症によるKO負けだったのですが、

これは当然、予期せぬ結末。

両団体関係者もファンも驚きを隠せない中で、

いち早くチャンスと捉えて挑戦の名乗りを上げたのは、

中邑真輔でした。
挑戦者中邑と、

うろ覚えですが、当時のインタビューで、

「これは神様が作ったアングル」的な表現をしてたのが印象に残っています。

ま、アングルとは言ってないでしょうけど…。

とにかく2005年3.26 両国国技館

IWGPヘビー級選手権試合

小島聡vs中邑真輔
です。
王者小島

前述した通り、

この頃の私は“プロレスED”。

CSどころか、地上波の中継もほとんど観ておりませんでした。

そこから長い長いブランクに入る訳ですが、

なぜか中邑の節目の試合だけは、

目にしてるんですよね。

この年の1.4の棚橋戦と8月のG1全戦。

翌年の1.4のレズナー戦。

2006年のG1最終戦(BS朝日で当日放送)。

これ以外のプロレスの試合って本当に記憶にないんです。

全て中邑絡みなんです。

これやっぱり失望感の中でも、

「中邑なら何かやってくれるんじゃ…」という希望があったからに他ならないんですね。

その最たる例がこの小島戦でした。

前置きが長くなりましたので、

試合に行きましょう。

ゴングが鳴ってしばらくの睨み合いから、

ロックアップに来た小島をかわして、
ロックアップを拒否して、

中邑はミドルキック一発。
ミドルキックから、

さらにギロチンチョークや、
ギロチンチョーク

ダブルリストロック、
中邑のダブルリストロック

三角締め、
中邑の三角締め

ヒールホールド。
中邑のヒールホールド

中邑は小島の苦手な部分で勝負してきます。

小島は小島で、サソリ固めや、
小島のサソリ

複合技を交えてグラウンドレスリングに行きますが、
小島のサブミッション

逆に中邑の右腕集中攻撃を、
中邑の十字

誘発してしまいます。
中邑の脇固め

小島の打開策はエルボーからの、
小島エルボーから、

虚をついた延髄斬り。
延髄斬り

そしてラリアート。
小島のラリアート

三沢との対戦で奪ったのか? エメラルドフロウジョン(※訂正:男一匹さんのご指摘によるとCCDという技との事です)
エメラルドフロウジョン

やはり力技が突破口となります。

対する中邑はあくまでもサブミッション、

天山を降した下からの腕十字。
天山を破った下からの十字

意地で放った小島2発目のラリアートは強烈。
再度ラリアート

互いにエルボーを打ち合い、
エルボーの、

応酬

中邑は投げっ放しジャーマンから、
投げっ放しジャーマンから、

立て続けに神様風ジャーマン・スープレックス・ホールド。
捻りを加えたジャーマンは2カウント

小島はタイガードライバーでの返礼。
小島のタイガードライバー

前年に三沢との一騎打ちを経験した小島は、

前述したエメフロ同様に、

対戦から自分のものにしたのでしょうけど、

こういった他人の必殺技をそつなく使う辺りが、

凄いところでもあり、ダメなところでもあるのでしょう。

3発目のラリアートも強烈。
みたびラリアート

ただこれはウェスタン・ラリアートというよりも、

健介式ですね。

残り時間が少なくなる中、

あくまでも中邑はサブミッションの波状攻撃。
中邑のスリーパーはロープ

十字もロープ

4発目のラリアートをかわして、
4発目のラリアートをかわして、

十字への仕掛けから、
十字のフェイントから、

虚を突いての脇固め。
脇固め

小島も勝負とばかりに、

5発目のラリアート。
5発目は完璧な当たり!!

これをキックアウトした中邑は、

残り時間数秒で両足タックルから、
残り数秒で両足タックルから、

カバーに入ったところで、
カバーに行くがカウント2

60分タイムアップドロー。
精魂果てたが…

壮絶な試合だったのでしょうが、

試合内容…全く印象にはありません。

印象に残っているのは、

小島のコメントと、

 新日公式 より
2005年3.26 両国国技館

小島
「中邑は強かった。天山の100倍は強かった。終わったから言えるけど、あいつのことが恐かった。中邑には来てほしくなかった。彼とやるのイヤだったけど、あいつの挑戦受けるのはチャンピオンとしての試練だと思い、受けた。あいつは俺にないものたくさん持ってる。彼の言った、俺の経験したことのない<修羅場>というのは、総合格闘技のことだと思ってた。でもやってみたら違った。彼は3年しかプロレスしてないけど、彼を尊敬する」


試合後の中邑の涙。
こぼれ落ちる涙。

おとしどころはわからないけど、

この“修羅場”というのが、

キーワードだと思います。

平成も20年以上を経過した今、

外敵も同門もない平和な新日本プロレスに、

目を覆いたくなる様な結果が訪れてしまう…

そんな予感がしています。

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tag : 中邑真輔 小島聡 IWGP

comment

Secret

小島この時はコメントまともなんですね(笑)

この試合ドローだけど、恐ろしいものを見せられた小島。

今度の試合は、この時の決着をつける試合なんですかね

いいですねぇ

真輔の涙・・・・

いいですねぇ~燃えます。

小島って 器用貧乏?
いろんな技使えるんですね(フムフム)
久しぶりに 週プロ 立ち読みしちゃいました(テヘ)

No title

レガさん こんばんは。
いよいよ迫ってきましたね。前回G1で当たったときもこの両国フルタイムドローの試合がクローズアップされていましたが、自分は今回こそ本当の意味での決着戦という気がします。タイトルをかけての決着戦ですよね。くしくも王者が小島という状況ですので尚更です。あれから5年もの時間が過ぎましたが、どうなんでしょう。小島は正直大きい変化は無いような気がします。中邑の場合あの当時よりも、より“プロレス”に傾倒し、ハードパンプ等相手の引き出しを開けて、試合を作れるようになりました。そのことが今回の試合のキーポイントになる気がします。個人的には中邑には『懐に隠した刀』で勝負してもらいたいというのがありますが、“状況的に”無理でしょうね・・・。今回前哨戦がない分、中邑のシュート発言でやっと盛り上がってきましたが。中邑の三角→下から腕十時は好きなムーブなのでそれで1本獲って欲しいんですがねェ。

調印式きましたね~。
まぁ中邑の辛らつなこと(笑)

結局小島はよくも悪くもリングで勝負するしかないレスラーなんですよね。
あれだけ立派な体があるんですから。

余計な尾ひれ付けようとしちゃったばかりに、おかしな落としどころになっちゃいましたが、試合では魅せてくれるでしょう。

それにしてもここで中邑が獲るようなことがあればほんと凄いですよ。

ベルトが本当に彼を呼んでいるのでしょう。



最近忙しいんですよね…PPV見れるかなぁ。。。

昭和の薫りがする新日本プロレスリング

昭和・新日本プロレス。
昭和のプロフェッショナルレスラー。

リアルとエンターテーメントの境界線。
懐刀を錆びさせないストロングスタイルのプロレスラー。

興行だけど興行を越えたプロの戦い。
客に媚びないプロレス。客に媚びないプロレスラー。

要するに…
アントニオ猪木の香りがする戦い。

中邑選手が何言おうが、それが一番大事なのだと
中邑選手の姿勢が、そう訴え続けている気がします。

要するに…
アントニオ猪木の香りがする戦い。

観たいのは、そこに尽きます。

>男一匹さん

小島この時はコメントまとも<そうですね(笑)。
普通なかなか言えない言葉の数々ですよね。キャリア的なことからいっても。
やっぱり小島にとっての中邑は特別な意味があるんでしょう。

この時の決着をつける試合<単純な勝敗はもちろんですけど、互いの主張の決着戦といったところでしょうか。

>ケロさん

真輔の涙<当時からクールな部分が前面に出ていましたからね。意外な涙でした。

小島って 器用貧乏?<記事にもしましたが、これって凄いことでもあり、ダメなところでもあるんですよね。
でも会見を読むと、今はラリアートに並々ならぬこだわりを持っているようですから、真っ向勝負のつもりでしょうね。

>naokinさん

こんばんわ。

今回こそ本当の意味での決着戦<色んな意味でそうなるでしょうね。

小島は正直大きい変化は無いような気がします<逆に思うのは、当時もそうでしたが、異常なくらいにコンディショニングが素晴らしいんですよね。周りが思ってる以上に節制してるんでしょうね。

中邑には『懐に隠した刀』で勝負してもらいたいというのがありますが、“状況的に”無理でしょう<それでもやっちゃうのが抜きん出る人間の特権なんですよね。
私はちょっと普通じゃない中邑が現れる気もしてるんですよね。

>トラさん

中邑の辛らつなこと(笑)<飾った言葉の中にも必ず本音が見えますよね。

小島はよくも悪くもリングで勝負するしかない<本当、当時の試合もそうですけどキャリアから見てもコンディショニングは素晴らしいですよね。かなり節制してると思います。

試合では魅せてくれるでしょう<そうなれば小島の描く通りの展開ですよね。

ここで中邑が獲るようなことがあればほんと凄い<ここまでの流れ全部風化させちゃいますからね。でも1.4に向けて…やっぱり中邑が真ん中にいた方が面白いですよね。

最近忙しい<本当にお忙しそうですね。
どんどん寒くなってますんで、体調面の方もお気をつけ下さい。

>1972さん

昭和・新日本プロレス<中邑ってリアルタイムで昭和を見た時間は短かったと思うんですけど、昭和を知っていますよね。

要するに…アントニオ猪木の香りがする戦い<ここまで頑なにIGFに関わらない新日本にあって、昨年からの流れも含めて、中邑は猪木50周年メモリアルマッチを敢行するような予感がしています。無言のうちに。
思想的にも立場的にも彼しかいませんからね。

今画像見たら、小島がやってるのはエメラルドフロウジョン、じゃなくてCCDっていうエメフロを参考にしたオリジナル技ですね。

エメフロと落とす方向が逆なんですね。

小島の当時のフィッシュホールドですよ。

>男一匹さん

小島がやってるのはエメラルドフロウジョン、じゃなくてCCD<ご指摘頂きありがとうございます。
当時の私、なんせ真剣に見てませんでしたから。

それにしても落下技ってぎょうさんありますなぁ…。

コメント有難う御座います。

>紫レガさん
>ここまで頑なにIGFに関わらない新日本にあって、
>昨年からの流れも含めて、中邑は
>猪木50周年メモリアルマッチを敢行するような予感がしています。無言のうちに。
>思想的にも立場的にも彼しかいませんからね。

正しく同感です。

アントニオ猪木と云うレスラーは、
指先までプロフェッショナルレスラーでした。
しかも・・・会社を背負い、看板を背負い、
ファンを背負い、プロレスを背負いながら、
媚を売らない戦いを魅せる事を信念としてました。

中邑選手の言い訳や言葉は要りません。
能書きと屁理屈が時々多いとこは退屈ですが(苦笑)
最近見なくなった新日本ですが、好きな選手です。

戦う姿勢で感じさせて欲しいですね。
果たして・・・。

>1972さん

会社を背負い、看板を背負い、ファンを背負い、プロレスを背負いながら、媚を売らない戦いを魅せる事を信念としてました<今は分担して複数で背負ってる物を一人でやってた訳ですからね。
それが出来るのって…今現在は不可能だと思います。しかしその可能性を持ってるのが唯一、中邑だと思っています。

能書きと屁理屈が時々多いとこは退屈ですが<言葉に比例してやってしまう物が見たいんですよね。結構遠慮が見え隠れする場面多いので。

戦う姿勢で感じさせて欲しい<一線越え…の予感がしてます。
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