元祖・昭和プロレス芸人とカウボーイ(1984)

前回の記事(参照:遅れて来たカマンベイベ!)の最後に記したように、

かつてのファンが、プロレスに戻ってくるキッカケとなるもの。

それは何をおいても“感動”だと思うんです。

そしてそれが、試合だけじゃなくても良いというのが、

プロレスの間口の広さだと思います。

遡れば、私が最初にプロレスと距離を取ったのが、

1984年、小6の秋の事です。

週に一度の楽しみであるワールドプロレスリングから、

一挙にスター選手が消えてしまったことからでした。

それまでいつも金曜の夜8時にチャンネルを合わせれば、

出てきた長州や浜口、前田や藤原が消え去り、

訳の分からない覆面軍団が出てきたとき、

私のプロレス熱は急に冷めました。

…ところが、その心の穴が埋まるのも数週間後のことで、

キッカケは、このお馬さんでした。
カウボーイ・ボブ・オートンと馬、先導するのは黒のカリスマ!!

きれいな毛並みの馬から降り立ったのは、

カウボーイ・ボブ・オートン

のちに海賊男まで演じきった名レスラーです。
ハマってるなぁ…

近年のファンの方にはWWEの“レジェンド・キラー”ランディ・オートンの父親と言った方が早いでしょうか。
かっこいいっしょ!!

息子に劣らず、とにかくカウボーイスタイルがカッコイイ!!

当時ヤングライオンの武藤も見入ります。
ムトちゃんもウットリ?

対するは、スモークの中から現れてきます。
スモークの中から、

当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの欽ちゃんファミリーの斉藤清六と山口良一の先導で、
「村の時間の時間です」

“炎の飛龍”藤波辰巳です。
藤波もみくちゃにされて入場

なぜ欽ちゃんファミリーかといえば、

この日はファン感謝デー的なイベント興行でして、

そのゲストとして、藤波入場時の“竜踊り”を披露するためだったのです。

…がしかし、バラッバラ!!
グチャグチャだろ!!(笑)

何とか竜の顔が確認できたところで、
何とか龍踊りも形になって…、

ドラゴン・リングイン(≠雪崩式)です。
リングイン!!(not雪崩式)

1984年11.1東京体育館

WWF認定インターナショナル・ヘビー級選手権試合

藤波辰巳vsカウボーイ・ボブ・オートン

藤波辰巳vsカウボーイ・ボブ・オートン

序盤はジックリとグラウンドの攻防です。
腕を取るオートン

この序章がチャンピオンシップには重要なんですが、

近年の30分番組では編集でカットされる格好の部分なんですよね。
ドラゴンのブリッジも強靭です

とにかくこのオートン、
実にカッコイイ!!

本当の意味でのオールラウンダーなんですよね。

マードックでおなじみのヘッドロック・パンチの打ち方も無駄がない。
パンチも絶品

もちろんエルボーの使い方も的確です。
エルボーも絶妙

特に素晴らしかったのは、

これまたマードックでおなじみのエプロンの角を使ったエルボードロップ。

充分距離を置いて、
エプロンを使っての、

助走をつけてからジャンプ一番、
オートン独特の、

体重を乗せて打ち下ろします。
エルボーは強烈!!

ラフだけじゃありません。

序盤のグラウンドテクニックもそうですが、

力任せに高々と抱え挙げてから、
ハイアングルの、

一気に落とすアトミックドロップ。
アトミックドロップから、

そのまま間髪入れず低い軌道のバックドロップ・ホールド。
そのまま低空のバックドロップ・ホールド

対角線を充分に使ったブルドッキング・ヘッドロックは、
得意の、

数多い得意技の一つです。
ブルドッキング・ヘッドロックも強烈!!

豪快なブレーンバスターの滞空時間と高さは歴代使い手の上位に位置するでしょう。
ハイアングルの長滞空ブレーンバスター

一方的に攻め込まれた藤波ですが、

起死回生のデッドリードライブでから、
デッドリードライブで逆転すると、

最後は“掟破りの逆サソリ”で大逆転勝利です。
掟破りの逆サソリ!!

負けたあとのオートンもまたかっこいいんです。

藤波に自ら勝利者トロフィーを手渡すと、
自らトロフィーを渡すオートン

握手からさりげなく藤波にねぎらいの言葉をかけます。
意外と紳士なんですよ

一流の匂いがプンプンした名レスラー、ボブ・オートン。

試合内容はほとんど覚えていませんが、

グッチャグチャの竜の舞いを見せてくれた“元祖”・昭和プロレス芸人(参照:アメトーーク×昭和プロレス芸人)と、

馬と共に現れたオートンの姿を見て、

当時の私はプロレスに帰ってきました。

キッカケは何だっていい。

新春のアメトーーク(参照:10年ぶりなるか!?)から、

たくさんのプロレスファンが甦って、

アラフォー世代が、子供連れで会場に溢れたら、

ゴールデン復活なんて黙ってても来ますよ。

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tag : 藤波辰巳 カウボーイ・ボブ・オートン WWFインターヘビー 山口良一 斉藤清六

comment

Secret

No title

>この序章がチャンピオンシップには重要なんですが、
>近年の30分番組では編集でカットされる格好の部分なんですよね。

もう、激しく同意です。
今の時代、端折っちゃうんですよね・・・
歌をサビしか聞かんのか!前奏、間奏は飛ばすのか!!

世知辛い世の中になりました(T_T)

とても「長すぎたショートアームシザース」なんて出来ません。。。

さて、ボブ・オートンは今の時代に例えればウイリアム・リーガルのような渋いレスラーだと思います。・・・というより昔はこういうレスラー、いっぱいいましたよね。

印象に残っているのはアドリアン・アドニスとのタッグ。
ツープラトンの攻撃は子ども心に「反則だ!」と思っていました。
このコンビが先駆けじゃないですか?

良さんと言えば金曜深夜の「オールナイトニッポン」
「闘魂スペシャル」聴いてました!!
ワールドプロレスリングが全然生中継じゃない地方人にとっては、新鮮な情報源でしたよ。

いやぁ、なーつかしいですね。


ゴールデン、特番でもいいんで復活してほしいです!!!!!

>TKさん

歌をサビしか聞かんのか!<その通りです!!
さっき11月の中邑vs棚橋のフルバージョン見たんですよ。そしたらジックリと序盤でやってるんですよね。でも地上波ではその部分全部カットされてました。放送時間がアレなんですけど“作品として”勿体ないですよ。

ボブ・オートンは今の時代に例えればウイリアム・リーガル<なるほど。
でもリーガルにはない喧嘩テクニックも持ってましたよね。

印象に残っているのはアドリアン・アドニスとのタッグ<ハイジャック・パイルドライバーは本当、「●す気か!」と思いましたね。
そして二人の佇まいもかっこよかったです。

金曜深夜の「オールナイトニッポン」<覚えてますか!!??
いやぁ~、ケロちゃんとか、たまに猪木も出てましたね。
その後に杉山清貴のオールナイトでやるようになりましたよね。
あと『古舘伊知郎の赤坂野郎90分』って覚えてますか?
最後のコーナーで小鉄さんが人生相談やるやつ(笑)。

ゴールデン<その第一歩がアメトーークなんですよ。ぜひ見て下さい。
ネタバレはしたくないんですが、今回のは本当に面白いですから!!

馬が糞もらしたかと

こんにちは。
いつも拝見しております。
懐かしさのあまりコメントしました。

この日は会場で観戦しておりましたが
オートンの跨った馬が入場ゲート付近で糞をしていた記憶があります。
スタッフが処理にバタバタしていてリングインが遅れたような。

当時は中学2年生でした。
テレ朝の中継でよく招待券プレゼントをやってましたよね。
クラスの数人に声をかけて
たくさんの葉書を送って当選したんです。
もちろんみんなで見に行きました。

あの日のメインは猪木対ストロングマシン2号だったかな?
試合後マシン軍団に会場中を追いかけ回された記憶が。。。

いつも楽しみに拝見してますので
これからも更新頑張ってください。

>ObeyTrackさん

初めまして。いつもご覧下さりありがとうございます。
そしてコメントありがとうございます。

この日は会場で観戦しておりました<そうですか!! 歴史の証人ですね。

馬が入場ゲート付近で糞をしていた<がははは!! そういったエピソードも思い出ですよね。
会場でしか知りえないズンドコって結構ありますからね。私の思い出は札幌中島のライガーvsサベージで、サベージが出番なのにトイレに行ってしまい、『威風堂々』がフルにかかっても間に合わず、ケロちゃん「10分間の休憩に入らせて…」ってのがありました。
あれライガー先に入ってたらどうなってたんでしょうね(笑)
すみません脱線しました。

当時は中学2年生<同世代ですね!!

テレ朝の中継でよく招待券プレゼントをやってました<そういうのが首都圏の特権ですね。地方の我々は年2回でしたからね。

メインは猪木対ストロングマシン2号<そうです。高野俊二がマシンマスク被ったやつです。

これからも宜しくお願い致します。
そしてまたコメントいただけたら嬉しいです。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

>レガさん

>杉山清貴のオールナイトでやるようになりましたよね。
むむっ、オールナイト2部・・・わが地方はその時間帯は「歌うヘッドライト」なのです・・・(T_T)

>あと『古舘伊知郎の赤坂野郎90分』っって覚えてますか?
なんとっ、TBSラジオ・・・わが地方では放送なし、多分・・・(T_T)

あぁ、なんという情報弱者。。。これだから田舎は。。。。

ワープロが金曜8時にやってた頃は土曜5時だったり、世界のプロレスは夜中(曜日忘れた・・・)
週プロもゴングもビッグレスラーも2日遅れ・・・


>その第一歩がアメトーークなんですよ。ぜひ見て下さい。 ネタバレはしたくないんですが、今回のは本当に面白いですから!!

忘れないようにしないといけませんね!今から予約録画だ!!(早すぎ・・・)


>TKさん

「歌うヘッドライト」<こっちもやってました!!(笑)
あれの途中で流れる曲、ブロンド・アウトローズのテーマ曲ですよね?

『古舘伊知郎の赤坂野郎90分』<私の地域でも放送はありませんでした。
しかし、夕方以降は東京の局の放送がかすかに聴こえるんですよ。それでノイズと闘いながら聴いてましたね。
あとハングル語の放送局とも闘いながら(汗)

ワープロ<何とか金曜8時でした。

世界のプロレス<テレ東系列自体が当時ありませんでした。

週プロもゴングもビッグレスラーも2日遅れ<確か1日遅れでした。

アメトーーク<ぜひぜひ!!

No title

うまいレスラーでしたよねボブ・オートン(^^)
この試合のアトミック・ドロップからバックドロップ・ホールドは今でも覚えています。それまでボクはボブ・オートンというレスラーをこれほどのテクニシャンと思っていなかったので鮮烈でした。
そしてあの頃はわからなかったけど、前田が旧UWFに行ってすぐボブ・オートンと戦いたいって言った意味、今にすれば納得できるなぁ・・・

プロレスは感動、ごもっともですね!!派手な入場や必要以上のマイク、試合後の遠吠え、それにどこが効いているかわからないような、名前とかみ合っていない技・・・そんなんじゃないんですよね!!やっぱ魂ですよ!!

一度試合を見た人が、次もまた見たい、見に行きたい!!と思うような感動のある試合・・・ボクはゴールデンへの一歩だと思います。新たなるプロレス元年に期待したいですね!!

>流星仮面二世さん

この試合のアトミック・ドロップからバックドロップ・ホールドは今でも覚えています<ああいうテクニックって斬新でしたよね。

これほどのテクニシャンと思っていなかったので鮮烈でした<単なるラフファイターの印象でしたよね。
マードックもそうですが、喧嘩屋だけじゃ一流にはなりえませんから、全ての技術一通り持ってるんですよね。

前田が旧UWFに行ってすぐボブ・オートンと戦いたいって言った意味、今にすれば納得できる<そんなこと言ってたんですか? 当時の前田ってとにかく理想高かったですから、そういう意味ではオートン…凄いですね。
前田も…ボブ・スイータンとはやりましたけどね(汗)

派手な入場や必要以上のマイク、試合後の遠吠え、それにどこが効いているかわからないような、名前とかみ合っていない技<全部含めてプロレスなんですよね。
ですから欽ちゃんファミリーも、TPGも、ヒロ斎藤護衛隊のクールキャッツも全てプロレスなんですよ。

一度試合を見た人が、次もまた見たい、見に行きたい!!と思うような感動のある試合<キッカケはなんだっていいですけど、柱は試合以外にないですからね。
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