中邑3度目のIWGPを振り返ろう~episode 7~(2010)

いよいよ、このシリーズ最終回となります。

なかなかコメントを頂く事が出来なかったんですけど、

この中邑防衛戦シリーズは、

自分なりに睡魔と闘いつつ、

頑張りました(笑)。

結局、

このモチベーションはどこから来たかと言いますと、

とにもかくにも明日…7年ぶりの生観戦(参照:二枚でどうだ!)をするところまで、

自分自身のプロレスファン度を戻せた事を、

再確認する為と、

これまでプロレスを見捨ててしまっていた自分としての、

せめてもの“罪滅ぼし”、

…とまで言ったら大袈裟ですね。

ま、試合に行きましょう。

2010年5.3 福岡国際センター

IWGPヘビー級選手権試合

中邑真輔vs真壁刀義

中邑真輔vs真壁刀義

前年秋の王座決定戦(参照:中邑3度目のIWGPを振り返ろう~episode 0~)の再戦です。

入場して来た挑戦者の真壁は、

いつもに増していい表情。
気合満点の真壁

一方、王者の中邑は、

何かオーラがない感じです。
中邑は…

いつものふてぶてしさではなく、

投げやりな感じにも見えます。

しかし試合が始まれば、

先に仕掛けたのは中邑の方。
先手は中邑の、

かつて武藤が見せたような谷落とし(参照:ちょっと待った!!~後編~)、

…それともアマレス流の捨て身技でしょうか?
谷落とし(?)から

ただ主導権は真壁が握ります。

豪快なスピアーを決めると、
スピアーを決めると、

この表情。
この表情

一方の中邑もグラウンドでの膝を打ち込むと、
得意の膝から、

カバーに行きますが、

返されてこの表情。
フォールを返されこの表情

これまで勝負のポイントとなってきた、

エプロンでの膝爆弾も目測を誤ったか不発。
いつもニードロップも…

真壁はラリアートを決めて、
強烈なラリアートから、

咆哮一発!!
一吠え

中邑はタイガースープレックスを連発しますが、
猛虎原爆2連発

カウント2止まり。

勝負のポイントはここです。

真壁の雪崩式のキャプチュードで、
雪崩式キャプチュードで、

中邑は、
肩から落ちた中邑は、

古傷の肩を再発!?
古傷が再発か?

そこを真壁は躊躇なく攻めて行きます。
容赦ないショルダーバスター

ドラゴンスープレックスも厳しいです。
飛龍原爆も厳しい

一気に勝負に出るとダイビングニー!!

しかしこれは中邑かわして、
ダイビングニーをかわして、

後頭部へボマイェ!!
後ろからボマイェ

正面から2発目を狙ったところ、

カウンターのクロスチョップで迎撃。
正面からのボマイェをカウンターで返す

もう一度ラリアートを打ってきますが、

飛びつき逆十字への切り返し。
ラリアートを飛びつき十字で返すが、

これを真壁は肩への踏み付けで脱出します。
肩を踏みつけて脱出

得意のスパイダージャーマンから、
スパイダージャーマンから、

後頭部へダイビングニードロップ。
後頭部へのダイビングニー、

最後はダイブニーを、

棚橋戦(参照:中邑3度目のIWGPを振り返ろう~episode 2~)の様に下から迎撃せんとした中邑の、
2発目をナックルで迎撃しようとする中邑の、

さらに上を行くダイビング・ニーアタックを顔面に決めて、
顔面にニーで王座移動!!

真壁が新王者となりました。

まさかの王座転落となった中邑は、

静かにリングを後にします。
静かに去る敗者中邑と、

一方の真壁は喜色満面の勝利者インタビュー。
感無量の新王者真壁

最後のマイク、

ちょっとしゃべり過ぎだろという声も、

聞こえてくるんですが、

真壁の個性丸出しで、

私は好きなんですよね。

さて、

今回の北海道巡業、

珍しく地元のFM局で連日スポットCMが流れていたんですよ。

 AIR-G スポットCM より

真壁
「新日本プロレスの真壁刀義だ!! 今年も北海道で試合するぜ!! 7月16日室蘭、17日石狩、18日テイセンホール、19日北翔クロテック月寒ドーム。詳しくは新日本プロレスHPを見ろ!! サンキューな」


これ実に野太い声でレスラーらしくて、

良かったんですよね。

滑舌も良いし、

こういうの聞くとやっぱりプロレス団体って、

スポークスマン的な人間が大事だなと思います。

本来なら蝶野が打ってつけだったんですが、

真壁がそういう役割でも良いんじゃないかとも思います。

そして、この闘いにも、

イデオロギーが存在します。

中邑真輔の一見さんお断り (kamipro books)
 中邑真輔の一見さんお断り より

中邑
結果や評価なんかは僕が死んだあとでもいいよって思いますもん。苦労したから偉いってわけでもないですし。
プロレスラーって、自分の苦労なんかを見せちゃダメだと思うんですね。お涙ちょうだいを演じるか、「そんなところを人に見せたってしょうがねえ」と思うし、そこは好き嫌いの違いなのかもしれないですけど。「そこを見せようとしないところがかわいくない」って思われたとしても、それはそう見られてけっこうですって感じですね。
そこで同情されたいとは思わなかったですし、「こういう風に見せよう」と思って同情を誘うものじゃないでしょう。それは、その人間からにじみ出てくるものだと思います。すなわちプロレスの魅力とはレスラーからにじみ出てくるものだと思います。
(略)極端なことを言ってしまうと、プロレスラーはファンとの相互理解なんて求める必要はないのかもしれないんです。いい意味で一方通行の主張でもいいと思う。
(略)怒りは表現すべきだけど、ファンに求められるからって怒りを見せてはダメと思います。そこもにじみ出るものです。


冒頭に書いた今回のシリーズについての、

私の“言い訳”にも当てはまりますね(苦笑)。

とにもかくにも明日。

私はプロレスファンとして、

二人の“にじみ出る”ものを観に行きますよ。

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tag : 中邑真輔 真壁刀義 IWGP

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Secret

心に茨を持つ少年

 4月から5月上旬にかけて、五味隆典選手のUFC初戦敗退や大きな期待を賭けられた青木真也選手の北米の敗戦に加え、ボクシングの長谷川穂積選手まで衝撃的なKo敗戦となったり、「チャンピオンが破れ去るシンクロニティ」がこの時期生まれていて、そんな中の中邑VS真壁戦の過程とその結末は、鎮静化した気配に包まれた試合で、奇妙な感想かもしれませんが「よく出来ている」と感じました。

 先のチャンプ達が見せた「まさか負けないだろ。まさかね・・・」という気持ちで試合が進む中、思わぬところから歯車が狂い、そして沈痛な敗北へと繋がる、という共通したプロセスを持っている中で、この中邑選手の防衛戦も「まさかここで負けは~」と思わせ、スパイダージャーマンで古傷の肩を外してしまい「歯車が狂い」、そして負けてしまう、という流れを見せたことが、失われしプロレスの「闘い」を標榜する中邑選手らしい、ガチの運命の渦中にて敗れて行った先のチャンプ達の気配に近似した、チャンピオンの負け方を見せたことが印象に残っています。意図せずして「チャンピオン達が崩れ落ちて行く春」の流れのを見せるトリを務めたように見ていました。またまたうっかりアクセル踏んでしまいました(笑)

はじめまして

いつも楽しく読ませていただいております。以前書かれていた「U系ファンから見た三沢論」は凄く面白かったです。

さて、中邑と言えば7.24大阪での丸藤戦も楽しみですね。
新日でのヒールモードの丸藤はほんとにカッコよかった。特に、口だけ番長のタイガーを、相手のお株を奪う関節技でレフリーストップに追い込んだのには参りました。腕を固めながら、こぶしをこじ開けて指まで極めようとするエグさには、「ノア=垂直落下の大技ばかり」という固定観念を覆すだけの迫力がありましたよ。
丸藤は中邑のスタイルについて、「賛否両論あるかもしれないけど、俺からしたら『つえーんだから良いじゃない?』と言う感じ」と至極もっともなことを言っています。一方の中邑も、「オレにとっても刺激的。いい意味で噛み合わなくて面白い」「一発で終わらせるのはもったいない。シングルやっても面白いし」と珍しくノリノリで、今後の展開も含めて期待が高まります。

あ、そうそう。7.10有コロの杉浦×高山戦は、紫レガさんにもぜひ見てもらいたいですね。ロープに振らない、コーナーに登らない、関節技さえ出ないという、打撃と投げだけのゴツゴツした試合。高山のセコンドが佐野だったり、杉浦へのヘッドバットで流血した高山がGHCヘビー初代王座決定戦の三沢を思い出させたり、と紫レガさんのツボにもはまるんじゃないかと思いますよ。

No title

馬場・猪木両人の華やかさと「毒」が混じったカリスマ的存在感は今のサラリーマン化したプロレスラーではなかなか出せないようです。猪木さんの常軌を逸した言動は定番ですが、善人イメージの馬場さんも旧NWA副会長職内では権謀術数の腹黒芸を数多くこなされていたことでしょう。
(プライドの興行に裏社会が関わっていましたが、アメリカのプロモーター連合トップ職も同じく平凡な善人ではやっていけない世界です。)
中邑選手は華と毒の混合したカリスマ性があるので今後もプロレス界を牽引する人物として活躍してほしいです。

>887-8798さん

「チャンピオンが破れ去るシンクロニティ」<うわぁ…それ新説ですね!!
だとしたら中邑…どういう心境だったでしょうね。興味あるなぁ…

「歯車が狂い」、そして負けてしまう、という流れを見せたことが、失われしプロレスの「闘い」を標榜する中邑選手らしい<そして札幌でも連敗喫したことで、次の道はもしかしたら、もしかするかも知れません。
もしかしないかも知れませんが、もしかするかも知れないと思える中邑の存在はやっぱり大きいですよ。

またまたうっかりアクセル<私もそちらにコメントしたいんですが、何か頓珍漢な事書いちゃいそうで…887-8798さん、文章力ありすぎます(涙)。

>キジトラさん

初めまして。
コメントありがとうございます。

「U系ファンから見た三沢論」<嬉しい限りです。私なんぞがおこがましい記事でしたけど、三沢に対する誇りって全プロレスファン共有のものですよね。

中邑と言えば7.24大阪での丸藤戦も楽しみ<これ両者にとって大きな節目になりそうですね!!

「ノア=垂直落下の大技ばかり」という固定観念を覆すだけの迫力<年頭に書いた「丸藤で技トーーク」というのが果たせる前にベルト失っちゃいましたが、近いうちに必ず丸藤の技術論やってみたいと思います。

丸藤のルーツとか前座時代とか知ってる方にしてみれば、中邑と対峙した絵でゾクゾクすると思います。

7.10有コロの杉浦×高山戦<今日時間あったので、図書館で週プロ見ましたよ。
凄絶でしたね、ありゃあ。四天王プロレスって四天王にしか出来なかったですけど、あの試合って二人にしか出来ない試合でしょうね。
高山はUインターを通過してきたプロレスファンにとっての“誇り”ですよ。

>病弱者さん

馬場さんも旧NWA副会長職内では権謀術数の腹黒芸を数多くこなされていたことでしょう<一筋縄じゃいかない組織ですもんね。
そしてNWAと一緒に心中しなかったことが、馬場さんのしたたかさでしょうか。見切るタイミングも素晴らしい。

中邑選手は華と毒の混合したカリスマ性がある<はっきり言って会場人気は真壁や棚橋なんですけど、中邑のやってることが一番新日らしいんですよね。
もっともっと我を押し通して欲しいです。
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