Yoji Anjo Is Alive vol.14~ルーツ・オブ・エンターテイメント編~(1988~1989)

前回の続き、

安生洋二の持ち味である、

パフォーマンス性…エンタメ性というんですか。

とにかくU系という括りを外しても安生の持つ、

幅の広さは特筆ものだと思います。

新生UWFの時代、

後の確執が信じられないでしょうが、

前田日明が安生に寄せていた信頼感は大きかったと思います。

力道山に対する猪木、猪木に対する藤原の様に、

最も長く付き人を務めていたのは安生でした。

前田が、G・ゴルドーとの異種格闘技戦を前にした公開練習での、

スパーリングパートナーにも安生を起用。
急角度のキャプチュード炸裂!!

必殺技も惜しみなく繰り出して、
食ったのは安生

安生も厳しい目に遭わされていました。
悶絶する安生

 プロレスライバル読本―リングを揺るがす、愛と憎しみの闘い! より
安生洋二「Uの幻想っていうのは選手の中にもあるんですよ」

安生
(よくかわいがってくれた先輩は?)やっぱ高田さんですね。オレのことをいつもブチのめしてたのも高田さんですけど、それには感謝してますよ。そのおかげで得るものも大きかったから。で、いちばんケガをさせられたのが前田さんですね。ヒャッヒャッヒャッヒャッ…(笑)」


この辺りは、「少々無茶しても安生なら大丈夫や」みたいな感覚だったのでしょうか。

オランダに選手を発掘しに行った際にも、

安生を帯同していましたので、

本当に頼りにしていたのでしょう。

他にも藤原喜明の、

“関節技講座”の様な企画があった場合には、

安生が技の受け手になるというのが多かったですね。

 UWF世紀末読本 より
新生UWFの男たち 安生洋二

安生
「それは俺がうまいからですよ(笑)。ああいうのは空手でいう『試し割り』じゃないですか。試し割りの瓦が動いたら美しくないわけです。だから、やられる方向を察知してその方向に行く。俺は自ら動く瓦だったんですよ」


冒頭の公開スパーもそうですが、

安生は生まれ持っての“相手を光らせる”という、

才能を持ち合わせていた様です。

UWFがプロレスリングであった以上は、

この安生の器量は貴重でした。

繰り返しになりますが、

Uインターでのポリスマンの役割(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.6~ポリスマン最大の功績~)もこれで合点が行きます。



技術的な部分を置いておいても、

周りのUWF戦士たちとは異なる“陽”の部分。

これも安生は抜きん出たものを持っていました。

宴会のカラオケでは無礼講の熱唱。
♪ビールをまわせ~

歌うは『すごい男の唄』です。

…♪は、ド~ンドン!!
♪は、ド~ンドン

ウィスキーをストレートで一気する前田の横で、
前田の一気飲みに、

浴衣をはだけて弾けまくる安生。
安生のコールが、

隣の宮戸も苦笑する以外ありません。
果てしなく続き、

前田が歌い出せば、
前田が歌えば、

当然バックダンサーを買って出ます。
バックダンサーを買って出る

カメラが回っていようがいまいが、

酒が入ってようがいまいが、

このテンションはなかなか保てません。

ついでに若き日の安生インタビューです。

安生「安生洋二、22歳です」
「安生洋二22歳」

安生「チャームポイントは唇です」
「チャームポイントは唇です」

安生「尊敬するレスラーはボボ・ブラジルです」(後ろの高田と船木、大受け)
「尊敬するレスラーはボボ・ブラジルです」

安生「今一番したいことは、一人でぶらっと海外にでも行ってみたいです」
癒し系?

どこにも本音の入っていない(笑)インタビュー内容ですが、

他の選手の様な通り一遍の受け答えとは異なります。

ここにも安生のエンタメ精神の原点が見てとれます…って大袈裟か。

高田と共に最後の最後まで、

UWFという名の団体に身を置きながら、

UWFスタイルには全く固執しなかった安生。

ある意味、高田以上に様々なジャンルの相手と闘ってきました。

安生
「イデオロギーとか言われても、僕が考えたことじゃないからあんまり気にしたことないですよ。そんな大事なものかな? 人によって考え方は違うじゃないですか。それを一つのイデオロギーとかでパシーンとやられても困るじゃないですか。色んな考え方があるわけだから」


そもそも安生にはスタイルなどというものは、

初めから存在していなかったのかも知れません。

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tag : 安生洋二 前田日明

comment

Secret

No title

安生はイイですよねぇ。好きです。

ドームの特番など俺も見てましたが
チャンプア戦後に前田から褒められてましたね。
『お前の勝ちだよ』みたいに・・・

新日本での船木、野上とのタッグも面白かったですよね。
何試合かは後楽園ホールで生観戦してました。

チャームポイントはくちびる・・・
これも見てましたよ(笑)

No title

U-COSMOSはクローズドサーキットで見たのですが、当時はキック冬の時代で当然K-1なんかもなく、専門職のキックを見る機会も全く少ない状況の中、突然目の前に現れたチャンプアの蹴りは衝撃的でした。特に一発目のローを見たときには、何なんだと思いましたよ。こんな蹴りがあるのかと。減量してそれに渡り合った安生も素晴しかったですね。前田も、安生の試合に引き換え自分の試合は良くなかったなんて評価してましたし。

猪木VSジャラが発掘された今、次は安生VSイスラエル人・田村のダブルヘッダーが見たいです!!

癒し系~

安生くんは 唯一の 癒し系と言っても
いいのでは ないでしょうか?
見た目 ホヤヤ~~ンって してるし。
和みます。
ボボ・ブラジル 私も 爆笑してました。

こんにちは

私もチャンプア戦には驚きました、安生はよくやりましたよ。
ほんとうに UWF勢は 総合の先駆者でしたね。
DVDを見たくなりました (^v^)

UWF戦士

以前の藤原もエスケープで攻め手が無く打たれてばかりでした。
チャンプアとMスミスは当時 強すぎて地元では対戦相手がいませんでした。
彼らは未知の相手と対戦していたのです。

>テルスターさん

前田から…『お前の勝ちだよ』<高田山崎藤原と共に「お前凄いよ!」って頭バシバシ叩いてましたね(笑)。

新日本での船木、野上とのタッグ<安生が注目されたのってアレが最初じゃないですかね?
上の選手以上にスイングしていました。

チャームポイントはくちびる<他の選手とは一味違う舌鋒でした(笑)。

>スパさん

U-COSMOSはクローズドサーキットで<おお!! 懐かしい響きですね。
何回かやっていましたね。札幌はジャスマックだったかな? いやあれは新年の武道館だったかな?

キック冬の時代で…突然目の前に現れたチャンプアの蹴りは衝撃的でした<当時週刊プレイボーイで毎週出場選手の紹介が連載されていて、チャンプアの記事は衝撃でしたよね。
ローキックで何人かの足をへし折ったって、当時はそんなの聞いた事もなかったです。

前田も、安生の試合に引き換え自分の試合は良くなかった<確かにメインが一番の凡戦でした。でも当時は前田時代でしたからね。

猪木VSジャラが発掘された今、次は安生VSイスラエル人・田村のダブルヘッダーが見たい<その節は大変ありがとうございました。
ゲーリーのDVDにも残っていた様に鮮明な映像で残されていると確信していますよ。
あとナッシュビルのボクシング興行で行われたカッキーvsライディックと安生vsビリーも発掘されればコンプですね。

いや高山のCWAとか金ちゃんのムエタイ出場もあったか…

>ケロさん

安生くんは 唯一の 癒し系<後年、ゴールデンカップスでCDデビューした時に歌ってたのが、シュープリームスの『恋はあせらず』のカバーですからね(笑)。癒し系と言って間違いないでしょう。

ボボ・ブラジル<一体どの部分を目指していたのかと(笑)

>腹さん

安生はよくやりましたよ<実質初体験の中で決して劣っていませんでしたからね。

UWF勢は 総合の先駆者<そこが忘れられていると言うか…我々にとっちゃ、ちょっと悔しい部分ありますよね。

>腹さん

以前の藤原<ニールセン戦やチャンガニー戦がそうでしたね。
このU-COSMOSから本格的にキック習い出して、遂には翌年レガースまで着用しました。40歳くらいの年齢で、あの向上心に驚きましたよ。

チャンプアとMスミスは当時 強すぎて地元では対戦相手がいませんでした<そう考えると、このドーム大会こそが本家本元の“さまよえる格闘家”たちの集結…“格闘技オリンピック”そのものだったんでしょうね。

ボクシング

藤原はボクシングの才能もあったのです。
たしかスカウトされ迷ったと思います。
実現していたら 日本初のヘビー級王者ボクサーになっていたかも知れません。

>腹さん

藤原はボクシングの才能もあった<ウェップナーと練習した時に「ケン・ノートンのパンチより上だ」と言われたんでしたっけ?

実現していたら 日本初のヘビー級王者ボクサー<高野俊二は実際に転向しましたよね。すぐに戻ってきたようですが。

実戦となれば別でしょうが、組長のグローブマッチも見てみたかったですね。

たびたびすみません

藤原だったら トリッキーな動きをしたかな~ 

チャンプアはムエタイなので賭けが成立しなかったのかも 
Mスミスはアメリカでキックボクサーがいなかったと思います 
ボクシングの方が金になりますから 
もう少し遅く生まれていたら、K-1のストーリーが変わっていたかも知れません

>腹さん

チャンプアはムエタイなので賭けが成立しなかったのかも<公営ギャンブルでそういう存在になってたら、もう八百長よりタチ悪いですもんね(笑)。
でも実際そんな感じだったんでしょうね。

Mスミス…もう少し遅く生まれていたら、K-1のストーリーが変わっていたかも<そう考えたら、全盛期のモンスターマンとかウィリーが参戦してたら…妄想は膨らみますね。

ケガさせられたって…前田選手スパーリングも容赦なしなんですね(°_°)

スパーリングパートナーになるのも死闘ですね。

しかーし!
宴会でのハッチャケっぷりイイですね〜〜
こういう人は必要です!

あぁー前田選手、歌も上手そう♬
だけど、ウィスキーか…一緒に呑めそうにないなぁ。。。

>みーさん

ケガさせられたって…前田選手スパーリングも容赦なし<これ今年出た安生引退本ではっきりしたんですけど、新弟子時代に既に膝を壊されたそうで…それが引退までずっと引きずる大怪我だった様です。

宴会でのハッチャケっぷり<三羽烏の中では際立っていました。

前田選手、歌も上手そう<う~ん…その辺はノーコメントで。
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