衣鉢相伝

一週挟んで、

週プロに天龍源一郎×中邑真輔対談の続編が、

掲載されていました。

前回の前編(参照:陰徳陽報)では、

中邑の主義主張に耳を傾けて、

天龍は驚きながら理解したところで、

対談は終っています。

今回はむしろ天龍が諭すように、

中邑に課せられた“使命”を言い聞かせています。

そのタイトル通り、

まさに『龍魂継承』といった内容です。

週プロ表紙
 週刊プロレス No.1541 より
龍魂継承(中編)


中邑「僕みたいな浅いキャリアで30歳も年の違う人間からすると、ちっちゃいころからテレビで見て、ものすごい強烈な印象を天龍さんから受けてる。だからテレビのなかの世界の話というか、もう天龍さん自体が僕のなかでは“想像上の生き物”ぐらいの」

天龍「ガハハハハ」

中邑「それこそ龍とかユニコーンとか。ホントに、それぐらいの感覚でしたね。実際に会って『ホントにいたんだ!』って(笑)。だから、そういうファン時代の気持ちも持ちつつ、でも『倒さなきゃいけないんだ』とか『闘うべき相手なんだ』という部分でも意識して。そういう感覚でしたね、僕のなかでは」


天龍vs中邑(2004G1)

2004年のG1で対戦した当時の心境なんですが、

いつ読んでも、

先輩レスラーに対する中邑の言葉って面白いですよね。

天龍はもはやUMA…空想上の生き物だと(笑)。

で、前回の「周りにいる人間っていうのは、そうは受け取ってくれない」発言に対しての、

天龍の単純明快な回答。

天龍「ただね、さっきほかの選手から(評価されることを)言われたことがなかったということを言ってたけど、なか(団体内)の人間が自分のところの選手の評価を上げること言うことはあんまないよ。だって冷静に見るよりもジェラシーの方が先に出るもん。
だけど、彼が総合に出たとき、『真輔、勝てよ!』って言って、勝ったときに自分がやってないのにホッとした俺がいたりね(笑)。『別に新日本じゃないからいいじゃない。新日本の評価が落ちるだけだ』っていうんだけど、それでも彼が勝ったらやっぱりすごくうれしかったよね。で、いろんなとこに上がっていく中邑選手を見ながら、俺が新日本に行った(参戦した)時、彼がトップにいるわけで。俺からすれば『ナメられてたまるか!』って思いながら新日本に乗り込みましたよ。年が年だって自分でわかってるからこそ、『何でいまごろになって、なんて言わせてたまるか!』って思いながら新日本のリングに上がってましたから。だから『このオッサン、いらんことやってるな』って思われるんだな(笑)」


中邑「ハハハハ」

天龍「それは何ていうのかな、ただ単にノホホンとしてるオッサンはいらないって見られることに対する、反発心もあったと思うよ。その若返っていく新日本のなかで、という意味で。
俺ね、新日本が変わろうとしてたときに、変わるんだったらもうガラッと変わったほうがいいと思ってたんだよね。いま彼たちが中心に立つ新しい新日本プロレスになってるっていうのは、必然的ということですよ。プロレスってね、興行の世界だから、やりたくてやるんじゃなくて、必然的にみんなそういうふうに転がっていくモンなんですよ。そこをうまく、迎合するんじゃないけど、お客さんの支持を得られるようにもっていけるかっていうだけの話ですよ。でもね、自分の好きなことをやってると、好きな人はまた見てくれるようになるからね。そこでチョロチョロ変わると、ついた人も離れちゃうということもありますよ。だけど、彼はずっと同じようなスタイルで来てるんだから。これは支持される時を信じて一生懸命やっていくしかないよ。偉そうに言うわけじゃないけど、必ずマッチする時っていうのはありますよ」


中邑「そうですね。ひとつは客観的に自分がプロレスを見ている部分で『こういうのがあればいいな』っていうところが選択肢のひとつめになるのかなと。さっき天龍さんが言われたみたいに『コロコロ変わったりするとついていけなくなる』っていうことは普通にそうじゃないですか。言ってることが右に行ったり左に行ったり、分散するような人に誰がついて来るかっていう話で。まあ、ある種自分の気持ちを隠せない人間像だったり、プロレスラー像をめざさなきゃいけないなとは思ってますけど、そうは言っても人間ですし、自分には甘いですから。そういうとらえ方はしてますよね。最後の選択肢のところでどう自分な思いを描いていくかですよね」


天龍自身、

若き頃は、まさにジェラシーの塊でした。

ジャンボに対する羨望と苛立ち。

「猪木の物まね」というファンの評価への屈辱。

動けない外人に対する高額なファイトマネー。

だからあの憂鬱な表情に、

プロレスラーとして最高の色気があったんですよね。

そのジェラシー…反発心は、

どっこい今も息づいています。

最後は業界を上げて行くため、

その旗手である中邑への提言。

中邑「天龍さんのやってきたことは、どういう気持ちでやってきたのかを聞くと、“革新の連続”なんだなって思いましたね。未来永劫、永遠に続くものなんてこの世にはひとつもない。けれども、歴史がある。パッと見、永続性でここまで来たように見えるんですけど、よく見ると、実はその常々革新の連続で、自分自身が沈まないように上げて上げて流れていく。そうやってキープしてたんだなって感じましたね」

天龍「いや、本当ですよ。人間だから安定を求めるんだけど、安定はマンネリの始まりなんですよ。そこをただすために、自分に刺激を、例えば新しいことをやろうとすると努力しなきゃいけないんだけど、その努力することがエネルギーになって新しいチャレンジ精神になっていくと思うんですよね。それは自分をあきらめないことにもなるから、何をやるにしても必要なことなんですよ。
だって長生きしようと思ったら、生きてくうえで、マンネリズム障害になる。多分、俺たちの性格だとね、安定した生活だと『かったるいな』って感じると思う。世の中の人から見たら『安定していいじゃないか』って言うと思うんだけど、俺たちにとっちゃ、かったるいことなんだよ。そういう精神でいたいとも思いますよ。それが、また動きだす原動力にもなるしね。
一番世の中に浸透しやすいことってね、ゴシップとかね、騒然としたことが世の中の人たちの耳に一番浸透しやすいことだと思いますよ。だから、そういうこともまたいいんじゃない? 人の悪口とかは人の耳に入りやすいから。自分をキープしていく手助けになるかもしれないし、自己愛の強いヤツは悪口言われたら、良くしてやろうとして努力するし。ということで、俺は今まで生きてきたんだよ」


中邑「結局、みんな安定を求めてるんですよ。でも実際、安定っていうのはないと思うんです。絶えず流れとか変化があって、それが安定に見えるだけで。より良くしていこうと思えば、それこそ革新ですよね。“レボリューション”じゃないですけど、刺激を入れていかないと、ホントにみるみる沈んでいくんじゃないかと思いますよ」


本来持って生まれた中邑のアクの強さ。

昨年の猪木発言に象徴されるように、

今の時代にはそぐわない物なのかも知れません。

でもやっぱり世間を振り向かせるためには、

大きなケレン味…いわゆるゴシップだって必要悪なのです。

そのジョーカーを切る事の出来る人間は限られています。

誰でも彼でもゴシップを振りまいていたなら、

そこは単なる無法地帯に過ぎません。

若き日の棚橋弘至は、

カードの切り方を誤りました。

もし、中邑がカードを切るなら、

そこはワールドワイドなアレしかないでしょう。

…さぁ、後編が楽しみです。

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tag : 中邑真輔 天龍源一郎

comment

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嫌いだった・・・。

あたしは 天龍は 嫌いだった。
なんか、スマートじゃないし、ドロくさいし・・・(ファンの人ゴメン)
ルックス重視でしたから・・・(笑)

いまだに、好きじゃないけど、真輔が『想像上の生き物』
ってくらいに思ってるのなら・・・
そうなのか・・・。許す (どっから目線・・?)。

てか、猪木先生 どっかのテーマパークで 踊ってたねぇ。
イノキ・デラックスにも なってたし・・・。
どこに行くんだ?イノキ先生・・・・(行けばわかるのかい?)

>ケロさん

天龍は 嫌いだった<女の子受けするレスラーではなかったですよね。
というよりも当時の全日で女の子が応援してたレスラーっているのかな?
テリー・ファンクとリッキー・スティンボート位ですか?

ルックス重視でしたから・・・<それも正しい見方ですよね(笑)。

真輔が『想像上の生き物』ってくらいに思ってるのなら・・・許す<ガハハハ。中邑次第なんですね(笑)。

イノキ・デラックス<あれは衝撃でしたね!!
逆に言うと猪木以外にああいう存在感は示せませんよね。
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