靴トーーク

一応カテゴリを 技トーーク にしておきますが、今日は以前から気になっていた靴について。

と言っても当然私がREGALの話を出来るわけもなく…レスリングシューズのお話です。

プロレスラーのシューズにも様々なものがありますが、当然これはギミック的な要素よりも実用性、機能性を重視して着用しなくてはならない訳です。

佐山が開発したシューティングシューズ&レガース以降、プロレスラーが戦いを想定してシューズを作る事がなくなったように思えます。

そもそもリングシューズはリングの上でレスリングをする為に作られたもの。

それは柔道の道着やボクシングのグローブと同じ意味のものです。

柔道家や柔術家がMMAに出るとき、特例として選手の判断で道着の使用が認められています。

それならばプロレスラーがその場に出る時、リングシューズの使用を認めてもらいたいものです。

猪木のリングシューズ

日本で最初に総合格闘技のメジャー大会が開かれたのはPRIDE.1である事に誰も異存はないでしょう。

大会メインの高田vsヒクソンでプロレスラーの高田がシューズを着用しなかった(出来なかった)事がその後の流れを決定付けたと思います。

当時、高田がヒクソンと対戦するには相手の土俵に上がる以外に手段はなく、全てがヒクソン側のルールになっていました。

その際たるもの、「一切のシューズを着用しての蹴りは認めない」

この違和感をおぼえるルールによって、私なんぞはプロレスラーの武器が一つ奪われたと思ってました。

高田ヒクソン初戦

丸一年後に行われたリベンジマッチでも同じルールが採用され、蹴る間合いもないまま試合は終ってしまいました。

高田ヒクソン再戦

しかし何の違和感もなく裸足でのMMAに勝ち続けるレスラーもいました。

“IQレスラー”桜庭です。

アマレス出身でプロレスラーの彼は慣れ親しんだシューズを履く事なく、相手の土俵にドップリ浸かりながら尽く勝ち星を重ねました。

桜庭ビクトー

続いて現れたのは新日本の若手レスラー、藤田。

桜庭同様、アマレス出身ですが彼も参戦当初は裸足でした。

全てはヒクソンが作った当時のルールに則って、蹴りという武器を使うためです。

藤田ケアー

続いて新日から参戦した石澤も。

しかしシューズのグリップがなかったから踏ん張れず…かどうかはわかりませんが、出鼻であっさりタックルを取られてそのまま惨敗を喫しました。

石澤ハイアン

そのPRIDEも13からルールが改正され、その中に「一部のシューズ着用での蹴りを認める」という項目が出来ました。

しかも「4点ポジションでの頭部打撃も認める」という過激なものも。

一部シューズとは爪先の柔かいアマレスシューズなど。

これに沿ってシューズを履く選手が出てきました。ほとんどがアマレス出身者です。

そんな中、当たり前にシューズを履いて参戦してきたのが田村。

田村吉田

特に2003年のPRIDE-GPでの吉田戦におけるローキックの連打は慣れたシューズを着用してのものだったからあれだけのダメージを与えられたのだと思います。

田村吉田

最初に書いたヒクソンついでに言えば、船木の場合は蹴りを使うために裸足で行こうか、シューズを履いて立ち技(タックルは切る、あとはパンチ)に賭けようか試合直前まで悩んだそうです。

結果的に前者を選び、ヒクソンとの立ち相撲で膝を壊してしまったことが敗因となりました。

船木ヒクソン

猪木が珍しくシューズを変えて臨んだ試合がいくつかあります。

レフトフック・デイトン戦なんかが有名ですが、最も印象深いのがショータ・チョチョシビリとの東京ドーム初進出の一戦。

猪木チョチョシビリ初戦

この日、猪木はasicsの青いアマレスシューズを着用しましたが、いつもの切れがなく(後日談では、前日のパーティーでの痛飲による二日酔いも一因)延髄斬りも軽い。

裏投げに轟沈

案の定、裏投げ3連発に格闘技戦初黒星を喫しました。

格闘技戦初黒星

そして一ヵ月後の再戦では、通常の黒のリングシューズに戻しました。

猪木チョチョシビリ再戦

この試合では一転して終始余裕を持って戦い、最後は秘密兵器の裏十字で圧勝。

裏十字①

裏十字②

裏十字③

裏十字④

ダーーーーー!!

勝因は小鉄さん曰く、

猪木のローキックに、「アマレスの靴よりですね、プロレスの靴の方がきついですから、キック。当った場合ですね」

最後の十字に、「僕はね、あのぉやっぱりね、アマチュアレスリングのアレ(シューズ)は滑らないんですよ。このリングの、マットに対して。プロレスのヤツは少し滑る感じになってるんです。ですから今、スライディングしながらね。下くぐってですね、巧く腕極めましたね」

MMAに出る際、プロレスラーはシューズの着用を主張してみてはいかがでしょうか。

「あんな重い靴で動けるわけねぇだろ」という声も聞こえてきます。

そこはMMA対応のリングシューズを作りゃあいいんです。

佐山がシューティングシューズを考案したように、またブッチャーが凶器シューズを作ったように(笑)、

「それよりあの靴で蹴る事自体が凶器だろ」って?

むしろ吉田や秋山の帯や袖を使った締めの方が凶器でしょ。

…あ、秋山で思い出したけど、この猪木vsチョチョシビリの再戦、猪木はフィニッシュを想定して体の各所にワセリンを塗ってたんですよね。

秋山の遥か以前から猪木はこの“技”を使ってたんですね。
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tag : アントニオ猪木 高田延彦 桜庭和志 藤田和之 石澤常光 船木誠勝

comment

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No title

アマレスのシューズは底がゴムですから踏ん張れますが、滑らないんですよね。それに比べてプロレスのシューズは底も革ですからマットの汗とかでうまく滑るんですよね。野外で雨の場合、濡れすぎるとまったく踏ん張れないで危険ですけどね。
最初のドームはノーロープだったので足滑らして落ちないように、アマレスシューズにしたのではないですかね。

通常のリングシューズではUWFのように蹴ったら確実に相手はケガしますから、パッドの入ったシューズやレガースは画期的でしたね。天龍さんもそうですけど猪木さんがアントニオにした制裁は恐ろしい事ですよ。

No title

こんにちは
高田の場合は特にシューズ必須ですね(笑
ボブチャンチン戦やミルコとの試合ではとくにそう思いました
骨折れすぎです(苦笑

No title

読まさせていただきました。
応援ポチッ!!!

>123daさん

アマレスシューズは確かにあの柔かいマット上で踏ん張りが効くようになってますもんね。
野外で雨の場合<88年7月の有明大会は辛そうでしたね。
その中で場外戦行ったり、飛んだりしてた選手は凄いの一語です。

ノーロープだったので<なるほど。確かにあれはノーロープ円形リングでしたね。
あのリングも平成維震軍旗揚げ戦以来陽の目を見てませんね。
アルティメット・クラッシュの時、4本ロープよりもあのリング使って欲しかったなぁ…そうすればもっとPRIDEと差別化図れたのに。でも危険ですよね。

アントニオ戦は前田も批判してたけど、他の人間なら許されないですもんね。

>Fさん

高田確かに後半は骨折れすぎでした(笑)
それでもミルコ戦は勝ちに行ってましたからねぇ…やっぱり凄いですよ。
でも靴履いて…欲言えばレガースも着けて思いっきり蹴ってれば、もっと違った結果出てたんじゃないかなと。

>サトシさん

初めまして。そして応援ありがとうございます。
株とか全然わからないんですけど、今後とも宜しくお願い致します。

No title

鈴木みのるの白い特注シューズが欲しかったです。(^^)

>ROSESさん

鈴木みのるの白い特注シューズ<ライガー戦のかな?

船木もヤングライオン時代、特注(?)のasics製リングシューズ履いてませんでした?

No title

みのるがUWF~藤原組で履いていたヤツです。
船木も履いていたんですか???

船木がUWFの復帰戦で履いていたローカットのリングシューズも格好いいですね(^^)

>ROSESさん

船木のはヤングライオン時代に多摩川のマラソン大会に優勝して、その賞金で作ったんじゃなかったかな? ちょっと定かじゃないです。
あの時のはasicsのサイドラインあって、裏は三点の丸があるアマレスタイプ、長さは通常のプロレスサイズ…だったと記憶してます。

ローカットは昔の健介、現在では後藤あたりも使ってますね。
ボブ・バックランドくらいの丈が格好いいと思います。

No title

滑るシューズのが方がいいっていうのは興味深いことですよね。
単純に滑らない方がいいと思ってしまいますよ。
プロレスの奥深さなのかって思うところです。

>スナフキンベイベーさん

コメントありがとうございます。

プロレスだけが他の格闘技と違ってスライディング○○ってのが存在しますからね。
シューズを滑らせることにも技術が要求される…って大袈裟なもんでもないか(汗)
ただロープや椅子などを利用するように汗なんかの滑りを利用することも技術なんでしょうね。
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