僕らの小鉄さん(1987)

山本小鉄さんがお亡くなりになられて、

早くも2週間以上が経過しました(参照:追悼・鬼軍曹)。
保阪アナとも名コンビ

とにかく選手には厳しかった小鉄さんですが、

ファンには本当に優しくて、

会場で握手をお願いすると、

いつも必ず応えてくれました。

その一端がうかがえたのが、

悪名高きバラエティ番組、

『ギブUPまで待てない!』(参照:1987年のクールビズ)でした。
ギブUPまで待てないinスタジオ

馳の出演時(参照:ナメられてたまるか同盟)とは真逆に、

“仏の小鉄バージョン”でにこやかにスタジオ登場。
小鉄さん登場

この時期の新日は世代闘争勃発の真っ只中(参照:行間にシュート)。

いきなり小鉄さんは裏話を披露します。

小鉄「左に藤波いたでしょ、(右に)前田いたでしょ。藤波はあのー、長州に呼ばれたでしょ、…前田は出て行かないんですね。腰重いんですねアイツ。足腰いいんでしょうね(笑)。『お前も今チャンスだから行け!』って、こう言ったんですね。そしたらアイツ出てっ…ノコノコっと出てったんですね」
「前田お前も上がれ!」

何と!!

小鉄さんがけし掛けていなければ、

前田はあのニューリーダーズ決起に同調せず、

世代闘争は初っ端から空中分解していた可能性すらあるのです!!

そして当初、

新日から発表された次期シリーズ開幕戦のカードが、
当初発表のカード

ニューリーダーズの意向で変更されたのですが、
変更されたカード

小鉄「ただ言えることはね、これ本当にこういうね、取組(マッチメイク)こそですね、藤波選手が言ってた様に望んでたんです。これでドンドンドンドン藤波、長州、闘ったりですね、前田闘ったりすることによって面白さって出て来るんですよね。…だからこんな最終決定(当初発表のカード表を取って)」
「こんなの…」、

小鉄「こんなのプロレスファンはこうですよ(破り捨てる)。むしろこういう試合とかね、武藤、前田が闘うとかね、それの方が面白いと思うんですね」
「こうですよ」ビリビリビリ…

番組演出上のアレもあるんでしょうけど、

こういったファンの要望が第一! というアピールは、

私たちにとって嬉しいものがありました。

そして何よりも、

小鉄さん自身が生粋のプロレスファンだったんですよね。

小鉄(次期シリーズの見所を聞かれて)そうですねぇ、ビガロ、マイク・ムーアとかね。もちろんアレンも来ますけど。…バズ・ソイヤー!! 僕好きなんですね。身体ちっこいですけどね、あぁ小さいけど凄いです。馬力ありますからね。面白いですよ。ウォーリー(ウォー・ロード? ディンゴ・ウォリアー?)でしょ…あぁ面白いと思うんですよね(満面の笑み)。楽しみですよ!! 僕なんかはやっぱり自分は前(レスラーを)やってたんですけど、そういうつおい選手とかね、そういう自分の好みの選手が来るとね、胸がワクワクしちゃうんですね。僕もお金出して見ようかな、なんて(笑)。本当なります。だから保坂さんとやってますね、前は古舘さんだったんですけど。『山本さん、どうのこうの』なんて僕なんか全然頭に入ってない。解説者(というの)も全く抜けて、自分がファンになってるんです」
「僕もチケット買ってね(笑)」

結局、お亡くなりになるまで、

小鉄さんのスタンスはこういう感じだったのでしょう。

Gスピリッツ SPECIAL EDITION Vol.1 アントニオ猪木なんかを読んでて感じるのは、

かつての新日本プロレスはレスラーのみならず、

関係者全員がプロレスファンで、

それぞれプロレスに対して自分の思想を持っていたという事ですね。

今、現場にいる人々、

プロレスファンはどのくらいいるのかな?

紛れもなく小鉄さんは、

最後までプロレスファンでした。

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tag : 山本小鉄

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Secret

No title

小鉄さん若いですね。
ファンだったので、この頃、小鉄Tシャツ持ってました。
小鉄さんが前田さんに「行け」というシーンはビデオに映ってましたよ。
http://bit.ly/abLzU8

>123daさん

小鉄さん若いですね<当時まだ糖尿の方は大丈夫だったんでしょうか。締まって見えますね。

小鉄Tシャツ<貴重ですね。猪木信者的にはクーデターの件もあって、複雑な感情を持つ小鉄さんでしょうけど、やっぱり新日本になくてはならない存在でしたね。
グッズに関しても小鉄さんのアイデアで発売された物も多々あったようですね。

小鉄さんが前田さんに「行け」というシーン<あぁ本当ですね。
いろんな場面でキーマンとなってたんですね。

No title

失礼します。
小鉄さんは、新日にもプロレスにも大事な人だったのですね。
御冥福をお祈り致します。

興味深く読ませていただきました!

馬場さんやマサさんの解説は、時に実況アナウンサーを冷たく切り捨てることもありましたが、小鉄さんの解説は決してそんなことはなく、むしろ能動的で、ホント小鉄さんは実況席でプロレスをしてたんだなぁということを改めて感じました。

世代闘争は「ナウリーダーズ」という名称が大嫌い(そんなダサイ名前ありえへん、と。)でした。

最後、ニューリーダーズの空中分解。藤波&長州×猪木&・・・あれ?誰でしたっけ?山田?
切なかったですねぇ(>_<)
もっといい終わらせ方はなかったのかと、、、

話が主題とズレました。すみませんm(__)m

凄いですね、外国人サイド(^^;
ジョニースミス、バズソイヤー、ウォーロード!

残念なのはディンゴウォリアーが来日中止になった事ですな。新日本来てからニューヨーク行ってたら、また違うアルティメットになってたかも。…ないか。
ウォーリーはディンゴの事かも?

>腹さん

小鉄さんは、新日にもプロレスにも大事な人だった<こういう時代だからこそ、なお必要でしたよね。
田中稔の件や男色ディーノの件も新日を愛するが故のことでしょうから。

>TKさん

馬場さんやマサさんの解説は、時に実況アナウンサーを冷たく切り捨てることも<あれはあれで味なんでしょうけども、小鉄さんの場合はとにかくファン重視でした。
話し方教室に通うとかなんて、その最たる例でしょうね。

「ナウリーダーズ」という名称が大嫌い<無理やりつけた感丸出しでしたね(笑)。
ニューリーダーズも当時の政治の世界から来た言葉だったと思います。

最後、ニューリーダーズの空中分解<そうそう、山田です。
結局は猪木もマサも世代闘争に乗り気じゃなく、武藤とか高田とか山田を引き入れてお茶を濁していきましたよね。巌流島がそのハイライトですか。業を煮やした長州がフライング…と、予想できたオチでした。
それでもあのグチャグチャ加減が面白かったんだから、何とも不思議な団体でした。

>BKっち

凄いですね、外国人サイド<改めて見ると、凄いです。
やっぱりいろんなタイプの外人が揃ってこそプロレスの華ですね。
これだけ日本人が充実してるのに大勢の外人ブッキングするんですから、資金力とかもまだ衰えてなかったんですね。

残念なのはディンゴウォリアーが来日中止になった事<そうですね。
当初はビッグバン・ベイダーの第一候補だったようですから、かなり新日のブッカーは買ってたんでしょうね。
それにしても来日初戦でジョージ戦…どんな試合になってたのか、かなり興味あります(笑)。

ウォーリーはディンゴの事かも?<早速訂正します。

No title

いやー、なつかしいですね!大絶賛番組のギブアップまで待てない(^^;

そう小鉄さんてプロレス関係者という立ち位置にいながらも、プロレスファンでしたよね。いつもボクらの目線でモノを見て語ってくれて・・・

小鉄さん、お若かったですね・・・いくら考えても残念でなりませんね(TT)

>流星仮面二世さん

大絶賛番組のギブアップまで待てない<今見返すと、何でもないんですが、当時は本当に絶望のどん底に叩き落されました。

プロレス関係者という立ち位置にいながらも、プロレスファン<根っからプロレスを愛してたんでしょうね。それから、素人になめられるのが大嫌いでした。
櫻井さんによると、TPGの時も最後まで反対してたそうですよ。
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