日本人メジャーリーガーの意地。そして長州は猪木になった。~後編~(1986)

前編からのつづきです。

立ち上がったカーンに長州は追撃の一発。
もう一度鉄柱へ

さらにナックルパートで、
さらにナックル

カーンは流血に追い込まれました。
グロッギーのカーン

何とか上がってきたカーンに、

上からのナックルパート。
まさに“叩き潰すプロレス”

ここが潮時と、長州は右腕をグルグル回し始めて、
フィニッシュ予告するが、

全速力でロープに走ります。

狙ったリキラリアートは、

カーンのビッグブーツで迎撃されます。
ビッグブーツで迎撃!!

それでもカーンの方にダメージは大きく残ります。
しかしダメージは大きい

レフェリーのブラインドをついて、

下腹部へのキチンシンク。
下腹部へのキチンシンク

金的に入った長州はその場で悶絶します。
悶絶の長州へ、

そこへカーンのダブルニードロップ。
ダブルニー!!

いよいよコーナーポストに登って、
トップロープからの、

高く舞い上がった!!
アルバトロス殺法!!

アルバトロス殺法…炸裂!!
効いた!!

カバーに行くカーンですが、何とか長州は肩を上げます。
フォールは何とか返す

ダメージの大きいカーンはカウント3と勘違いし、
勘違いしてガッツポーズとるカーン

引き上げる素振りを見せます。
帰る素振り

レフェリーになだめられて、再びダブル・ニードロップにいきます。
気を取り直してもう一発!!

カバーにいきますが、今度はキックアウト。
これも返す

明らかに攻め疲れが見えてきたカーンは、

突然、クロー攻撃にいきますが、
スタミナが怪しくなってきたカーンは、

これはヒモを使った反則です。
ヒモを使っての反則技でした

長州は怒りの込められたバックドロップを、
長州怒涛のたたみかけはバックドロップから、

高角度で2連発!!
もう一発

さらにフラフラと起き上がってきたカーンに、
右腕を回して、

必殺のリキ・ラリアート!!
リキラリアート炸裂

カバーに行くと、カウント2でカーンの肩が上がります。
2で返すカーン

当時、リキ・ラリアートは文字通りの必殺技で、

鶴田、天龍以外の日本人に、

何発も打ち込む場面というのは皆無でした。

ましてジャパンプロにおいては絶対的エースの長州はもとより、

カーンの立場は谷津や浜口以下。

しかしカーンは2発目のリキ・ラリアートで、
ダメ押しの2発目で、

やっとピンフォール。
完全なフォール

これ思うに、

キラー・カーンのプライドですよね。

なぜなら、まだプロ野球選手がメジャーに挑戦、ましてや活躍することなど、

夢の夢だったこの時代。

すでにプロレスでは、

ジャイアント馬場以来といっていい、

アメリカのメジャーの舞台で稼ぎまくっていたカーンの存在がありました。

そんなカーンにとって見れば、

長州も日本というテリトリーの単なる“ローカルチャンプ”に過ぎなかったのだと思います。

長州どころか、師の猪木さえも…

 月刊Gスピリッツ Vol.5 より

カーン
「こんなこと言ったらアレだけど、猪木さんはアメリカじゃ名前も何もないんだから」


試合を制した長州の姿は皮肉にも、

大一番におけるその猪木の姿がオーバーラップしました。
ジャパンの大将が勝利

数年後、ジャパンプロレスは空中分解。

そのあおりを受けたカーンは引退の道を選びました。

そこには長州に対する失望が大きく渦巻いていました。

カーン
「ジャパン・プロレスが崩壊したって大塚さんから電話が入りましたよ。それで浜口さんは辞めたと。長州とか小林邦昭とかは新日本に戻った、谷津たちは全日本に入る形でフリーみたいになったと。それを聞いて“えーっ、それはないだろ!”“そんなふざけた話はないよ!”って思いましたよ。(略)もしこのジャパン・プロレスがダメになったら、みんなで辞めようと誓い合ったのに。長州を社長に持ち上げてね、その社長になった長州が、なんで金と役員手当に釣られて新日本に戻ったの? そんなバカなことないよって思ったよ」


二人が再び同じリングに立ったのは、

1998年の猪木引退興行。
カーンからの花束

長州からの花束

しかし二人が、

面と向かって言葉を交わすことはありませんでした。

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tag : アントニオ猪木 長州力 キラー・カーン ジャパンプロレス

comment

Secret

馬場のミステリアス・パートナーはキラー・カーンじゃないかって言われてましたけど(結局はラッシャー木村だった。)カーンは全日本では光らなかったなぁと私は思ってます。

ジャパン・プロレスって結局何だったんでしょうね?
やはりどうしても非常識。

長州力だけは、絶対に許しません!

>TKさん

馬場のミステリアス・パートナーはキラー・カーンじゃないかって言われてました<実現していれば新潟出身同士の大型コンビ…まさに元祖メジャーリーガーコンビでした。

ジャパン・プロレスって結局何だったんでしょうね?…長州力だけは、絶対に許しません!<カ、カテエ!!(笑)。
しかしながら非常識をぶっ飛ばすほどの勢いがありましたよね。

また話がそれてスミマセン。
トニー・ホームが亡くなったらしいです。
ご冥福をお祈りいたします。

カーンはニューヨークでもテキサスでもトップを張ったレスラーでしたよね!しかしカブキもマサもこのカーンもそうでしたが・・・アメリカでトップを張ったレスラーの日本での待遇はよくなかったですよね(T_T)
しかし・・・今回のお話、なるほどなぁーと思いました。考えてみれば長州ってホントに日本だけのレスラーだったのかもしれないぁー・・・
言葉はよくないですが、海外で活躍したレスラーからすれば、いわゆるお山の大将ってヤツだったのかもしれませんね。

No title

カーンのニードロップ、懐かしいなあ・・・。

「アルバトロス殺法」とは、よくぞ名づけたものです。さすが、古館さん。
確かにカーンは、アンドレの足を叩き折ったことで一躍有名になった、メジャーリーガーですよ。
あの時、確か、アンドレは、片方に2本ずつ、合計4本の松葉杖をついていましたよね。
自らの怪我を、怪物ぶりのアピールに利用するとは、さすがプロです。

>ROSESさん

トニー・ホームが亡くなったらしいです<とことんまでレスラーが天に召されていきますね。
ご冥福をお祈り致します。

>流星仮面二世さん

アメリカでトップを張ったレスラーの日本での待遇はよくなかった<全くの別物的な表現でしたもんね。

考えてみれば長州ってホントに日本だけのレスラーだったのかもしれないぁー・・・<カーンは猪木までもそう言ってますが、余程自分の立場を誇りに思っていたんでしょうね。

>オーハさん

「アルバトロス殺法」…さすが、古館さん<浸透しなかったフレーズもかなりありますが、ネーミングのプロでもありましたね。

確かにカーンは、アンドレの足を叩き折ったことで一躍有名になった、メジャーリーガー<アクシデントとはいえ、事故をアングルに変えてしまう好例ですよね。
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