三沢、最後の懐刀~後編~(2009)

前編からのつづきです。

物怖じしない中邑からスイッチを受けて、

後藤もきれいなジャーマンで追い込んでいきます。
後藤のジャーマン

しかし、この一発で三沢は形勢を戻します。
後藤にもエルボー

代わった杉浦、

遂に火が点きます。

後藤を軽々とリフトから叩きつけると、
杉浦ズ・リフト

代わった中邑にはワンハンドで抱え上げて、
杉浦のワンハンド式ボムは、

コーナーポスト直撃のボム!!
コーナーポスト直撃!!

中邑、後藤にとってノーマークだった杉浦の存在が、

結局はこの試合を形成したのです。

タッグにおける連係はノアが一枚も二枚も上手です。
連係はノアのお家芸

さらに杉浦は切り札のアンクルホールド。
杉浦の切り札アンクル・ホールド

エスケープされると、すぐにスープレックス連発。

ドラゴンも見事です。
杉浦のドラゴン

杉浦のたたみ掛けから、

試合が一気に動きます。

後藤が杉浦にオリジナルの昇天。
後藤の昇天

三沢も後藤にオリジナルのエメラルド・フロージョン。
三沢のエメフロ

さらに中邑も三沢にオリジナルのランドスライド。
中邑のランドスライド

四天王テイストの大技合戦から、

再び杉浦のゴツゴツした攻めが始まります。

中邑も呼応して激しい打ち合いから、
激しい打ち合いから、

顎を打ち抜く右ストレート!!
右ストレート!!

現在の打ち方とは異なって本当に“まっすぐ”打ち抜いています。

さらに勝負とばかりタックルにいきますが、
タックルには、

これを待っていたかのような杉浦の膝!!
カウンターの膝!!

高山の練習相手だけあって、この辺りは研究済みだったのでしょう(参照:闘魂の重圧~前編~~後編~)。

杉浦、勝負にいきます。

ハイアングルのオリンピック予選スラムから、
オリンピック予選スラムからの、

カバーにいきますが、

カウント2で中邑キックアウト。
フォールはキックアウト

さらに2発目に行くところ、
2発目を、

今度は中邑がアーム・ドラッグで切り返します。
アームドラッグで返し、

この辺はメキシコ遠征のルチャ修行で体得したものでしょうか。

そう考えると、

中邑も杉浦も自らの経験から持つ引き出しをいくつも開いての攻防です。

今度は中邑のランドスライドが杉浦に切り返さて、
ランドスライド狙いも返され、

投げっぱなしのジャーマン。
投げっぱなしジャーマン

しかしモロに食いながらも、

すぐに起き上がって中邑がハイキック。
中邑、右ハイから、

不用意に放たれた杉浦のラリアートを、
杉浦のラリアートを、

これまた切り返して、
切り返しての、

必殺の腕ひしぎ逆十字!!
腕十字でタップアウト!!

杉浦がタップすると、何度もキャンバスを叩いてから、
バンバンバンバンバン!!

勝利の咆哮!!
中邑勝つ

三沢に食らわす覚悟の一戦が、

終わってみれば中邑と杉浦の熱いプロレスリング。

三沢がリングを去る際に、

静かに見つめた視線の先は、
リング上を一瞥して、静かに去っていく三沢

自分よりも二世代も若いメインエベンターの勝ち名乗りでした。
中邑、後藤は堂々勝ち名乗り

試合後に残ったものは、

三沢が“最後”に抜いてみせた懐刀の鈍い光と、

勝敗よりも重いプロレスリングの余韻でした。

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tag : 中邑真輔 後藤洋央紀 三沢光晴 杉浦貴 プロレスリング・ノア 東京ドーム

comment

Secret

No title

いつもお世話になっております。
久しぶりにコメントいたします。最近仕事の方が忙しくて
なかなかカキコできずにすみません。
今年もドームカード発表の季節がやってきましたね。
前回のドームはまさにオールスターという感じが出ており
レッスルキングダムの名に恥じないものでしたね。
今回のドームはわりと定番になりつつあるノアとの“交流戦”ですが、
この試合はまさに“対抗戦”でした。
自分はプロレスのなかでも“ルール付け”の元に試合をする
『スポーツ』としてのプロレスではなく何が起こるかわからない『格闘技』としてのプロレスが好きなので交流戦より対抗戦の方が好きですね。
ノアも潮崎から杉浦がベルトを取ったことでプロレススタイルが変わったのかなと感じました。
いまだ中邑のカードが発表されておりませんがブッキングの問題で
もめてるんでしょうか。挑戦にそうそうと名乗りを上げた高山を無視している新日本。かつてIGFも無視しましたね。
昔から新日を見ているファンとしてみれば残念です。
かつて『いつなんどき、誰の挑戦でも受ける!!』というフレーズを掲げていました。中邑がいくらリアル・ストロングスタイルのやりたいといっても今の新日本には乗り気ではないように感じます。
昔のファンの意見としてはかつての新日本の闘いを見せてほしいのですが・・・

「対抗戦」いいですよね!

紫レガ様、いつもお世話になります。naokin様の仰るとおり自分も「交流戦」よりなかなか噛合わず緊張感のある「対抗戦」が大好きです。本来、こういった緊張感のある「対抗戦」は「新日本プロレス」の専売特許だったはずですが、ストロングスタイルから離れつつある最近の「新日本プロレス」にはそういったものが見られなくなっていきました。今の新日本のレスラーには「懐刀」を持っていてイザという時に出せるレスラーがいなくなってしまっているのでしょうね?(中邑選手を除いて・・・)
P.S カクトウログさん経由で「復刻 幻の藤原ノート」という本が発売されていることを知りました。早速注文しましたが、内容からして昔、出版された「藤原喜明のスーパーテクニック」の再校正版なのかなと思いました。思えば、当時U.W.F.信者の私には物凄く手に入れたい本でしたが気づいた時には絶版になっており、神田の神保町や新宿のプロレスショップ「アイドール」など何回も探し回りましたが探すことが出来ず4~5年前にやっとオークションで手に入れました。(2は近所の古本屋などでも見かけたのですが1の方が見つからなかったんですよね・・・)近年、ジョシュ・バーネット選手の活躍でキャッチ・アズ・キャッチ・キャン(ん?間違ってないかな?)の技術が見直されていることもあってこういう本が出ることが物凄く嬉しいです。

No title

こんばんは!今年の初めには三沢が当たり前のようにいたんですよね。今思うと不思議な感じです。身体も調整不足な感じに見えますね。

杉浦のヒザもエグイですねえ。ヒザ蹴りを食らう中邑を見ると、ボマイェを連想してしまいます。

「復刻 幻の藤原ノート」はタキトさん言われる通り、復刻版のようです。組長のイラストつきで分かりやすさ重視のようですよ。

杉浦さんの戦い方

今晩は。
真輔は、「サブコンキャスト」の中で、杉浦選手の戦いを知らないと言っておりましたよ。
そういわれて見ると、ちゃんと、研究していたのですね。この試合は、「杉浦すげぇ」という感じだったらしいので、三沢さんより、目立っていましたからね。
このときの、真輔は、最後の辺りは、意識は、飛んでいましたね。目が、うつろでしたから。
それでも、立ち上がり、戦う真輔の姿は、本当にカッコよかったです。改めて、惚れ直しましたもの。
ドームのDVDは、最後の「スコア」はカットされていて、一番、盛り上がるのにね。CSのテレ朝Chの完全版では、そこが含まれていたので、よかったですよ。
三沢さんは、試合後の記者会見で「うちの若手を戦わせたい」と言っていたのが、印象的で、あれから、真輔が立ち位置を変えたので、NOAHで真輔と戦っている選手は、今度のドームにもでる杉浦選手と潮崎選手の2名だけです。
今は、この感情を見せない真輔。
なんとなく、寂しく思います。
これが、本当の真輔の姿なのに、何か無理していると思ってしまうのですが・・・

>naokinさん

いつもお世話になっておりありがとうございます。

最近仕事の方が忙しくてなかなかカキコできずに<とんでもないですよ!! お手すきの時だけで結構です。
いつでもWELCOMEですんで。

今回のドームはわりと定番になりつつあるノアとの“交流戦”ですが、この試合はまさに“対抗戦”<かつては平気で相手に恥かかせてやろうってのが、新日でしたからね。こっちが本当なんですよね。

『スポーツ』としてのプロレスではなく何が起こるかわからない『格闘技』としてのプロレスが好き<初めから警戒して試合に臨むのと違って、プロレスの場合は信頼感を持って臨むわけですから、そこを仕掛けてきたら…これはもうシュートを超えた世界なんですよね。

ノアも潮崎から杉浦がベルトを取ったことでプロレススタイルが変わったのかなと感じました<例え短命であったとしても、しっかり名を残して、

昔のファンの意見としてはかつての新日本の闘いを見せてほしい<とにかく勝負があるプロレスですよね。

>タキトさん

いつもありがとうございます。

「交流戦」よりなかなか噛合わず緊張感のある「対抗戦」が大好き<やっぱり我々の“記憶”というのが、その答えですよね。
メインイベンター同士の新日vsノアよりも新日vsUインターの若手同士の闘いの方が印象強いですから。

ストロングスタイルから離れつつある最近の「新日本プロレス」にはそういったものが見られなくなっていきました<出す必要のない試合が大半ですもんね。
かつては一つのシリーズに何試合か訳の分からない試合ありましたよね。

「復刻 幻の藤原ノート」という本<私もROSESさんから教えてもらいました。
確か実際のノート自体はオークションか何かで手放したんですよね。
私は昔、週プロの増刊で『ザ・ストロングスタイル』というのを買って読み入りました。『スーパーテクニック』はこちらではなかなか売っておりませんでしたが、週プロ連載の技術講座みたいのはファイルして勉強しました。
あの頃はヒールホールドのことを“アキレス腱固め3号”と呼んでましたよね。

>H.Tさん

こんばんわ。

今年の初めには三沢が当たり前のようにいた<そうなんですよね。
近年「腹出た腹出た」と小馬鹿にしてましたが、いざ試合見たらやっぱり強さが滲み出てたんですよね。

杉浦のヒザもエグイです<彼も得意としていますよね?
今後、ドラゴンスクリューのときみたいに流行するんでしょうか。

「復刻 幻の藤原ノート」<ちょっと買うのはアレですけど、読んでみたいです。

>しんたんさん

こんばんわ。

この試合は、「杉浦すげぇ」という感じだったらしい<通じるものがあったんでしょうね。G1でも杉浦のほうが「やり応えある」みたいなこと言ってましたもんね。

真輔は、最後の辺りは、意識は、飛んでいました<かなりいいのを食っていました。
三沢のエルボーも堪えたんでしょうね。

ドームのDVDは、最後の「スコア」はカット…CSのテレ朝Chの完全版では、そこが含まれていた<DVDの場合は権利やら何やらうるさいみたいですからね。
前にしんたんさんもご自身のブログに綴られてましたが、完全版は煽りVがカットなんですよね。
メインだけでもやって欲しいんですけどね。

今は、この感情を見せない真輔。なんとなく、寂しく思います<徐々に出てくると思いますよ。
今は技術が先に来ていますが、垣間見せる感情を見逃さなければ、中邑の試合って本当に面白いんですよね。
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