幻の“真”格闘技世界一決定戦~最終章~

さあ、お待たせ致しました。

第三章からのつづき…今回で最終章です。

1996年春、

タイソン側へ挑戦状を直接送付した高田延彦

橋本に敗れIWGPを失い(参照:大根にして名優)、
闘い終ればノーサイド

同年秋に天龍とプロレス史に残る名勝負を展開しましたが、
天龍との名勝負

結局Uインター自体は、

新日との対抗戦で体力を消耗して、

年末に解散となってしまいました。
Uインター解散

そこからキングダムが創られ、
壮絶な打ち合い

桜庭や金原らが飛躍する礎となった(参照:粉雪が舞い散る12月~Case by SAKU~)訳ですが、

高田自身は所属することはなく、

外側からの応援を決心しました。

それはまさしく、

高田自身が飢えていた“闘い”…

ヒクソン・グレイシー戦(参照:顔を見る、感情を見る。第一歩)実現の為の決断でした。

まさにヒクソン戦を“運命”と決めて。

周知のとおり、

そこには“宿命”のはずだったマイク・タイソン戦は影も形も残っていませんでした。

ところが…

 劇的引退&復活伝説―なぜプロレスラーはリングに還るのか―週刊プロレススペシャル より
高田VSタイソンを夢見て。

鈴木健
「ヒクソンとやる前に、高田さんが『ヒクソン戦を最後に俺は引退するかもしれない』っていったことがあったんだ。でも、そのときに実はヒクソン戦じゃなくてマイク・タイソン戦も進んでいたの」


え!!!!!?????

既にKRSのプロデュースの下、

高田vsヒクソン実現の為のPRIDE.1が、

開催に向けて動いていたのと同時進行で、

“宿命”の闘いも動き出していたのです。

最強伝説グレイシー一族の攻防
 最強伝説グレイシー一族の攻防 より
第二章 高田延彦の挑戦

鈴木健
「ある商事会社の人が仲介してくれることになりました。この人物はマイケル・ジャクソン関係のビジネスをしていて、知り合いの弁護士がタイソンも取り仕切っていたので、簡単にラインがつながりました」

「ウチからの要望は日本での興行権、テレビ放映権、ビデオの権利にマーチャンダイズ。タイソン側は全米PPVの権利で、収益は、あちらが三十億円でウチは二、三億円の見積もりかな。高田さんのファイトマネーを差し引いても、会社はトントンでよかった」


しっかし…気の遠くなる数字です!!

思えば、猪木戦でのモハメド・アリのファイトマネーが18億3千万円と言われてますから、

当時とはレートが違えど、

実現していれば格闘技史上最高額の試合になったんでしょうね。

鈴木健
「既にタイソン側の同意は取り付けていたけどヒクソン戦も行える状況になっていた。高田さんは“タイソンかヒクソンか”どちらでも選択できた。しかし世間的な盛り上がりもあって、高田さんはヒクソン戦を優先することになったと信じています」

「タイソン側にも一連の情報が入っていて“ヒクソンに勝てばタイソンは高田と闘う可能性はある”という回答だった。ただし“負けたら消滅”と。あちらの弁護士から“電話での三十分間の交渉だけで経費一〇〇万円”という金額が提示されて、ヒクソン戦が決まってからは保留していました」


噂によると、

高田はヒクソンの提示する条件面での複雑さに嫌気が差し、

契約を破棄して、

一度はタイソン戦を決意したそうですが、

最初にイベントを企画した人物(≠KRS)に、

高田は“ヒクソン戦に関して全て委任します”というサインをしていたが為に、

もう後戻りは出来ない状況になってしまっていました。
高田も入場

それでもタイソン側は“ヒクソンに勝ったら”という条件で、

高田戦を承諾していたんですね。
マイク・タイソン

後年、高田本人も“運命”と“宿命”の狭間で、

揺れ動いた心を告白しています。

泣き虫
 泣き虫 より

高田
「タイソンの場合、ペイ・パー・ビューでのお客さんが見込めますから、興行を打つ際の一番の問題になるギャラは、それで解決できちゃうんです。だから、実現するかしないかっていうのは、単純にタイソン側にやる気があるかないかっていう、それだけのことでしかない。そこがまず、ヒクソンとは決定的に違ってたわけです。で、鈴木健が言ってたのは、負けたときのことを考えてくださいってことでした。もし、ヒクソンに負けたとする。高田さんには何も残らない。でも、タイソンに負けたんだったら話は違う。(略)だから、もしヒクソンとタイソンの話が同時に来ていたとしたら、ぼくも迷わずタイソンの方を選んでたと思いますよ


“宿命”をあきらめて、

“運命”を選んだ高田。

結果的にその勇気が、

日本における総合格闘技(バーリ・トゥード~MMA)の土台となり、

PRIDE、HERO'S、DREAM、戦極(現SRC)というメジャーシーンを作り上げるパイオニアになりました。

もしも法廷に問題を持ち込んででも、

“宿命”の闘いを強行していたなら…

日本の総合格闘技界はアングラのまま、

NOBUHIKO TAKADAの名は、
勝った!!

世界中に轟いていたのでしょうか?

今や“運命”も“宿命”も存在しないMMAシーンにおいては、

どちらでも良いお話なんでしょうけど。

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tag : 高田延彦 マイク・タイソン 格闘技世界一決定戦 鈴木健

comment

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シリーズ完結、お疲れさまでした(^^)

この運命、宿命・・・

高田がヒクソンと戦ったあとの世界は総合格闘技が繁栄しましたが、高田がタイソンと戦ったというパラレルワールドを想像したら・・・その後の世界では異種格闘技が繁栄していたのかな・・・と、思わずプロレスファン的な夢を描いたりしてしまいました(^▽^)

それにしても、どちらと戦ったとしても、その後の流れを大きく変える、歴史を動かす力を持っていた高田の存在、改めて実感しましたよ。熱意ある、そして読みごたえ十分な今回のお話、ありがとうございました(^^)

それにしても・・・ボクはヒクソン戦じゃなくて、タイソン戦が見たかったなぁ~・・・

>流星仮面二世さん

シリーズ完結、お疲れさまでした<ありがとうございます。
ずっと暖めてた記事なんですけど、いざ書き終えてみると案の定中途半端ですな。
流星さんのような深みが出ません(泣)

高田がタイソンと戦ったというパラレルワールドを想像したら<まさにこの記事のキモはそこでして、PRIDE.1のような衛星波でのPPVじゃなく、地上波で物凄い数字取ったと思うんですよね。
その後、鈴木健の願いは引退→国際的俳優への転向だったそうですが、私思うには再び弾けて現役続行してた様な気がしますね。

それにしても・・・ボクはヒクソン戦じゃなくて、タイソン戦が見たかったなぁ~<やっぱりレスラーが力を発揮できるのは、バーリトゥードじゃなくて他流試合なんですよね。
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