Yoji Anjo Is Alive vol.12~ラッパ先生の功績~

何度も読み返す価値ある一冊。

それが、

 MMA Legend No.3(エンターブレインムック)
MMA Legend No.3
です。

これを読んで、

ボーウィーとの練習で打撃の間合いを身に付け、

エンセンとの練習で柔術のポジショニングを学び、

安達さんとの練習でレスリング技術に磨きをかけた。

これらによって、

後年、花咲いたUインター勢の強さへの求道ぶりを、

改めて知った次第ですが、

それらの基礎…根っ子の部分ですね、

これはやっぱり安生とのスパーリングだと思うんですね。

久々の『Yoji Anjo Is Alive』…行ってみましょう!!
安生シリアスモード

このMOOKの金原インタビューの中で、

道場においての安生が語られています。

 MMA Legend No.3 より
金原弘光 田村さんは厳しい先輩でした。口答えできる関係ではなかったんです

金原
「真面目な話をすると、桜庭がだんだん強くなってきたなと僕が思った時期があったんですよね。それは安生(洋二)さんとスパーリングをするようになってきたときです。高田さんは別格だったんですが、当時のUインターではテクニック面で安生さんが一番強かったんですよ。(略)桜庭は安生さんのスパーリングパートナーに選ばれることが多くて、毎日毎日、安生さんとやっていたんです。安生さんがいろんな技をやって、桜庭をバンバン極めていました。桜庭の『あ~っ、痛い!』っていう声しか聞こえないくらい。そうしているうちに、ある日桜庭とスパーリングをやってみたら“これは安生さんのおかげで凄く強くなっているな”と僕は感じましたね。安生さんとのスパーリングを見ていても、最初はバンバン極められていたのに、だんだんと極められる数が少なくなっていきましたから。安生さんは先輩風を吹かすようなタイプではなかったし、僕らも全力を出してガーッと向かっていけるような先輩だったんです。凄くいい先輩でしたね」


桜庭和志が、キングダム時代からUFC、

そしてPRIDE全盛期まで、強烈に強さを見せ付けたのは、

“アマチュア時代のレスリングの遺産”や、

“エンセンとの柔術特訓”による所が大きいという声が、

いまだに根強いようですが、

実際には入門時から洗礼を浴びる“ラッパ先生のしごき(参照:Yoji Anjo Is Alive vol.1)”が、

本当のベースなんですね。
ヒールホールド

そのラッパ先生である安生本人が語るには、

 紙のプロレスRADICAL No.56 より
安生×金原×高山 対談「ウィー、アー、(裏)ゴールデンカップス!」

― じゃあ、元Uインターの選手たちは、みんな安生さんのラッパで強くなったっていうことですよね(笑)。

安生「そう、ラッパで寝技のディフェンスを覚えていったんだよ! だからU系はディフェンスが上手いんだけど、俺にはラッパ先生がいないから、攻撃はいいんだけどディフェンスが弱いんですよ(苦笑)」

一同「ガハハハハハ!」

安生「だからお前らは俺と同じ時代に生きていたことを感謝しなきゃいけないぞ!」


自身が総合において、あまり戦績が芳しくないのは、

道場で強すぎたが故の悲劇だったようです(笑)。

しかし安生と両輪となって、

Uインターを創造してきた宮戸(参照:相棒相棒Ⅱ)の発言に耳を傾けてみると、

 「高田延彦」のカタチ―高田延彦22年間とは?1981‐2002
 「高田延彦」のカタチ―高田延彦22年間とは?1981‐2002 より
安生×宮戸 Uインター元取締役対談

宮戸
「この安生洋二っていう男はまた違う意味でもの凄く貢献した男です。この安生さんのUインター時代っていうのはね、彼の中でも実力的に非常に充実してきた時期だったんですよ。また僕なんか身近にいてこれだけ仲良くしてた人間から見ても、『あー、この人強くなってるなあ』っていうのがわかったからね。(略)そういう部分を、安生さんが実戦のリングの中で結構下の者たちを鍛える役をやってくれましたよね。だから安生さんが結構、あの時代はそういうものを担ってやってくれるだけの技量になってたしね。あのときにまた安生洋二なくして、今の時代の若手たちの成長っていうのはなかったと思う」


独特の言い回しですが、

やっぱりUインターが展開していった戦略というのは、

決して間違っちゃあいなかったんですなぁ。

90年代から2000年代前半、

日本における総合格闘技の黎明期。

その中核を担ったのは“U系第三世代”といわれる面々でした。

とりわけ、桜庭を初めとするUインター出身者は、

総合格闘技をメジャーなものとする中心だったんですよね。

ということは、

安生洋二の功績というのは、

我々が想像する以上に大きなものだったと言えますね。
強烈な複合技

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tag : 安生洋二 宮戸優光 金原弘光 桜庭和志

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私は1993年から1995年にかけてある格闘技の道場に通っていたのですが、その道場でよく噂になっていたのが「安生最強説」でした。

>赤いマスカラスさん

初めまして。コメントありがとうございます。

1993年から1995年にかけてある格闘技の道場に通っていた<そうですか!! 時はまさにUインター激動期ですね。

道場でよく噂になっていたのが「安生最強説」<その後の98年頃かな? 小川最強説もありましたよね。スポーツ会館で菊田ら後のグラバカ勢を子供扱いしたとかで。

いつだったか、後楽園ホールにて、全日本キックでモーリス・スミスを観戦。Uインター勢もいました。(彼らはよく来ていた)
モーリスが勝って客席総立ちの中、
「安生さん、ちょっといいですか?」
「はい、なんでしょう?」
「モーリス・スミスに勝てる日本人は安生さんだけだって話しがありますけど、どうですか?」
一瞬の間をおいてぶひゃひゃと笑い出し
「誰ですか、そんなこと言ってるの?」
私がその名前を言うと、表情が固まり、考えこんでいる様子。やがて、はぐらかすように
「ほかにもいるでしょう」
どうも、かなり衝撃だったようでした。

>SisLANDさん

全日本キックでモーリス・スミスを観戦。Uインター勢もいました<90年代の格闘技ブームをかなり体感なされてたんですね!!
田村と立嶋の関係もありますし、宮戸もよく姿を見せてた様ですね。

「モーリス・スミスに勝てる日本人は安生さんだけだって話しがありますけど、どうですか?」…一瞬の間をおいてぶひゃひゃと笑い出し「誰ですか、そんなこと言ってるの?」<何か光景が浮かんできますね。

私がその名前を言うと、表情が固まり、考えこんでいる様子。やがて、はぐらかすように「ほかにもいるでしょう」<二人の試合は2回とも面白かったですもんね。
安生はその時、何を思ったんでしょうね…。
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