男の道は、はぐれ道。(1982)

直接、プロレスには関係ありませんが、

俳優の藤田まことさんが亡くなられました。

 訃報ドットコム より
おくやみ:藤田まこと氏

テレビのお笑い番組「てなもんや三度笠(さんどがさ)」や時代劇「必殺」シリーズなどで人気を集めた俳優の藤田まこと(ふじた・まこと、本名・原田真=はらだ・まこと)さんが、17日午前7時25分、大動脈破裂のため、大阪府内の病院で亡くなった。76歳だった。


もう2度と、

中村主水や安浦刑事の名演技は見られない訳ですね。

心からご冥福をお祈り致します。

『はぐれ刑事純情派』…この“はぐれ○○”という言葉を聞くと、

プロレスファンなら反射的に、

ある男達を思い出す訳です。

当時の新日マットに似つかわしくない、

「こんばんわ…」という挨拶と共に現れた男達。
「こんばんわ…」

そう“はぐれ国際軍団”です。
苛立つ猪木の右手は…

自分らのリングを失って漂流した先には、

日本プロレス界唯一無二のカリスマと、

その信者達の蔑視が待っていました。
前代未聞3人のレフェリー

そのハイライトが、

1982年11.4 蔵前国技館での、

1対3変則タッグマッチ

アントニオ猪木vsラッシャー木村、アニマル浜口、寺西勇
でしょう。
はぐれ国際軍団

この前代未聞のハンディキャップマッチ。

我々は忘れる事が出来ません。
猪木は一人

プロレスラーとしては最大の屈辱である1対3の変則マッチ。

巨漢レスラーの見世物的試合なら幾度もありますが、

そのようなケースとは全く違った意味の試合な訳です。

立ち上がりはスタミナ配分を配慮してか、

締め技中心の猪木。
静かな序盤戦

しかしそれも長くはなく、

木村のヘッドバットに対し鋭い張り手一発。
張り手!!

寺西に交代しても、

猪木の意識は木村にあります。
木村を挑発

寺西に対しては関節技一本で攻めていきます。
徐々に猪鬼へ

浜口がカットに入りますが、

小鉄レフェリーが許しません。
カットプレーは許されない

満を持して交代した浜口は、

素早い片足タックルに入りますが、
浜口の低いタックルは、

懐の深い猪木はしっかり捌いて、
軽く捌いて、

フェイスロックへ。
強烈なフェイスロック

このあたり、よく「猪木にはテイクダウン(タックル)の技術がない」という説へのアンサーですね。

猪木の場合は基本的に“待ち”なんですよね。

自分からタックルに飛び込む事はほとんどありませんが、

タックルに対しての反応は動物的ですらあります。

「しょせん浜口。ボディビルダーのタックルだろ?」という声もあるでしょうが、

デビュー前、国際プロの吉原社長からみっちり叩き込まれたレスリング技術は決して低くはないのです。

このタックルも下手なアマレス出身者よりも断然速いし、巧いですよ。

浜口がインディアンデスロックにいくと、
浜口もインディアン・デスロックで返すが、

柔軟な猪木は股裂きでの切り返し。
猪木は股裂きで返す

代った木村に足4の字を決めると、

ここからがこの試合の名シーンです。

何度もカットに入らんとする国際軍に対して、

小鉄レフェリーが鋭いタックル連発で阻止!!
カットは絶対に、

許されない!!

決して反則は許さない!!

脱出した木村はタックルにいきますが、
ラッシャーのタックルを切って、

猪木はあっさり切って、顔面蹴り!!
顔面蹴り!!…は空振り

これは空振りに終わりますが、

G・アントニオ戦(参照:特殊な団体)を思い出させて、ゾッとします。

並外れた頑丈さを誇る木村だけに見舞う、

猪木のケンカ殺法ですね。

返す刀で、交代した寺西を腕ひしぎ逆十字葬。
逆十字で寺西を降す

見事、ギブアップ勝ちで一本奪いますが、

あと二人倒さないと試合は終わりません。

ここで入ってきた浜口は、

猪木の痛めている右足に攻撃の照準を絞ります。

猪木も思わず場外へエスケープ。
痛めてる右足への攻撃にエスケープ

しかしグラウンドとなれば、

猪木の強さは鬼のよう。

ペールワン戦を思わせる顔面攻め(参照:アノキ・ペールワン~後編~)です。
グラウンドでは鬼の様に強い

独特の膝を畳んで投げる人間風車は、
人間風車

カウント1で返されます。

再び代った木村がチョークに行くと、

小鉄レフェリーは反則カウントよりも極めにいきます(笑)。
反則も許されない。

小鉄レフェリーの援護射撃(?)を受けて、

木村へもガッチリと逆十字。
木村も逆十字に捕らえるが、

ここで浜口のカットプレーは強烈です。

猪木の顔面へのギロチンドロップ。
浜口がギロチンでカット

後半へ来て浜口は元気です。

右足を締め上げておいて、
右足に照準を絞る

エアプレーン・スピンからのブロック・バスター。
エアプレーン・スピンからのバックフリップ

代った木村も右足攻め。

これには猪木も気合もろ共、
さらに足を攻める木村を挑発し、

強烈な張り手の連打で脱出。
張り手の連打で脱出

代ってコーナーポストから雪崩式ドラゴン・リングイン敢行の浜口に、

延髄斬り一閃!!
代った浜口を延髄一発で葬る

これで浜口をフォールし、残すは木村一人のみ。

満員の蔵前の猪木信者も大歓声です。
超満員の会場は大歓声

だが、猪木のスタミナはここで切れてしまいます。

元気一杯の木村は猪木を蹴り上げます。
ラッシャー怒涛の攻め

死力を振り絞って猪木もバックドロップを見せますが、
猪木はバックドロップ

力尽きた猪木は、

木村のショートレンジからのラッシング・ラリアート(凶器入り?)に、
最後は至近距離のラッシング・ラリアートで、

小鉄レフェリーのいくつまで数えたのか全く聞き取れないカウントが進み、

カウントアウト負け。
逆さ吊りの猪木がカウントアウト

結局、国際軍団の勝利です。
国際軍団哀愁の勝利

しかし当然勝とうが負けようが、

主役は猪木でしかなく、
猪木の過激なセンチメンタリズム

しっかりルールに則って勝ったにもかかわらず、

「卑怯者!」というレッテルを貼られてしまう国際軍団。

絶対的なヒールであった3人。

当時の新日ファンが木村の自宅に嫌がらせをして、

飼い犬がノイローゼで死んでしまったエピソードは有名です。

それでも男は闘わなくてはならなかったのです。

立場は違えど我々も同じです。

どんなに辛くても闘わなくちゃならないのです。

明日も明後日も、また次の日も。

それが、男の道なんです。

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tag : アントニオ猪木 ラッシャー木村 アニマル浜口 寺西勇 国際プロレス はぐれ 藤田まこと 訃報

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藤田まこと てなもんや三度笠

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comment

Secret

No title

懐かしいですね
2回目の1対3はオーバーフェンスの反則負けでしたっけ?
ほんと夢中にさせてくれたよなぁw
木村達にとっては屈辱以外のなにものでもないマッチメークだけど、プロレスがイニチアシブの取り合いということを考えた場合、当時はこれしかなかったのかな。

先週新日本のPPV見ました(今更報告w)
※去年ぐらいからまたよくPPV買ったり生観もちょいちょいしてます。
個人的にはかなり面白かったですね。
メインは色んな意味で現時点での今年のベストバウトでしょうか。
中邑は巷で言われているほど塩ではないし何よりも技を受けてますからね。
そもそもなにが塩なのかわかりませんがw

中西で名勝負というかそれなりの作品に成り得ているのは、武藤(G1決勝後ドーム)、サップ以来かな。
去年の棚橋戦は感動が勝りすぎて試合内容はそれほどでもないんじゃないかと。
とにかく中邑戦は彼の魅力がほぼ全て見れたのではないかな。

最近の中西を見る度にアスクさんを思い出してましたが、まさかここで書込みを見れるとはw

>トラさん

2回目の1対3はオーバーフェンスの反則負けでしたっけ?<そうですそうです!!
熱くなった猪木が最後、浜口を自らフェンス外に投げたという(笑)。

ほんと夢中にさせてくれた<今見ても、見入ってしまいますよね。

プロレスがイニチアシブの取り合いということを考えた場合、当時はこれしかなかった<特に猪木に関わった以上は最後まで生き残るためにこういう選択になったんでしょうね。
ある意味、物凄いプロですね。

中邑は巷で言われているほど塩ではないし何よりも技を受けてますから<受け方は半端じゃない時ありますよね。よく壊れないな…みたいな。

中西で名勝負というかそれなりの作品に成り得ているのは、武藤(G1決勝後ドーム)、サップ以来<このキャリアで、その二人とだけが名勝負っていうのが、ある意味脅威ですよね。

中邑戦は彼の魅力がほぼ全て見れた<試合後の中邑のダメージがものが物語っていますよね。

アスクさん…まさかここで書込みを見れるとは<こうなったら、ぼう少年誌みたいに『アスクヒム先生のコメントが読めるのは【腕ひしぎ逆ブログ】だけ』っていうフレーズも加えますよ(笑)

No title

なつかしいですねぇ(^^)

この頃・・・レガさんも書いていますが、ボクも国際軍団が好きじゃなかった少年ファンでした。なんせ猪木が好きだったから、早くやられちゃえーっていつも思ってて(^^;
で、3対1が決まっても猪木なら勝てる!!って思ってって・・・純粋な少年プロレスファンだったよなぁ(TT)

しかし今に思えば、こういったレスラーがいたからこそ・・・という思いですね。当時はホント、国際軍団苦手だったけど・・・みんな素晴らしいレスラーでしたよねぇ~。熱い戦いのできるレスラーでした(^^)

そうそう、この試合、小鉄さんのタックル、すごかったですよね!!これも子供の頃、ああ小鉄さんてすごい人なんだなぁーって見てて思いました(^^)

ところで今見ると・・・小鉄さんの浜口へのタックルは相手の左側に小鉄さんの頭が出ていますので、左構えのタックルになるんですねぇー。レスリングも柔道と一緒で、利き足、利き手が前に出ますので通常の右構えだと相手の右側に頭が出るんですね。
それにしてもさすが小鉄さんのタックルですね。教科書どおりって感じです(^^)

浜口のタックルも動画で見てみたいなぁー(^^)

>流星仮面二世さん

ボクも国際軍団が好きじゃなかった少年ファンでした<全員嫌ってましたよね。
とにかく猪木の敵は「みんな悪いやつら」でしたからね。

3対1が決まっても猪木なら勝てる!!って思って<3人束でやっと対等くらいに思ってましたね。

こういったレスラーがいたからこそ・・・という思い<ヒールの重要性って、今更ながら痛感しますよね。
現在も真壁みたいないいヒールいるんですけど、ヒールがスタイルであって、存在自体はベビーなんですよね。

小鉄さんのタックル<今見ると、「そこまでやらんでも…」って感じします(笑)

相手の左側に小鉄さんの頭が出ていますので、左構えのタックル<いつも技術解説ありがとうございます!!
そういう意味では、ロックアップ等左から入る、プロレスの基本に忠実な小鉄さんのタックルということでしょうね。

浜口のタックル<本当、意外なシャープさがありますよ。
じゃなきゃ京子に基礎教えられませんものね。

1対3の変則マッチこの試合、観たことありません。
アニマル浜口選手がヒールだったのも知りませんでした。

この試合は観る側にとっても熱くさりますよね。
小鉄レフェリー徹底してるじゃないですか。
反則カウントを数えてないし(笑)
本当援護射撃になったんじゃないですか?

やはり王子は技の解説が細かいですよね〜

>ミートさん

アニマル浜口選手がヒールだったのも知りませんでした<そうですか。ベテラン芸人じゃないんですよ。

小鉄レフェリー徹底してる<今観ても実にいいんですよね。

王子は技の解説が細かい<屁のツッパリはいらんですよ。
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