中邑3度目のIWGPを振り返ろう~episode 2~(2009)

中邑真輔の、

2度目の防衛戦に即座に名乗りを上げたのは、

前王者の棚橋弘至でした。
名乗り出た棚橋をあしらう

棚橋がベルトを手放した直接の原因は、

中邑のハイキックでした(参照:)が、

あくまでアクシデント~怪我による不可抗力。

その後にベルトを持った中邑はあくまでも、

「暫定王者」にすぎないと。

中邑も当然、避けて通るつもりはなかったでしょう。

何より二人には団体内でのイデオロギー闘争がありました。

名勝負…と言って違いないでしょう。

2009年11.8 両国国技館

IWGPヘビー級選手権試合

中邑真輔vs棚橋弘至

中邑真輔vs棚橋弘至

ゴング早々、激しい打撃戦を仕掛けて行ったのは、

棚橋の方でした。
試合は激しい打撃戦から

掌打とエルボーの打ち合い。

意外に思えるかも知れませんが、

実は棚橋って、

パンチの当て勘とパンチ力に優れてるんですよね。

私自身忘れられないのが、

2003年10.13東京ドームのイリミネーションマッチで、

鈴木みのるを張り手一発で止めてしまった場面なんですよね。

舐めてた部分もあったと思いますが、

何気なく打った棚橋のフック(オープンハンド)を、

モロに食った鈴木は足に来てましたからね。

さらに中邑の鋭いタックルには、
中邑のタックルには、

しっかり反応しています。
しっかり反応する棚橋

基本中の基本、

サイドヘッドロックも完璧です。
教科書通りのヘッドロック

以前も書きましたが、

私は棚橋がメインエベンターでいる事について、

何ら疑問はありません。

ただ“トップの器ではない”というだけなんです。

棚橋はスープレックスも美しい。
ダブルリストアームソルト

二人の試合に息つく間はありません。

中邑はアキレス腱固めに行きますが、

棚橋もがっちりアンクルを取り返してブレイク。
足の取り合い

ならばと放った中邑の蹴り足を捕らえると、

ドラゴンスクリューと見せかけて、

膝の内側へ低空ドロップキック。
ドラゴンスクリューと見せかけての低空ドロップキック

チャラけてますけど、えげつないんです棚橋は。

バックを取っても耐えられれば、
バックを奪って、

今度は膝裏へのスピアー。
膝裏へのスピアー

これも危ないっちゃ危ないです。

下半身を殺しておいてからスリングブレイド…理にかなってます。
スリングブレイドは高い

ここまで完全な棚橋ペース。

中邑は睨み合いから流れを変えんと、
睨み合う

パンチのラッシュと、
パンチのコンビから、

キック。
ロー

しかしここも棚橋はテイクダウンに成功しておいて、

グラウンド式のドラゴンスクリュー2連発から、
グラウンド式ドラゴンスクリューから、

テキサスクローバーホールド…心憎いほど理詰めです。
テキサスクローバーホールド、

中邑は腕十字に切り返して、
十字に切り返す

離れるとボマイェ!!

しかしこれはかわされて自爆。
ボマイェは自爆、

大技が続いていきます。

中邑のタイガースープレックスには、
中邑の猛虎原爆

棚橋のダルマ式ジャーマン。
棚橋のダルマ式ジャーマン

2発目のスリングブレイドも高い。
2発目のスリングブレイドから、

うつ伏せの中邑にスプラッシュ…ハイフライフローですね。
背中へのハイフライフロー、

勝負に出た2発目は自爆。
ピンを狙った2発目は自爆、

そこにボマイェ!!
そこへボマイェ

大きく円を描く大車輪キックは三沢戦を思い出します(参照:三沢、最後の懐刀~前編~)。
三沢戦を思い出す胴回し回転蹴り

この技こそが、中国でマスターした“虎の尻尾”でしょうか?

そして締めに行く。
執拗に締めていく

この畳み掛け方は中邑ならではです。

さらにここからのハイスパートは圧巻です。

勝負に出たボマイェを棚橋はかわしながら、
ボマイェをかわして、

スクールボーイに丸め込みます。
スクールボーイを、

それを切り返す中邑の腕ひしぎ逆十字。
切り返して腕十字、

そのままエビに丸め込む棚橋。
そのまま丸め込んでいく

この攻防…既に新日においての二人の闘いが、

定番たるゆえんでしょう。

棚橋はドラゴンスープレックスから、
棚橋、飛龍原爆から、

ファルコンアローとつなぎ、
ファルコンアローとつなぎ、

一気に勝負へ!!
一気にコーナートップへ、

ダイブ!!
勝負を賭けたハイフライを、

これをなんと中邑は顔面へのナックルで迎撃!!
中邑はナックルで迎撃し、

そして強烈なボマイェでピンフォール!!
ボマイェ!!

この試合、プロレスファンなら圧巻の場面の連続でした。

勝ち残った中邑は、

恒例のマイクで、

武藤の名セリフを引用(参照:輝き、未来、そして最強。)。
「過去と闘って何が悪い」

返す刀で次の挑戦者に、

“ミスターIWGP”こと永田裕志を指名しました。

さて、

最後に中邑と棚橋の関係についてですが、

二人が飛び出していくには、

横一線じゃ何も始まらないと思います。

私は世間に届かせる為にも、

中邑が抜きん出て欲しいと思いますが…

私の愛したUインターという団体では、

ワンマンエースの高田と長年のライバルであった山崎の関係について、

ブレーンの宮戸は以下の様な考えでした。

U.W.F.最強の真実 (BLOODY FIGHTING BOOKS)
 U.W.F.最強の真実 より

宮戸
高田vs山崎なんていうカードは、新生UWFで何回もやっていて、別に目新しいカードでもなかったし、「高田さんが山崎さんあたりをライバルにしていては絶対にダメなんだ」と思っていた。高田さんにはもっともっと上の世界という舞台に躍り出てもらいたいという気持ちがそこにあった。


時代が違いますが、

中邑もいずれはそういうことだと思います。

この中邑vs棚橋、

幾つもの名勝負を残し、

当然思い入れを持っている方も多数居られると思います。

私は…全くありません。

むしろ、中邑や棚橋…柴田勝頼もですけど、

新三銃士と呼ばれた彼らが、

二世代上のビッグネーム、

時代を作ったレスラー達を超えて行く闘い、

そっちの方に、より興味があります。

…しかしながらこの二人、

実にスイングしますね。

関連記事
スポンサーサイト

tag : 中邑真輔 棚橋弘至 IWGP

comment

Secret

思い入れ持ってます(笑)

この試合は、ここまで来る流れが、とても嫌だったとことを覚えています。「棚橋奪還」というのが決まったように、会社、マスコミ週刊誌が扱っていたこと。棚橋も、「負けた方が消える」とか言っていたけど、前日は「チャラチャラ」してましたね。そして、負けたけど消えるどころか、何一つ変わらないままで時が流れている。常に中心にいる。真輔も、最近「消えてねぇなぁ」と言ってるけど、あの時は、棚橋を認めてたけどね(笑)
よく「中邑棚橋しか出来ない戦い」と言われますね。これもそうだと思いますけど、あ、私、凄く思い入れ持っておりますので(笑)バカな奴と思いつつ聞いてくださいませ!
棚橋は、真輔だと、いつも以上の負けん気が出ると思う。先日の潮崎戦と比べてもやはり、中邑対棚橋は、レベルが高いと感じました。余裕を見せていたけど、真輔とやる時はそんな余裕がみせないでしょ?入場からして違いましたからね。この両国と潮崎戦は。最近は、すぐ「名勝負数え唄」と言うけど、棚橋対潮崎は、まだまだ、棚橋のレベルには程遠いで。
棚橋と真輔は、組んだ時も対立した時も見てきているから、中々抜け出せません(笑)
一回、何もない状態での二人の試合を見たいです。普通のシングルマッチ。
棚橋と真輔は、書いていてキリがないので(笑)
長文失礼しました!

>しんたんさん

「負けた方が消える」とか<あぁ、何かそういう重い事言ってましたね。

私、凄く思い入れ持っておりますので<いや思い入れってのはプロレスの肝ですからね。
それだけ二人の流れを見て来ているしんたんさんは言う権利ありますよ。

棚橋がエースと公言するのなら、ヨソの団体出てってコロコロ寝てたらダメですよね。星の重さを大事にしなきゃ。
1.4で取らしてもらったから、半年後にお返しするって…そんなんじゃ。
中邑は今の選手としては異常なくらい星を守りますよね。
総合に出た時でさえ、出てしまった結果を変えたんですからね。

一回、何もない状態での二人の試合を見たい<それはむずかしいでしょうね。
逆に何もない状態になったら、どっちかが終わってるって事ですもんね。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
UFC (1)
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
リンク
来場者数
QRコード
QRコード