Uインターのバットマン

“Uインターの頭脳”といわれた理論派の宮戸優光

“Uインターのポリスマン”といわれた実践派の安生洋二

新生UWF時代に若手三羽烏と呼ばれたのは、

もう一人います。

そうです、

我らが中野龍雄です。
中野だぁ!!

前出した二人は、

それぞれ道場でのスパーリングや、試合において若い力を育て上げました。

そして中野は、

違った角度から若い力を鍛え上げたのです。

主に“精神面”において、

道場だけにとどまらず私生活までも中野は厳しく若手を鍛え上げたのです。

潰す気満々の中野

それは新生Uの時代から始まっています。

 U多重アリバイ―1988.5.12‐1998.5.12 より
“U”の国から'98 友情

冨宅「突然、土曜日の夜中に電話がかかってきて、『タクシー代を出すから、いまから六本木に来い』っていうのはありましたよ」

垣原「高田さんもあったし、前田さんもあったし、時には中野さんが『フレンド』っていう地元の飲み屋さんがあるんですけど、そこに連れていってくれたりとか(笑)」

冨宅「ジジイとババアが経営してるんですけど、客は俺らだけなんですよ」

一同 爆笑

垣原「そこで『今日は楽しめ!!』って」

一同 爆笑

冨宅「そこでは大スターですよ。ビッグバン・ベイダーみたいなサングラスをかけて」

一同 爆笑

垣原「誰かに聞いたんですけど、深夜になるとバットマンに変身するらしいんですよ」

― えっ、バットマンにですか?

垣原「当時、マスコミにも載ったよね」

冨宅「載ってたよ。『ゴムのマスク被って』って」

垣原「『バットマンの格好をしてパトロールしてる』って、まさかそんなことを中野さんがするわけないって思ってて、中野さんにマッサージで呼ばれて、中野さんの部屋に入った瞬間に、テレビの横にバットマンが置いてあったんですよ」

一同 大爆笑


まあバットマンの件は余計でしたけど(笑)、

とにかく中野は前高山とも、宮戸らとも違う角度で、

若手を鍛え上げたのです。

もちろんUインターにおいても同様です。
 
プロレス狂の詩 夕焼地獄流離篇 (Kamipro Books)プロレス狂の詩 夕焼地獄流離篇 より

高山善廣×金原弘光

高山「それで、オレらは練習でボロボロにされたあとに、さらに『中野さん練習』っていうのがあったんですよ(笑)」

― 『中野さん練習』!(笑)。それはどんな練習なんですか?

金原「中野さんって、合同練習には参加しないで、みんなが練習終わったあとに時間をずらしてやってたのよ。『みんなと練習するのはおかしいだろ? だから一人残れよ(※語尾上げる)』って茨城弁で言われるの(笑)」

高山「それで練習生が一人残って、また中野さんと一から練習しなくちゃならないんですよ。スパーリングパートナーやミット持ちからやって」

金原「最後に鏡を持ってね(笑)」

― 鏡を持って何をするんですか?

金原「練習後にシャワーを浴びて、髪の毛を整えるからオレらが鏡を持つの(笑)」

高山「エルビスばりのリーゼントをセットするために(笑)」

金原「それで高山くんなんか照明の光を反射させて、中野さんの顔に当てたら、『まぶしいぞ、この野郎!』って怒られてさ(笑)」

― ガハハハ! そんなイタズラもしてたんですね。

金原「中野さんはスパーリング中に突然キレて、バーリ・トゥードになったりするからね。マウントパンチしてきたり」

― それはなんでキレるんですか?

高山「たぶんボクらが、がんばってうまくなって極められないようになってきたからじゃないですか?」

金原「だからオレはね、『中野さん練習』は肩が痛いとか、どこが痛いとか言って、いつも逃げていたからね(笑)。そのぶん雑用が多かったけど」

高山「中野さんは『金原はB型だから合わねえ!』って言ってましたけど(笑)」


ちょっとアレですが、

後にUインター出身者が総合の世界で活躍した源は、

中野が導入した(?)バーリトゥード形式のスパーリングにあったのです。

ただしこの男だけは、

中野流の育成法を左に流して成長したようです。
 
ぼく。―桜庭和志大全集ぼく。―桜庭和志大全集
(桜庭和志) より

桜庭
その先輩は、ミット打ちを3分1ラウンド、インターバル1分で数セットこなしていた。運がいいことに、その時間をタイマーで計るのはぼくの役目だった。
とにかく早く練習から開放されたいから、まずは1ラウンド目の時間を2分50秒に、インターバルを50秒にセットしていた。これで計20秒も縮まったことになる。先輩がその時間に慣れてくれば、今度はラウンドごとに5秒ずつ減らしていく。これを繰り返していくと、練習時間はどんどんと短縮されていく。

「なんか早くないか。ウウン!」

「調子がいいからそう感じるんですよ。体調がいい証拠ですよ」

「おお、そうか。ウウン!」

みるみるうちにその先輩の練習は終盤へ。さすがに1ラウンドを2分30秒まで縮めたときは「やっぱり早いぞ」といわれて、慌ててタイマーを2分40秒に戻したが、それでも練習時間は大幅にカット。作戦は大成功。これでさっさと、合宿所に帰ることができる。


広い意味でいえば、

この『中野さん練習』で、

桜庭は相手をいなすという高等技術を自分のものにした訳ですね。

そういうことにしておいて下さい。

やるぞ!!鼻血っブーーーーー!!

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tag : 中野龍雄 垣原賢人 金原弘光 高山善廣 桜庭和志 冨宅飛駆 新生UWF

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No title

こんにちは
中野私はけっこう好きですよ(笑
スタンドも悪くなく寝ても弱いわけでなく
見ていて面白い試合多いですよね
インターで高田復帰戦の相手に選ばれた中野
最後の厳しいヒールホールドにタップもあの試合・・・私は忘れません

No title

これってどう見ても煙たがれてるんじゃないですか!?

>Fさん

こんばんわ。

中野私はけっこう好きですよ<そうですよね。Fさんは中野と佐野が好きでした。
決して私も中野が嫌いな訳じゃありません(笑)

インターで高田復帰戦…最後の厳しいヒールホールド<高田最悪の体調の中で中野はちゃんと試合作りましたもんね。
やっぱり実力者ですよ。

その試合もいずれUPしましょう!!

>ケツさん

これってどう見ても煙たがれてるんじゃないですか<え!!


いやいや…広い意味での尊敬ですよ。


きっと…


たぶん…

ケツさんのコメントを読んで思わず納得(笑)

最後は桜庭選手で巧くまとめましたよね?
( ̄ー ̄)



>みーさん

ケツさんのコメントを読んで思わず納得<…ですからぁ、広い意味での尊敬なんですって!

中野さん練習があったから、桜庭はMMA界のレジェンドになり得た訳ですからね。
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Author:紫レガ 
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