GO FOR WRESTLE!!(1984)

前にも書いた通り(参照:徐々に、ね。)、

10月よりテレ朝chを契約しております。

目的は『ワープロ完全版』を見る為なんですが、

当然、『クラシック』の方もチェックしております。

とにかく出てくる試合が極端にマニアックなものが多いんですよ。

今現在は日プロ時代の坂口や吉村、小鹿らの試合が見られます。

当然、昭和新日の名勝負も随時流れてきます。

そんな中で、すっかり記憶の片隅からも消えてしまっていたタッグマッチを見て、

興味深い場面に出くわしました。

これだからプロレスって面白い。

新日正規軍のニューリーダーズと、
藤波、キムケンのニューリーダーズ

維新軍師弟コンビ。
長州、マサの維新師弟コンビ

1984年6.1 高松市民文化センター

藤波辰巳、木村健吾vsマサ斎藤、長州力

藤波、キムケンvs長州、マサ

第2回のIWGP開催中に行われた何気ないTVマッチの1試合です。

先発は当然、ライバル同士の二人。
先発はこの二人

ゴングと同時に繰り広げられる“ハイスパート・レスリング”から、

長州はマサにスイッチ。
マサが出てきた

今回の記事の本題はここからです。

かすかに画面の右下に見えるかと思いますが、

リングサイドにはIWGPのゲストとして来日していたゴッチさんと、カナダの大プロモーターにしてハート一家の始祖、スチュ・ハート氏の顔が並んでいます。

その前で展開されたのはマサ斎藤の独り舞台。

レスリング・テクニックの真骨頂でした。

まず藤波をヘッドロックに捕えると、

巻き込むように体重を浴びせての首投げ(≠フライング・メイヤー)を2発。
巻き込むように首投げ

間髪入れず組んですぐの反り投げ。
マサの反り投げ

代わったキムケンには素早い大外刈り。
マサの大外刈り

とにかく投げに入るスピードが速い!!

東京五輪フリースタイル日本代表の“懐刀”を一瞬見せ付けられます。

ここからの藤波との攻防はそのハイライトです。

手四つの探り合いから、
手四つから、

マサの両足タックル。左足のフックにも注目です。
正面タックル、足のフックにも注目

すぐに起き上がってきた藤波。

師匠ゴッチの前で翻弄される訳に行きません。

再び探り合いから、
探り合いから、

今度はローシングル。
片足タックル

見切った藤波が上からがぶると、
藤波がぶって潰すと、

マサはレッグシザース。ここはプロの技術。
今度はカニバサミ

体を入れ替えてバックに乗る藤波は、

猪木式のフェイスロック。
藤波のゴッチ式の攻め

ここを簡単に切り抜けたマサはフロント・ヘッドロック。
難なく切り返すマサ

グラウンドの攻防はここまでです。

当時は何のことはない序盤戦なのですが、

今見るとお互いに自分の持っているレスリング技術をぶつけてますね。

それとも、リングサイドのゴッチさんの目がそうさせたのでしょうか。

そして、ここからは金曜8時のゴールデンプロレスです。

リキ・ラリアートをかわして、
リキ・ラリアートかわして、

“掟破りの逆ラリアート”
逆ラリアート

長州のバックドロップは文字通り“ひねりを加えた”原型です。
強引なバックドロップ

維新軍と言えば、この合体技。
ハイジャック・パイルドライバー

さらにマサは豪快かつ華麗なスープレックスまで繰り出します。
豪快なマサのスープレックス

防戦一方の藤波ですが、

長州のスコーピオン・デスロックを耐えて、
サソリを耐えて、

これまた“掟破りの逆サソリ”
逆サソリ

ここで“腕鉄砲水”“現代のアームストロング砲”炸裂!!
腕鉄砲水出た!!

代わったキムケンに畳み掛ける合体バックドロップ!!
連係のバックドロップから、

最後はマサの十八番、“サイトー・スープレックス”ことバックドロップ。
マサ必殺のバックドロップ

高らかに勝利をアピールして帰って行く維新軍。
勝った維新軍

藤波とキムケンのダメージは大きいです。
破れた藤波、キムケン

終わってみれば大技が乱れ飛ぶ“スペクタクル・スポーツ”としてのプロレスなのですが、

随所に見られた攻防は明らかにモノクロの“プロレスリング”です。

 kamipro Special 2009 SPRING より
中邑、おまえ(プロレス)変態だろ!?

中邑
「だからプロレスと格闘技が一緒だっていうのは凄く哲学的な話で、それこそプロレスマスコミと格闘技マスコミの血で血を洗う悪口の言い合いにファンも巻き込まれてしまった感じでしたけど。ボクは単純な話だったと思いますよ。格闘技としてプロレスを見れば、もっとリアルに入ってきますし、実際、リアルなものもありますし。かといってエンターテインメントも失うわけではない。だからプロレスはおもしろいと思いますし。逆にプロレスとして格闘技を見ると、もっとおもしろく見れるわけじゃないですか」


そう、

プロレスの楽しみ方は無限大なのです。

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tag : 藤波辰巳 木村健吾 マサ斎藤 長州力 中邑真輔

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リングサイドのシューター二人

マサ斎藤&長州力VS藤波辰巳&木村健悟。いつの試合かと思って見ていると、第二回IWGPのようだった。(試合展開はこちらのブログに詳しくあります)驚いたのは「リングサイドにはカール・ゴッチ、スチュ・ハートといった面々が戦況を見つめています」という解説で、ビンズ...

comment

Secret

No title

マサさんすごいですね!!

この両足タックルはちょっと見ませんねぇ~。動画見てないんでなんとも言えないんですが、右足で踏み込んで左足を送ってそのまま引っ掛けた?のかな?
アマレス技術としてはちょっと返し技へのリスクがある技なので、もしかするとマサさんが両足タックルをプロレス用にアレンジした得意技だったのかもしれませんね(^^)

それにしても、こういうレスリング技術もしっかりあって・・・その昔には警察(7,8人でしたっけ?)相手に乱闘もやりましたよね、マサさん。
そんなマサさんがこういう正統派テクニックもケンカもできるレスラーと知って、そのプロレスを見るということもひとつの“プロレスとして格闘技を見る”なのかもしれませんね(^^)

というかボクもテレ朝契約しようかな・・・いいなぁー・・・

いいですね~マサさん!

紫レガ様、いつもお世話になります。こういう序盤のレスリング大好きです。特に二番目の反り投げ!相手の股の間にしっかりと自分の足が入っていて反り投げているので相手は必然と投げられてしまうことになりますね。自分も昔高校の時、柔道部の部員とガチスパーリングすることになり、大内刈りで崩してそのまま反り投げで勝ったことがあります。まさにこの型でした。藤波選手もこのころのグランドレスリングはとてもキビキビしていて大好きです。グランドレスリングだけでもお客さんを飽きさせないのがまさに本当のプロレスラーだと思います。う~んまた良い物を拝見させていただきました。有難う御座います。

狼軍団、革命軍、維新軍

いやぁー、大嫌いでしたね、長州力。

日本人対外国人の抗争からプロレスに入っていった私からすると、長州力は裏切り者の極悪人。

その嫌いっぷりは西村修かTKかというくらいですよ(^_^;)

上田馬之助とかマサ斉藤は、私の中では最初から外国人扱いなので、

マサ斉藤と結託した長州は、味方から敵に回った大悪党なのでした。


そんな憎悪の中で、ワールドプロレスリングを見ていましたので、

一連のツープラトン攻撃とかもう、歯がゆいばかり・・・

マサさんのレスリングテクとか全く目に入ってなかったですね(^_^;)

お恥ずかしい限りです。


投獄と言えば、ケン・パテラ・・・





>流星仮面二世さん

この両足タックルはちょっと見ませんね…右足で踏み込んで左足を送ってそのまま引っ掛けた?<初めから左足が出て行ってました。
やはりプロレス用のものなんでしょうか?
田村もよく片足タックルからそのまま相手の軸足を刈っていくのを使ってましたけど、ポイント制以外のテイクダウンとしてはハイリスクなんですね。
足を刈っていくという動作が柔道では当たり前の行為なので、またレスリング的見地でのご指導お願い致します。

マサさんがこういう正統派テクニックもケンカもできるレスラー<アメリカでかなり際どい事もやってきたようですからね。

ボクもテレ朝契約しようかな<もうプロレスしか見てませんよ(笑)
お子様のためにはテレ朝系のアニメも充実しています。

>タキトさん

いつもありがとうございます。

特に二番目の反り投げ!<本当速いんですよ。見せ技じゃないんですよね。

自分も昔高校の時、柔道部の部員とガチスパーリングすることになり、大内刈りで崩してそのまま反り投げで勝ったことがあります。まさにこの型でした<そういう話、大好きです。
周りの目もあるからある意味試合以上に“大一番”でもありますよね。

藤波選手もこのころのグランドレスリングはとてもキビキビしていて大好きです<藤波は猪木とゴッチさんの流派ですよね。
アマレス流との他流試合の趣です。

>TKさん

いやぁー、大嫌いでしたね、長州力<当時はアンチ維新軍もたくさんいましたね。なにせ反体制ですから。
土曜の朝は大討論会でした(笑)

日本人対外国人の抗争からプロレスに入っていった私からすると、長州力は裏切り者の極悪人<確かに…90年代のプロレスをつまらなくしていった功罪もありますね。

その嫌いっぷりは西村修かTKか<そこまで!!

上田馬之助とかマサ斉藤は、私の中では最初から外国人扱い<私のじいちゃんと同じですよ。カ、カテエ!!(笑)

マサさんのレスリングテクとか全く目に入ってなかった<改めて見て気付いた私もお恥ずかしいですよ。

No title

21コマ目のマサ斎藤のこのスープレックスは、確か、「ダック・アンダー・スープレックス」と呼ばれていたんじゃないでしょうか?
今まで見たこともない入り方だったので、弟を実験台に試してみたのですが、うまくいきませんでした。「よくこれで投げられるなあ・・・」と思ったことを覚えています。
これ以後、この技を使っているレスラーを、私は見たことがありません。

マサ斎藤・・・そのたたずまいからして、大好きです!

>オーハさん

21コマ目のマサ斎藤のこのスープレックスは、確か、「ダック・アンダー・スープレックス」<勉強になります。ありがとうございます。

「よくこれで投げられるなあ・・・」と思った<え~~っとですね…ど忘れしましたが、誰か使ってたはずです。
折を見て発掘してみますね。

マサ斎藤・・・そのたたずまいからして、大好き<本当、どっから見てもプロレスラーですよね!!

No title

私も、活字で確かめたわけではありません。
確か、実況アナが「ダック・アンダー・スープレックス!」と叫んでいたように覚えているのです。すみません、うろ覚えで・・・。

でも、入り方は実験したので覚えています。確か、こんな感じだったと思います。
①左手で相手の左手首を握る。
②自分の右ひじを、相手の二の腕の上から、相手の左脇にこじ入れて固定。
③くぐるようにして、自分の首を相手の鳩尾にもぐりこませ、背筋を使って一気に反り投げる!
すごい切れ味でした。

No title

なんか気になって検索してみたら、判明しました。
やっぱり「ダックアンダースープレックス」という名称でした。タックルで抱え上げてのそり投げ。たぶん、アマレス経験者は聞いたことがあるのでしょう。いわゆる水車落としです。あの、ハシミコフが得意にしていたやつで
す。
ハシミコフのは単純な形でしたが、マサさんのは改良型だったのですね。

>オーハさん

①左手で相手の左手首を握る。
②自分の右ひじを、相手の二の腕の上から、相手の左脇にこじ入れて固定。
③くぐるようにして、自分の首を相手の鳩尾にもぐりこませ、背筋を使って一気に反り投げる!<背筋のみならず、首や脚力も凄いですよね。
こんな荒技が眠っているだけマサのプロレスって奥深いですよ。

Re: No title

やっぱり「ダックアンダースープレックス」という名称<わざわざすみません!!

いわゆる水車落とし<ああ、そうでしたか。
そういえばレッドブル軍団の誰かが使ってた記憶が…

TBの承認ありがとうございました

先日TBをさせていただいた者です。
承認ありがとうございました。

あと、私の今回のブログ記事を書く際、
なぜかこの試合が”第一回”IWGPでおこなわれた
ものと思い込んでいて、こちらのブログを見た
おかげで誤ったままエントリーせずに済みました。
重ねて、ありがとうございます。

マサのアマレス技術への着眼は、良いですね。
昔はまったく気がつきませんでしたが、やっぱり
実力者は随所にナイフをちらつかせてたんですね。

>nawareさん

初めまして。
こちらこそありがとうございました。

マサのアマレス技術への着眼<藤波にもキムケンにも持ち得ていない技術で攻め込んでますよね。
逆に藤波がもっとゴッチ流で返していくと面白いんですがね。

実力者は随所にナイフを<そういう見方が実はプロレスリングの贅沢な楽しみ方なんですよね。
紫レガとは?

紫レガ 

Author:紫レガ 
45歳のプロレス話


長州、これは俺のブログだ。

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