バーニング・スピリット・イン・サマー(1985)

現IWGP王者の真壁刀義(参照:中邑3度目のIWGPを振り返ろう~episode 7~)。
感無量の新王者真壁

彼の入場テーマである『移民の歌』は、

布袋寅泰がカヴァーしたものですが、
ELECTRIC SAMURAI
 ELECTRIC SAMURAI の5曲目

長いスパンで見てきた我々にとっちゃ、

この曲は“超獣”ブルーザー・ブロディ以外には思い浮かばない訳です。

初期の当ブログにおいて少しだけ触れましたが、

毎年、暑い夏が来ると、

私はこの一戦を思い出します。

まさに“終わる事のない闘い”。

運命の対決なのです。

試合前の緊張感を語る古舘アナ。
国技館前にて古舘アナ

まだ“煽りV”などない時代、

大一番の大事な“煽り”です。

猪木の入場。

脇を固めるのは橋本と蝶野です。
橋本と蝶野が先導

例の如くブロディは叫びながらの入場。
ブロディシャウト

1985年8.1 両国国技館

アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ
です。
アントニオ猪木vsブルーザー・ブロディ

この一戦、

5日前に大阪で行われた同カードの再戦です。
大阪での猪木暴走

当時ドル箱カードならば、

1シリーズに何度か組まれる事も多々ありました。

猪木vsブロディはまさしくその代表例。

1年足らずの間に、何と5戦も行われたのです。

リングインと同時に、

“守護神”とも言えるチェーンを振り回すブロディに、
チェーンを振りまわす超獣、

猪木はこの表情。
猪木の目にはバーニングスピリット

ブロディの「猪木の目にバーニング・スピリットを感じた」という名言そのものです。

二人の闘いで思い出されるのは、

この間合い。
ゴングが鳴ってもこの距離間

とにかく“視殺戦”の緊迫感が堪りませんでした。

組めば組んだで、
掴み合い

もつれ合ってリング下へ。
もつれて場外に落ちても、

場外に落ちてもこの間合いは変わりません。
この間合い

やっと攻防が始まったかと思えば、

ブロディのフロントキック=“地獄のICBM弾”を捕らえた猪木は、
猪木キャッチして…

そのままブロディのブーツを引っこ抜き、
スポンッ!!

激怒させる一幕も(参照:運命の対決第三章)。

もう一度、場外でのインターバルを置き、

ブロディの強烈なカウンター逆水平から攻防は始まりました。
ブロディの強烈な逆水平から開戦

猪木の方は定石通り、

密着してブロディの下半身を攻めます。
猪木は足攻めの常套手段から、

立てば得意技のコブラツイスト。
コブラツイスト

それでもブロディにダメージを与えるまでは至りません。

独特のアバランシュホールド気味のブレーンバスターから、
ブロディ独特の前に落とすブレーンバスターから、

いわゆるキングコング・ギロチンドロップ…跳躍力ありますね。
ハイアングルのギロチンドロップ

さらにショルダースルーに行ったところ、

猪木は蹴り上げから延髄斬り。
ショルダースルーをキックでカットして、

もう一丁。
2発目!!、

倒れたブロディ目がけて、

一気にコーナーを登ると急降下爆弾。
一気にコーナートップから急降下爆弾

こういう時、猪木は決してアピールなどしません。

さらにきれいなバックドロップ。
ブロディの巨体をヘソで投げる

ブロディって自分より小さな相手に対して、

安易に投げ技をさせないのですが、

なぜかバックドロップだけは例外ですね(参照:未完の対局)。

猪木は3発目の延髄斬り。
さらに延髄から、

ここからブレーンバスター。
ブレーンバスター

猪木以外の新日のレスラーにここまでの投げ技は許しません。

しかし、ここまで。

足を揃えず打つ、

独特のドロップキックで形勢逆転。
一発のドロップキックで逆転

場外に落とすと、

マットを除けての脳天杭打ち。
場外マットを剥いでのドリルアホール・パイル

リングに戻すと、

出た出た!! このポーズから、
このポーズは…!!、

キングコング・ニードロップ!!
キングコング・ニードロップ!!

技の破壊力があり過ぎて、

猪木の足がエプロンに出てしまうという皮肉。
無意識に猪木の左足がロープに

ロープエスケープと見なしたレフェリーに抗議します。
抗議するブロディ

またも場外に落ちると、

視界に入ったヤングライオン…若き日の破壊王に、

ICBM弾!!
再び場外…食らうのは若き破壊王

国技館の大きな椅子を振りかざすと、

何とセコンドの藤波が猪木を救出!!
椅子攻撃は藤波が救出

まさに「猪木なら何をやっても許されるのか!?」(参照:猪木なら何をやっても…いいんです。)。

唖然とするブロディ。

気がつくと椅子は没収です。
レフェリーに椅子を取り上げられると、

その椅子はなぜか猪木の手に。
なぜか猪木の手に、

しかしこれで猪木はヒートアップ。

このまま暴走しての反則負け。
猪木またしても暴走の反則負け

大阪大会と同じ様な幕切れに、

ファンも消化不良。

ブロディはチェーンで応戦。
ブロディもチェーンを持ち出す

リングに戻ると、

また視界に入ったヤングライオン…今度は若き黒のカリスマに、

ICBM弾!!
食らうのは…若きアリストトリスト

その隙に猪木はチェーンを強奪。
今度はチェーンを奪ってアピール

不満気な場内の空気を、

力づくで鎮めるかの様な4発目の延髄!!
最後に延髄!!

ブロディはそのまま客席に雪崩れ込み、

観客は必死に逃げます。
逃げろ逃げろ~!!

この光景もプロレスならではですが、

レザーフェイス(スーパーレザー?)を最後に、

本気で逃げる様なレスラーいませんね。

そんな中、猪木は、

いつでも最後にリングを降りていました。
どんな状況でも締めは猪木のポーズ

どんなにしょっぱい試合の後でも。

…これ、実は今のメインエベンター達なかなかやらないんですよね。

試合がしょっぱかったら、

さっさと逃げ帰りたい気持ちもわかるんですが、

ファンは試合だけ観に来てる訳じゃありません。

プロレスラーも観に来てるんです。

「とりあえずマイクで締めときゃいい」みたいな、

単純な話じゃないんです。

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tag : アントニオ猪木 ブルーザー・ブロディ

comment

Secret

久しぶりにコメントしますm(__)m

猪木×ブロディ二連戦の時、藤波×スヌーカも連戦でやりましたよね?1勝1敗でしたっけ?

メインイベンターは猪木。という分かりやすい形が非常に良かったと思います。

IWGPのリーグ戦も弱い人は全敗。(ワンツとかクインとか・・・)単純明快。

複数エース制はリスクの分散にはなるんですけど、スーパースターが生まれないですよね(*_*)

こんな考え方が昭和の古い人間なんでしょうけど・・・。

あと、最後に宴会の一本〆みたいなことをしないとしまらなくなってしまった今のプロレス界。

嘆き。

No title

自分は夏といえば思い出すのがサマーナイトフィーバーin国技館ですね。ニューリーダーvsナウリーダーなど印象深いですね。
高田vs山田戦などIWGPジュニア決定トーナメントなどワクワクして見ていた思い出があります。
真壁も入場曲に移民の歌や、チェーン、キンコンニーなど完全にブロディを意識しているんでしょうがやはりオリジナルには及ばないですよねぇ。
TKさんの言うように本当のスーパースターが生まれる環境ではないというのが現在のプロレス界の現状。WWEのようにそれぞれが与えられた役を演じる現在の新日本プロレス・・・。混沌という名のケイオスに走り、
『昔を越え様として何が悪い!』と訴えた中邑の行動には注目してしまいますね。

>TKさん

お久しぶりです!!

藤波×スヌーカも連戦で<そうですそうです。
大阪での1戦目は雪崩式ジャーマン!!(スパイダーじゃなくてホールドです!!)でドラゴンが取って、両国ではダイビングボディアタックを回転したスヌーカが取ったんですよね。

メインイベンターは猪木。という分かりやすい形…IWGPのリーグ戦も弱い人は全敗<はっきりしたピラミッドでした。

複数エース制はリスクの分散にはなるんですけど、スーパースターが生まれない<その通りです!!
結局、どんなに高いレベルであってもどんぐりの背比べに見えてしまうという…これ、もったいないです。
ちょっと違う話ですけど、サップだってうまくプロレスに取り込んでいれば第二のアンドレに出来たんですよね。

コメント、早速引用させて頂きました。

>naokinさん

サマーナイトフィーバーin国技館<今思えば、まるっきりオールスター戦ですよね、ありゃ。

高田vs山田<ロッキーのテーマで駆け足で入場してくる山田…当時の新日は凱旋帰国する選手に期待感大きかったですよね。

真壁も…ブロディを意識しているんでしょうがやはりオリジナルには及ばない<やっぱり、小粒というか…私の目にはブロディじゃなくコンガ・ザ・バーバリアンなんですよね。

『昔を越え様として何が悪い!』<このセリフも乱発してませんよね。それでも中邑の代名詞になりました。
もう一度、過去と闘うために…SRCで闘魂の遺伝子を持つ“あの人”とやって欲しいんですよねぇ。

この試合観ました、観ています。

スタンハンセン選手同様に、ブロディー選手が入場してくると妙な緊張感がある私。。。
迫力あり過ぎ!!
猪木選手の表情…ヤラレる前に…
みたいな気迫と、唯ならぬ緊張感ありますね。


…こういう時、猪木はアピールなんかしません。
言われてみ・れ・ば 。

あ〜〜わかります。
私もアピールしてる選手を見ていると
「あ〜いいから次に行ってー」って叫んでますよ〜〜




猪木ならなにをやっても…いいんです。

えーーっ
【なにをやってもいい】
いえいえ前田選手が怒り心頭です(←ハイ!偏ってまーす、、笑)

>ミートさん

猪木選手の表情…ヤラレる前に…唯ならぬ緊張感<あとね、指先から爪先から見て下さい。
他の選手と全然違くないですか?

猪木ならなにをやっても…いいんです<はい。いいんですよ。
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