若さの特権(1986)

ちょっと遅くなりましたが、

越中詩郎がデビュー30周年の記念試合を行った模様ですね。

 kamipro.com より
越中詩郎デビュー30周年記念大会永田&ライガーが大ハッスル、継続参戦も!?


越中と言えば当然、高田延彦の名が出てくるわけですが(参照:伸彦とエッチュー)、

二人が闘った日々と同じくらい、

いやそれ以上に心に残る場面があります。

私が初めて大会場で生観戦した試合が、そのスタートでした。

1986年11.24 札幌中島体育センター
高田、越中組

ジャパンカップ争奪タッグリーグ公式戦

藤波辰巳、武藤敬司vs越中詩郎、高田伸彦

藤波、武藤vs越中、高田

この急造チーム、実は出場するはずだったブルーザー・ブロディ、ジミー・スヌーカ組のドタキャンによる員数合わせでした。

当時は今よりもはるかに格というものが重くのしかかっていた時代ですので、

さながらこの二人は白星配給係としての役割を担うと思っていました。

ところが、当の二人はやる気満々。
いきなりの奇襲から、

ゴングが鳴る前から、藤波を集中攻撃します。
藤波に集中攻撃

とにかく開始早々に藤波を投げまくる。
越中のジャーマン

越中のバックドロップ

高田のフロントスープレックス

高田のジャーマン

藤波も負けていません。

ロープに振っての正面跳びドロップキックは、

すんなり高田がスカします。
藤波のドロップキックはすかす

この前シリーズに凱旋帰国した武藤(参照:鉄拳教育とは何か!?)も、とにかくイキがいいです。

ドロップキックの打点の高さはまるでトップロープから飛んで来たかのようです。
武藤のドロップキックは高い

それでも越中、高田の勢いは止まりません。

維新軍ばりの合体技から、
ハイジャックパイルドライバー

高田は武藤の顔面に一発お見舞します。
一発張る

クールな武藤もさすがに熱くなります。
武藤にもスイッチが入ったか?

睨み合いから、
睨み合いから、

高田は逸る武藤を馬鹿にするように越中と交代。
すかす高田に、

武藤はさらにカッとなり、
武藤怒る、

越中に交代を命じます。
「高田出て来い」

しかしそれに黙ってる越中ではありません。

今度は越中が張ります。
今度は越中が張る

武藤も即座にお返し。
武藤収まらない

とにかく若い3人は感情ムキ出しでやり合いますが、

一人ベテランの藤波は冷静に試合を組み立てます。
藤波のドロップキックを挟み、

再び対峙した武藤に対し高田は、

蹴りまくります。
高田の蹴り

当時は武藤のアメリカンスタイルが反主流で、

UWFに代表される格闘スタイルこそが主流だったのです。

それでも意地になって武藤はラウンディング・ボディプレスを見舞います。
武藤のラウンディングボディプレス

高田も負けじとミサイルキック。
高田のミサイルキック

関節の取り合いも意地の張り合いです。
意地の極め合い

結局、両者リングアウトの裁定が下りますが、
両リンへ…

このリーグ戦は両リンや両者フェンスアウトを廃止したため、

すぐに延長戦に突入です。
ここから延長へ、

高田は防御の下手な武藤の顔面めがけてハイキックを打っていきます。
無防備な武藤の顔面にハイキック

ここでも武藤は意地になって月面水爆狙い。
もう一度ラウンディングを狙う武藤に、

それを黙って待ってる高田ではありません。

下からのドロップキックで武藤を場外に蹴り落とします。
ドロップキック

再びの場外戦から、
再び場外戦から、

今度は“昭和新日名物”であるフェンスアウト決着。
今度はフェンスアウト

これに収まらない二人。
収まらない二人

脱げたシューズで一撃

思わず藤波が割って入って、
藤波が間に入る

高田は一騎打ちを要求。
「次はシングルだ!! シングル!!」

武藤も戸惑いつつ受諾。
戸惑いつつも武藤は受諾

しかし、実際に二人のシングルが実現したのは、

この9年後の事でした(参照:歴史は10月に作られる~平成編~)。

それは日本のプロレス史に残る名勝負となったわけです。

話を戻して、このリーグ戦。

越中と高田の急造タッグは、何とヘビー級だらけの公式戦をくぐり抜けて最後の最後まで優勝前線に残っていました。

結局は高田の負傷で途中リタイアとなったのですが、

これには高田のプライドが大きく影響していたようです。

 週刊プロレス №1488 より

越中
「一時期、タッグも組みましたけど、それを上層部から言われた時に高田が『組むのはいいけど、変な扱いしたら、許しません』って言ってくれたんですね。アレはビックリしましたね。たぶんどっかでヤツと飯でも食いながら話をしちゃったら、終わっちゃうっていうのがお互いの中にあるのかもしれない」


このワガママさ、若さの特権でもありますが、

当時の高田と武藤の絡みも、

また若い二人ならではの意地の張り合いだったんですよね。

“生の感情”がモロに出るプロレスが、

我らの心を揺らすわけです。

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tag : 藤波辰巳 武藤敬司 高田延彦 越中詩郎 ジャパンカップ争奪タッグ

comment

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覚えてます!

> 越中と高田の急造タッグは、何とヘビー級だらけの公式戦をくぐり抜けて最後の最後まで優勝前線に残っていました。

そうなんですよ!ジュニア(しかもライバル同士)コンビの大活躍!!
確か最後は指を骨折した高田をリングに出さず孤軍奮闘の越中が
憤死⇒決勝までは進めず…といった展開じゃなかったかな。この
タッグを契機に越中のことも少し応援するようになりました(単純・笑)。

>聖戦士さん

確か最後は指を骨折した高田をリングに出さず孤軍奮闘の越中が憤死⇒決勝までは進めず…といった展開<そうですそうです!!
そこから翌年の選手権試合での“指極め脇固め”につながってくるんですよね。
プロレスってここが面白いんですよね。

タッグを契機に越中のことも少し応援するようになりました<私の通う中学でも男はほとんど越中派でしたね。
高田派の私は少数派でしたよ。
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