猪木と中邑の時間

大きなうねりを呼んだ中邑真輔の「猪木発言」(参照:それぞれの復興への道)。
中邑、神の名を…

そこに至るまでの発言を今一度振り返ってみましょうか。

まず、G1クライマックス(参照:SHINSUKE BO-MA-YE!!)前半の試合後コメントから、

時間がないという部分のヒントを見つけることが出来るでしょうか?

 初日 8.7広島サンプラザ vs後藤洋央紀

「アイツに勝てば波に乗る。俺がアイツに勝ったから、俺が波に乗る。俺は全てを変えて、このリングに立っている。後藤洋央紀、お前もそろそろ吐き出せ。吐き出せよ」
「ストロングスタイルって問いただすと答えなんか出てこない。でもそのにおいや厳しさは空気感、感覚として覚えてきた。いまの新日本プロレスはめざせハッピーエンドプロレス。自分がめざしているものとちょっと違うけど、そのなかでもそれ(ストロングスタイル)をなくしたくない」


 2日目 8.8大阪府立体育会館 vs杉浦貴

「杉浦、過去2回触っているけど、いい選手。そんなことは分かってる。でもな、杉浦みたいなタイプが、今なんで新日本のリングでもてはやされてるんだよ? おかしいだろ? 新日本が歪んでる証拠だろ。杉浦に恨みはねぇぜ。アイツも欲してんだろ、こういう闘いを。いつでも相手になってやるよ。(『今日も顔面への膝蹴りを出したが?』)そろそろ名前をつけてもいいんじゃないの? ボマイエってどうだろ。(スワヒリ語で)キル・ユーって意味でしょ? 自分の目指す闘い、周りがどうこうじゃない。自分がどうしたいか? それを貫けば、絶対に優勝。それ以外ない」

 3日目 8.9大阪府立体育館 vs天山広吉

「マジで、本当、殺せばよかったね。ペース崩れるぜ。明らかにほかの一試合よりレベル低いだろ。マジで殺せばよかった」

 4日目 8.10横浜文化体育館 vs飯塚高史

「オイ、聞く事、何もねぇだろ! (コメントブースのイスを力いっぱい蹴飛ばして)何もねぇよ、何も! 次、殺すか…」


まず初日に語った「いまの新日本プロレスはめざせハッピーエンドプロレス。自分がめざしているものとちょっと違う」と言う部分。

これは思い切った会社批判ですよね。

昨年の武藤IWGP奪取から連続防衛、棚橋の奪回、中西の奪取、今年のG1優勝戦まで、

中邑自身も関わっている事が多いのですが、

会場内の雰囲気に左右される形のハッピーエンドが、非常に多いんですよね。

初めのうちはビッグサプライズでも、これが続いてしまうと、

もう内容よりも、とにかく結末になってしまうんですよね。

杉浦戦では、ノアにおける“強さの象徴的人物”に対しての評価が特別なものであったことが、

新日の人間として悔しかったのでしょう。

天山、飯塚に関しては苛立ち以外ありません。

そして後半戦(参照:さあ!! 決戦へ)です。

 6日目 愛知県体育館 vs永田裕志

「1人見つけた。いるじゃねぇか、新日本。欲してんだよ、俺たちは。形のないストロングスタイルを欲してんだよ、俺たちは。(『今日の試合で中邑選手自身の未来は見えましたか?』)まだまだ。まだでしょ。まだいっぱいいるじゃない、新日本。何だ、ビビッてんのか? 何で言わないの? そういうつもりがないから? オレとやるときだけじゃダメだろ。永田裕志、さすがだよ」

 7日目 8.15両国国技館 vs中西学

「俺がどうなりたいか? どうしたいか? それだけ」

 最終戦 8.16両国国技館 vs棚橋弘至

「誰でも構わない。自分を貫くだけ。迎合してたまるか」

 同日 優勝戦 vs真壁刀義

「真壁、タフだったよ。俺はストロングスタイル、新日本プロレスなんだ。立ち位置も変わった。物の見え方も変わる。俺は、貫き通してまた勝ち上がればいい。(マスコミに)真壁のとこ行ってやれ」


それまでは新日の内部に対して「お前らそれでいいのか?」だったのが、

永田戦での充実感を胸に吹っ切れて、

その後、優勝戦まで自分を押し出して戦い抜いたようです。

そして急転直下のIWGP戦の決定。

シリーズ直前のインタビューで、
 週刊プロレス№1490 より

「だからゴチャゴチャやってる場合じゃねえのに…って思いますよ。もっと危機感もってやんないと」


初めて時間がないに通ずる言葉が出てきました。

シリーズでは連日に渡って真壁との前哨戦。

その最後、IWGP戦の前日に遂にタブーとされている(?)キーワードが飛び出しました。

 9.26姫路みなとドーム vs永田裕志、真壁刀義、井上亘、本間朋晃

「オイ、このリングにはな、もう神はいねぇ!! 俺たちの上にいるのは何だ? このリングを支配するのは力だ!! 俺はそう信じて闘ってきた! 自分自身、そして俺について来る奴を裏切るわけにはいかねぇな。明日、神戸、完全決着だ。死ぬ気で闘ってやろう。真壁刀義、テメェも死ぬ気で来い」


既に目線は猪木に向いていたのですね。

そこからあの発言につながってくるわけです。

 9.27神戸ワールド記念ホール IWGPヘビー級王座決定戦 vs真壁刀義

「聞いてくれ! 言いたいことがある。新日本プロレスの歴史、全てのレスラーの思い、このIWGPにはこもっている。その思い入れはある。ただ、輝き。このIWGPに、昔のような輝きがあるか? 俺はないと思う。足りない! 猪木ーー!! 旧IWGP王座は俺が取り返す! 時代も変われば、プロレスも変わります! それでも俺はやります! ついて来る奴はついて来て下さい!」

(コメントルームにて)「リング上で言った事、一字一句、間違えて書くなよ! 俺は、俺のやり方で時代を築く!」


ハッキリと猪木の名を叫びました。

そもそも雑誌等では猪木との深いエピソードをいくつも披露していた中邑(参照:リアルとファンタジーの境目ファンタジーの中のリアル)ですので、

とりたてて驚く事ではないのかも知れませんが、

今回、IWGPのベルトを輝かせるために猪木へ挑戦状と言う難しいボールを投げたわけです。

それは私の中で、何度も熱望してきた石井戦(参照:時事ネタ書いてもいいですか?石井慧の明日はどっちだ!?)と同じくらい、

いや、その100倍以上に意味のあることだと思っています。

時間がない…これは新日にとって、プロレスにとっての残された時間なのか?

中邑自身なのか?

それとも猪木に対してなのか?

答えが出るのはもう少し先になりそうですね。

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tag : アントニオ猪木 中邑真輔 IWGP G1クライマックス

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あー
連続コメント本当に申し訳ありません。



今の新日本プロレスはめざせハッピーエンドプロレス。自分がめざしているものとちょっと違うけど…
とハッキリ発言される中邑選手、信念みたいなものが伝わります。

今現在この発言の時と変化はあるのか気になるところです。

イャォウ〜(≧∇≦)

>みーさん

ハッピーエンドプロレス。自分がめざしているものとちょっと違う…今現在この発言の時と変化はあるのか<今は図らずもハッピーエンドプロレスの一翼を担ってる感はありますね。
負ける事に特別感がないというか…新日のファンって元来、勝敗に凄く拘ったんですけどね。
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