帝王、最後の誇り(1991)

Uインターの初期、

ネームバリューのある外人レスラーはたった一人でした。

ご存知、元WWF世界ヘビー級選手権者、

“NYの帝王”こと、ボブ・バックランドです。

新生UWFからつづくUWFとの因縁に一つの決着がついたのは、

1991年11.7 大阪府立体育会館での

高田延彦vsボブ・バックランドでした。

いつものボブ・スマイルで入場してきたバックランドに対し、
NYの帝王、再びUインターのマットに登場

高田は厳しい表情で一瞥。
絶対に負けられない高田

年末に社運を賭けた大一番(参照:本当の意味での真剣勝負)を控えた高田は、

絶対に、ここで負けるわけには行きません。

試合が始まると、

ボブは得意のタックルで牽制。
ボブ、牽制のタックル

寝技の攻防でも、

いつものように「WOW! WOW!」叫びまくるボブに、
足の取り合い

高田は均衡を破るキックを一発。
背中を蹴り上げる

これでボブのハートに…高いプライドに火が点いたか!?
ボブのハートに火が点いたか?

鋭いローキックには、
高田のローに、

エルボーで対抗。
ボブはエルボーで対抗

ミドルキックを受け止めてテイクダウンを奪うと、
ミドルをキャッチしてテイクダウンから、

エルボーを今度は打ち下ろす。
エルボーを落とす

高田は綺麗な弧を描いてのバックドロップから、
高田の綺麗なバックドロップ

逆片エビに取ります。
逆片エビ固め

さらにフェイスロックへ切り替えると、
フェイスロックを切り返して、

ボブが切り返して脇固め。
脇固め

あくまでもエルボーを打つ。
ボブのエルボー

高田は“因縁の”ボディへのミドルキック(参照:札幌中島史上最大の危機~前編~~後編~)。
因縁の左ミドルは、

これをボブは真っ向から受け止めて、

ハイアングルのバックドロップ。
克服してハイアングルのバックドロップ

さらに大技、リバース・バイパーホールド。
リバース・バイパーホールド

またしてもエルボーを挟んで、
串刺しエルボーから、

得意の投げっぱなし式ダブルアーム・スープレックス。
独特の人間風車

ここからフィニッシュシーンです。

ボブはバックを奪うと、
バックを取っての、

普段は全く見せないジャーマンへ。
ジャーマンは崩れる

しかしこれが潰れて、

すかさず高田は腕を取ります。
そのまま高田は、

そのまま絞り上げて、

ギブアップ奪取。
ダブルリストロックで完全決着

これで88年12月のUWF初参戦から続く、

長い因縁に決着がつきました。

とにかく80年代に世界王者として世界各地のトップレスラーと防衛戦を重ねてきたボブ。

そのプライドの高さは並じゃありません。

無冠になった後も藤波らに星を譲ることはしませんでした。

そんなボブが、キッチリとギブアップ負けを喫したのですから、

Uインターという団体の勢いは凄まじかったのだと思います。

ボブ自身、その後もメジャー、インディー問わず何度か来日しましたが、

 プロレス異人伝―来日外国人レスラー・グラフィティ より
TALK WITH LEGEND ボブ・バックランド

バックランド
日本で最後に本格的に闘ったのは、ミスター・バックランドというリングネームにする前でしたから、91年、UWFインターで高田(延彦)と闘ったときですね。それからも何度か来ていて、もちろん試合はちゃんとやりましたが、テンションを維持して闘ったという意味では、あれが最後かも知れませんね」


Uインター参戦後にWAR、バトラーツ、新日無我でメインに登場しましたが、

確かにUインターでの試合以上のテンションは見られませんでした。

帝王にとっては、Uインターのスタイル、

その対戦相手、高田の存在が、

プロフェッショナル・レスラーとしての最後の誇りだったのかも知れませんね。

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tag : 高田延彦 ボブ・バックランド

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No title

紫レガ様!いつもお世話になります。ボブ・バックランド選手に関しては新生UWFでの高田選手、船木選手との試合、そしてUインターでの高田選手との第一戦(例の後味の悪い金的?試合)と試合中のオーバーアクション等の印象の悪さから当時全く良いイメージがありませんでした。また、漫画「プロレススターウォーズ」や流智美さんの本等でアメリカンシューティングの鬼等と言われていたのが全く信じられませんでした。ですが、上記のインタビューを初めて拝見しましてプロレスファンとしてちょっぴり嬉しくなりました。このインタビューを知らなければきっと悪い印象のままだったかもしれません。有難う御座いました!

No title

こんばんは
新生からインターで
バックランドがタップする姿をみることができるとは・・って当時思いましたね。
瞬時にタップしましたからね~(汗
でも身体もボタつくことなく安生から白星取って
もう少しインターでの試合見たかったですね

>タキトさん

いつもありがとうございます。

新生UWFでの高田選手、船木選手との試合、そしてUインターでの高田選手との第一戦(例の後味の悪い金的?試合)と試合中のオーバーアクション等の印象の悪さ<新日時代はアマチュア的なくらいにクリーンなイメージしかなかったんですけど、Uではとにかくルールと裁定にゴネるという感じでしたもんね。
最後に高田がキッチリとギブアップ取ったというのが、逆にボブのプライドだったといえるかも知れませんね。

「プロレススターウォーズ」や流智美さんの本等でアメリカンシューティングの鬼等と言われていた<「プロスタ」はかなりのアレでしたからねぇ(笑)。
キマラやミッシング・リンクが激強だったり…前田の助っ人にルチャ軍団ってのもシュールだったなぁ。
ああいう漫画、また読みたいですよね。

>Fさん

こんばんわ。

バックランドがタップする姿をみることができるとは・・って当時思いました<WWFとか新日時代の姿を知ってると、そういう感じはありましたよね。

もう少しインターでの試合見たかったですね<田村とか垣原戦なんかも面白かったでしょうね。
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