G1クライマックスは真壁刀義の初優勝で、

感動的な幕切れに終わりました。

応援していた中邑真輔は、

惜しくも準優勝という結果でした。

最終戦の試合結果は以下の通りです。

 新日公式 より
最終戦 8.16両国国技館

▼準決勝
○中邑真輔(13分31秒・ボマイェ→片エビ固め)●棚橋弘至

▼優勝戦
○真壁刀義(18分29秒・トップロープからのキングコングニードロップ→体固め)●中邑真輔


そして問題は準決勝で起こりました。

2009G1準決勝、中邑vs棚橋

中盤に中邑の放った左ハイキックが、

棚橋の顔面を直撃。

最後まで試合は決行したものの、

試合後に棚橋の重傷が発覚。

 新日公式 より
棚橋弘至選手欠場、IWGPヘビー級王座返上のお知らせ

棚橋弘至選手が眼窩内側壁骨折により、9月シリーズを全戦欠場致します。また保持するIWGPヘビー級王座を返上することも合わせて決定致しました。復帰時期は未定となります。


現状の中心人物であるIWGP王者の突然のリタイア。

これは蹴った側の中邑の責任なのでしょうか?

…否!!

断じて違います。

この試合の問題の場面

中邑は右のローから、
右ローからの、

バックステップで一呼吸置いて、

左ハイへ。
中邑のハイキックに、

棚橋はミドルキックの軌道を見越した受けで、

顔面に直撃。
棚橋は受けを誤って、

打ち抜かれた後の棚橋の体勢を見てみると、
顔面直撃

逆転技のドラゴンスクリューでも狙っていたのでしょう。

これ一発で、大怪我です。
重傷を負う

現在のプロレス界では、

結果的に怪我をさせた中邑が責められるのでしょうか?

この場面、

棚橋はセオリーに基づいての受けに入ったはずです。

しかし中邑は決して騙し討ちした訳ではありません。

思えば、棚橋は昨年のG1の前にも全日のチャンピオン・カーニバルに出場して負傷(参照:カクトウログ より リーグ戦後に必ず欠場するジンクス!? 昨年はチャンカン後、今年はG1後に棚橋弘至が戦線離脱)。

怪我が多いことこそがプロとしての勲章!!

…てな訳ありません。

とにかく棚橋は怪我が多い。

“天才児”の異名もありましたが、

技の美しさや、パフォーマンスの巧さを指しての事であって、

かつての藤波の様な“受けの巧さ”は、

残念ながら彼にはありません。

「顔面に直撃だぞ!! 怪我するに決まってるだろ!!」という声もあるかも知れませんが、

藤波だって前田の蹴りを頭部に受け続けました。

コメカミを切ったアクシデント以外では長期欠場に追い込まれるような事はありませんでした。

kamipro 137 (2009)―紙のプロレス (エンターブレインムック)kamipro 137 より

船木誠勝
「(怪我するのは)お互いさまですね。やるほうは本当におもいっきりやって、やられるほうはやられてもいいという覚悟を持って挑まないとダメだと思います。だから結局はケガをしたほうが悪いですよ。それは山本小鉄さんから言われてました」


高岩竜一
「昔、馳さんに言われた言葉があるんです。(略)『プロレスでケガをするのは、ケガをしたほうが悪い』と。(略)誤解を恐れずに言えばプロレスっていうのはそういうものなんですよ。そう意識しないとダメなんですよ」


それが新日本プロレスなんですね。

私の見解では、

棚橋というのは、90年代の馳的なポジションに収まるべき人間だと思っています。

彼は本人や団体が思っているほど世間に届く存在ではありません。

彼が一般層向けの番組に出て、カメラ目線で話す時、

臭いセリフと裏腹に、

そこには常に“照れ”が見え隠れします。

決して嫌いなレスラーではありませんが、

現行の棚橋のポジションに不満を抱かずにいられません。

エースになる器、

チャンピオンに君臨する器は、

一筋縄じゃいきません。

世間に届く男、

中邑真輔に期待することは大いにあります。

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tag : 中邑真輔 棚橋弘至 G1クライマックス

comment

Secret

No title

でもどっちが強いのかはっきりしますよね。
UWFが戻ってきた時ですが、前田さんの蹴りで全く同じ場面見ましたよ。やられたのは健悟さんと長州さんでした。2人とも不用意に顔面で受けたので、一発で落ちましたよね。健悟さんのはTVで放送されてるので知ってる方も多いと思いますが、ああいう倒れ方は危ないですよね。

猪木さんだけは致命傷となる蹴りは絶対に受けませんでした。前田さんからすれば腰が引けていたように思えるかもしれませんが、それは団体を背負った格闘家の本能的な動きですね。食った方が悪いんですよ。

>123daさん

でもどっちが強いのかはっきりします<その部分も現在、新日の会場にいるファンにはそれ程重要ではないような感じです。
私達が熱くなった新日本とは隔世の感ですね。

健悟さんのはTVで放送されてるので知ってる方も多いと思います<両国のIWGPタッグ戦でしたか?
ミドルの連打からハイに切り替えたところが顎に入りましたよね。
ノーテレビの6人タッグでは藤波も崩れ落ちた写真を見た記憶があります。

前田さんからすれば腰が引けていたように思えるかも<猪木自ら自身のローキックに関しては、敢えて腰を入れずに打つことを語ってましたね。
あくまで自己流…思えばプロレスの技術だけで他の格闘技に対していた猪木は脅威ですね。

同感です!

紫レガ様!いつもお世話になります。
紫レガ様の仰るとおり今の新日ではどっちが強いかのくだりは重要視されていないですね。棚橋vsTAJIRI戦でTAJIRI選手から花束を投げられキレた山ちゃんが棚橋選手につぶせと指示してもそういう展開にはなりませんでした。プロレスのルールの中でも相手を圧倒する(つぶす試合)が出来るのが昔の新日のストロングスタイルだと思います。今のレスラーにはそれは無いのですね。それが出来るのはやはり中邑選手だと思うのですが・・・・。

No title

いつも拝見させていただいてます。
自分も同感です。確かに棚橋は受けがうまいと一部で言われておりますが怪我が多いですよね。まああれだけ見た目のキンニクを鍛えていれば怪我が多いのも頷けますが。私達昔の新日本ファンからすれば強さの象徴のIWGPを棚橋が巻いているのは違和感があります。エンタメ路線に変更した今の新日本だからこそ棚橋であり真壁などが引っ張っていく状況なのでしょう。
G1決勝でも中邑の逆十字は完全に決まっており真壁の右腕は完全に破壊されていました。裁いた新日本のメインレフリーの海野は完全にエンタメのレフリーなので盛り上げるジャッジをしますがあそこで試合を止めたほうが正解だったのではないでしょうか。
中邑は力の差を見せ付けて新日本の『方針』に負けたのだと思います。
そろそろ強い新日本が見たいです。

>タキトさん

いつもありがとうございます。

TAJIRI選手から花束を投げられキレた山ちゃんが棚橋選手につぶせと指示してもそういう展開にはなりません<山崎みたいな選手生活を送ってきた人間からしてみたら、歯がゆい部分はあるんじゃないでしょうか。

プロレスのルールの中でも相手を圧倒する(つぶす試合)が出来るのが昔の新日のストロングスタイル<そうなんですよ。
試合の中で、「俺はここまで出来るけど、お前はどうなんだ?」みたいな駆け引きがありましたよね。広い意味での仕掛けといってもいいかも知れません。
実際に総合のルールよりもプロレスのほうが、選手同士のバランスが崩れた時の危険性はケタ違いに高いんですから。

>naokinさん

初めまして。
コメントありがとうございます。

棚橋は受けがうまいと一部で言われておりますが怪我が多いですよね<手馴れた相手との試合における受けの巧さは、トップレスラーとしては当然の事ですからね。むしろ他団体の選手の馴れてない技で怪我することが多いのはどうなのか? と思いますよね。

あれだけ見た目のキンニクを鍛えていれば怪我が多いのも頷けます<そうですね。あの身体はあれはあれで素晴らしいのですが、巡業をこなしていく上でダメージは確実に蓄積していくはずです。

私達昔の新日本ファンからすれば強さの象徴のIWGPを棚橋が巻いているのは違和感があります<世界のベルトをまとめたものでしたからね、原点は。
果たして棚橋が他団体のチャンピオンよりも強いのか? と問われたら、現状の新日ファンも自信持って「もちろん」とは言えないでしょう。

中邑は力の差を見せ付けて新日本の『方針』に負けたのだと思います。そろそろ強い新日本が見たいです<あぁ…みんな望んでいることは一緒ですね!!

はじめまして

はじめまして。健タローと申します。
棚橋選手は、あの長州力がSXWの解説でベタほめするほど、試合運びはうまいと思います。田中戦は今年のG1のベストバウトだと思うし、あの試合がなければ、両国初日は暴動じゃないかというくらいショボイ試合続きだったので、そういう意味では棚橋は安心して任せられる(興行をまとめられる)存在として評価されていいと思います。
でも強さという点では、ないのも確かですね。全日本に移籍したらもっと輝くのかなとは思います。

棚橋の怪我が多いのは他団体の地方巡業と違って毎試合手を抜かず、身体を酷使しているからだと思います。
コメントしている時に見え隠れする"照れ"はWWEの選手にも見られます。演技の不自然さという面で。

今の新日本と昔からのファンの関係は、都会に出ていった彼女が垢抜けてしまって、田舎から出てきた彼氏が純朴な彼女の方が好きだったと嘆いているのに似ている気がします。
彼女は今の方が幸せでも彼氏にはそれが見えないんですね。

>健タローさん

初めまして。コメントありがとうございます。

あの長州力がSXWの解説でベタほめするほど、試合運びはうまい<そうでしたか。知らなかったです。
立場はどうあれ、長州が棚橋の様なタイプを表立って褒めると言うのは…時代を感じます。

棚橋は安心して任せられる(興行をまとめられる)存在として評価されていい<中邑が言っていた「ハッピーエンドプロレス」の象徴的存在が棚橋なんでしょうね。
安心して任せられる人間がエースって言うのが、かつての新日ファンにはいまいち物足りないんですよね。

全日本に移籍したらもっと輝くのかなとは思います<いや逆ですよ。
棚橋のスタイルだから、それまでそういう存在がいなかった新日で輝けるんだと思いますよ。

>タズさん

初めまして。コメントありがとうございます。

棚橋の怪我が多いのは他団体の地方巡業と違って毎試合手を抜かず、身体を酷使しているから<素晴らしい事です。

コメントしている時に見え隠れする"照れ"はWWEの選手にも見られます<そうでしたか。

今の新日本と昔からのファンの関係は、都会に出ていった彼女が垢抜けてしまって、田舎から出てきた彼氏が純朴な彼女の方が好きだったと嘆いているのに似ている気がします。
彼女は今の方が幸せでも彼氏にはそれが見えないんですね。<これ名言ですね。
でもね…田舎にいた頃の彼女は純朴だけど、垢抜ける前よりも何十倍も魅力的でしたよ。
何度も裏切られても、追っかけていきたくなる魅力的な子でしたよ。
それで、いくら求めても簡単にやらせてくれなかったんですよね。

棚橋の受け身はプロレス界でもトップクラスです。
相手の技を全て受けきれる素晴らしいレスラーです。だからあれだけの数の試合がベストバウトにノミネートされるんです。
彼は間違いなく今日本のトップです。

No title

コメントありがとうございます。

プロレス界でもトップクラス<同感です。

相手の技を全て受けきれる素晴らしいレスラー<それは凄いことですよ。

だからあれだけの数の試合がベストバウトにノミネートされる<どれだけの数かは私把握していないんですけど、だとすればそれも素晴らしいですね。

彼は間違いなく今日本のトップです<そうなんですか。

ただ怪我が多いですよね。
それとベストバウトにノミネートされても、私の記憶に残ってる試合は非常に少ない選手ではあります。
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長州、これは俺のブログだ。

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