追悼“バイキング”~もう二人ともいない~(1990~1991)

年頭から、

またしても訃報が海を越えてやってきました。

それもまた早すぎる死でして…

三沢と同学年なんですね。

 kamipro より
【訃報】異種格闘技戦などで活躍したトニー・ホームさんが死去

現地時間10日、かつて新日本プロレスなどで活躍したトニー・ホームさんが死去していたことが現地メディアなどの報道で明らかになった。


トニー・ホームといえば、

誰が何を言おうとも橋本との一連の大河ドラマ的抗争が忘れられません。

最初の一戦は、
“バイキング”トニー・ホーム

1990年12.26 浜松アリーナ
“破壊王”橋本真也

プロレスvsボクシング異種格闘技戦

橋本真也vsトニー・ホーム

橋本真也vsトニー・ホーム

開始早々、ナタを振り回すようなホームのラッシュに、

破壊王は防戦一方。
のっけからラッシュ

左が顔面に入って、
左が入って、

早くもダウン。
最初のダウン

異種格闘技戦2戦目にして、

橋本は強大な敵を迎えてしまいました。

起き上がってもホームのラッシュは止まらず、
立て続けに、

橋本は何度もダウン。
2度、3度

何とか爆殺キックで返しますが、
橋本も蹴りで返して、

クワガタ・タックルでは、
タックルに行くが、

テイクダウンもままなりません。
倒しきれない

ならばと蹴り一本に絞って、

重いローキックの連打でダウンを奪って、
強烈なローの連打でダウンを奪って、

アキレス腱固めに行くがポジションが悪い。
足を取るがニアロープ

勝負を賭けたニールキックで、
一発逆転のニールキックで、

古傷の右膝を痛めてしまいます。
膝を痛めてしまう

リングサイドの猪木は何を思うのか…
猪木の厳しい眼

結局、膝立ちの状態でしか闘えない橋本に、

ホームは強烈な右フックを打ち、ダウンを奪うと。
最後は右ストレート

レフェリー服部は試合を止めます。

必死に橋本は抗議しますが、

膝の状態と、時間的都合(この日は年末特番の生中継)で、

裁定が覆る事はありませんでした。
必死に抗議する橋本

再戦の機会はすぐにやってきました。

明けて1991年2.5 札幌中島体育センター
雪祭りの、

新日の冬の天王山…今はなき“雪祭り2連戦”(参照:冬の風物詩は何処へ…)の初日のメインです。
札幌で、

当然、私も会場に居ましたよ。
橋本真也vsトニー・ホーム再戦

初戦が橋本の負傷によるアクシデント的な結末だったので、

確実にリベンジして“NEXT”へつながっていくと思っていました。

この試合は格闘技戦でありながら、

T・ホームの動きはどう見てもボクサーよりもプロレスラー寄り。

それほど目の肥えていない、当時高3の私でも、

そういった試合はリベンジ成就が暗黙の了解と思い込んでいました。

何より当時、ベイダーにも真っ向勝負する橋本(参照:我が、ベストバウト・オブ・破壊王)は三銃士の中で“強さの象徴”でしたから。
番組では3ラウンドから、

前戦と打って変わり、

序盤から積極的に攻めに行った橋本は、

3ラウンドで勝負に出ます。

ローキックの連打でグラつかせて、
ローから、

ハイキック!!
ハイキック炸裂!!

さらにスロイダー気味のバックドロップで、

ホームは肩から落ちて痛めます。
バックドロップ解禁か…

「ここがチャンス」とばかりミドルキックを放ちますが、

これをキャッチされ、
蹴り足を捕られて、

ハンマー風の左フック炸裂!!
左フック

それでも何とか立ち上がりますが、
何とか、

ホームはショートレンジのエルボーから、
起き上がるがエルボーから、

最後は右フックで返り討ちに遭わせました。
右のロングフックに轟沈

高らかに勝ち誇るホーム。

武藤ら橋本陣営セコンドは、

ホームの肘打ちを抗議しますが、
2連勝

当然、受理されません。

私も会場で橋本に罵声を浴びせていました。

ちなみに橋本はこの後、膝を手術。

中国に渡り少林拳=水面蹴りをマスターして、

ホームに雪辱を果たします。

…と何だか橋本中心の内容になってしまいましたが、

最後に興味深い場面を。

控室に帰ってきた橋本を迎えた辻アナはタメ口で、

「橋本。また負けたね」
強さの概念が崩壊…

この一言が決定打となり、

当時プロレスファンから毛嫌いされていた辻アナが、

完全なヒールとなったのです。

強さの象徴を消し去り、

一人の局アナのデリカシーも潰してしまったトニー・ホームの強さ。

後にプロレスラー転向からRINGSへ、

さらにUFCと流浪の格闘人生を送ったのですが、

橋本と繰り広げた大河ドラマ以上のインパクトは、

その後、見られませんでした。

ご冥福をお祈り致します。

関連記事

tag : 訃報 トニー・ホーム 橋本真也

comment

Secret

No title

初めてコメントさせていただきます病弱者です。
私もリアルタイムのテレビ放送見ていました。K-1も総合格闘技も見ていない時期ですから、当時は「橋本弱いな。」と不謹慎な感想を持っていました。今ならスーパーヘビー級ボクサーのフルパンチをほぼノーガードで顔面に数発食らうということはプロレスがブックありの格闘ショーだとしても非常に危険なことは判りますので、今の有名格闘家の十分の一以下のファイトマネー程度で命懸けのことを橋本さんはよくやれたなあと思います。バックドロップを受けきったトニーさんもこの時は受け身に慣れていなかったはずですから命懸けだったということですね。

>病弱者さん

初めまして。
コメントありがとうございます。

スーパーヘビー級ボクサーのフルパンチをほぼノーガードで顔面に数発食らうということ<当時の破壊王って顔面が変形してましたよね。
ベイダーとかトニー・ホームのパンチを受け続けてたんですから、後に後遺症とか出ててもおかしくなかったですよね。
命懸け<言葉にするのは簡単かも知れませんが、リング上は本当に死と隣り合わせ…私らはそれを理解したうえで、応援したり野次を飛ばしたりしたいものです。

No title

こんばんは!懐かしい映像ですね!ホームも若いというか身体が締まってて、新日本在籍後半は腹が出てたと思うので。

改めて見ると、ホント大きな大きなボクサーですね。良い素材を見つけてきたものだなあと思いました。水面蹴りもホームが存在あって、生まれた技でしたよね。

ご冥福をお祈りします。

>H.Tさん

こんばんわ。

改めて見ると、ホント大きな大きなボクサー<プロレス転向後は埋もれちゃいましたよね。
惜しい選手を、また失いました…

No title

うーん・・・どうしてこう早く亡くなってしまうのかなぁ・・・

ホームvs橋本、なつかしいです。
そうこの初戦!膝を痛めた橋本が肩膝をマットに付きながら向かっていったの覚えています。それを攻撃するホームがなんだか憎たらしくて(^^;

あーもうふたりともこの世にいないんですね。なんだかやるせない気持ちです・・・

>流星仮面二世さん

この初戦!膝を痛めた橋本が肩膝をマットに付きながら向かっていった<あの試合もっとやるはずだったんでしょうね。
橋本の食い下がりっぷりが何とも…

猪木の目の前でしたので、ああいう様は見せたくなかったんでしょう。

もうふたりともこの世にいない<破壊王もこの世を去って、もう5年目になりますね…
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

最新記事
最新コメント
カテゴリ
UFC (1)
最新トラックバック
検索フォーム
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
リンク
来場者数
QRコード
QRコード