ナメられてたまるか同盟(1987)

今でこそ、プロレスがバラエティ番組で取り上げられること(参照:アメトーーク最高!!)は当たり前になりましたが、

かつてはプロレスファンも、プロレスマスコミも、もちろんプロレスラー自身も、

バラエティやお笑いとしてプロレスが取り上げられることに強烈なアレルギーがありました。

もしも、それが少しでもプロレスを蔑視するものなら、

反射的に、そして徹底的に言葉で、態度で、闘ってきました。

それはプロレスを愛する者として、運命共同体ともいえる我々の防衛本能がそうさせたのでしょう。

ご存知、昭和のプロレスファンに様々な波紋を広げた『ギブUPまで待てない!! ワールドプロレスリング』(参照:1987年のクールビズ)
ギブUPまで待ってな~い♪

当時は斬新過ぎたスタジオ撮りのMCはこの二人。
藤井アナと山田邦子

当時、女芸人のトップに立つ山田邦子の衣装が時代を表していますね。

まず、87IWGPの前夜祭においてのインタビューを受けるのは、

これまた当時を象徴するマッチョ系のペイントレスラー、

コンガ・ザ・バーバリアン
コンガ・ザ・バーバリアンが、

藤井アナの「このメンバーでは優勝は厳しいのでは?」という質問に、

隣りのケロの胸倉を鷲掴み。
キレて、

ワンハンドのネックハンギング・ツリー!!
しまったぁ~

大会を盛り上げるための演出的部分も多分にありますが、

身内のケロを見せしめにして、プロレスをアピールしたわけです。

しかし本題は、この直後に起きました。

当時、プロレスファンとして有名だった作家の亀和田氏をゲストに招き、

二人で一斉に藤井アナを責めたてた直後、
亀和田氏も加わり、

当時、まだ日本デビュー前のゴールデンルーキー、馳浩が登場。
ゴールデンルーキーの馳登場

前シリーズの最終戦で行われた猪木vsマサ斎藤(参照:「きえぇぇぇぇぇーーーーーー」)の映像を振り返ります。

失神KO負けの後、控室に帰る斎藤陣営。


「開けろ! コラそこぉ!!」


大流血の斎藤に肩を貸すのは健介です。
「開けろコラ!!」


「テレビ撮ってる場合じゃないだろ!!」

「テレビ撮ってる場合じゃないだろ!!」

スタジオに戻ると、

憮然たる馳の表情。
憮然

そこに火に油を注ぐ質問が…

山田邦子
「あれは控え室で血なんかはすぐ止まるものなんですか?

「血はすぐに…」


「つまんない話聞くなよ。止まる訳ないだろ」

「止まる訳ないだろ!!」

山田邦子
「…」

「…」


「…」

「…!!」

一気にバラエティ特有の空気が一変してしまいました。

そこからの山田邦子は視線も定まらずにしどろもどろ。
「…」

しかし、それは当時のプロレスの立ち位置を考えれば仕方のないことでした。

時代は流れて現在、

一線を引いていたはずのお笑い芸人達は、

各プロレス団体のリングに上がっています。

しかもそれだけではなく、

コスチューム着用で試合までしています。

時代の流れということもあります。

そして先週と今週のアメトーークのように、

全編お笑いとしてプロレスを扱う事が、今では当たり前となりつつあります。

ただ昔と違う部分は、

今、プロレスを扱っている芸人や番組スタッフが、

我々と同じくプロレスに愛情を注いだ“人種”である(あった)ということでしょう。

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tag : 馳浩 コンガ・ザ・バーバリアン 山田邦子 藤井暁 ギブUPまで待てない!!

comment

Secret

はじめまして!

なんとなく、プロレスブログを見ていたら
たどり着きました^^

ざっと読ませていただきましたが
おもしろかったーーー!です

私は、紫レガさんには及ばずの知識ですが
三沢さんのファンで、三沢さんを軸にしてプロレスを楽しんでいる27歳です!

ちょこちょこ遊びにきますので
この豊富な画像と、おもしろい文章で 是非末永くブログ運営してください♪

ノア関連の記事も読みましたが
節々共感する文章がありました!

No title

なんとレアな所有映像!!すげー!!

“ギブUP゙まで~”

当時、新日本がこのスタイルの放送になって・・・イヤでイヤでたまらなく、友達とテレビ朝日に抗議の電話したことを思い出しました。
しかし今なら、こんなスタイルもなんの違和感もないんだろうな・・・

先日のアメトーク、時間がなくて実は今日やっと見ました。すごくおもしろく、楽しかったです(^^)

しかし

“おもしろい”

という言葉にはいろいろな意味がありますよね。

現在はお笑い芸人やバラエティー視点でプロレスが表に出ることが多くなりました。というか、そういったものの力を借りないと表に出ることができなくなってしまった、のかもしれません。
お笑い芸人が参加しプロレスをする・・・昔からプロレスを見ている人間からすれば信じられない現象ですが、やはり時代が変わってしまったというしかないようです。
でも忘れてはいけないのはお笑い芸人やバラエティーでのおもしろいプロレスではなく、

プロレスそのものがおもしろくなくてはいけない

ということだと・・・思います。
いくら笑いのネタにされてもプロレスの信念、本当のおもしろさをなくしてしまったら・・・
お笑いやバラエティーのプロレス、それはそれでいいと思います。しかし伝えるべきものはしっかりと伝えなくては、いつの日かプロレスは失われてしまいます。だからそんなことがないように今のプロレスラーにもっと気合を入れて欲しいですね。
そう、それこそナメられてたまるか!!なのです!!

お~っとこれが噂に聞いていた・・・

紫レガ様、いつもお世話になります!これが噂に聞いていた『ギブUPまで待てない!! 』なんですね?放送当時まだまだプロレスファンでは無かったので後にプロレスにのめりこんだ時に昔の週プロや週ゴンに載っていたのを目にし、ずーっとどんな番組だったんだろう?と思っておりました。見たところ当時の芸人さん達にはプロレスへのリスペクトは全く感じられないように思えますね。この何年か後に同じようなプロレス・格闘技バラエティの『リングの魂』が放送開始されますがこの時は司会の南原清隆さんを初め、各芸人さん達にはプロレスへのリスペクトが大いに感じられ、とても面白い番組になりました。
しかし、やはり流星仮面二世様が仰るとおりプロレスそのものがおもしろくなけりゃいけません。本来、「プロレス」って小さい子供からお年寄りまで楽しむことが出来るのが「プロレス」、そして、知識が無くても面白い、凄いって思えるのが「プロレス」だったはず。ぜひプロレスの原点に戻って欲しいものです。

>ぶうさん

初めまして。コメントありがとうございます。

三沢さんのファンで、三沢さんを軸にしてプロレスを楽しんでいる27歳です<ちょうど私と10歳違いですね。
ぶうさんにとっての全日四天王の時代が、私にとっての藤波長州名勝負数え唄といったところでしょうか。

是非末永くブログ運営してください<ありがとうございます。頑張ります。

ノア関連の記事…節々共感する文章がありました<どのあたりでしょうか? 今度また教えて頂けたら嬉しいです。

>流星仮面二世さん

イヤでイヤでたまらなく、友達とテレビ朝日に抗議の電話したことを<結構居ましたよね。私も投書したような記憶があります。

現在はお笑い芸人やバラエティー視点でプロレスが表に出ることが多くなりました。というか、そういったものの力を借りないと表に出ることができなくなってしまった、のかもしれません<お笑いの一つのジャンルとなりつつありますもんね。
それはそれで素晴らしいことなんですが、流星さんおっしゃるように、『プロレスそのものがおもしろくなくてはいけない』ということですよね。
本当のリングの上がシビアだから、そのパロディが光ってくる訳ですし、コラコラ問答とか大仁田劇場だって本人らが真剣にやってるから、そのパロディが反動で笑えるんですから。

伝えるべきものはしっかりと伝えなくては、いつの日かプロレスは失われてしまいます<その通りですよ。

>タキトさん

いつもありがとうございます。

何年か後に『リングの魂』が放送開始されますが…各芸人さん達にはプロレスへのリスペクトが大いに感じられ、とても面白い番組になりました<橋本が小川に負けた後の居酒屋での南原、勝俣、春一番、三又、神奈月の反省会…あれぞプロレスファンの真の姿ですよね。

本来、「プロレス」って小さい子供からお年寄りまで楽しむことが出来るのが「プロレス」、そして、知識が無くても面白い、凄いって思えるのが「プロレス」だった<まさしくその通りですよ。
だから深夜じゃなくて、夕方に放送すべきなんですよ。

No title

こんばんは!貴重映像ですね。当時の自分は、子供ながらに、バラエティよりのある意味和やかな雰囲気っていうんですか、心地よく感じたのを覚えています。そして、放送しなくなって「あれ?」って感じたのを覚えていますね。

自分、当時は何も考えていませんでしたが、反発の凄かったんですよね。それにしても馳の受け答え凄まじい!馳は、全日本の福澤アナの「プププ、プロレスニュース」にも怒ってましたよね。「アメトーーク」の感想を聞いてみたくなりましたよ。そのままの馳でいて欲しい気もしますね笑。

>H.Tさん

こんばんわ。

子供ながらに、バラエティよりのある意味和やかな雰囲気<そうですよね。少年ファンには見やすい構成だったと思います。
しかし当時は大人のファンが大半でしたので、バッシングの嵐でしたね。

馳は、全日本の福澤アナの「プププ、プロレスニュース」にも怒ってました<ありましたね。
現在の馳はハッスルも肯定してましたんで、もうそういうことはないんでしょうね。
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